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KUNIHIKO MATSUO
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    Fri, 31 Dec 2004

    先生と私
    めがねの安売りやで安物のめがねを購入。もっとものがいいものを、とは思うが、あまりの安さにそれ以上の金を出すのがばかばかしくなる。どうせ読書用だ。俺の近視はめがねでは矯正できない。かけても大して見えない上に肩がこる。

    久しぶりに渋谷に行ったので、CD屋やら本屋やら電気屋やらをのぞこうと思いぶらぶらするも、はじめのCD屋で軽いめまいがして早々に退散。周りにあるすべてのものが体中の穴という穴から、SFXでよくあるように、ごごごごごっと体の中に突入してきそうになる。いまは、そんな状況でうまく泳ぎながら情報を処理していくよりは、ささやかでも自分でアウトプットしたものをかわいがりたい気分。必要なものは、自分で作る。

    帰ってきて、引っ越し後の整理がまだつかない部屋を何とかしようと思うが、家人に「あなたが一人でやると、壁に穴を開けそうだから、私がいるときに一緒にやりましょう」という言葉を思い出し、あきらめる。かってにやるとおこられそうだから。そんなわけで、せっかく広いところに引っ越したというのに、越して一月、一部屋丸ごと倉庫状態。年が明けたら、ちゃんと有効利用できるようにしなければ、もったいない。

    特にすることもないので、というか、そう思いこむことに決めて、漱石の「こころ」なんて読み始める。中学生のころに読んだきり。中学生、とくに俺みたいなバカ中学生にはわかるはずもなく、内容も覚えていないので、これは限りなく初めてに近い再読。バカ中学生の時は、わかりもしないし読みたくもないのに、押しつけられて読むばっかりで、それで読書が嫌いになったんだ、恨んでやる。自分から進んで無理して読むっていうのは、それはそれで記憶に残るんだけどね。何せ、上の空だからね。つまんなくなってくると、つい、性的な描写はないかな、なんて探してしまうんだよな、中学生のころは。

    で、こころをよんでいたら、仕事中のかみさんから電話で、この年の瀬、もう帰省ラッシュが始まっているこの時期に、深夜一人で会社で残業だという。かわいそうに。でもがんばれ。

    にゃんこ先生と一緒に留守番。年をまたいでこころはいやなので、こころは読んでしまおう、今晩。

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