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KUNIHIKO MATSUO
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    Sat, 27 Nov 2004

    SEOUL備忘録
    思ったよりも疲れていたみたい。帰ってきてから荷物を置いて仕事場へ行くつもりだったのだけれど、少し熱っぽかったので水を大量に飲んで横になったら、見事(十分予想のつくこと、というか、半ばそのつもりで)爆睡。
    忘れないうちにソウルツアーの備忘録。
    結局、たいしてまとまらないまま思いつく資料をpawerbookに詰め込んで、早朝から成田へ。昼過ぎの飛行機だから、そんなに早くでなくてもいいものを、いつもよりも一時間も早くでる。
    飯名氏と合流して二時間半のフライトのあと、インチョンからソウル市内のセオさんとの待ち合わせ場所へ。挨拶もそこそこに、即初日の会場であるART CENTER NABIってところへ。とにかく、初日がどこで、二日目がどこで、そこがどんなところかもわからないままにつれてこられた感じなので、たいした立派なところで驚く。話によると、サムソンの社長の奥さんが金出してやってる東京でいえばICCみたいな所なんだという。で、到着そうそう、たばこ一本吸うくらいの時間のあとすぐにレクチャー。
    まずは、飯名氏がDANCE AND MEDIAの活動の紹介と、SAL VANILLAやらNESTやらRE[ ]やら、まあ、そのほかいろいろのカンパニーの特徴を比べたりしながら彼なりにうまく紹介。そのあと、約一時間半CMprocessのことやらについて話す。来場者数は五十人くらいか。どんな人が来ているのかさっぱりわからんけど、とにかくセオさんに通訳してもらいながら、丁寧に一生懸命(自分なりに)なはす。結構真剣に聞き入ってくれて、頷いたり、表情で反応してくれたりしていたので、うまくいったんじゃないかな?
    時間をオーバーしながら質問を受けたりして、名刺交換。これは日本と同じですね。で、名刺の枚数に気をつけていなかったので、なんと初日で名刺切れ(笑)
    あとで名刺交換させてもらった人たちの名刺を見たら、なんとか大学教授だとか、なんとかセンターキュレーターだとか、偉そうな人たちばっかりだったに驚く。ごめん、ジャージに野球帽で、長々と好き勝手なこと話して・・・・。
    そのあとは、NABIのスタッフの人たちと、同い年だという、現代音楽の先生やら、日本から女性問題で逃げてきたというデザイナーのアメリカ人やらと飲みに行く。初日から、しかもついてホテルにもチェックインしないままレクチャーして、こんなに人にあって、へとへと。へとへとだけど、チェックインしたあとセオさんと別れて飯名さんと近くのおしゃれ屋台に繰り出してビール。外国人とわかると、サービスでいろいろ出してくれた。女の子が話しかけてきて、この辺はファッションピープルが集まる最近トレンディーなエリアなのだと。でも、自分がどこにいるかわかんないので(未だに)どこだか教えられません。(ちなみに、次の日セオさんに聞いたら、そんなところではみんなビールなんて頼まないんだってさ。焼酎とか、もっとおしゃれドリンクなんだって)
    二日目は、セオさんに迎えに来てもらって、タクシーでまたなんだかわからないけど美術ギャラリーが立ち並ぶおしゃれストリートへ。飯名さんのリサーチに同行。なんだかよくわかんない(俺は)NPOがやってるポリティカルな作品を扱うオルタナティブスペース?っていうのか、そういうところでお話を聞いてもらいに行く。手応えありな予感。何か仕事になりそう。飯名さんがんばって。
    でそのあと、今度はHAJAセンターという、ソウル市がやってる職業訓練学校、っていうか、美術大学、っていうか、そんなところにいってレクチャー。ここは徹底して学生自治で、徹底して自由。文字通り何から何まで自分でやりたいこと決めてやるところらしい。説明すると長くなるから省くけど、慎太郎も東京にこんな所作ってやったらいいのに。
    で、おやつを食べながら、十五人くらいかな?こんどはくだけた調子で考えてることを話す。ここでもおもしろがってくれたみたい。
    おわって、ついに焼き肉屋へ。またどこだかわかんないけど、うまいところがある、というのでHAJAセンターのディレクターの先生と線路沿いの焼き肉屋台街みたいな、ションベン横町みたいなところで、これぞ焼き肉、という焼き肉を食う。去年ソウルでくったものより、うまい(笑)
    二日目は、これでホテルに帰って、撃沈。
    三日目。去年見ることが出来なかった、パイクの「多いほどよい」が見たかったので、ちょっと早起きして現代美術館へ。現物見たら、盛り上がるね。ロックコンサートを見るときの気持ちのような感じ。テートモダンでデュシャンの大ガラスのレプリカ見たときも、かっちょいいー、と思ったけど、そのときのよう。ストーンズのコンサートで初めてキースが(豆粒くらいに)見えたときとか(笑)ちょうど、日本と韓国の若手アーティスト、みたいな企画をやってたので、そいつも見る。ヤノベケンジさん、ですか・・・・。
    ちかくでクッパを食ったあと、またなんとかというギャラリーっていうかオルタナティブスペース?(なんだそれ)に話を聞いてもらいに。去年、ゴージャラスがきたらしい。松蔭さんと宇治野さんの話題も。アポなしだったのにかかわらずここの人はほんとにていねいに応対してくれて、しかも、ここはうまくつながりそう。小さいとこだけど。CMprocessに食いついてきたみたい。
    最後のレクチャーは、IDASという、これも行くまで何のことだかさっぱりわかんなかったんだけど、International design school for advanced studiesっていうのの略で、なんていうか、デザインの大学院?よくわからん。で、結構ハードコアな感じ。一番びびる。
    レクチャーはほんとに、大学の授業のような感じで進む。ここでは、飯名さんのプレゼンはなしで、CMprocess-potentiality for generative performance-と題して。教室だし。でも相変わらず、野球帽にジャージで申し訳ない(笑)参加者は大学院だけあって、大学院生らしい人から、大学院生らしい人まで(笑)でも、大学の授業っていうのですこしへこむのは、出入り自由なわけだから、話の途中で席を立ったり、少し眠そうにしてる人もいたりすること(笑)でも、ほとんどの人は集中してくれて、頷いたり、メモ取ったり、ビデオまで撮影したりするひとも。今回も時間をオーバーしながら、質問大会。セオさんはもう三回も俺の通訳やってくれてるから、難しそうな質問にも、俺の話をふくらませて、丁寧に説明してくれてる。セオさんによると、特別レクチャーでこんなに人が集まって食いつきがいいのはしらないというので、ここでも満足。
    めしは、なんていうの?あれ、豚の焼き肉。脂たっぷりの。それ を食ったあと、東大門にくりだし、飯名さんの帽子とセーターを買うのにつきあう。相変わらず、ぱちもんの客引きが多い(笑)気に入ったセーターがなくもないんだけど、知らずにどっかのブランドのまねまねデザインだったりすると困るので(多分そう。〜タイプ、って説明するんだよね、店員が。これはプラダタイプです、って(笑))ためらって、結局俺は買うのをやめる。
    おみやげはやっぱり、スーパーマーケットだろう、ということで、二十四時間のスーパーで、マッシブな唐辛子の袋詰めやらを買っていたら、IDASの教授からでんわで、時間があったら、話がしたいというので、グランドハイアットのソウルが一望できるロビーへ。すまん、ここでもジャージに野球帽・・・・しかも、スーパーの買い物袋。話というのは、来年、なんとか大学(名前が思い出せない、っていうか韓国語の発音なので、覚えられない)というマンモス大学で、五月に大きな記念イベントがあるんだけど、そのパフォーマンスの所のディレクションをやってほしいという。で、いくらくらいかかるのか、とか、どんなことやってほしい、とかそんな話。まだ、どうなるかわからないけれど、うまく決まれば、チャンス。日韓合作の結構大きな規模の作品を作ることになるだろう。ツアーもできるとか何とかいってたし。もんだいは、インドのスケジュール、と、これの方が問題だが、webの方。どれもこれもやっていたら、来年はほとんど神楽坂へは行けない。だからといって、もうすでに来年予定されてるいくつかのオファーを断っているんだから、神楽坂にいるために断り続けるのは、いかがなものか・・・・・でもね、それでは、生活が出来ないのだよ・・・・生活が成り立つだけの金が動かないんだよねえ。まあ、そんなことを考えながら金の話もしながら、猛烈にたばこを吸いながら、胃がどんどん痛くなっていく。非常にうれしい話なはずなのに、なんで、胃が痛くなっていくんだ・・・・・俺は何やってんだ・・・・と。深夜一時半くらいまで?はなして、ホテルへ。寝酒のビールを飲みながら考える。売る「もの」作ろう、と。もの?なにを?
    七時に起きてインチョンへ。そんなことずっと考えながら、家にたどり着いて、事務所に行くつもりがぶっ倒れる。
    明日、明後日は、そんなことは全く考えないようにしなければ。引っ越しだから。

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