MATSUO MEMO
   


KUNIHIKO MATSUO
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    (c)2003 MATSUO kunihiko All rights reserved.


               
    Fri, 23 Dec 2005

    クリスマスなので
    今月は三回しか書いていないな。

    今日のこと。
    十一時に起きました。起きたら奥さんはもう出勤してました。猫も隣に寝ていませんでした。起きてうろうろしてた。俺は気管支炎でひゅーひゅーしていた。多分眠りが浅かったんだろう。咳も止まらない。よって、今夜九時なんだけれど、たばこは一本も吸っていない。やめたい。
    吸い始めた頃から、ずっとやめたいと思っている。
    仕事をしようと、コンピューターの前に座ったけれど、podcastをダウンロードして聞いてみたり、ポテトチップ食ったり、選択したり、外を眺めたりしていたらもう九時になってしまった。あらら。

    パンツやら靴下やらをかいにいこう、あした。明日ってクリスマスイブなんだな。
    あ、そういえば、きのうは事務所の友達のささくん(25〜6歳)と、一緒に電車で帰って、そのときちょっと気になって「クリスマスは、やっぱり、その、そわそわするのか?」と聞いたら、それなりにそわそわするが、彼女がいないので、寂しい・・・と。今となっては、俺はもうオヤジで、既婚者でもあるのでそれほど、クリスマス=彼女と一緒、という商業的戦略には影響受けないんだが、確かに俺も学生のとき(バブル期)には吐き気がしながらものせられておねえさんたちと一緒にいるためには手段を選ばなかったものだけれど、うんぬんかんぬん。
    で、何が言いたいかっていうと、別に言いたいことはないんだけれど、彼は彼女がいないだけではなくて、彼女を見つける機会さえないということが、ちょっと運が悪くて、かわいそうかな・・・とか。仕事、忙しいもんなあ・・・・。休みの日は、小さなワンルームの部屋で、一人テレビを見ている・・・。どうやって抜け出せばいいのか・・・。俺はどうだった?
    学生の時は、そうだな、休日、確かに一人で家にいたな。たまに新宿や渋谷や池袋をうろついて、ひとりで。一人が好きだったからな・・・。女の人、に関しては・・・記憶にないですなあ・・・・。シャイで奥手で勝手だった。でも、男の友人と女の友人の割合がバランス悪かったなんて事はなかったなあ・・・。
    学生じゃなくなっても、暇だったし、寂しがり屋だったから、周りに人はたくさんいたけど。
    世の中の若人はどうしてるんだろう?嫁さんを見つけるまでの間に、何人の異性を会話を交わすんだろう?嫁さんを見つけたあとに・・・・も。よけいなお世話か(笑)あまり、女性問題とか、恋愛とかそういうことに口をつっこむと、身の危険を感じるので、この話題はよす。

    素朴なんだけどさ、きょう、ずっと、いや深くそれについて考えるのも面倒なんだけど、たくさんの偉い人、頭の良い人が、あらゆる戦争はするべきじゃないよねえ、といっているのに、それでも戦争をしないといけない、こういう場合の戦争はいいよね、とか、ちょっとならいいよね、とか、身の危険を感じたら戦争もいいよねえ、とか、全く理解できないなあ・・・。と。ぼーっと考えていたわけです、鼻かんだりしながら。
    人を殴ってしまったりしたことはあります。でも、もう一人、俺が俺のそばにいたならば、殴ったり嫌がらせをしたり、嫌みを言ったりするようなことはしませんよ。世界には何人の人がいるの?ねえ・・・。「あなたがたくさん人を殺すのも、仕方ないことなのよ、だってそれをしなければうちは食べていけないのよ・・・お金よ、お金がたいせつなのよ」なんて、アメリカの大統領の奥さんは毎日ピロートークするんだろうか、ねえ・・・。それは想像できるな。逆に「お金のために人を殺すような人がこの世の中にはいるのよ、いやあねええ」なんて会話はあり得ないだろうな・・・白々しい(笑)本人たちも寒気がするだろう。
    明日はクリスマスイブだし、もうすぐ2006年だし平成18年だったりして、ほんとに平和が来ればいいな、とか平和とかそんなのはどうでもいいけど、人に向かって鉄砲撃ったりナイフで首切ったりざくざく心臓を刺したり弱みにつけ込んで人をコントロールするようなことはやめてねー、もう、いいかげんに。

    happy christmas and war is overだってよ。

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    Fri, 16 Dec 2005

    きゅうきゅう
    むちゃくちゃ寒いのは気温が低いのに加えて風邪をひいていて体に力が入らず気持ちのテンションが低いのの相乗効果だ。
    寒いから肩に力が入って肩こりがひどく、背中も痛い。
    じじいになると健康に関する話題が増えてくる。
    今週はそんな調子で、どれをとってもこれといった進展を見なかった。ああ、NAGARIKAの修正をちょっと。ノッティンガムのプレゼンで気になったところと、ウィンドウズだけにあった問題点を修正。しかし、まだやってるのか、俺(笑)三月にはインドで発売だから、それまでやってるんだろうな・・・。
    寒さに弱い生き物としては、効率を考えると年末はあまり忙しくないにこしたことはないんだけど、ぼーっとしていたら、来週から正月までのスケジュールはキャパを超えた。キャパ、というか、ダブルブッキング。二月はできる限り早く帰ってこなければいけないかもしれない。早く帰ってくる、ということでいいのか、わかんないけど・・・。フェスティバル終わりですこしお休み+ツアー用バージョンの準備で一週間・・・と思っていたんだけど、無理か・・・。某注射器屋さんの仕事は二月半ばからのスタートになったりしない物か・・・・。無理だろな・・・。たいみんぐわるいなあ・・・・。いちから開発し直すことにして、自社サーバで開発するということにすれば、インドの宿泊施設にブロードバンドひいてもらって、インドでも変わらず仕事ができるんじゃないか・・・・。とかバカなこと考える。一昨年のワークショップの忙しさを鑑みれば、あそこで二重生活を送るのはちょっときちがいざただ。それでも、そういうことになったら、やるしかないだろうな・・・・。まあ、なんとかなる。おもしろいよね。うん、おもしろいよねえ。
    で、池野さん企画の方のネタも太郎さんと話して少しアイデアもまとまってきたので、いざ開発・・・・って、簡単にできればいいんだけど、知らない技術を覚えなければそれは実現できなそうなので、やると言ったはいいものの、ちょっと途方に暮れている・・・・。くれている場合じゃないんだけど。来週一週間でかたちにしなくちゃいけないし。
    それに来週は別件のweb開発も始まるし・・・。インド行きがあるので俺担当の分は年内に終わらせなければいけないし。これは濱中さんに迷惑かけそうだなあ・・・。

    って、かいてもなんのことかわからんよな・・・俺の個人的な汲々ぶりを書いて、誰に助けてもらえるわけでも無し・・・・。いや、汲々としているわけではないな、こういうのなんて言うんだ、日本語で。うわー、俺このあとどうなっちゃうんだろ、うまくやれるんだろうか・・・っていう気持ち、とその状況。
    特に、ほかに思うことはありません。

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    Wed, 14 Dec 2005

    まとめてイギリス日記(覚えてることだけ)
    イギリスから帰ってきても、ずーっと書いてなかったので、「どうせ失敗したんだろう。都合の悪いことは書かないようにしてるんじゃないか」もしくは「イギリスであまりの寒さにどうにかなってしまって帰ってこられないんじゃないか」とか思われるのはこまるので、もうだいぶ忘れてしまったけれど、全く記憶の底に沈んでしまう前に思い出して書いておく。
    どこまで書いたんだっけ?
    ああ、まず、先週末のことから。イギリス関係ないけど。
    うちに大学時代からの友達でファイバーアーティストの脇坂が遊びに来る。ほさなちゃんという怪獣をつれて。友人関係のつれている怪獣たちの中でも、特に良くできた二歳獣で、なんというか、非常に独特なおもしろみを持っていて、非常にかわいい。道を歩いているとき、白線の内側を歩かないと、注意される。彼女が決めた順番に座らないと怒られる。音が鳴ると、無表情に踊り出す。キリスト教徒なので賛美歌が得意で、先生から「ほさなちゃんがみんなの知らない謎の歌を絶叫してこまる」と報告されたことがあるらしい。お母さん似。変わった親子だ。
    ところで、イギリス。どこまで書いたんだっけ?メキシコビールまでか・・・。
    次の日も同じような一日。夜は、例のごとくサンタフェへいき、メキシコビールを飲んで、そのあとケイコさんとエレンとジャイとマチューで教会をリノベーションしたパブというかクラブといくか、そんなところへ。なかなかナイスなところ、だけど、教会をパブ、とか教会をクラブ、とか、どうなんだ・・・?日本だったら、古い寺とか神社を改装してクラブするようなこと?わかんない。
    イギリスらしく、帰りはとても深い霧がでていた。
    つぎのひは・・・同じか、同じだったような・・・。同じ。
    十二月一日は、一日中劇場で仕込み。劇場のスタッフはとても気持ちのいい人たちで、めんどくさそうなお願いにも、イヤな顔一つせずに取り組んでくれる。結局、劇場側のDMXのチャンネルパッチングを我々の用意してきた物にパッチし直すのに時間がかかり、まあ、それでも一時間半くらい押しで終了。あ、トロイカランチのマークとドーンもいろいろ面倒見てくれた。いい人たちだ。現場でのテンションも高い。彼らは何度か再演をこなしているためかさすが手際が良く、人のセッティングの世話までする余裕。
    二日は本番の日。夕方から何度か通してリハーサルをして、最終的な詰めをする。音のバランスをとったり、終盤盛り上がりに欠けるところを差し替えたり。
    公演は三本立てで、我々とミランダライツとトロイカランチ。いわゆる「インタラクティブ」性の一番少ないのは我々の作品なので、ちょっとこういうコンテクストの中でどう受け取られるか不安だった。みんな体にセンサー付けたり、カメラセンサーでダンサー追跡したり、ダンサーが映像をコントロールしたり、マイクを仕込んで声と映像を連動させたり・・・。一方、我々はライブでネタをつっこんでいくだけ。もちろん単なるVJやDJというわけではなくて、カメラ仕込んでエフェクトかけて生ダンサーとミックスしたり、ダンサーの位置にあわせて、”マニュアルで”ダンサーを追跡したり・・・まあ、どっちかというと、演出優先。手でできることは全部手でやる。ライブ特有の高解像度と低解像度が混在した絶妙なノリを心がける・・・。
    タイトにまとまった。ちょっと出だしに失敗したんだけど・・・まあ、それもライブのノリで、わざとやってるエラーっぽくなったのではないか・・・。終盤、突然映像と音がストップする10秒を差し挟んだおかげで、なんでもありな感じができたんではないかと思う。ああ、この作品では何でもありだな(笑)・・・と。松本真宙のパフォーマンスも良かった。濱中先生のライトもちゃんと動いたし、きれいだったとおもう。ちょっと光量が足りなかったような気がするけど。上品で良かったけど。
    評判は上々。我々がベストパフォーマンスだったという人多数。こわれたような音と謎のピラミッド体験と独特なジャイダンスのとりあわせも意外だったのかもしれない。床面と壁面全体を使って、書き割りの風景としてだけ映像が存在しないように気をつけた。装置として、出演者としての映像になればいいと思って。できる限り、その場で起こること以外の何かを想像させるようなことはしないこと。現前性?
    ほかのパフォーマンスもおもしろかったけど、共通していたのは、結局ダンスは見飽きたモダンダンスの表現、テクノロジーはそれと分離していて、後ろのスクリーンと前でやってるダンスがあまり関係ないということ。スクリーンの向こうに何かを作ろうとしていたこと。スクリーンはスクリーンだ。その向こうに何があるわけでもない。よっぽどうまく構成しなければ、客の想像力は喚起されない。何しろ、そこに、目の前に、スクリーンの前にリアルな身体と空間が存在しているのだ。トロイカランチはうまくつなげていたけれど、なんだか「スクリーンと遊ぼう」みたいな感じになってしまっていた。ダンスパフォーマンスという形をとって参加型のインスタレーションにしないわけはどこにあるんだろう。ギレインは「怖いのよ、彼らは特権的なアーティストでいたいのよ、才能ある物としてのアーティストが何かを作って凡庸な人々に新しい物を見せてあげる、という構造から逃れられないのよ」というようなことをしきりに言っていた。
    あ、ギレインのプレゼンもまあ、おもに自分らの宣伝って言うか、そんな感じだったけど、co-authershipとかそんなのに関する物で、まあ、だから話が合うんだけど、良かったと思う。CMprocessに関しても言及してくれたし、ちょっとだけ。
    三日は松本さんが帰国。シンポジウムは場所を大講堂に移して、さらにわけわかんないことに。よくわかんなかったけど、モスクワやらミラノやら世界各地の権威的な有名バレエ劇場の地下やらキッチンやら楽屋やらに違法で侵入して、webカメラを設置してあほなパフォーマンスをブロードキャストするプロジェクトをやってるスロベニアのオヤジがおもしろかった。計画はまるでスパイ大作戦みたいでプレゼンの仕方もオーシャンズ11に出てきそうな・・・。はじめはたくさんの人が進入するプロジェクトだったのが、だんだんラジコンカーに携帯をくっつけて無人化してきて、あげくには自分でダンスするのも面倒なのでおもちゃのロボットを踊らせたり。悔しい(笑)態度がいい加減で真剣でおもしろすぎる。スロベニア恐るべし。こいつもっといろいろおもしろいのもあったんだよ。特にこれが・・というのはないんですけど・・・。わかんねえからねえ、難しい英語。
    その日の夜は最終夜ということで、みんなでクラブのはしご。マークとドーンはものすごいテンション。すげえ。あのオヤジいくつなんだ?おおかたのメンツは二軒でギブアップしたが、彼らは三軒目へ向かったという。深夜三時から・・・・。
    二軒目では我々がでたあと、暴動が勃発したらしく、あとからかえってきたみんなによると、次から次に関係ない奴らが便乗し、ガラスは割られ瓶が飛び交いフロアでは殴り合い、店はむちゃくちゃになっていたという。はあ・・・?
    確かに、なんか街は一触即発な雰囲気をたたえていて、マイナスの気温の中、八割方裸の十代の女の子とかポロシャツやらタンクトップやらの兄ちゃんたちがギャアギャア言いながら走り回ったりうろうろしたりしている。謎・・・。
    そのあと隣のホテルのパブでみんな集まって朝まで飲んだ。
    四日は関係者のブランチにでて、ポルトガルのナイスな兄ちゃんたちと話したりして電車の時間まで時間をつぶす。二時半くらいの電車でロンドンへ移動。
    エクハルトの家で少し休んでから、ギレインと渡辺さんの家へお世話になるため、重い荷物背負って移動。19階の窓からはロンドンが一望できる。すげえ・・・。
    ビールを飲んでいたらギレインが帰ってきたのでさらにビール、そしてギレインのトークショー(笑)nottinghamのイベントに文句たらたら。
    次の日は彼女らの事務所にちょっとおじゃまして、そのあとテートへ土産物買いに。高いので買わず。渡辺さんを呼び出して昼飯。パスタ。もちろんまずい。うどんみたいなゆで加減。ピザも頼んだら、焼きすぎたのでもう一枚サービスします、ともってきたのだが、そいつも焼きすぎなんじゃないか・・・いや、焼きすぎはいいけど、根本的にこのパンチのない味は何とかしてほしい・・・と。
    渡辺さんが帰国の準備のために三越へ出荷の手配をしに行くというので、ぶらぶらつきあい、帰りはでっかい段ボールを抱えて帰宅。
    リスボンからたまたま来ていたフランシスコと三年ぶりに会いギレインの家で夕飯。インド料理出前。三年ぶりでたどたどしい英語ながら一生懸命つもる話でもしようと思っていたのに、やはり、ギレインのトークショー(笑)約三時間ぶっ続けで悪口から褒め殺しにいたるまで、憑かれたのではないかと言うくらい話しまくっていた。おもしろかったからいいけど。内容はほとんど忘れたが・・・。
    翌朝、タクシーを呼んでもらい、十時にギレインたちにお別れを言い帰路へ。ヒースローエクスプレスが便利だから、といってパディントンまで行ってもらって乗り継いで空港へ。しかし、なんで空港に行くのに、あんなに金がかかるんだ?タクシー代15£、ヒースローエクスプレスだかなんだか知らんけど14£、六千円以上かかってるじゃないか・・・。帰り道、急に日本での細かいやりくりの毎日を思い出し、かなり鬱になる・・・。スーパーで一円二円の差に細かく気を遣っているというのに、飛行場いくだけで、六千円・・・・?確かに地下鉄ででかい荷物はイヤだけど、そこまで贅沢する必要はないだろ・・・・。地下鉄だったらいくらだ?数百円じゃないのか?
    と、やっぱり最後もお金の話でイギリス日記は終わる。ジャイ、濱中さん、松本さん、瀬田君もお疲れ様でした。
    一月のインドなんですが、例のごとく、インドに呼ばれてみたい人募集中。詳しくは・・・連絡ください。

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    Tue, 29 Nov 2005

    1128
    時差ぼけが残っているらしく、六時半に目を覚ましてしまって、これを書いている。
    昨日、二十八日のこと。
    八時に一階の食堂で待ち合わせたけれど、ジャイがなかなかこない。真宙本さんとイングリッシュフルブレックファストをくう。多分三日で飽きると思うけど、しょっぱいベーコンと豆とパンと・・・は結構好きだ。フランス人は朝飯にしょっぱいもんなんて食いたくない、っていっていた、のは誰だっけ?ルド?まあいいや。とにかく、しょっぴもんが好きなのだ。
    アフリカ系のカナダ人とジャマイカ人と一緒に、ビクトリアスタジオという大学の劇場施設へ。真中三のおかげでネットにつなぐことができて、早速メールチェック。仕事・・・・が発生。やります・・・。あ、はまなかさん、アプリケーションはいただいておりました。すいません。セッティングの簡単なインストラクションと、どのファイルを立ち上げればいいのか教えてください。
    とにかく、十時からみんな集まって自己紹介やらこの会の趣旨の説明会やらをする。何人くらいいるんだろう。四十人くらい?もっと?まあいいや。
    隣のバーみたいなところで飯(カレー)をくったあと、いよいよ我々のプレゼンテーション、といっても俺はすることなくて(ほんとは出しゃばって何かやった方がいいのか)前半はジャイのインド舞踊のワークショップ。これは、itunesで誰かの曲をBGMに流すだけ。
    5時になってNGARIKAのプレゼン。これもちょこっと苦労話をしてぱぱぱっと中を説明するだけ。いま思えば、もっと言いたいこと言い忘れたことあったんだけど、この後、どっかのタイミングで言いたいこといえるかな・・・。
    我々の後、例のジャマイカ人のライさんがプレゼン。なんだかしらんけど、テクノが好きなようで、テクノテクノと・・・・。で、みんなにがんがんつっこまれて、困ったことになって、おしまい。
    そのあとまるで飲み屋でプチインテリがああでもないこうでもない・・・もう二十年前に済んだような議論を延々と。途中からついて行くのに疲れて聞くのをやめた。ステージ上にいたのに(笑)みんな勝手に大きな声で発言するので、コンテクストも何もなくなってしまう。司会がうまくいっていないのもあるけど、「何か言ってやりたい君」がいっぱい。しかも、今更東洋と西洋が・・・とか、私は西洋人なので・・・とかそんな話。しかも表層的。そもそもさあ・・・・という話をしたいんだけど、ひかえめで英語が話せない日本人としては(笑)早い英語でガアガアやっているところに割って入れない。司会にふってもらえたらきちんと話したのに・・・・。それじゃだめなんですか?彼らのように前へ前へ出ないとだめなんでしょうか?(笑)
    七時くらいに終了後、近くのサンタフェとか言う飯屋でみんなそろってディナー会。パスタを食った。メキシコビールを二本飲んだ。
    かえって寝た。以上。

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    Mon, 28 Nov 2005

    1127
    二十七日、夜。七時にロビーで待ち合わせて、すぐ隣の我々のよりちょっと大きいホテルにダニエラを迎えに行く。
    ダニエラとあってやあやあ言っていたら、後ろになんか強力な人物の気配がして振り返ると、ギレインが例の満面の笑顔でたっていて、これまた例のごとく、大げさなのではないかと思うほどの再会の儀(笑)このホテルには参加者がいっぱい泊まっているらしく、バーの前は関係者でひしめいていた。
    「日本人?」と聞いてきたのはケイコさん。おどろく。彼女はフランス人なのだけれど、日本で育ったらしく、きれいな日本語を話す。多分俺が理解できない難しい話を日本語でする事ができるだろう(笑)
    フランス語を話す人が何人かいるので、真宙はたのしそうだ。
    歩いて十分ほどのところにあるレストランでみんなで夕食。サーモンのソテーを食ってビールを二本飲んで、いい具合になってタクシーで帰ってくる。明日は朝早いみたい。とりあえず、ワークショップ。とりあえず。
    どうなっていくんだろう、このイベント・・・。とにかく、パフォーマンスが山場だから、それの準備をしなくちゃ・・・。

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    1126
    イギリスに到着してから、丸二日たつが、まだpowerbookをネットにつなげていない。
    今日は二十七日、日曜日。今はノッティンガムの大学の近くにあるちっこいホテルでこれを書いています。
    とりあえず、ここまでの経緯をざっと書いてみる。
    まず、二十五日は朝八時に家をでてタクシーで上野へ。京成スカイライナーで成田へ・・・・って、こまかいこと書いてるのは面倒なので、省略・・・・午後三時半くらいにヒースローに到着。一時間早く着いてしまったので、ジャイを待つ間ビールを1パイント飲んでいい気分になったところへジャイが迎えに来てくれる。こっち来るまでどこに泊まるのかわかんなかったんだけど、インドで一回あったことのあるドイツ人のエクハルトのうちだということが判明。サウスロンドンにしゃれたおうちを買って住んでいた。
    とりあえず、荷物を置いて、エクハルトの打ち合わせ終わりにあわせてサウスバンクであうことに。七時くらいに行ってみると、なんと打ち合わせの相手はこれまたインドで一緒だったフレアだった。で、一緒にパブへ。週末なのでむちゃくちゃ込んでいる中、ビールを二パイント。しかし、やはり時差ぼけのため急激に眠気が襲ってきて目が開けてられなくなる。ということで九時半頃にはもうギブアップして先にエクハルトのうちへ帰る。途中、腹が減っていることに気がついてちょっと安中華料理屋で海鮮中華丼みたいなやつを頼んだのだけど、むちゃくちゃ量が多い上にまずいので三分の一くらいでこれまたギブアップ。
    家についたらシャワーも浴びず即爆睡。これが二十五日、初日。

    二十六日、土曜日。深夜に何度も起きてしまうが、おおむね時差ぼけは解消された。たぶん。朝八時くらいに起きてみるとすでにジャイとエクハルトは起きていて、なにやら打ち合わせをしていた。簡単な朝飯(パンとバターとコーヒー)のあと、近所に住むジャイの友達の家へ。マークというミュージシャンで、なんでもボリウッドムービーのサントラをブラスバンドで演奏する、お馬鹿な人らしい。かれにジャイはずいぶんお世話になっているようで、今回の飛行機チケットなんかも、みんな彼が手配してくれたようだ。ノッティンガム行きの電車のチケットも予約しておいてくれた。松本真厨の一泊するホテルも探してくれた。超感謝。やっぱ、お友達は大切だな(笑)、その後、ジャイと一緒にテートモダンの本屋へ。もんのすごい充実しているので立ち読みにたっぷり時間をかけていたらテートの中見るのがめんどくさくなって、常設は工事中だし、アンリルソー展は別に・・・という感じだったので、ナショナルフィルムシアターのカフェでサンドイッチ食って、かえる。俺はあんまり観光には向いていない。
    五時半くらいまで、シャワー浴びたり、ジャイがくれたなんだか知らんテキストなどを読んだりして時間をつぶしたあと、松本真厨房をヒースローへ出迎えに行く。定刻通り到着。お友達に感謝(笑)
    ホテルにつれていって、荷物を置いた後、見るからにオープンしたばかりのこぎれいなレストランを発見し、そこで夕食をとる。わかい夫婦でやっているようで、旦那さんがサービスしてくれるんだけど、まだぎこちない様子。奥さんはアフリカ系で、彼女が作っていると思われるアフリカ料理がメニューに並ぶ。肉。まあまあうまかった。何度も、どうですか?おいしいですか?とにこやかに聞いてくる(笑)例に漏れず、そのうちだれてきてサービスも悪くなり、接客もいい加減になっていってしまうのだろうか・・・・?がんばってほしい。
    マークの家に友達が集まっていると聞いていたので、食い終わった後、いってみる。女の人ばかり五人くらい、その中にジャイ。お茶を一杯ごちそうになって帰宅。もちろん、即爆睡。何時くらいだっけ?ああ、寝たのは十一時半だ。
    これが二十六日。

    今日は、十時半くらいにエクハルトとお別れして真厨を迎えに行きセントラルステーションへ。十二時の電車でノッティンガムへ。二時半到着。ホテルへ直行。散歩。ロビーで一服。今に至る。
    七時にロビーで待ち合わせて、夕飯を食いに行く予定。
    いいたいこと、その一。物価高すぎ。その二。難しいことを簡潔にいえないのが、非常に困る。基本的な言葉だけでで遠回りに一生懸命話すのにはもう疲れた。勉強しよう。

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    Fri, 25 Nov 2005

    あしたはvirginにのっていきます
    きょうは諸々、準備を・・・。とおもったけれど、何かやったんだろうか?
    濱中さんのエクセレントな照明装置の設置のインストラクションを松本真酎と受ける。設置はいいんだが、ちゃんとうまく絡むか・・・が問題。いや絡まなかったら絡まない路線で「ぶっ壊れた感じ」関係のテイストを・・・・。とか、わけわかんないこと考えてたら、もう寝る時間。明日は早起きです。
    なんだか、荷物が重量オーバーになりそうなんだけれど・・・・。Virginはどうなんですか。サービスはいい記憶があるんだけど。いろいろくれるし。
    明日からはイギリス日記です。7日に帰ってきます。

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    Wed, 23 Nov 2005

    謎のピラミッド体験
    しばらく書かないでいると、ノッティンガム行きの準備でてんぱっているので、こいつを書いているどころじゃないんだろう、と思われるので、少し書いておこう。
    いや、べつにそれははずれているわけではなくて、多少イギリスに行く前に終わらせておかなければいけないことが多く、それどころじゃないのは確かだ。それどころじゃないっていうのは、これを書く時間もない、というわけではなくて、これを書く時間なんて十分あるし、たばこ吸いながらコーヒー飲んで、猫いじって小説読んでいる暇はたくさんあるので、ただ単にいつものように忘れていただけだ。
    っていうようなことはどうでもよくて、まず何が言いたいかというと、むちゃくちゃ寒い、ということがいいたい。それから、風邪をひいているので何をするのもおっくうであるのが、非常にふがいない、ということがいいたい。それから、おなかがすいた。

    おなかがすいたところでおもいだすのは、ロンドンでは腹減ったときなに食っていいのかわからなかったことで、マクドナルドとかポテトチップとかパンとかチョコレートとか、そんなもんを食ってしまってはつまらないので、かといってフィッシュアンドチップスとかも食いたくない、見たくもない。何食えばいいのか、教えてくれ。インドは簡単だったな。適当にめしやに入って適当に指させばカレーが出てきたから(笑)

    Purusharthaをお勉強してもわからないので、結局ジャイとの私的なやりとりやら、俺思想フィルタによる勝手な解釈に基づき、何となく頭に浮かんだキーワードは「謎のピラミッド体験」というものだったので、観客が謎のピラミッド体験ができるように映像と音楽を作った。構成はリニアな時間軸においてPurusharthaの概念(ダルマだとかカルマだとかわけわかんないやつ)をあわらし、その作品全体は始まりも終わりもない時間をただ切り取っただけであるという仕掛けを持ち、それぞれの映像はインド哲学を語る場合に象徴として用いられるエレメントに基づいてデザインされ、音と映像の全体的な印象は「謎のピラミッド体験」である。
    完璧に電波系だ。
    日本とインドから電波系が行きますので、イギリスに集まる方々、気をつけてください・・・・・。
    はあ、もうちょっとがんばろ・・・・。こんなこといってるから、ちゃんと物考えてない人だと思われるんだよな。ほんとに考えていないんですけど。

    ん?イギリスは、日本よりももっと寒いんじゃないだろうか・・・・。本当のことをいうと、南の島に行きたい。

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    Tue, 15 Nov 2005

    風邪
    十一月も半分過ぎた。などと俺がわざわざ書かなくても十一月は勝手に半分過ぎている。
    恒例のRGは無事終わった。無事、というか成功して終わった。たなみ君に急遽アシスタントをお願いしたおかげで、バランスが良かったと思う。しかし、うまくはいったが、いまいち俺印がなかったな。
    打ち上げは例のごとく飲み過ぎて、早々に酔っぱらい、後半はやはりなぜか元気なノリユキさんについていけず、二次会でとっとと帰る。なぜだろう、RGの打ち上げは必ず同じパターンだ。変な電磁波を出してるんだろう、あのメンツは。

    昨日は二日酔いでだらだらと過ごし、夜にはかみさんと何となくカラオケ屋に入って歌ったりするという謎の休日を過ごす。

    一日中からだが芯から冷えていて、全身をこわばらせて過ごしたためか、七時頃には気分が悪くなり帰宅。風邪だ。悪寒がする。やる気はあるのだが、暖房を入れても暖かくならない部屋にあるデスクに向かう勇気がない。
    かみさんが早く帰ってきてくれて、キムチ鍋を食い、ジャイに重要なメールを送った後、就寝。

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    Thu, 10 Nov 2005

    gost in the machine
    九日。一日中、某サイトのポップアップメニューの調整のためjavascriptとcssと格闘。しかし、完全にはうまくいかず。夜十二時頃まで。
    しかし、これは宿命のようなものだけれど、macとwinとまたそれぞれのブラウザーで表示がバラバラなのはほんとに何とかしてほしいと思う。本気で殴り込みに行こうかと思ったりする。
    しかし、あと十年もすれば、「昔はねえ、こんな事全部、人がやってたんだからねえ・・・」なんてことになるんだろうな、こんな作業。
    たとえば「昔は駅で一日中切符を切ってた人がいる」とおもうと、切なくなる。切符をきりつづけて三十年、という人がいるかどうかわからんけど、その人の切符を切っていただけの時間はどこへ行ってしまったのだろう、とか・・・。もちろん、人の時間というのはそんな単純な物ではないのだけれど。
    十年後、「むかしはポップアップメニューを正確に表示させるだけのために何日も費やしてスクリプトを手書きしていた人がいた」とかいわれるんだろうな・・・。
    世の中には、技術の進歩によってもその価値が変わらない事象とそうでない物があって、たとえばこういう事に費やされる時間というのは、いつか無価値になってしまうのだろうか・・・と思ったりする。いくらフォトショップが優秀でもゴッホが手書きした油絵に費やした時間の価値が変わるわけではない。

    これはまた別の話なんだけれど、作品作りにテクノロジーを導入するに当たって、直裁的にそのおもしろい効果をわかりやすく見せたい、というタイプと、テクノロジーを導入することによって作品の作り方というか成り立ちというか受容のされ方というかそういう物を変えることができると思うタイプがいて、俺はもちろん前者的なギミックも好きだけれどどっちかというと後者だ。
    今の技術でできる事なんて限られているし、要はアイデアであって可能性の提示が重要なんだけれど、作品の見てくれとしては、だからどうした、という感じもしてしまう。
    それよりも技術をプロセスに導入することで作者の意識、方法論、コンセプトがどう変わっていくかという方に興味があって、だから俺がやってるのはメディアパフォーマンスといってもそんなに見た目テクノスペクタクルな感じではない。当たり前の例だが具体的にいえば、リハーサルにビデオカメラを使用するとか、集団作業のコミュニケーションに電子メールやBBSや電話を使い分けると行ったような作業だ。パフォーマンスはパフォーマンスだけれど、メディアによってパフォーマンスの「作り方」はどう変わっていくのか、というのが重要であって、わかりやすく今ここで見た目テクノっぽくすると行ったような意味ではない。作り方、考え方が変われば、作品の表出も変わるし、それをどのようなフレームをつけてみせるかで、観客の認知のし方も変わっていくんだろう。
    気長な話だ。

    last.fmで300曲以上再生したら、お隣さんがたくさん増えて、ドンぴしゃの選曲にだんだん近づいてきた・・・のか?
    おもしろい。なんか知らなかったすてきなアーティストを見つけたりするとうれしい。うまいシステムだ。
    さて仕事しよう。

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    Wed, 09 Nov 2005

    しゃべるサル
    あさ、ディランのイギリスツアーの記録みたついでに、ボウイのジギースターダストの最終公演の映像もすこし見てしまった。イギリス。おもしろい人たちだ。

    となりのこれまたおもしろい国では、なにやら暴動が拡大して大変なことになってるらしい。暴動?!大丈夫か?この世は。

    ルネッサンスジェネレーションは今週末だった。すっかり来週末くらいかと思っていた。
    で、ルネッサンスジェネレーションはもう満員で受け付け終了だってさ。
    見に来たい人は連絡ください。なんとかできる場合もある。ない場合もある。
    毎年、非常に、ためになります。けっこう、これ見ると考え込むネタには困らなくなる。
    しかし、あの学者の先生方は難しいことだけずーっとしゃべってるんだよな。よくネタが尽きないもんだ、難しいことだけはなしてて。

    渡英には、真注と117氏も同行することになった。ちょっと手伝ってね。ポイントで助けてくれれば、あとはくそ寒いイギリス地方都市と変なオタクの集会を満喫してください(笑)仕込みやらセッティングにオペレーションまで全部一人でこなすのはきつそうだから、そこんとこだけ。あ、松本さんは例のヘンタイをお願いします。
    若いときはね、きついことをわざわざやったもんだけど、今はね・・・・ラクして楽しみながら、なるべく疲れない方向で。

    東京奇譚集読了。村上春樹を読み慣れないかみさんはしゃべるサルがどうにもふしぎな感覚らしい。
    やっぱ、ねじまき鳥くらいの長編読みたいな。まだ、読んだことないひとがうらやましい。
    そういう作品はいくつかあって、たとえば、ツインピークスを見たことのない人がすごくうらやましかったりする。
    でも、まあ、ツインピークスは一回見ればもうおなかいっぱいだけど、ねじまき鳥くらいだと読むたびになんか違う感動が・・・。
    そういえば、小学生とか中学生の頃、四月に新しい教科書もらうと、その日のうちにだいたいおもしろそうな読み物は読んでしまって、つまらない思いをしたな・・・。国語の教科書に載っている詩が楽しみで、はじめに読んでしまうと、なんかもう終わりかあ・・・と思って寂しくなった。でも、それ以上探求したくなって自分から図書館で詩集を借りて読んだりするような殊勝なガキではなくて、本といったらだいたい教科書くらいしか読まなかった。何読めばわかんなかったし、おやじの本棚にある歴史小説とかビジネス本には全く興味がわかなかったし、自分で買うにも本は高くて、四谷第三小学校の図書室にはろくな本がなかったし、唯一そこで見つけて好きだったシュートショートSFみたいなのが入ったシリーズは数が少なかったのですぐに読み終わってしまって・・・。買ってまで読む気は起こらなかった。
    みんな小学生とか中学生の時は何を読むんだ?白鯨とか大地とか怒りの葡萄とか読むのか?まさか・・・。太宰治とか三島由紀夫とか?まさか・・・。俺は教科書よんでた。
    大学生の頃はご多分に漏れずジュネとかセリーヌとかバタイユとか・・・・つまんないのがまんして(笑)そんなのよみながら、実は一番しっくりきたのは村上春樹と村上龍と中上健次。村上龍は読まなくなったな。なんか説教くさくて。机の前に「必勝」って書いた紙を張ってる受験生みたいな感じがして、貧乏くさい。というか、窮屈。
    東京奇譚に出てくる若い小説家にこんな事を語らせている。観察して観察して、さらに観察して、答えを出すのを先送りするのが小説家の仕事だ、とか。村上龍は、ちょっと勉強してさらに勉強してわかったつもり、答えが出たつもりになって、きいた言葉を忘れないうちに人に話しておこう、みたいな感じ。じゃない?
    つーかこんな事かいてないで、仕事しよう。

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    Tue, 08 Nov 2005

    A Hard Rain's A-Gonna Fall
    今日は、月曜?
    週末はかみさんと二人、変態音楽家真厨房先生のうちへお呼ばれして、鍋。男前豆腐づくし。ちゃんと豆腐の味を意識して味わうのは久しぶり。男前豆腐は、まあまあ。タイミング良く、男前豆腐の社長さんがテレビに出ていた。
    湯豆腐もシンプルな物で、大変おいしゅうございました。考えてみたら、食材そのものの味を繊細に味わうなんて事はインドでは考えられないので、久しぶりにそんな体験をする。なんていうの?思わず、鼻から「ぬふーん」と声を漏らしてしまうような味覚は、あんまりあの国の食い物にはないな。と思うのは俺が初心者だからか・・・。
    80Gの2.5インチハードディスクを購入。ポータブル外付けに。バカに安いので電源供給用のUSBが別についているケースを購入。バスパワードのハブに二本つっこんでも電力が足りないらしく、左右に二口あるUSBを占領。セルフパワードのUSBハブが必要だな。ケーブルだらけ。
    今日はかみさんの体調がすこぶる悪く、午前中病院へ。
    仕事はいくつか問題解決。解決の糸口を確認。解決は明日。夜は九時半頃帰宅。
    アマゾンから村上春樹の東京奇譚が届いていたので読もうと思ったら、かみさんに先にベッドに持って行かれ、仕方がないので一緒に注文していたフォーサイスが武道家に会う、とか何とかいう本を読む。体うごかしたい、けど、もう手遅れだな・・・・(笑)いいところまで開拓したんだけどなあ・・・・。
    で、結局予定していた作業はできず、っていうか、せずに一日終了。およよ・・・だーいじょうぶなのかなー?俺(笑)
    やらんとまずいだろうなあ、と思いながら、どうもユルい気分で、聴く音楽も弾き語りフォークとかソフトロックとか。Nick Drake、Simon Finn、Devendra Banhart、そんでdonovan。もちろんフォークのころのBob Dylan。
    あ、donovanといえば、ディランのdon't look backってbringing it all back homeの頃のロンドンツアーの記録映画で、ディランがdonovanに明らかな言いがかりでけんかふっかけて仲直りした後にIt's all over now, baby blueを歌って聴かせるシーンがあって、そのときのディランの「どうだ、いい曲だろ、おまえにこんなの作れるか?」的な目つきががいやらしくていい。同じホテルにdonovanが泊まってるってきいて、「おい、ドノバンだってよ、ドノバンが上の階にいるんだってよ!」と騒ぐディランもおかしいし。あの映画はつっこみどころ満載。dvdほしいんだけど、なぜか日本版でてないんだよな・・・。英語わかんないけど、買ってみるか・・・。勉強になるかも知れないしな。見てない人、必見です。あれ見た若者がディランファンにならない方がおかしい。オープニングのSubterranean Homesick Bluesはやばいし、エンディングだったっけか、楽屋で杖がないって騒いで「っていうか、あいつ杖なんてもってなかったろ・・・・」とかスタッフに愚痴られてたり、間抜けな新聞記者やらグルーピーに議論ふっかけて泣かせそうになったり。どうかんがえても頭おかしいイヤなやつなんだけど。そういや、録画したあのビデオ、どこ行ったんだろ・・・。
    そんなことより、仕事しなくちゃ・・・。つけが回ってきそうだ。
    あ、うち、衛星放送見られないのでNo direction home、誰か録画して見せてください。

    追記)don't look backのビデオ発見して、早朝から見てしまった。ずいぶん記憶違いもあったけど、やっぱり友達になんてなりたくないいけすかない野郎だということは再確認(笑)
    見たい人貸します。

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    Thu, 03 Nov 2005

    パパル食い過ぎ
    うわ、十一月。
    帰国後は早速山盛りの仕事をやっつけ始め、しかし案の定インドの続きの作業に取りかかることができない。
    とりあえず、購入しなければいけない物や処理しなければいけない金のやりくり関係やその他諸々きになる細かいこと(こないだ修理したキャスターがまたこわれたスーツケースを店に持って行ったり、ハードディスクをかったり、十五年も!つかって古くなった上に猫にションベン引っかけられたバックパックにご苦労さんをいって新しいのを買ったり、昔よく聴いたけどどこかでなくしたバネッサパラディのCDを買い直したり、村上春樹の東京奇譚を買ったり、miniSD用のカードリーダーを買ったりコンタクトレンズを注文したり、その他いろいろ)をすませて、身辺整理をしてから取りかかろうと思い、そいつらをどどどっと処理。

    週末はいいなさんがドイツから呼んだポストシアターをバンクアートへみにいく。鞭ってすごい音がするんだね。映像のクオリティーはとても気持ちよかった。
    劇としてちゃんとコンテキストをもって意味の固まりを伝えていくのはPurusharthaもおなじだ。ドラマトゥルクという役割が効いているのだろう。勉強になる。しかし、ダムタイプのS/Nのあといろいろ考えて、なんかドラマも意味も趣味さえも作品からなくしてしまい、さらには作品さえも作品からなくなってくれればいいな・・・と思ってああでもないこうでもない行ってきたので、まあ、そのやりかたはそのやりかたで悪くないと思う。意味不明か・・・(笑)ああ、まさに意味不明な。そのばあい作品なんてどうでもいいからね、ぶっちゃけ。要はどうやって作るか、どういうプロセスでつくるかだから。
    でもPurusharthaはね、なんとかしないと、ね。なんかちょっとショッキングな発想の転換、というか哲学をちゃんとお客に感じ取らせなければ、「ああ、このダンサー変な動きするなあ、うわー目がくらくらするー」で終わってしまってはいけないから。
    でも、そういうことちゃんとできるメディアパフォーマンスアーティストってなかなかみたことないんだよね。ダムタイプはうまいな。

    で、文化の日なので文化的なことをしようと思い、昼迄ねて、二時半頃までwebをぼーっとながめ、洗濯をして、ルネッサンスジェネレーション用の音作りを始めようと思って、仕事のできる環境を作ろうと思いケーブルをつなぎ始め、お茶が飲みたくなり、お茶を入れてついでにインドぱりぱりせんべい[パパル]を揚げてパリパリくっていたら夕方になってしまって、やべえ、と思って垂れ流しノイズを作りながら録音三十分。まあまあ。あとはライブ用のパッチをくんでSEをえらんでエフェクトをいろいろ試して終了。なのか?でいいのか?よけりゃいいだろ、結果が・・・。Purusharthaもやらなきゃいけないんだから。

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    Sun, 30 Oct 2005

    10/28帰国
    10月30日午前八時半頃帰国。いざ帰国する段になって気がついたんだが、エアインディアでムンバイーデリ経由の我々のフライトは成田まで一日半かかるのだ・・・・苦行だ。前代未聞。
    出航が大幅に遅れてバンガロールで二時間以上、ムンバイで四時間待ち、デリではなんと十時間以上待ち。

    用意してくれたトランジットホテルで寝ていたからわからなかったけど、ご存じのようにデリー市内はテロで五十人もの人々が死亡するという大惨事。ハイデラバードでは列車の脱線事故で百五十人以上の死亡者。
    我々の滞在していたバンガロールでは、歴史的な豪雨、そして洪水で死者多数。新聞で発表されたよりも実際もっと多いんじゃないか・・・。

    二十八日、最終日のことを書いておく。
    朝起きるとジャイはすでに出勤した後。浜中さんとコマーシャルストリートへ行き、買い物。土産物です。
    で、ブリゲイドへ行きオープンエアーのレストランで昼食。ビリヤニとタンドーリチキン。
    アタカラリへ行きインドで最後のリハーサル。
    もう一ひねり、日本で考える必要がある。ゆっくり、なにをめざすのか、何をつっこんでおくのか、やらなくていいのか、ゆっくり日本の風呂にでも入りながら考えよう。
    ノッティンガムでは対バンの、イザドラ開発で有名なトロイカランチ、ちょっとウェブで見たけど、あまりおもしろくはないし、別にアイデアだってどうって事はない。ソーワットなかんじ。技術もそれなりな感じ。ほかの参加者もモーションキャプチャーがどうとか、バーチャルボディーがどうとか、ウェアラブルコンピューティングとパフォーマンスがどうとか、っつうかパフォーマンスというかダンスそのものをちゃんと考えているのかわかんないけど・・・まあ、イギリス的ちょっとダサめ感たっぷり、オタク感たっぷりな感じ。そして今回のカンファレンスはそういうコンテクストなんだろうけど。うーん、揺るぎない理論武装、コンテクスト作りをしておかないと、技術もないし、(彼らの文脈において)いいたいこともない、という風に思われてしまうと困る。
    特に、今回は、ジャイとのコラボレーションがメインなので、CMprocessとかあまり押し出す機会を見いだすのが難しいんじゃないか。作戦練らなくちゃ。
    ジャイの家で夕飯を食って、十一時半頃空港へ。で、上記のようなことになり、へろへろになって帰国。日曜で良かった。うちに帰って、ゲットした物広げてかみさんとああでもないこうでもないいいあったり、猫いじりまくったり、寝たり、焼き肉食いにいったりして、今日は早めに寝ます。明日からは、通常業務+インド計画の日々。
    カンファレンスと本番は十一月二十五日から。

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    Fri, 28 Oct 2005

    10/27
    浜中さんの購入したデジタルタブラの調子が悪かったので、十時頃部屋を出て昨日の楽器屋へ。しかしいつの間にか直っていて問題なし。ずっと降り続ける雨の中、その足でカラマンガラへ。二年前に来たとき、サリーのおばさんや半裸のおじさんたちがちまちま廃墟に泥を塗り重ねているような見るからにやばい構造だけだったのが今はぴかぴかの巨大ショッピングコンプレックスとなったビルへいってみる。マクドナルドやKFC、おまけにアップルストアまで入っている。本屋をのぞいたりしてその後近くのスーパーへおみやげを買いに。ドーサパウダーやらスパイスやらを買い込む。なかでも真っ赤な劇辛ピクルは必ずいくつかゲットして帰らなければいけない。初めてこっちに来たときからの大ファン。しかし瓶詰めだし重いし、それほど考えなしに買い込むことはできない。今回はほどほどにして四つほど。
    事務所へ行きジャイは一日中週末から出かけるヨーロッパ行きのチケットの手配やら向こうであう人たちとのアポ取り。浜中さんはテクニカルライダーを仕上げたり。おれはジャイが向こうでプレゼンしてくるためのナガリカのDVDを焼いたりテストしたり。
    結局リハーサルはなし。まあ、大丈夫だろう。ノッティンガムで一日どっぷりリハの時間をとってもらおう。一日?・・・は無理か・・・。まあ、とにかく何とかなる。何とかしなければいけないから。
    ノッティンガムのカンファレンスでは我々のほかに三組のショートピースのプレゼンがあるらしい。聞けばどの方々もそれなりに名の通っている方々らしい。イザドラを開発したチームも参加しているらしいし。
    それからギレインたちも。パフォーマンスでいぞがしくなければそれなりに楽しい滞在になりそうなんだが、やっぱりどたばた走り回っていつの間にか終わっちゃった・・みたいな感じになっちゃうのかな・・。そうならないためにも東京での準備は念入りにしておかなければ。
    うちにかえって例のごとく用意してあるチキンカレーを食って、テレビでMTVをみて(もっともひどいヒットソングワースト40っていうやつ)DVD焼いて、これ書いて、今日はもう寝ます。
    いまiPodでストーンズきいてる。いいね、インドできいても。それと、南インドのトラディショナルな歌(古ーい録音のやつ)をジャイからたくさん借りてリッピングしてきいてるんだけど、やばい、はまりそう。脳髄にくる。

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    Thu, 27 Oct 2005

    10/26
    今朝は、九時頃に浜中さんとうちをでてブリゲイドロードへ。ジャイが午後までミーティングだというので、この機会に土産でも買いに行こうという計画。
    店はどこも十時にならないと開かないらしく、いつものオープンカフェへ行って時間をつぶす。ブリゲイドの入り口にあるおきまりの手工芸品屋でサンダルウッドの粉やらクリシュナとガネーシャのの小さなブロンズを購入。楽器屋へ行き、噂のエレクトリックタブラを見に行く。前に来たときはエレクトリックタンブーラを買った。先日のVanishingPointsでも使ったりしていろいろ重宝している。何より、見てくれがいい。で、浜中さんはデジタブラを購入。ごついやつ(笑)
    楽器屋の近所の食堂でビリヤニを食って事務所へ。ジャイの昼飯につきあってコーヒー飲んだ後、メールチェックしたりしてからリハーサル開始。プロジェクションしながらシーンを追っていったり、まだできてないところは(いや、まだ全然できてないんだけど・・・)こうなってああなって・・・なんて言い合いながら。
    本番のオペレーションが大変そうだ。映像も生で動かす物が多いし音もライブだし・・・浜中さんもノッティンガムへは来ないので照明インスタレーションの操作と・・・セッティング。向こうで誰かわかってくれるお手伝いさんを捕まえないと。それとも、誰か日本からつれてっちゃおうかな。
    七時半頃までやって帰宅。例のごとくメイドさんが作っておいてくれた夕食を食う。ビール一本ずつ。十時頃まで話をした後、それぞれの部屋へ。
    おれはなんか疲れてやるきがないので今日来たスパムメール削除したりメーリングリスト眺めてたりしたら十一時すぎてる。すこし明日のために一歩くらい進めておいてからねるか・・・。

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    Wed, 26 Oct 2005

    10/25
    昨日は書くのを忘れた。念のため酒も飲まなかった。
    書くのを忘れると、ほんとに一日何していたか忘れる。
    思い出そう。
    具合は良くなった。下痢も熱もない。そうだ、朝、きわどいアスピリンを買って飲んだ。そのおかげか熱も下がり、どちらかというと気分爽快になった。
    ジャイは来年のフェスティバルの事やらワークショップのことやらで非常に忙しい様子。我々の作品の資金調達やツアーに関するネゴシエーションの方も忙しく、なかなかリハーサルどころではない。電話が鳴りっぱなし。
    その間に、シーンのつなぎのアイデアなんかを練りながら、プロジェクターでテストしたり。ほぼイメージは固まってきたのだけれど、最後の「リズム」とよんでいるシーンがまだぴんとこない。
    まずもって、インド思想のPurusharthという概念をほんとにきちんと理解しているのか・・・。ジャイの話を聞きながらレスポンスを返していくことで、なんとなくだがつかめてきてはいる。日本に帰ったら、ディテールを詰めるにあたってもっとつっこんで理解をしてみなければいけないだろう。テーマ的にもビジュアル的にも一貫性はそういう細かいツメから出てくるんだろうから。
    今回は、かなりはじめに表現したいイメージ、展開ありき、でつくっているので、何かおもしろいネタがまずあってそれを並べて構成してみるという感じではないから、さあ、それをどうリアライズするかを技術力と相談しながら悩まなければいけない。時間のかかる作業だ。って、時間ないのに・・・。十一月二十五日からノッティンガムだ。そのまえにルネッサンスジェネレーションもあるし、ウェブの方だってある。うわ、そういえば、音楽も作ってないじゃないか・・・・。むむむ・・・。

    で、きょうは、朝八時半くらいに起きて、例のオイルなしドーサとカレーパウダーをココナツオイルでといたやつをくって、その後ジャイは出社、俺はjitterいじり。浜中さんは昼頃先に出社。jitterいじりが盛り上がっていたので、俺は後から出社。しかし、ちょうど出かけようと思ったところに土砂降りの豪雨。新聞には、先週末の豪雨でバンガロールのどこかの地区が浸水して大勢の人が避難したとかなんとか書いてあった。みんな口をそろえて、例年はこんな事はないという。わけわかんない病気や、わけわかんない精神が発生したっておかしくない。
    で、豪雨に濡れながらとっととリキシャを捕まえて洪水のでこぼこ道を突っ走り出社。みんなに、こんな雨の中わざわざきたのか?と驚かれる。っていうか、そもそもこんな季節にわざわざ飛行機でここに来てるんですけど・・・(笑)。
    で、雨だしジャイも忙しいし、ナガリカDVDのテキストチェックをしてもらったり、映像作りの続きやったり、バジェットの相談やらして一日が終わる。
    七時半頃帰ってきて新しくメイドさんが作っておいてくれた、なんだあれは・・、まあカレーだな、それと食い残した昨日のチキンカレーと、日曜に作ったゴーヤチャンプルーと肉なし肉じゃがなんかを食う。今日も念のため小さいサイズのキングフィッシャーで我慢する。

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    Mon, 24 Oct 2005

    10/23
    まだ本調子ではない。今は十月二十四日朝十時、リキシャを捕まえてアタカラリに到着したところ。途中、薬局で解熱用にアスピリンをゲット。三ルピーで激安なんだが、見た目、誰かが手でこねて丸めたようなきわどい物。グレーでハート型してるし。
    昨日は、日曜日で休みということで、バンガロールにある寺を二つ周り、ディナーに友人たちを招待しているので、買い出しへ。ばかばかしいリーラホテルのギャラリアでワインなどを購入。ジャイにはインド料理本をプレゼントしてもらう。
    (リーラホテルのこととかその辺に関する考察は浜中さんの日記を参照してください。書くエネルギーがない)
    で、夜はインドのサイエンティストに与えられる最高の賞をもらった人物とか、村上春樹の大ファンで全部読破した上に、日本で発売されている最新刊までチェックしているという彼の奥さんとか、毎回来るたびにどこかで必ずあうジョイス研究の学者とかIT長者とか(笑)何でそんな中に俺がいるのか、いつも不思議だ。
    まだ熱があるのにちょっと飲み過ぎたのか、深夜高熱を出してよく寝ることができず、少し吐く。
    すまない、今日はこれまで。元気が出たら、ちゃんと書いて細かい報告をします。

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    10/22
    二十日の夜のパーティーで、何か悪い物でも食ったらしく、発熱、下痢、腹痛に襲われ、二十一日は丸一日ねていた。ジャイも同じような症状らしく、アタカラリでの打ち合わせの時間に出かけた以外は、部屋でねていた様子。彼のほうが、よっぽどひどかったらしく、深夜に吐いたといっていた。浜中さんは無事。
    前回きたときも同じような症状だったが、今回のほうが猛烈だった。
    ということで、二十一日の事で書くことはない。
    二十二日、今日は少し回復したので、ジャイのうちでミーティングしたり、夕方から買い物に行ったりして、のんびり過ごす。ジャイが明日友達を夕食に招待しているらしいので、開発が進むコラマンガラにあるオーガニック野菜を扱うヴェジタリアンスーパーへ買いだし。ゴーヤと豆腐をみつけたので明日はゴーヤチャンプルでも作ってみようか。キッコーマンの醤油もゲット。牛肉や豚肉はよくないけど、ジャガイモとタマネギとにんじんとインゲンがあるので、肉なし肉じゃが?を作ってみるか・・・。鶏肉がいいかな。
    しかし、初めて去年の初めにきてから二年ほどしかたっていないのに、バンガロールのこの変わり様は驚異的だ。この成長ぶり開発ぶりを見ると、次に世界経済を牛耳るのは中国かインドか・・・と思わざるを得ない。

    ということで、あっという間に一週間たってしまった。
    明日の朝は早起きして近郊の寺でも見に行く予定。
    ちなみに、作品のタイトルは [Purusharth]。ノッティンガムで上演するために、まずジャスト十五分のバージョンを作る。二月のバンガロールビエンナーレのオープニング作品として大量のダンサーと大量のミュージシャンと数名のヨーロッパから来たアーティストを交えたロングバージョンを一月に作り(これは、まあ、お祭り用のスペシャルバージョンか)、その後は、三〜四十分のバージョンを数名のインド人ダンサーたちとともにつくってツアー用にする。ベニスやミュンヘン、それからどこだっけか・・・忘れたけどいろいろなフェスティバルがオファーしてきているらしい。インド人と日本人のコラボレーションが珍しいからか、なんなのか。
    作品全体の構成はだいたいできた。後は技術面をクリアしたり、実際にプログラミングしたり・・・まあ、それが大変なんだけど。ステージ物は時間軸があるから、「つなぎ」も詰めなければいけないしね。
    ああそうだ、音楽も作らなければいけない。どっちかっていうと、音を作る方が楽そうだな、今回は。最後のところの三分をのぞいて、ドローンやアンビエント物よりの音になりそうだ。
    映像はちょっとやったことないことばかりなので、どうなる事やら。アイデアが実現可能なのか少しテストしてみているんだけど、どうもうまくいかない。東京に戻ってから、やることが多そうだ。ジャイにはタイムカウントに従って進行するやり方に慣れてもらわないと。
    しかし、十五分にネタをつっこみすぎな様な気もしないでもない。どのシーンも二分とか一分三十秒とかで、ちょっとせわしないかな・・・・流れがあるから、そうでもないか・・・。そうだな、どのネタも時間軸をもっているから、「ネタの羅列」的には見えないだろう。
    そろそろねよう。熱も少し上がってきた。明日へたれていたら、せっかくの週末なのにつまらない。浜中さんに申し訳ないし。

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    10/20
    木曜日。すでに毎日同じ事の繰り返しの日々になっています。
    ムスリムの人たちはラマダン。どおりで(っていうかどういうしくみになっているのかはわからないけど)今までとは違うタイミングでコーランが鳴り響く・・・ように感じる。
    今朝は十一時くらいにアタカラリへ。インタビューの予定が入っているということで早くでたジャイは、まだインタビュー中。その間に、タイムカウントのビデオ作ったり、サントラのCD焼いたり。
    昼飯食ったり、プロジェクターの調整と辻君に送ってもらったパッチの改造とかしてたらいつの間にか夜、で、少し動きとあわせて、ジャイの友人のサプライズ誕生パーティーへ参加。なんだか金持ちの行くレストランで金持ちの集まり。パーティーといっても七〜八人のお金持ちパーティー。奥方はよくしゃべる。約一名、良くいるような山っ気たっぷりの(バブル期を思わせる)起業家とか。聞けば家族が政府関係者やらノキアのお偉いさんやらで、全く金に困らない、というか、金があって困るような人たちらしい。もちろん、一銭も払わず十一時頃帰宅。
    ちょっと酔ったので、なにも特別なこと書く気はありません。今日は浜中さんのインド日記を参照のこと。
    べんりだな、自分で書かなくていい(笑)
    お休みなさい。

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    10/19
    朝八時頃起きる。トーストを食って、ジャイはそのまま仕事へ。浜中さんと俺は、それぞれ一仕事終わらせた後、リキシャでシティーマーケットへ。こっちへ来てからジャイのうちと事務所の往復だけだったからあまりインド感がなかったんだけれど、シティーマーケットへ行けばインド丸出しの世界へぶっ飛ばされる。とはいっても、バンガロールなんだけれど。
    ジェネラルポストオフィスへ行って浜中さんは記念切手を数シート購入。隣にあるなんだか不思議にかっこいいビルを眺めたあと、MGロードへ。コシーズでサンドイッチなどを食って、ブリゲイドロードをぶらつき、CD屋をちょっとのぞいてアタカラリへ。
    ジャイはなんだかややこしそうな打ち合わせが長引いているようで、そのあいだ、プロジェクションの仕組みを考えたりプログラムをしてみたりする、が、例の二面プロジェクションのところでわからないことばかり・・・。画面の中に床と奥面の壁をシミュレートするのだが、3Dのいじり方がうまく理解できない。とほほ・・・。
    で、結局辻君にメールして助けてもらうことにする。速攻で返事が来て、大助かり。
    辻君、ほんとありがとう。後でメールします。土産もん買って帰らないとねえ。なにがいいだろう?
    で、リハーサルを始めるに当たって、ねた構成が何となく決まったので、それぞれの箇所の音のイメージを組み立てることにする。あまりやらないやり方、というか、ちょっと反則技だけれど、ituneにはいっている他人の曲で良さそうなのを選んではめていく。それで、後に自分の曲と差し替える。音がないのではちょっとイメージ作りが進まなそうなので、背に腹は代えられない、と・・・。一度それでジャイがイメージして作っていったら、曲調はかえられないだろうから、後にそれっぽい曲を作るということだ。つまり、それっぽくパクるということ(笑)まあ、そんなにうまくいかないだろうから、そんなことにはならないだろうけど。
    七時に終わらせて、ジャイのうちへ帰宅。
    メイドのおばさんが作っておいてくれたまたこれがうまいカレー(まあ、当然のようにカレーであるところは変わらない)をくって、浜中さんとビール一本ずつ。ジャイは水。
    その後、これをかいてます。辻君のくれたサンプルを分析して、いくつかのシーンの準備をしてねるつもり。
    昨日は、ベッドに横になって少しだけ休むつもりが電気をつけたまま朝になっていた。そうならないように。
    っていうか、つかれてるな。夜十時に眠くて仕方がないなんて、久しぶり。

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    Wed, 19 Oct 2005

    10/18
    22時50分、ジャイのうちへ帰宅。
    きょうは、朝八時頃起きて、ジャイの焼いてくれたオイルなしドーサを、カレーパウダーとココナツオイルを混ぜた即席のカレーペーストにつけて朝食。
    食後、アタカラリに行き、リハーサル用に早速プロジェクターやら照明やらのセッティング。
    まだ、何をやったらいいのかわからない状態で、手探りしながら進め方を見極めている感じ。
    ここはなんとか強引にエンジンをかけて、とりあえず思いついたことを進めてしまうのがいいのか。
    次々にアイデアを思いつくのはいいけど、jitterのプログラムは大丈夫なのか・・・。基本的なところで躓いているので先行きは不安。まあ、今回のリハーサルでは、実際のプログラミングは詰めなくていいとおもから、静止画のイメージが出せれば後できちんと動く物に差し替える段取りで十分だろう。
    時間軸に沿って一つずつシーンを作っていく方法が一番進めやすいだろうと判断して、全体で十五分きっかりの構成を大まかに作ってしまい、頭のシーンからタイムカウントを流してリニアにアイデアをちりばめていく戦略。ジャイは相変わらず、自分の思いついたことに突っ走るタイプで、よく働くスタッフたちを使ってどかどか照明を吊ったりし始め、ちょっとトゥーマッチな感じに。まあ、バランスは後ほどとっていく。まだ二日目だし。
    七時半くらいにスタジオを出て、二年前始めてきたときの最終日にいったアフガン料理屋へ。まあ、インド料理とアフガン料理の差なんてわかんないんだけどね、俺には。でもうまかった。キングフィッシャー2パイント。
    で、帰宅してこれを書いている。これ書き終わったら、プログラムのめどだけでも立ててからねる予定。
    明日は、二時までジャイが打ち合わせやら何やらで詰まっているというので、それまで、ちょっと街でもぶらついてみますか、浜中さん。

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    Tue, 18 Oct 2005

    10/17
    また来ました。インド。
    今回は、浜中さんと一緒です。前回、たなみくんと来たときも感じたように、一人じゃないからかまるでインドに来たような気がしない。といっても、ここはインドなんだけれど。
    エアインディアでデリームンバイ経由で遠回りしたのでちょっと時間を食ってバンガロールに到着すると、深夜三時。例のごとく、ジャイが車で迎えに来てくれていた。ジャイのうちへ到着してちょっと世間話をしたあと、五時頃ベッドへ。
    疲れがたまっていた上に長時間の旅でさらに追い打ちをかけられて深夜どうも悪い夢を見たらしく朝方自分の叫び声に目が覚める。夢の内容は全く思い出せなかった。
    今は雨期がちょうど終わったところだ、ということだけれど、バンガロールは雨が降ったりやんだり。それほどじめじめはしていないが、バンガロールで雨が降っているのはこれまでに二度ほど、ちょっとした天気雨くらいしか体験したことがないので、不思議な感じ。
    woodlandホテルのレストランで三人で朝食。浜中さんは、噂のマサラドーサ初体験。普通の、じゃなくてマイソールマサラドーサ、ちょっと辛め。うまいでしょ?俺が言ってたのはこれです。俺はもちろん、ラバマサラドーサ。そうです、この味です。インドでしか食えません。マサラドーサは東京でも食えるのかも知れないけれど、インドのこの気候、このにおい、この音、この五感に感じる全体的なインド感とともに味わうのが、インド料理の神髄。
    さっそく、食事をしながら、今回の渡印の目的である、新作のアイデアについてはなす。
    食後すぐにアタカラリに移動。いつものスタッフ、ダンサーたちに加え、新たに加わったなんだかビジネスマンみたいなきちんとしたスタッフたち、に挨拶した後さっきの話の続き。さらにスタジオに移動してさらに話の続き。
    ちょっと煮詰まったところで、メールチェックやら、課題の検討やらをそれぞれして、六時半?七時?ころ帰宅。
    スーパーで買い込んだキングフィッシャーで、乾杯。ジャイはマンゴージュース。
    毎朝来るというメイドさんが作っておいてくれたチキンカリー(おいしい)とチャパティとかくって、いろいろまた世間話、っていうか、東京でするようないつものような話をして、ディスカバリーチャンネルで格闘技の番組見て今十時。ジャイはすでにベッドへ。浜中さんはベッドに寝そべってて本でも読んでるのか・・・、俺はこれを書いてる。いまはこの部屋の住人ではなくなったアヌーシャが以前仕事部屋にしていた小さな部屋で。
    外はしとしとと雨。
    まだ、全然バンガロールにいる気がしない。

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    Sun, 16 Oct 2005

    あさってにはインドにいます
    nestも終わりました。
    で、明日からインド行ってきます。皆様には大変ご迷惑をおかけします。メールチェックは頻繁にするつもりですので、何かあったらメールください。
    あ、インド日記か。そうか、明日から二週間、ここは「インド日記エピソード3」になります。
    じゃあ、二週間限定で、これ。とちったところも編集せず、そのままです。二十一分から二十六分三十秒くらいまでは、演奏なしです。play it loudでお願いします。で、ここにあげて問題ない?
    十月十五日ライブ録音(演奏メンツは俺、松本充明、平田昌太郎、ルド・グザスデラ)
    では行ってきます。

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    Fri, 14 Oct 2005

    Vanishing Points
    Vanishing Pointsの初日公演終了。
    しかし、客が少ないんじゃないのか?三団体を一晩にやるのに、あの量の客、ということは、ほとんど内輪向けの発表会のような観客構成じゃないのか?
    しかし、とにかく、内輪でも何でもいいから、客席がっつり埋まってくれ。
    ということで、今日七時開場七時半開演、六本木の駅のうえ、八階にある「オリベホール」ってところだから、偶然これを見てしまった人は(週末の六本木なんて近寄りたくないかも知れないけど)見に来てください。
    今回の松尾バンドのメンバーは、ルド・グザスデラのタブラ、平田昌太郎のギターとlaptop、松本真厨の謎のエレクトロニクスとlaptop、と俺の(かみさんに、ギターが弾けない人がギターの仕組みを調べているように見えたといわれた)ギターとlaptop。「ちょっとちょっと、みなさんこんなの見たこと、聞いたことありますか?」って感じに仕上がってますよ。今までのネストのなかでも、いちばんヤクザな音出せたと思う。多分コンテンポラリーダンスのサウンドトラックでこれやれる人、ほかにいないと思う。よく知らないけど(笑)俺、舞台で踊ってたし・・・ダンスのオケの経験がない音楽家がふらっと来て演奏するより、ダンサーが演奏した方がダンスのツボわかってるからさ。最近やってないけど。多分、あんな音だけど、ダンサーたちは踊りが無意識にかなりブーストされると思うんだよ。CMprocessだし。
    映像は、技術とセンスがいつの間にかとてもすごいことになったジーニアス辻哲朗。たぶん今回のメンツは、後に非常に贅沢な人選だったということになるでしょうよ。
    で、ネストのダンスに期待していない人たちは、ちょっと勘違いしているだろうからいうけど、ダンスじゃないときは、ダンサーはでないし、ダンスをやる時は爆裂に優秀なダンサーが踊ります。ダンス公演としては、linkageしかり、VanishingPointsしかり。今回はダンスだから、ダンスですよ。
    しかも、CMprocessです。ガチンコでありながらエンターテイメントです。ちゃんと見てほしい、この重要な仕事・・・・。
    何で、みんな見に来ないかな・・・チケット高いからな・・・まあ多分nestに期待なんて誰も持てなくなったんだろうけど、今回は、違うもん見に来ると思って、だまされたと思ってきてください。
    もったいない・・・。またあんまり日本で見た客がいないうちに海外ツアーか・・・。結構海外ツアーすると、ブラボー!な反応なんだけどな・・・。まあ、わからないこともないけどね・・・。
    とにかくみにきてよ。

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    Sun, 09 Oct 2005

    faced with a choice, do both
    どうも風邪をひいたようで、気管支がすこし苦しいし、喉の奥がイガらっぽくて熱をおびている。扁桃腺が腫れているせいか、顔半分がぴりぴり痛い。
    しかし、全然大丈夫。

    金曜日は一日中、朝十一時から夜十時まで、出張作業。よばれて出向いたのだが、行かなきゃ良かったかな・・・とちょっとおもう。やること増える・・・・。先方は敷居を「ものすごく」低いところに想定している。
    何度も同じ事を説明する。・・・・
    まあ、いいや。がんばります。

    VanishingPointsの音がだいたい固まる。いいのかこれで?(笑)今までで一番やさぐれ感が高い。ギターとルドのタブラがうまくミックスできれば、さらにやさぐれた感じに・・・・。
    普通のダンスショーケースの中で三本立ての中のうちの一つの出し物、と言う枠の中なので、PAシステムには不満が残りそうだ。でもそれなりに小さい物でもいけるだろ・・・。
    とりあえず、nest印は要所要所にちりばめた。ムードマンとかククナッケとか夏目たちがいたらな・・・とか思うけど。彼らはほんとにリスペクトです。あのころはいろいろ迷惑かけっぱなしで・・・すまなかった。

    あしたは、リハーサル。そうか・・機材ある程度持って行かなくちゃいかんか・・・。

    いままでのプロバイダーを解約して、so-netにはいった。今までのところ、もうかれこれ十年近くになるからアドレス変えるのになかなか踏ん切りつかなかったけど、高かったし最近よく落ちるみたいだしメールが届かないこともあるようになったし使えなくなってきたから(ある意味、プロバイダーとしてあり得ないほどひどい状況・・・)。
    so-netはGRICが使えるし。インドでも安心。今まで、インドに行くたびにso-netのダイアルアップを臨時で契約していたんだけど、これでもうそんな面倒なことしないでいい。何より、今までの半額で、今までの二倍のスピードだから。でも、so-netも大丈夫かどうかはわかんない。使ってみないと。

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    Thu, 06 Oct 2005

    くーまんなんかとはなしてる場合じゃないでふ
    あまり長い間書かないでいると、このまま書かなくなりそうなので、ちょっと書いておこう。別に誰かに書けと言われて書いているもんでもないんだけどさ。
    インドへの出発が16日に確定したので、それまでにすませておかなければいけないことを、ざっと思い浮かべてみると、やべえ。まじやべえ。
    13日14日はVanishing Pointsの再演と言うことで、久々(三年ぶり?!)にnestの音楽をつくっている、けど、作り方忘れた。焦ってる。
    こんどのやつは、生のタブラが入るし、ギターが爆音で鳴るし、結構男気を感じる、ちょっとやくざな音になると思う、っていうか、そうならざるをえない。気持ちが殺伐としてるから。そうね、殺伐、とした感じだな・・・・。ああ、nestだな、という感じにはなっていると思うんだけど・・・。
    でも、本番が13と14ということは、12が仕込みで、10は体育の日で休み。やばっ。
    明日はビザが切れたので、インド大使館へ行って並ぶ。まあ、それは午前中だからいいとして・・・。
    あさっては、一日出張作業。そっちのほうは、納品済みですでにアフターサポート体制になっているので、解決。
    本番終わって15土曜日は、毎年恒例のノリユキRGのリハーサルらしい。それのネタも仕込まなくちゃいかんし、そもそもインドネタの仕込みもしなければいけない。ということは、VPのネタはこんなにちんたら作っていてはいけないということだ。作り方忘れたとかいってる場合ではない。
    可能な限りすぱっと割り切り、できる限りガツッとした地点へ持って行って、両手ぶらり戦法がとれるようにしておかなければ、全部共倒れだ。
    しかし・・・うああ、俺あんまり四谷行くひまないじゃん。

    携帯電話の機種をかえた。ケータイ屋にいったら、1050円でかえられるっていうから、画面の中から話しかけて来る熊がいる機種にした。色はピンク。ギャル仕様。熊のくせに羊のかぶり物をかぶったやつは「〜でふ。」というふうにしゃべる。昼飯時になると「そろそろおなかがすいたでふ。」とかいってるし、新しい電話番号を登録すると「おともだち、ふえたでふね」とかいいやがる。今日は、虎のかぶり物をwebからゲットしてあげた。今は熊が虎をかぶってケータイの中を歩き回っている。
    けっこう、この機種にして良かったな、とか思ってます。

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    Sat, 24 Sep 2005

    Use cliches
    昨日は常川のうちへ掃除機をもらいに行き、酒と夕食をごちそうになる。ありがとう、非常にうまかった。
    いい気分になって帰りにマンションの階段から滑り落ちた。
    今度はうちにおいで。
    あそこら辺は学生の頃、何度か行ったことがあった。慶応大に通う高校の時からの友人が住んでいて、必ず吐くまで飲んだ。失恋の痛手で堕ちていた彼は若くしてアル中になって病院へ通った(笑)懐かしい。
    常川のうちへ行く途中、電車の向かいの席に座った二十代前半くらいかと思われるカップルがむちゃくちゃいちゃついていた。恥ずかしくなってくるくらい。
    でも、なんだか非常に好感が持てた。たぶん、あのカップルはそのうち別れてそれぞれがぞれぞれの人生を送ることになるだろう。それぞれ、子供をそだてたり年老いて寝たきりになったりもするだろう。でも、あんなふうに人目をはばからずにいちゃつかずにはいられないような恋をしたことは、絶対に忘れないだろうと思う。小沢健二の歌じゃないけれど、そんな恋を知らないやつは地獄に堕ちるでしょう、と思うのだ。

    今日は遅くまでねて、起きてから・・・何やってたんだっけ?Vanising Points用のパッチの続きをすこし。自分用にめしを作って自分だけで食って、テレビ見て・・・・。ああそうだ、猫が本来するべきではないところにションベンしやがったのを片づけたり。

    ずいぶん涼しくなった。
    台風が近づいているらしい。
    アメリカではまた堤防が決壊したようだ。

    あすは、午前中に免許の更新。午後はリハーサルへ。
    その前にもう少し、作業をしておく。
    タイトルは、今日引いたオブリークストラテジー。

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    Fri, 23 Sep 2005

    あかるいheroes and villains
    いまさっき、妻が休日返上の出張へ出かけた。疲れのたまっている彼女が出発ぎりぎりまでねているのを尻目に、ロックンロールを流しながら部屋の掃除やら洗い物の山やら洗濯物の山をやっつけてしまったが、彼女が出て行ったら気が抜けて何もする気が起きない。

    昨日は、久しぶりに神楽坂の「恒」で飲む。で、ちょっと飲み過ぎたようで、昨日は寝付きが悪かったし、今朝は肩がこっている。

    今日と明日はVanishing Pointsの仕事をしよう。ライブ用のパッチやら仕組みを作る。タイムカウントのパッチは・・・昨日作ったな、それはよし。音出し用のパッチとつなげて、セッティングを自動切り替えすればべんり。こういう場合、タイムカウントで確実に進行する構成は便利。で、曲の骨組みを作る。曲ねえ・・・。今回はギターで行く。普通にコード弾きをする、とおもう。やっぱり演奏は手伝ってもらうしかないな・・・。

    今夜は常川のうちへ掃除機をもらいに行く予定。

    実は免許証の更新手続きをまだしていない。こういうのは、ほんとにド忘れするから、早くいっておいた方がいいのはわかっている。なんだか毎日ケツの据わりが悪いのは、こいつのせいでもある。ど忘れするのが不安なのだ。
    土曜は受け付けていないから、明後日の朝から行ってこよう。ついでに修理に出していたスーツケースも引き取りに行ってこよう。

    スーツケース、と言えば、インドへ行く予定の十月十六日は近づいている。先方に旅費の話をつけるから、飛行機のチケットをまだ買わないで待っていてくれ、とのことなので手をつけていないが、少し不安だ。インド流は、いつも少し不安にさせる。来年の渡印のための助成金申請を十月一日までにしないといけないのだが、それなら正式のインビテーションを送る、と言ったきりしばらく音沙汰がない。まあ、それはまだ間にあうから・・・。
    あ、visaもとらなくちゃいけないんだった・・・。

    バラタナティヤムのDVDが開けない、といってきた。そんなわけない。CDしか読めないドライブなんじゃないの・・・?新しく作り直してもう一度送ってやるしかないか・・・・と思ってwindowsで確認したところ、開けることは開けるが、トップ画面が1pxくらいずれていることを発見・・・・。どうも機種によって、環境によってwindowsは微妙に・・・・。macと座標の取り方が違うから・・・・。それよりも、インドのPC環境は・・・・。
    このDVD、いつ発売にこぎ着けるのか・・・・。十月の渡印時に完全アップを誓う。

    ああ、ちょっと書いたら、やる気も出てきた。
    ビールも飲みたくなってきた。

    って、いうか、こんなことかいてどうすんだ?また「暗い日記ですね」とか言われそうだ。そういえば、太郎さんに、「明るい」をすべてのタイトルの前につけた方がいい、と言われた。じゃあ、今日はそうする。そうすれば、明るい気持ちで読んでくれるんだろう。誤解なきように言っておくが、俺は非常に明るく楽天的な人間なのである。自分でも心配になるくらい。この日記のどこが暗いんだろう・・・・?(笑)
    たった今聴いてる音楽だって、底抜けに馬鹿明るいし・・・・。brian willsonの・・・。明るいけど・・・正常ではないか。

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    Wed, 21 Sep 2005

    老害「俺の話を聞け」
    ずいぶん書いてないので、ちょっとかいておくか。
    これ見てる人に、死んだのか、と思われそうだから。
    前にも書いたけど、即神仏になろうとする坊主が地中から鳴らす鈴のようなもんだから。
    こういうのかいてると、たまにあった人が俺の近況をよく知ってたり、もう調子はいいんですか?なんてきいてくることとかあったり・・・へんなの。

    交流基金フォーラムでRE[ ]やら、真厨やら・・・・とにかくいろんな人が参加するワークショップの発表会をみにいく。すごい人数。の、ダンサー・・・?たち。RE[ ]のサークル状に設置したライトはおもしろかった。+αあると、はっとするような物が見られるかも知れない。
    なぜか、太郎さんと浜中さんと打ち上げに乗り込み、しかも最後まで居座り、若い芽を摘みにかかり、逆に老木は切り倒され、例のごとくいい加減なことを叫びまくり、「きょうの猫村さん」を荒木マヤ姉さんからもらう。しびれた。

    土日は・・・あ、連休だったのか。記憶にない。あ、少し悩んでいた。十月のvanishing pointsのことで。でも結論でず。成果物なし。
    日曜は、辻君のイベント行ったな。河内君と平田君で飲んでたら、偶然西川君が彼女と通りかかったので巻き込む。うちのかみさんも巻き込む。撤収終わった辻君と、小柳君・・・だっけ(ごめん)も巻き込む。巻き込んで何したかというと・・・俺の話を聞かせる・・・最悪のじじいだ(笑)皆さん、気をつけてくださいね。

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    Tue, 13 Sep 2005

    around the world in a day
    あー、・・・・と、書くことない。

    なんだか、忙しいはずなのだ。

    ビールを一本飲んだくらいでも、酔いからさめると、何もしたくなくなるくらいに体調が悪くなる。
    風邪を引いているんだろう。朝起きると、鼻の奥が痛かったりする。季節の変わり目に弱い、と言うことを忘れていた。

    いらいらするのは、体調が悪いせいだけではないだろう。選挙の結果は、調べれば調べるほど、ひどいことになってしまったんではないか・・・と思えてきて、どうも落ち着かないのだ。
    テレビで誰が何言ってるのかも気になるし、ネットでどんなことを言っている人がいるのかも気になる。

    世界の崩壊を切望する悪魔さんが同居している俺としては、どうにでもなりやがれ、と思う気持ちもないではないし、世の中にはとてもも小ずるい羊の皮をかぶったオオカミというのもいて、それはそれで何とかしなければいけないが、それよりも、そいつらを何とかしなければいけない主体であるはずが、いいように操られている顔のない人々をおもうと、とても無力感を感じるのがいやなのだ。いじめっ子は怖くないけど、いじめっ子に荷担する「みんな」がいやなのだ。文字通り、吐き気がするなんて事は、相当俺の中ではそういう種類の暗闇に対する憎悪が強いんだろう。
    それは、もちろん自分に対する憎悪でもある。今まで、数え切れないほど、自分もそういう物の一部であってきたのだ。たとえば、俺が第二次世界大戦中に生きていたら、何をしていたかわからないのだ。それが怖いから、だから、いつもそれについて考えていなければいけない。

    しかし、何度もいうけど、選挙の「戦略」って何だ?
    ずっと舞台芸術をやってきたから、演出するということはそれなりに理解しているつもりだ。中身がなくても人を引きつける物はたくさん見てきたし、客がぼろぼろ泣いてるんだけど後でよーく考えると何であんななかみのない物で感動したのかわかんないような舞台だってある。でも、そういうのって、政治にあっちゃいけなんじゃないのかなあ・・・。なめ腐っていやがる。なめてる奴はやめさせればいい。もっといけないのは、なめられて、いいようにコントロールされて、小泉が演説に来るとまるで芸能人にたかるみたいに「きゃー!」とかいって手を振ってる奴らだ。郵政民営化!反対か賛成か?どっちなんですか?ってyesかnoで答えなさいよ、っていわれてさ・・・・だいたいyesかnoでこたえなさいよ、っていえば人はたじろいで思考停止しちゃうんだな・・・・。あれ・・・なんか枝葉末節、いや、もっと重要な本題が、ほかにもいろいろあったような気が・・・・なんて思っていても考える隙を与えないんだよ。

    忙しいはずなんだが、特別に変化のあることもしていないし、それで書くことがないから、こんな事を書いている。

    iPodについているappleのイヤフォンは、音が異常に悪くないか?むかし大韓航空でもらった安物のイヤフォンと同じくらいのクオリティー。
    別にそんな音が良くないと困るもん聞いてないんだけどね(笑)

    聴いた音楽。ipodではstonesをシャッフル再生。うちでは、プリンスのaround the world in a day、radioheadのkidA。それぞれ時代を代表する大傑作、だと思った、あらためて。
    オブリークストラテジー、go outside. shut the door

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    Mon, 12 Sep 2005

    strategy
    誕生日のプレゼントに、かみさんがipod-nanoをかってくれた。しかし、俺はかみさんのお古のipod20Gをもらい、ipod-nanoは彼女につかってもらうことにした。だって、powerbookに入ってるデータの容量が俺は二十ギガ、彼女は五ギガだから。
    ということで、初めて外でipod体験。学生の時、aiwaの何とかボーイ?とかいうヘッドフォンステレオをよく通学のとき聞いていたけれど、それ以来。なれないと、周りの音が聞こえないことで、ちょっと不安になる。それから、音は漏れていないんだろうか・・・?とか。イヤフォンから爆音でノリノリのロックがかかってるのに、電車の中は妙に静まりかえっているのが、また不安になる。

    昨日は、結局、免許証の更新にはいけず。
    三時頃うちをでようとしたら、土砂降りの雨。少し待って、かみさんと投票所へ行き、俺はそのままサルバニラの公演を見にいく。
    ipodがあるので、ちょっと楽しい。しかし、電車の中では本を読むことにしていたので、本を読む時間がまたなくなるな・・・とちょっと心配になる。
    サルバニラは悪くなかった。しかし、手前みそではないけれど、香港のamplifiedほど、映像と音とパフォーマンスが合わさったときに初めて出てくる何か、が、なかったような気がする。難しいことしなくてもいいのだ。それぞれは非常に美しかった。ダンスがある、それにこういう映像演出を乗せる、または映像がある、その中でダンスをする、するとダンスだけでも、その映像だけでも見えなかった意味とか、ノリ、みたいな物が初めて見えてくる、というような。はじめから技巧的に考えたりしないで、全方位攻撃、何でもありの自由な状態で考えて、使える物は使う精神というか、少しベタになるくらいに考えていって、ラストで少し引き戻せばいいのだ。制作中はお涙ちょうだいに流れまくったっていいし、徹底して下品なお笑いになったっていい。わかりやすすぎて恥ずかしくなったっていいんじゃないかと思うのだ。発表時に、自分たちらしさに引き戻せばいいのだ。
    もしかして、そんなことはダサい!ということで目指さなかったのかな?
    サルバニラの作り方では、それが一番いいと思うんだけどな。

    選挙は終わった。なんだか「戦略勝ち」とからしいけど、つまり、それはうまく国民をすきなようにしたってことなんじゃないの?
    まあ、決まってしまったのだから、仕方ない。後はどうなっていくか、考えよう。わかっていないことが多いので、少し勉強してみないといけない。

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    Sat, 10 Sep 2005

    9月10日
    サルバニラ企画の.JPっていう音のイベントに行ってきた。いいな、俺もやりたいな、ライブ。
    勝井氏のバンドは圧倒的だった。ひたすら波形の上を綱渡り、と言うか、サーフィンというか・・・・・。

    あしたは選挙。そのあとに、免許の更新にいって、bankartにサルバニラのパフォーマンスの方を見に行く。

    なんだか勢いのいいこといって、ほかの問題からは目をそらさせ、「もうそろそろ我慢ならん」と思っている人たちの破壊衝動をあおって、その破壊的な言動が、まだ思慮の浅い若者に受けて、「かっこいいんじゃねえ?」とかいわれて、一気に票を伸ばして圧倒的な議席を確保したら、その後、解散のどさくさでうやむやになってる、あの問題やらあの法案やらは、一気にあのおっさんたちの思うままになっていくんだよ、な・・・。それは、さ、何か、六十年くらい昔こういうことあって、大変なことにならなかった?
    代表議会制とか、民主主義ってさ、別にファシズムを防ぐために考え出された仕組みじゃないでしょ?・・・。選挙に行ってみんなが得しそうな政治家選んでりゃ、戦争にならなかったり国が破産しなかったりってことはないからね。

    今日は、誕生日なので、うちで寝転がって本読んだりおいしい物食べたりロックを爆音で聞いたりしていよう。寝転がって本読んでねたくなったらねる。歩くのがめんどくさいくて、倒れたくなったら、ところかまわずねる。俺から俺への誕生日プレゼント。

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    Thu, 08 Sep 2005

    Shut the door and listen from outside
    台風が来る前、バジルに元気がないので肥料をくれてやっておいた。今朝きがつくと秋の揮発オイルのような日差しの中でぶいぶいいわせながらうまそうな葉っぱが茂っていた。そうか、栄養が足りなかったのか。申し訳なかった。

    もうすぐ選挙なので、ニュースを見たりwebをみたりいろいろ調べているのだが、今まで「いいんじゃない?当たり前でしょ?」と思ってきた郵政民営化に対して疑問が生まれてきた。郵便局がもっている理解できないような額の金を、一部の巨大資本の思惑でぐるんぐるん回しているサーキットの中に、いま無条件に放り出して、ちゃんとハンドルできるのだろうか?デメリットは見えてくるが、メリットがいまいち理解できない。高度資本主義の流れの中では、避けて通れないことなのだろうが、それを今やるパワーを、自民党も、日本経済も、もっているのだろうか?そりゃあ、堀江氏は賛成だろうよ。アメリカもお願いしてくるだろうよ。
    郵貯やら簡保やらのかねは、ほとんどが国債に使われているらしい。国に貸し出されている。元々がそういう特殊な日本独特の集金システムなのだ。民営化にあったってそいつを返済する必要があるだろうに、その金はどっから調達するんだろう?銀行?増税?
    もう少しちゃんと調べて投票しよう。なんだか、今必要なのは、「民営化」とかいうざっくりとしたもんではなくて、まず、郵政の「民主化」?郵政の中の構造改革をしなければいけないんじゃないか、という気がしてきた。
    俺にとって、元々、自民党には入れないなんて事は、自分が男か女かという事実と同じくらい明らかな事であるから、今回は郵政民営化選挙だ!なんていう勢いあるお題目にだまされて、「いやあ、自民にはいつも入れないけど、とりあえず郵政民営化賛成なので、今回だけは自民に入れるしかないなあ・・・」なんてやると、すてきなおじさまに誘われたから今日だけは女としておじさまに抱かれてもいいや、なんて事になり、あとで貞操を失ったことに後悔することになる。
    とにかく、これはじっくり調べなければ、民意のコントロールなんて意外と簡単だなあ、なんて思い上がってるじじいたちの思い通りだ。いいよ、じじいは、後何年かしたらリタイヤして、貯め込んだ金と権力で下の世話してもらったり風呂入れてもらったり飯食わせてもらったりできるんだろうから。問題は、この先何十年、さらに、子供たちの世代に対しての責任なんだ。あのじじいたちが、自分と同じような価値観、ビジョンを、「未来」に対して抱いてるかというと、そんなことはないんじゃないかと思うのだ。じじいを見くびっちゃいけない。ほんとに、そこにはマリアナ海溝くらい深い溝があるのかもしれない。don't trust じじい。
    とにかく、後何日だ?選挙。もっと前からちゃんと調べていれば良かった。しかし、できる限り、納得した投票をしたいな。今回間違えると、すげーいやな気分になりそうだ。

    きょうのオブリークストラテジー。Shut the door and listen from outside.

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    Tue, 06 Sep 2005

    Hurricane
    ロイの調子は少し戻ってきたようだ。ひょこひょこと通常スピードで歩き回るようになった。しかし、高いところへ飛び移るのはおっくうらしく、押し入れの上の段、奥の方にある自分の部屋にも、いつもは俺が横になればすぐに飛び乗ってくるベッドの上にも上らずに、一番風通しのよいと思われるうちで一番頻繁に往来がある導線の真ん中にべったりとねている。

    朝起きると、俺まで八十のじいさんになったような気分がして、今日、青山での出張作業に出かける事を、ぎりぎりまで信じることができず、そんなことは絶対にあり得ないのだけれど、どういいわけをつけていかないようにするか、それだけをずっと考え続けた。着替えながら、靴下をはきながら、歯を磨きながら、ポケットに鍵と小銭をつっこみながら、うちに鍵をかけながら・・・・。
    こういう日もある。

    昨日の夜、東京であれほどの暴風雨だったにもかかわらず、台風はまだやっと九州に上陸したばかりだ。明日、あさって、どうなってしまうのだろう。
    昨日に引き続きこんな事書くのは不謹慎だが、台風や、地震が、子供の頃から好きだった。地震が来るたび、大きい一発を期待して、たいしたことがなかったりすると、心の中で残念がった。ただ大きい揺れを体験してみたいというのではなく、子供心にも、明らかに社会が混乱して大変なことになってしまえばいい、と望んでいた。
    そして、大人になったいまも、そう思っていないわけでもない。それに加えて、本当にそんなことになってほしくないな、と思うようになっただけだ。

    ニューオリンズのハリケーンのニュースは衝撃だった。911の時と同じかそれ以上だ。テレビで映る画面、すべてがおかしい。
    天井につばを吐いているような物なので、こんどは内にどんどんこもっていく。こんどは奴らはどんな理由をつけて人のせいにするんだろうか。ますます、この災害が地球温暖化による人災である可能性があるなんていえなくなるだろう。

    河内君から電話がかかってきて、サルバニラを見に来るか?とのこと。そうだ、もうすぐじゃないか。どんなことになっているんだろう。楽しみでもあるし、なんだか今は気分的に、猫と遊んだり、芸術よりも料理とか園芸の方が楽しいので、そんなに強い刺激があると困ってしまいそうだ・・・。それとも、良かれ悪しかれ、そんなに強い刺激でもないのか?今回のは、ずいぶん勝負に出ていそうな企画だから、ちょっと俺も参加したかったけど、九月はインドに行くことになるかも知れなかったしな・・・。結局十月になりそうだけど。
    最近、久しぶりの友人から電話があると、今日本にいるのか?ときかれることがしばしばあるのだが、それほど頻繁に海外に行っているイメージがあるのだろうか?今年は年始めにインドに行ったきりだし・・・・。それからは、ぶっちゃけ、webの仕事以外、特に何もしてなかったし。企画もいくつか立ち消えた。
    それにしても、今年は時のたつのが早い。
    今年はなんていうか(まだ九月だけど)ストーンズのアルバムでいえば、black and blueみたいな感じ。頭で、もたった感じの重いんだか軽やかなんだかわかんないビートがきて、あとはスローになったりミディアムになったり、佳曲が続く、ってかんじの展開。いまはmelodyの頭あたりかな(笑)最後はCrazy Mamaか。いいんだけど、ちょっと尻つぼみ感が高いんだよねえ。
    来年は最新作の感じで行きたいけど(笑)ああ、もちろん今年も来年も、そんな偉大なアルバムのように俺の一年も偉大ですよ、っていうんじゃなくさ、何となくね、のりがそんな感じなんだ。

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    Mon, 05 Sep 2005

    警報とお盆提灯
    ロイがどうも膝のあたりを痛がっているようで、のろのろ歩きもすぐへたり込んでしまうのもそのせいか・・・と思い、診療時間をすでに十五分は過ぎていたが、電話して即病院へ連れて行く。
    猫は我慢強い生き物で、しかも心の許せない相手の前では決して痛がったり弱いところを見せたりしない。特にうちの奴は腕に針を刺されようが、ケツに何かつっこまれようが、平気な振りをして堂々としている。
    先生が慣れた手つきで触診しても、うちで俺がさわったときのように「ギャア」などと言わない。
    関節が痛いのか何なのか、人でも歳をとればしくしく痛むし、そういうのはレントゲンを撮ってもわからないものなので、とにかく痛み止めを打っておいて、それで元気になるようだったら間違いなく膝の痛みであるだろうし、そのまま痛みがひけば問題ないでしょうとのことなので、様子を見ることにした。
    確かに、少し歩くスピードが上がったようにも感じる、が、まだ本調子ではないようだ。
    歳をとるということは・・・・いや、あんまりうまくいえそうもないので書かない。

    外はすごい雨だった。さっきまで。もう落ち着いたようだけれど、江戸川のほうから(だとおもう)聴いたことのない警報(だと思う)が鳴り続けていた。不謹慎だけど、決壊してしまえ、と、三階のうちの居間で寝ころびながら思い、少し反省。
    その大雨の音で音もよく聞き取れないくらいだったのだけれど、台風情報を見ようとテレビをつけてみると、なんだか妙な男女の朗読劇。越中八尾のおわら風の盆の風景をバックに、不倫の熟年男女のやりとりが展開されるという、ものすごい内容。nhkアーカイブ。ちょっとどきどきする。で、「おわら風の盆」というのは初めて知ったけれど、非常に美しい祭り。なんだか、ケツがむずむずしてくる。何でも、放送当時は生中継したものらしい。ぺぺぺんぺぺぺんと緩い拍子が絶え間なく続く。それにのって、延々と町中踊り歩く。この緩い陶酔感は、日本の文化だ。
    子供の頃、毎年盆が楽しみで、提灯をもって夜道を寺まで歩いたり、方々から提灯もって集まる子供たちに混じって用水路で蛍を捕まえたり・・・いつ頃からか、少しずつそんな行事もまとまりのない物になっていき、寺へは車でさーっと行ってさーっと帰ってくるような素っ気のない物になり、ついには親戚一同も集まらずにめいめいが勝手にいって花を供えるようになり、もちろん、近所の農家の子供たちもへり、蛍もいなくなり・・・・。小さい頃、また来年もこんなに楽しかったらな、今年こそはあのころの盆みたいにまた提灯もって”オボーンチョウチン!”ってさけびながら提灯行列やりたいな、と思って毎年寂しい気持ちになった。まあ、そんな時代の、幻想的なお盆の夜をまた見たような気がしたわけです。
    いつか、いってみよう。「おわら風の盆」。もちろん、水戸の田舎の百姓の盆が「おわら風の盆」みたいだっていうんじゃないよ。あのころのお盆にあった、なんていうんだろう、風情?みたいなもんを久しぶりに感じたって事。

    ダンカン・ワッツのスモールワールド・ネットワークを読んでたら、CMpでやり残しているいろんな事を思い出して、ああ、そろそろ・・・。と思い始めました。webもmaxやらもおもしろいけど、ダンスね、ダンス。よかれ悪しかれ、おじさんはフラッシュダンスとフットルース世代だからね。

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    Sat, 03 Sep 2005

    検査 点滴 
    もうかれこれ、三百回これを書いたらしい。インドでは何日かまとめてあげていたこともあったから、もっとだ。
    2003年の八月の終わりからだから、丸二年になる。
    いろんな事があったような気もするが、何も思うことはない。いろいろな物や事や人が、ただ通り過ぎていった。
    ましな方だろう。少しは立て直してきたかも知れない。想像していた範疇でもあるし、期待していることの一割も得ることはできない、なんて事はこの年になれば、自分のことだ、よくわかっているからがっかりもしない。
    しかし、何も変わらないだろうと思っていても、あらゆる物事にはいつか終わりが来る。

    昨夜は遅く帰宅してみると、ロイの様態は悪化しているようで、だいぶつらそうだ。笑顔がないし、抱けば体に力が入らないのがよくわかる。救急病院を探すが近くにないので、朝一番でかかりつけの先生をたたき起こすことにしてかみさんとかわりばんこでそばについていてやる。
    先生のところに連れて行き、検査を一通り、そして一日点滴をしてもらうことにする。気が気でないので、今日は一日仕事は自宅作業で、何かあったら即駆けつけることができるように待機。夕方五時頃点滴の終わりを見計らって先生にお話を伺う。
    血液検査の結果は、多少脱水症状のけがあるものの、異常はないとのこと。「やはり、老衰かも知れませんね。おじいさんだから、そういう事はよくあるし、覚悟が必要です」
    四〜五日まえまでは、そんな様子もなかったのに・・・。確かにいまは表情がかなり老け込んで見える。自分に何が起こりつつあるのか全く理解ができないのだろう・・・上目遣いに何か訴えている。
    猫には、死への恐怖という物があるんだろうか?死を人間のように理解してはいないので、俺が感じる死への恐怖とは違うかも知れないが、彼の頭の中では、確かに胸が騒ぐような、それは「恐怖」ではないかも知れないが、何かが起こっているんだろう。ものすごくとぎすまされた、俺には生涯わからないような感覚なのだろうとおもう。
    しかし、夏ばてとか、ちょっとした風邪、とか、そんなんだったらいいんだけど・・・。

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    Thu, 01 Sep 2005

    a bigger bang
    うちの黒猫先生の調子がよくない。おとといくらいから、すぐにへたり込んで横になってしまうし、歩くのものろのろしていて、しばらく走るのを見ていない。抱いてやると、いつもはしばらくするとイヤイヤをしてどっかへいってしまうのに、こっちが離すまでしがみついてものすごい勢いでグルグルしている。
    おじいさんなので心配だ。もう十三年生きているから、人間にしたらもう七十歳くらい、かな・・・。
    押し入れの奥の彼の部屋から引っ張り出してキャリーケースに入れて連れて医者に連れて行こうとおもい、診察券を見ると、今日は休診日・・・・。ごめんね、ロイさん。とりあえず、ご飯を食べて水を飲んで、あまり動きたくないならゆっくりねてください。
    食欲はあるらしい。ちゃんと一日分のカリカリは食べている。くそも詰まってないようだし。なんか変なもん食ったかなあ・・・メダカの水槽の水、ぺろぺろ飲んでたのが悪かったのかなあ・・・。

    で、rolling stonesの新作を聴いた。もちろん自分で買うのは、輸入盤の方。CCCDなんて物は、絶対に買わない。アマゾンに予約。
    発売待ちきれず、聴いてしまう。やばい。笑うぞ、これは。大傑作。ロックンロールバンドのライブに行ったことがあれば、このテンションの高さとクオリティーはわかってもらえると思う。すげー。多分、このじじいたちにこんなすごいの小さなライブハウスなんかでやられた日には、死者が出るだろう。
    しかし、ニューアルバムのタイトルのa bigger bang っていうのは、「ビガーパンツ」というのをおもいだした(笑)ジャケットも笑えるし、ストーンズをジャケ買い(笑)普通のバンドはこのジャケット、ボツでしょ?あほなキースが「いぇー、カラヴァッジオみたいだぜ!」とかとんちんかんなこといってるのが目に浮かぶ。こういうセンスのでたらめさ、偉くなってしまったじじいならではだ。

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    Tue, 30 Aug 2005

    修善寺
    一週間書かなかったので、この一週間何をやっていたか忘れた。
    いくつか印象に残ったこと。宇治野さんと会い、webに関して相談を受ける。あの人はおもしろすぎる。ちゃんと分析して語る人がいたら、みんなも宇治野さんのおもしろさを楽しむことができるだろうに。絶妙な悪意のふりかけ。

    金曜の深夜、メタモルフォーゼ会場の修善寺サイクルセンターへ。[coded:decoded]を仕込む。開演ぎりぎりになって電源アダプターがないことに気がつき焦りまくり。前田さんに電話で協力してもらいながら自作して対応。浜中さん、前田さん、すごい。
    で、開演に間に合わず、ちょっと遅れて点灯したが、一晩中無事に動作。
    動作を確認すると、もう、お祭りモードで、rovoやらtortoiseやらdjcrushを見たりして、その後撃沈。ヤマタカEYEやら田中フミヤは見に行けず。
    しかし、ああいうところに行くと、いつも思ってしまうのは、milesのバンドがここでdark magusの様な演奏やったらどんなことになるんだろう・・・・と。rovoもtortoiseもいいけど、なんかがーっと口あけて空を仰いでけいれんするようにポリリズムで数時間ぶっ通しで踊るトランスしたブラックの兄ちゃんたちを想像することはできないから、そういうのを感じたいときはやっぱmilesが必要だ。あー、コンピューターとかインターネットとかそんなのできなくていいから、七十年代にいってmilesのライブに行きたい(笑)
    しかしむちゃくちゃ疲れた。
    夜が明けて、高く上った太陽の光の中で、一人無心に踊っている奴を見て、殺意を覚えた。
    ほどほどにした方がいい。

    で、へろへろでねていたので今年は高円寺阿波踊りへは行けず。おけちゃんから電話もらったのに・・・。

    ジャイからメール。いろいろあっていろいろ思う。で、やっとスケジュールの提案があって、それが結構大変なので、返答に困る。九月半ばから二月終わりまで、インド、イギリスへいったりきたりで、日本にはほぼトータルで二ヶ月くらいしかいれない。どう考えても、それでは家庭の幸福が守れないので、別案を考えなければ。
    助成金の申請やらもしておかなければ・・・。インドでのワークショップ参加者を日本でも募集かけなければ・・・。日本からも参加してほしいな・・・、だれか。ちょっと参加費高いんだけどね。

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    Mon, 22 Aug 2005

    此岸
    で、実家へ行ってきた。
    土曜、掃除を済ませ、洗濯をすませ、四時頃うちをでて、新宿でスーツケースを修理に出し、小田急の三省堂で道中読むための文庫本を物色し、舞城王太郎の阿修羅ガールというやつに決め、上野へ行きホームの売店でいつものようにビールとチップスターを買い込んで、ロング間1本チップスター1パック阿修羅ガール三分の二を終わらせたところで水戸。
    タクシーで実家へ着くと、母は町内の盆踊りへいっていて留守、何でもカラオケ大会の司会(!)を頼まれてはりきって出かけたという。あほか(笑)あほは息子だけでいい。親子そろってそれでは困る。
    リタイヤして暇丸出しで少し肥えた父に迎えられ、お母さんすぐ帰ってくるからこれでもくいながらちょっと酒盛りしよう、とコンビニで買ったらしいコンビニ生活の素人しか買わないであろうへんてこりんな総菜とビールを出してきたのでつきあう、っていうかつきあってもらう。
    弟と父の時と比べ、まあ、あまり会話のない親子なので、言葉少なにテレビを見ながら酒を飲む。
    日曜は、遅めに起きて一階へ下りていくと、もうすっかりウォーキングへ出かける準備万端の父と母。誘われるまま、千波湖へ。一周何キロあるんだっけ・・・?十何年前かに比べてかなりきれいに整備された千波湖周辺。こんなに白鳥やら黒鳥やらカモやらアヒル、いたっけか・・・?
    最近帰省するたび思うけど、水戸は結構きれいだな、と思う。街の真ん中にこんな湖があるなんていかしているではないか。いいぞ、故郷、とおもう。東京から水戸芸術館が目的でいったり、夜のピクニック効果で観光する人も多いと思うけど、せっかくだから千波湖とか偕楽園とか三の丸のあたりとかにもよってやってください。

    帰りの車中で阿修羅ガール読了。気に入った。けど、どうでもいい感じ。まあ、概して小説なんてそんな物だ。
    父が町田康の「告白」を読んだらしい。あまり多く感想を語ってきかせるタイプではないので、どう思ったか知らないが、「うん、何かな、言葉遣いがな、おかしいな・・・。」とのこと。たぶんその辺に抵抗があって入り込めなかったのだろう。舞城王太郎なんて読んだら、どう思うんだろう・・・?よめねえだろうな、一行たりとも。基本的に根はそれほど保守的ではないのだろうが、長年のコンサバ人生で、思考にコンサバ獣道がついているのだ。まあ、「告白」をかって読んでる時点でリタイアしたおやじのハートが少し溶解し始めているのがわかるが・・・。

    母が書いて額装までしてくれた書は、インドへのおみやげだ。アヌーシャのリクエストで彼女の入れ墨とおなじ「志」をお願いしていたのだが、どうも志と言う字はカッコがつかないらしく、「鳩」というのをまとめてくれた。ありがたい。
    母の書を書いている姿を見て、素人にはわからない解像度のこだわりを感じ、おれもなんか「センスがいいね」なんて人からいわれるもの作りたいなあ、なんて二十年ぶりくらいに思った。

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    Fri, 19 Aug 2005

    彼岸
    なんか書くことあったんだろう・・・。
    これを開いたとたんに頭が真っ白になって、世界とのつながりが全くなくなった。
    なので、皆さんがよく考えるような政治やら芸術やら時事のことなど全く考えず、サルのように今この瞬間のことだけに反応してみる。

    あまり長く書くと、こんなもんを書いている時間がもったいない。のであまり書かない。

    あ、ほんとに何も書くことないんだなあ・・・。ちょっと眠い。

    愚痴やいいわけだったらいくらでもかける。書こうと思えば。でも、書こうと思わない。思わなければ愚痴も不満も、ほんとはいいわけだってない。

    一日にしたこと。おきて、朝飯になるような物がなかったし作るのが面倒なので、昨日炊いた飯に卵をかけて卵かけご飯。卵かけご飯は、卵と飯を混ぜてから醤油、じゃなくて、醤油ご飯を作ってから卵、の方がうまいです。
    で、チャリンコで四谷の事務所へ。ん?それまで何やってたんだっけ・・・?忘れた。あ、昼寝。って、それは昼寝じゃなくて二度寝だ。
    仕事。やる気が全く起きないし、そんなにやることも・・・・あるな、非常にある・・・とにかく、ちんたらと何も考えなくてもいいせこい作業を選んでしながらヘッドフォンで爆音で音楽を聴いていたのだけれど、今日は、何を聴いていたんだっけ?こんな、やる気も集中力もないときは、ミニマルな反復がいい。で、何聴いてたんだっけ?思い出せないなあ。あ、gram persons。ミニマルな反復でも何でもねえや、カントリーじゃん(笑)

    帰宅、肉とポテトフライ。ぼーっとしながらテレビで電車男。不自然な気がする。

    ネットで、[コード・コンポジション入門]という久保田晃弘氏と山路敦司氏のコンテンツを発見。まだ途中らしいけど読んでみた。いろいろつっこみどころは満載の予感。だけどいまはちゃんと考える気力がない。おもしろかったけど。俺も舞台を作るのに、にたような考え方から始めたから。

    メタモルフォーゼのために、ちょっとプログラムをいじった方がいいんじゃないか・・・?そうか、また伊豆か・・・

    そのまえに、実家へかえって墓参りをしに行かなければ。あ、今年のお盆はみんなで提灯もって墓参りしに行こうと思ってたんだった。それを思ったのはトリバンドラムのあのくらい坂道だった。おばさんが亡くなった夜。
    一年に一度、盆に死者たちが此岸に帰ってきて、そしてまた彼岸へ帰って行く。もう送ってしまったのだから、あえないなあ、今年も・・・とほんとに残念に思うのだ。そういう風にずっとおもってきたのだ、子供の頃から・・・、先祖代々。

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    Wed, 17 Aug 2005

    ビキニパーク・黒船・渋滞・祭り
    ダンスアンドメディアジャパンのワークショップが下田の元製氷所で行われているというので、十四日日曜の昼頃、平田君とかみさんとともに黄色いカングーで下田へ向かう。
    頭の中には、下田、製氷所、お盆、渋滞、到着したらビール・・・・位しかなく、全く伊豆、白浜に関して具体的なイメージをしていなかったので、車が白浜にさしかかったときは何が起こったのかしばし理解できなかった。
    気がつくと渋滞にはまってちんたら進む車の周りをビキニの姉ちゃんたちが取り囲んでいる。ビキニ、というか、ビーチ、砂浜、海水浴、というキーワードがなかった頭には、八割方裸の人たちが町中を普通に歩いていると認識された。ここはどこなんだろう。で、平田君の表現によれば、「サファリパーク」ならぬ「ビキニパーク」。車中から半裸の姉ちゃんを安全に正当な権利を持って眺めることのできる「パーク」だった。

    で、夕方やっと到着して、一通り西沢さんやせおさん、それとワークショップ参加者の成果物が展示されたかびくさい製氷所を見て回った後(あ、もちろんエトインテラパクスも松本ライブも見ました)、いや、後、ではなく見て回りながら、ビールを立て続けに三本。
    ああ、かくのめんどくさくなってきた。やったこと箇条書き。俺が思い出せればいい。
    ●たろうさんと平田君とうちの夫婦で下田温泉くろしおナントカホテルの露天風呂
    ●同じメンバーで三桝屋というじいさんと息子がやってるでっかいスッポンのいる飯屋で刺身定食
    ●はちまきまいたいい味出してるご主人(おやじさんの方、下田に住んで五十年、館山出身)から、祭りの話。息子さんはわざわざクライマックスのポイントを地図に書き込んでくれる
    ●製氷所の前で、ワークショップ参加者たちと飲み会。さらにビール三本。七輪で焼いたサンマみりん干し。刺身。何話したかは特に覚えてないが、疲れているためか、人の話に反応してただマシンのようにくだらないことを話し続ける。しかし、満足。それでいい。
    ●参加者たちがとまっている今年三月につぶれたという旅館へいき、荷物を置いて、旅館の前でビール片手にくだをまいていると、海へ行くという連中について防波堤へ。(何時頃だったか覚えていない)
    ●防波堤の上を歩いて灯台まで。白くて小さな灯台。小さな白いタイル張り。酔ってるし、暗いし、背景が海だったりで変な遠近感を感じながら、何かの映画の何かのシーンでこんな感覚を味わったことがあるなあ、などと思う。
    ●翌朝、強烈な太鼓と笛の音で目覚める。祭り。昨日飯屋のじいさんから教わったとおり、二回から御輿を見下ろしてむちゃくちゃ怒られているひとがいた。
    ●二日酔いではないがまだ疲れがのこっていてだらだらのよそ者のまえでくりひろげられる、異常なテンションの祭り。この街は、誰一人祭りに参加しない人間はいないようだ。「今日は締め切りがあって忙しくて、祭りどころじゃないよ・・・」なんて事は、許されそうにもない。
    ●で、飯屋で教えてもらった時間に飯屋で教えてもらった場所へ行きみたものは、ここ何年も感じたことのないある種の興奮を呼び起こす物だった。隣で見ているおばあちゃんが、「祭りの日は男はみんないい男に見えるんだから不思議だねえ」と隣のおばちゃんに話しかけるのをきく。コーラ片手に野球帽かぶった中途半端な顔色のおやじのことは、路傍の石か牛乳瓶のふたくらいに見えたろう。(下田の祭りで何が起こるかはめんどくさいので書かない)
    ●刺身定食
    ●なぜか十代から二十代前半くらいの若者だらけで家族連れを見ない白浜海岸で、海にはいる。海パンなどもっていないから、普通にパンツ一丁で海へ。インドではいつもこうだったから平気だが、もちろん、周りにそんなおやじは一人もいない。もちろん、ハンチングにバミューダパンツでめがねチェーンのおやじもいないし、ジーパンにTシャツで海に入る女もいないし、革のベルトをしたまま海に入る九州男児もいない。
    ●渋滞渋滞渋滞
    ●環八沿いの藍屋でめし
    ●平田君を下高井戸でおろし、太郎さんを下井草まで送り、かみさんを自宅に送ってから、黄色いカングーを返しに四谷へ。で、ちゃりんこで飯田橋に帰宅
    ●以上かみさんと一緒

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    Mon, 08 Aug 2005

    the silence
    土曜日と日曜日は、うちから一歩もでませんでした。暑いから。

    何か、あったような気がするんだけどなあ・・・予定が。

    で、なぜか今更、バラタナティヤムDVDに新機能をつけてみた。(というか、よく考えればあった方がいい機能をつけて)で、いじくってたら、バグをいくつか発見したので、それを修正。明日送ってみる。

    ジャイはいつこれをプレスに持って行くんだろうか・・・。まあいいや。
    それよりも、Lingoなんてどうでもいいから、javascript覚えよう、ちゃんと。

    それと、クリスマスイルミネーションの企画案。ああ・・・・。もう一つ、何か。やはり、凡庸。

    jitterがアップデートされて、なんかすごいことになってきてるようだけど、ずーっといじってないから、忘れた。おもしろそうなので、久しぶりにいろいろいじってみる。

    頭の性能が悪いから、いろんな物に霞がかかっているようだ。判断がつかずにペンディングになったまま、時間だけが過ぎていき、さらに物事は複雑になっていくような気がして、焦燥感だけが募る。大切なことをずっと考えていて、答えがずっと出ない。そもそも、それが非常に大切だという切迫感がないから、途中で集中力がきれる。
    人間の社会が一つの生命体だとしたら、そいつの頭も霞がかかっていて、いろんな事についての判断がつかなかったり、理解ができなかったりするのかも知れない。六十年もたってるのに、まだ核兵器をもたないといけない、もちたい、なくそう、いやそれは・・・とかいってるし。
    たばこは確実にその人の健康をむしばむけれど、その場の精神安定のためにはやめられない。それは、わかっちゃいるけどやめられない?そういうことじゃないだろうけど・・・。

    そりゃ、もう、二日うちにこもっていたんだから、音楽は流しっぱなしです。音楽作らなくちゃやばい、と思う気持ちよりも、すてきな音楽が聴きたいという気持ちが強いので、音楽聴きながらできることしかしないし、音楽が気になって本が読めないのなら、本も途中でやめる。
    で何を聴いていたかというと・・・・わすれた。どうせおやじの好きそうな音楽です。

    とても些細なことだけれど、mixiのコミュニティーを一つ退会する。不快な人物とそれに反応する人々の不快なやりとりが続いて、そのスレッドがどんどん上がっていくので、非常に不快だったから。
    それで、村上春樹の「沈黙」というどっかの教科書にも載った短編をおもいだす。べつにかかれている内容とは全く関係ないんだけれど。「ある種の人間には、決定的に深みという物が欠如している。自分が深みのある人間だということが言いたいのではなく、その深みという物の存在を理解する能力があるかないかということだ。そういう人間をみると、何があっても関わり合いにならないように、逃げる。」というはなしを登場人物に語らせていた。

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    Fri, 05 Aug 2005

    夏のせい
    八月四日、朝気がつくと、パンツ一丁で床に大の字で寝ていた。
    三日はフェムケとアラートが日本に立ち寄ったので久しぶりに会う。で、予想通り飲み過ぎ。久しぶりに、池尻のgamaまで。
    というわけで、四日は使い物にならず。しかし、インスタレーションのプランを、とりあえずでっち上げなければいけないので、頭に渦巻くいろんなきわどいアイデアを無理に振り落としながら中途半端な落としどころへ。わかっています。それは。

    iTunes music storeが日本でもオープンしたらしい、じゃなくて、した。しかーし、まだ、「あ、あれ視聴してみよう・・・」と思って検索した物でヒットしたのはstonesのどブルースな新曲だけ。
    いつもはチャートなんて見てなかったから、誰が人気があるのかわかって楽しい。大塚愛という女の子は、人気あるんだねえ。globeって売れてるんだ。すごいね、小室哲哉ってまだ出せば大ヒットの人なのか・・・・。pinkfloyd・・・・。スチャダラパーの5th wheelがはいってるのは、そうそれは夏のせい、か(笑)。松崎しげるの愛のメモリー、って・・・どこかで祭りが行われているに違いない。サウンドブックってのもあるんだね・・・dylanの自伝、これ誰が朗読してるんだ・・・?志ん生とか、ダウンロードしてもいいな。あ、おやじがCDで大全集みたいなのもってるな、あれもらえばいいか・・・・。これ、sonyは契約まだなんだ・・・いまはsony大陸のmilesは買えないんだね。stonesのlove you live、アナログしかもってないからずっと聴いてなくて・・・買っちゃおうかな・・・4000円!か・・・。そのうちでっかいハードディスクかってもってるCDをぜーんぶリッピングして、ソースのフォーマットを統一したい、な。CD買ったり、データ買ったり、CDかけたりmp3だったり、なんだかややこしい。音楽はダウンロードして聴く物、と決めちゃえば楽だろうに。
    などと考えながら、ぼーっと眺めるけど、購入は一度もしていない。

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    Wed, 03 Aug 2005

    cook book
    昨日は、午前中は健康診断だったのをすっかり忘れ、今日は、昨夜あれほど明日の朝起きたら原宿へ行ってインスタレーションのための下見をしようとおもっていたのに、一夜明けたらすっかり忘れ、朝から何を思っていたかというと、昼飯は久しぶりにマクドナルドを食う!とか、米国にやられて腐った頭で考えていた。

    今日は携帯電話まで忘れて出かけたので、かみさんと連絡もとれず、飯を食わずに帰ってきて留守電をチェックすると、友人たちと外で食べて来るという。
    仕方がないので、冷凍してあった肉を取り出し、塩とこしょうだけふって、焼いて食う。考えられる限り、この上なくシンプルな飯。だけど、あの肉が食卓に上がるまでには、大変な手間がかかっているんだろうね。とりあえず・・・ぶっ殺したり・・・・。それとビール。夕食終わり。

    で、メールをチェックしたりなんやかんや見ていると、appleが新しいマウスを発売していた。マルチボタン!しかもマルチボタンじゃない!appleの意地が見える(笑)
    すげーほしー。
    でもまた、手あかがスリットにたまって、汚く見えるんだろうなあ・・・・。
    今つかっているマウスは、仕事場では、appleの○マウス。二代目iMacについてたやつ。うちではなんだかひとまわりちいさい、macwayとかいうメーカーのやつ。これも、もうかれこれ五年はつかっている。もっとか・・・。
    何で買い換えないかというと、別に使い勝手がいいから、とか手になじんでいるとかいうんではなくて、気がついてみたら、マウスなんて今まで全く気にしてなかった。
    ちなみにこのmacwayのマウスは、ヘルシンキでpowerbook盗まれたときに、たまたまpowerbook入れてたバックのいつものポケットではなくて、スーツケースの中につっこんであって盗難を免れた物。あのときは、ヘルシンキくんだりでどこにもつながってないマウス片手に、途方に暮れた。

    マクドナルド食ってたら、missy elliottが聴きたくなって、ナントカっていう新作を繰り返し聴く。何というか、つべこべ言わずに軽くいろんな物を超えちゃってるような音。

    今日もたいしたこと書いてないな。

    消えたメダカはどこいったんだろ。いない・・・死骸もない・・・まさかあのまっくろな猫のひと?
    自分でとって殺して食うんだから、俺よりは偉いな。

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    Tue, 02 Aug 2005

    Rough and Ready
    しごとにいけよ、早く。もしくは、仕事しろよ、いま。という脳内Tunesでおれの超早口なpodcastが流れているんだけど、非常に、だるい。俺だってだるくなるときはある。元々体が弱い子だったんだ。かんべんしてくれ。

    だるいが、朝からjeff beckを聞いてしまった。やばすぎる。しかもインストの奴じゃなくてgroupのほう。で、あまりにもかっこよくて、第一期から第二期まで通しぎき。BBAはパス。変だよ、やっぱりこの人のギター。特にボーカルのバックで(っていうかバッキングでも何でもないんだけど)だしてるフレーズ、わけわかんねえ。
    jeff beckは(いまbeckとだけ書こうとしてやめた。間違われるから)笑える。たしか、渋谷陽一だかなんだか?が昔ライナーに書いてたと思うんだけど、jeff beckのギターは笑えるけど、ジミヘンは笑えない、みたいなこと言ってた。そのとおりだなあ、と納得した覚えがある。ほんとは、笑えるか笑えないか、じゃなくて、思わず笑っちゃう、が正しい。冗談でやってるとしか思えない、それが異常にかっこいい。何だ、いい年して「かっこいい」しか言ってないな(笑)
    jeff beckと笑いでいえば、どこかで坂本龍一が書いてたんだけど、NYだかなんかでパーティーに行ったら、jeff beckという人物がきている、というのであのロックギター馬鹿一代のbeckがいる!と大笑いしていたら、同姓同名の別人だった、それでまた嘲笑という話。非常にどうでもいい話なんだけれど、ちょっと坂本むかつく、と思いながら、そりゃ笑うわな・・・・とも思ったり(笑)
    それと、マルコムマクラーレンのレコーディングに参加した、ってきいて、そりゃどう考えてもあいつに担がれてる、絶対にブースの陰でbeckがギター弾きまくるのみて大爆笑しているに違いない、と思ったな。パンク以降の奴に笑われるのがむかつく。
    しかし、俺がbeckを聞いて笑いが止まらないのは、そういう嘲笑からではない。音を聞くと、ついニヤけてしまう。音が笑わせてくれる。

    どうでもいいはなしだね。あまりにもいいかんじだったので、ついbeckのことばかり書いてしまいました。

    行ってきます。

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    Sun, 31 Jul 2005

    New Morning
    今、ディランの自伝読了。くらくらする。
    これだけのことをよく覚えていられる物だ。記憶力がいい。いや、想像力なんだろう。小さな事に隠されている大切な意味を、ちゃんと見逃さない。目を大きく開いて、全身ですべてを記憶しているんだろう。
    ディテールに瞬間の生命を感じて、少し引いたところで見ると、生と死と歴史と物語と希望を一度にとらえることができる。ピカソのゲルニカのような歌。
    とにかく、歌うことに真摯な人なのだ。
    いくつかのすてきなエピソード。深夜、ボノがもってきた1ケースのギネスを飲みながら、何年かぶりに書いた詩を自信なさげに(ライターで燃やしてもいい、とまで言う)見せて、ボノが彼ならまとめられるといってダニエルラノアを紹介する(その場で電話する!)。で、できたのが傑作「OH MERCY」(大傑作!大学一年の時だった。ステレオのボリュームをいくら上げても音が耳障りにならず、声が遠くから、しかも耳元でささやくようなインパクトで聞こえることに衝撃を受けた)だったという話。レコーディングでラノアがキレてドブロをぶんまわして暴れる話(笑)。レコーディングのあいまに思いつきで奥さんとハーレーでツーリングにでて、変な土産物屋のじじいと話し込むエピソード。もちろんそんな新しい話だけじゃなくて、ニューヨークに出てきたばっかりでひとんちに泊まり歩いて、本をよみまくった話とか、スーズロトロとであって分かれる話。ロバートジョンソンにショックを受ける話。ガスリーを見舞いに行く話や、彼に未発表の詩を託されたけれど、受け取れなかった話。狂信者たちに追い回されて隠遁生活する話。そんなときに偉い劇作家に劇中歌を頼まれて彼の家を訪問するが、何もすることができない話。そのときに作った歌を集めて、巨大になりすぎて生活を妨げるまでになった自分の影響力を小さくするために中途半端なレコードをいくつか作る話・・・・。
    しかしディランらしいのは、それらが時系列にちゃんと並んでるわけでもなく、話したい話をたんたんとしている。
    これは、まだ第一弾で、後二冊書く契約だと言うから、続きが楽しみだ。こんなに人の自伝を読んでおもしろいなんて思わなかった。

    今日は何曜日だ・・・。日曜日だ。今日はちょっと仕事をしなければ。
    土曜日は、久しぶりにべりべろで朝帰りして、出張に出かけるかみさんと入れ替わりで爆睡。そんなにはねられなかったが、起きても、一日使い物にならず。浜中さんは、この状態でOB会へいったのだろう。超人だ。大物だ。
    金曜の夜はP-houseのオープニング(飴屋法水展のオープニング)へ行ったあと、ちかくのエロ中華料理にながれ、なんだかすごいメンツでなぜか三軒茶屋にまで流れ、そのまま朝まで、ということでした。久しぶりのフルコース(おけちゃんのダンスあり、ということ)。
    ああいうジャングルみたいなところにでると、たまに毒をもった虫とか、新種のウイルスとかいたりするから気をつけなくてはいけないけど、たまにはいいね、緊張感あって。
    最近酒を飲んで反省することが多いようなことをかいてるけど、もちろん、この日も、反省、というか、がっかりです。

    今日は酒も残ってないし、なんか体調もよく、少し眠いくらいなので、ちょっと仕事したら、ビールを買ってきて、ベランダで飲もう。

    聴いた音楽。もちろんディラン。ディランよみながらディランを聞く。本に飽きたら、歌詞カードを読む。歌にぐっときてまた本を読む。の、繰り返しでした。

    ところでfujirockやってるんでしょ?ロックなの?それ?dinosour jrきてるの?primalも?beach boys もいるじゃないですか。行きたかったな。って毎年言ってるけど、一度も行ったことないな。
    ディランがfujirockきたら、行くよ、約束する。

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    Thu, 28 Jul 2005

    Shelter From The Storm
    特に書くことはないが・・・・そもそもこれは一行でもいいから、記録のために毎日書こうかなあ・・・・なんつって書き始めた物なので、書いておこう。
    風呂から出た。風が気持ちいい。

    昨日は台風だった、けど直撃は免れた。

    台風対策でベランダのメダカの水槽を部屋に入れた。今朝、がんがんにはれていたので、外に出してやろうと思い、持ち上げてよく見ると、一匹足りない・・・。消えた。

    ノラジョーンズはラヴィシャンカールの娘だったらしい。しらなかった。「みうらじゅんの恩返し」でのみうら氏のうんちく。どおりでインドのリゾートでノラジョーンズがたくさんかかってたわけだ。インドにゆかりがあったのだな。

    オーディオインターフェースがへっぽこなので、新しいのが買いたい。EDIROL FA-66というやつでいいので、誰かください。

    ボブディランの自伝。人の名前がものすごい多い。記憶力がいいのだろう。
    非常にディランらしい自伝、と、非常に菅野ヘッケル氏(ディランの訳詞をしてる方)らしい訳。あまりうまくないけど。

    学生の頃、なんだかわけわかんないけれど、一語一語が異様にかっこいい訳詞にハマり、まねしてわけのわからない詩を書きちらしていた。

    そうだ、たまに、訳詞を見ながら歌を聴いていると、ああ、すげえ、そうか、そういうことだったのか・・・そういうことが言いたかったのか・・・と完全にわかったような気分になり、なんかすごい概念だなあ・・・と超感心、しかし、後でもう一度聞いてみると何いってんのかさっぱりわからず、あのときの悟りはなんだったんだろうと思う。ディランの声のせいだ。たぶん。

    今確認したら、ライナーには、片桐ユズル氏、田川律氏の訳詞が多い。

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    Mon, 25 Jul 2005

    彼らの頭の中と、俺の
    でかい地震があって、恐ろしかったので、テーブルの下にもぐった。首都圏にいた人たちは、みんなが体験したのだな。当たり前だけれど、天災とはそういう物だ。誰にでも影響する。
    いま、月を見ている人が何人くらいいるだろうか、と考えると、途方に暮れる。同時に月を見ている人間と、同時にテレビの画面を通して昼にタモリを見る人間はどっちが多いんだろうか。

    土曜日は、ん?金曜日から書くぞ。おもいだした。金曜の夜は、ルドの誕生日だったので、中野の彼のうちでパーティー。mjuc氏も赤ちゃんを連れてきた。ICCのときはまだおなかの中にいたのに・・・そうか、そんなに時間がたったか。
    ん?俺は昨日、飲み過ぎるじぶんがほとほといやになった、とか何とか書いていたな?それは、ルドのうちで飲み過ぎたんだ。なんだ、書いてあった。
    じゃあ、土曜日。またルドとあった(笑)神楽坂の阿波踊りを松本氏とルドと一緒にみにいったあと、松本氏のうちへいき、鍋をごちそうになる。うまかった。うまくてまた酒を飲んだ。ビール二リットル。ルドは二日続けて、馬鹿な酔っぱらいにつきあうことになった。ご愁傷様。
    松本氏がバンドネオンを弾いてくれた。バンドネオンとチベットのお椀(笑)

    日曜日。今日は、朝飯作って、日曜なのにかみさんは仕事に出かけ、ちょっとだけ・・ちょっとだけのぞいてみようかな・・・とおもってMystIVをいじり始めたら(そう、ちょっとのぞいて、いじるだけ・・のはずだった・・・)止まらなくなり、気がつくと夕方六時。かみさんが帰ってきてバトンタッチしなかったら、あのままやり続けていただろう。それこそ、二〜三日コンビニと部屋の往復だけの生活になってしまいそうだ。ドラクエとmystだけは、どうにもならない。

    ディラン、バッハ、ディラン、バッハ、イーノ、バッハ、ディラン、ケージ位のローテーションでBGM。
    ケージは高橋悠治のソナタとインターリュード。高橋悠治の「高橋悠治|コレクション 1970年代」という本も購入。なんか高橋ブーム。
    しかーし。たぶん、明日、ディランの自伝(!)が届くはずなので、高橋ブーム終わり。
    しばらくは、ディランしか聞かないと思います。
    「ボブディランの頭の中」っつう映画も公開されたらしい。ほぼ日刊イトイ新聞のコンテンツに「じゅんの恩返し」というのがあるんですが(ヘッドフォンで深夜聴くと死にそうになります)「ボブディランに恩返し」の回で、今のディランのひげについてみうら氏が語る下りがあるんですが、全くそう思います(笑)

    で、めしをくって、すこし(あまりにも、ホントに、どうにかしなくてはいけないので)インド新作について考える。非常に、なんというか、だめだな・・・(今、凡庸、と書こうとして背筋が凍り(笑)滝に打たれにでも行こうか・・・と本気で思いました)

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    Sat, 23 Jul 2005

    アルコールの弊害
    いろんな人のブログとやらを眺めてみて、だいたいの物は一行くらい眺めるだけでたいして読まず、さらに、字が小さい、行間が詰まっているなどすれば、瞬時にページを移動している自分に気がつき、二年間これを書いてきて、うすうす気がついていたものの、この日記は読みづらいであろう、誰も読まないであろう、と、納得する。・・・・・馬鹿だ。

    ちょっと、昨日は、飲み過ぎた。いや、飲み過ぎてはいないが、酔った。
    例によって、馬鹿なことをべらべらしゃべりすぎだ。二十年ほど酒を飲み続けてきて、いまだになおらない。どうしてそんなことを繰り返しては反省しているんだろう。酒を飲むと馬鹿になるぞ、気をつけろよ、と、心して飲み始めるのだが、一時間後には、そんなことは忘れていい気分で馬鹿なことをまくし立てている。
    ルドたちに迷惑かけなかっただろうか?心配だ。迷惑はかけてないが、正常な人間とは思われなかっただろう(笑)

    さっき起きてpowerbookをひらいたら、俺はなぜか昨夜ねる前に「ジャガー横田」のホームページを見ていたらしい。画面にジャガー横田の写真がいっぱい・・・。

    「夜のピクニック」を読み終わった。今まで運がよく「たいしたもんだなあ、この作家は」と思う作家の作品しか読んでなかったようで、これに関しては、「あら、fdさdfんmさいおhじおjdsfさいおkhじょjsdf・・・・・・・・まあ、いいのだ、どうでも。とにかく、「歩く会の思い出」とでも題された、生徒会のさえない女の子がフィクションを交えながら卒業文集に寄稿したような感じ(失礼!)ではあったが、プロの書いた小説で、しかも実際に体験していることが題材だとあれば、泣くに決まっている。別に泣く小説じゃないんだけど。あ、「高見」というロック馬鹿のお調子者が出てくるんだが、不本意ながら、たぶん俺はああいうキャラクターとしてみられていたんだろう、と思う。

    歩く会の思い出をメモする。
    三年の時、二年間の経験から、深夜に酒があったらどんなに楽しいだろう、と馬鹿なことを考え、酒を持っていくことに決めた。前夜、というか、深夜、スポーツドリンクのボトルを片手に、おやじの酒コレクションから、どれだったら文句を言われないか決めかねているところ、便所に起きてきたおやじに見つかった。何か言われると思ったが、何をとち狂ったか、おやじは「なんだ?もってくならば・・・これだったらいいぞ」と、なんだか安ウイスキーををどばどば・・・と。もう一本にはおやじは絶対に飲まないだろう白ワインをどばどば・・・。これもってけ、と。
    飲みましたよ。ずっと、ちびちび。しかし・・・・きつかった・・・。酒飲んでそんな距離歩けるわけないじゃんか・・・。でも、水筒からでるのは水ではなくて白ワイン・・・(笑)
    はじめの頃は調子に乗っていい感じで飲んでました。がぶ飲みです。朝から酒になれない高校生が飲んでるんだから、そりゃだめだ。夕方から深夜にかけて、まるで十二指腸潰瘍にかかったような、胃のむかつきを感じてたな・・・。それでも、高校生活でたった三回だけの行事だから、無理に馬鹿にはしゃいでたけど・・・。
    まあ、とにかく、ゴールインしたわけだ。完走して。ゴールインした直後に飲んだインスタントコーヒーの味をよく覚えている。麦茶の味がした。インスタントコーヒーは薄めすぎると、麦茶になる。
    一〜二週間たったある日、担任の五味田先生から呼び出された。何事かと思って、おそるおそる国語教員室にはいると、たくさんおじさんがいた。おじさんたちがいっぱい、と思った。五味田先生は「あのさあ、マツオは歩く会で酒飲んでたという話を聞いたんだけど、本当か?」と周りのおじさんたちにわざと聞こえるように言った。やべえ、とおもったが、「いいえ、っていっておけ」と目で語りかけてきたので、即座に「いいえ」とこたえた。
    「ああ、そうか、酒は持ってきてなかったのか。それならいいや。」ウインクしたように見えた。
    噂になって問題になっていたのか?いたんだろう。そもそも、酔っぱらって異常なテンションだったからばれてるって(笑)
    ゴミちゃん、今更言うけど、ありがとう。っていうか、いいよ、そういうの、青春っぽくて(笑)
    そもそも、うちのおやじは寝ぼけてたのか(笑)酒をスポーツドリンクのボトルにどぼどぼついでるとき、無表情だった。酒はいかんだろ、八十キロ歩くのに・・・。自分でも経験してるはずなのだが・・・。

    しかし、何で、わかっているのにするのか・・・・。二日酔いになって苦しむとわかっていながら飲む。馬鹿なことをまくし立てて、馬鹿だと思われるに違いないとわかっているのに飲む。酒飲んで八十キロ歩けば、胃がもたないのはわかっているのに、飲む。ああ、馬鹿だなあ・・・誰か、助けてください。こんなはずじゃないんですよ。

    今思ったのだが、問題はアルコールにあるのではないのではないか?アルコールを飲むことで表面化する、俺の性根が腐っていることが問題なのではないか?酒を飲んで喉をからしながらまくし立てても、立派な人に見えるような内容のことをまくし立てればいいのだ。よし、酒を飲んでまくし立てる内容が高尚なことになるように、日々精進しよう。立派な男になるのだ。

    ちなみに、足の裏にガムテープを貼るとまめができないし疲れない、という先輩から伝わるtipsを聞いて、貼って歩いた。どうだったっけ?テーピングでいいような気もするが、でも、あのつるつるした表面でないとだめなんだろう。
    長距離歩くときは、ガムテープ。と決まっているのだ。

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    Thu, 21 Jul 2005

    徹夜でピクニック
    十一時をすぎてうちに帰ってみると、部屋が真っ暗で、寝室ではかみさんが寝ていた。入校、入校と、いっていたので、その入校とやらをすませて疲れ切って帰ってきてねてしまったのだろう。というわけで、一人で飯を炊き、ウルメイワシを焼き、納豆をかきまぜ、塩辛を出して、起こさないように、そーっと飯をかき込む。

    恩田陸という作家は俺の母校である水戸一高の出身らしい。五つ先輩に当たるのか。おまけに大学も同じのようだ。
    名前だけは見知っていたが、さっきまでオンダムツだと思っていて、目をこらしてみると陸だった。
    なぜ恩田陸の話なんて持ち出したかというと、彼女の「夜のピクニック」という作品が映画化されるというニュースを見たからだ。asahi.comだったとおもうが、映画化、歩く会、80キロ、修学旅行がない・・・などという言葉が目に入り、何事か!?とよく読むと、「夜のピクニック」というのは、水戸一高の恒例行事「歩く会」を題材にした青春小説だという。
    めんどくさいので歩く会とはなんぞや、ということは書かないが、まあ、とにかく、青春な訳だ。
    それは知らなかった、読んでみよう、ということで帰りに駅前の文鳥堂で購入。食後に、今ぱらぱら読み出していたのだけれど、小説としてはなんだか児童文学(まだ読み出したばかりでの感想です。失礼!)のようだが、水戸一高をネタにして別の高校のような感じに描かれているのかと思ったら結構ディテールが、まんまで笑った。笑う、というか、なんだかからだがかゆくなるように懐かしい。
    しかし、二十年も前のこと、よく覚えているなあ。よく覚えているなあ、というよりも、よくそのころの気持ちを文章に表現できたなあ、と思う。汚れちゃったおじさんには、高校生の頃の気持ちになって心理描写なんてできない。それは汚れちゃったからじゃなくて、小説家の想像力と、深夜に納豆ご飯をうめーうめーとひとりごといいながらくってるただの中年おやじの想像力の質の差なんだろう。
    とにかく、別に高校時代に特別な思い入れはないが(そんなわけないじゃんか・・・青春だもの)小説をこういう風に楽しめるのは体験者の特権であるから、楽しんでみよう。(ホントは今は小説を楽しんでいる場合なんかではないのだけれど・・・・)

    あ、佐藤君!じゃなくてサドッチ!
    と、いうことらしいんだけど、読んだ?
    あ、ついでにおもいだした。ずいぶん前だけど、友達の結婚式の二次会で奥村にあったよ。その友達が彼女の芸大のときの後輩で。飲みに行こう、とかいってたんだけど、ずいぶん連絡してないな・・・。立派な建築家先生になってたよ(笑)元気そうだった。
    まったく、あのころ、女子の方々がきちんと将来のこと考えていたときに、馬鹿な男どもは、何やってたんだろうねえ(笑)フィーリングカップルとかフォークジャンボリーとかエレキギターとか8ミリ映画とかに命かけてたもんね・・・・。竹内、元気かな・・・。そういえば、奴はおっぱいの大きい、なんとかさん、なにさんだっけ?に惚れた勢いで、歩く会の自由歩行を完走して、しかもいい順位でゴールしてたな(笑)いい思い出だろうね。

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    Wed, 20 Jul 2005

    D.M.S.R.と脂肪
    一日の終わりにこれを書くなんて久しぶりだ。かみさんは会社でトラブルらしく、まだ帰ってこない。今日は帰れないだろう。かわいそうに。

    食事もせずにかえると、十二時を回っていた。ちゃんとした物を作るのが面倒だったので、冷凍庫にあった肉を塩とこしょうをかけて焼いて、ビールと一緒に流し込む。脂肉がうまい。脂肉のかたまりだ。最近、腹の周りと腹の中に脂肪がたっぷりたまっているのがわかる。明らかに運動不足だ。
    学生時代は五十キロだった体重が今は五十七〜八キロ、いや、二〜三ヶ月体重をはかっていないので、たぶんこの感覚は六十キロはあるだろう。筋肉が落ちて脂肪が増えた。
    二十代のガリガリだった頃は、裸であおむけになったときに自分の胸から下を見ると、まるで飢餓で苦しむ難民の体のようで、少し惨めだなとかんじていた。これでは裸になったときにあまりお姉さん方にもてないではないか・・・・と。しかし、気がつくと今は逆にこのビール腹は若いむすめたちにはあまり見せたくないなあと思う。極端だ。今までの人生、自分の肉体に不安はつきまとったものの自信があったことなんてなかった。でも、脂肉がおいしいおいしいとひとりごとをいいながら、深夜に中性脂肪を気にもせずビールで流し込むことができるように、五体満足であったことを感謝する。病気もしないし。精神のバランスも普通すぎておもしろくないくらいに普通だし。

    今日聴いた音楽。今日聴いた音楽、と書いて、そんなことより、今日やった仕事、とかのほうが、記録に残しておくべきなのではないか、と思ったが、ろくなことしていないので、書きません。で、今日聴いた音楽。仕事しながら、ヘッドフォンで爆音でprinceの1999とblack albumを聞いていました。で、あまりにもかっちょよかったので、the hisっていうベストアルバムも嫌いな曲をとばしながら、爆音で聞いてました。みんなが周りで一生懸命まじめに仕事している中で、シモネタ炸裂すかすかファンクを爆音で聞きながらちんたら仕事してました。しかし1999、音もう少しよくなんないのかな、リマスターして。アナログは溝の間隔が広かった記憶がある。レコードは田舎の物置にぶっ込んであるので、うちにはアナログはありません。あ、二枚だけ。いちまいはなぜかジョニーデップのバンドのやつと、小沢さんにもらった変なタイのロックバンドのLP。一度も聞いたことない。

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    Tue, 19 Jul 2005

    海の日
    案の定、かみさんの週末はmystで終わった。買い物に出かけたりはしたので、少しは成長している。月曜日は海の日でお休みだったが、出版社は祝日なんてお構いなしのようだ。
    週末に時間をたっぷりとって、しかるべき事を考えたり、しかるべき用事を済ませたりしようと思うんだが、さえたアイデアなんて浮かばず、いらいらはつのり、すべてがめんどくさくなり、ビール片手にメダカの水槽のぞきに逃避する。
    猫と一緒に窓の外を眺めていると、あっというまに何時間でも時間が過ぎていく。
    あっという間に一週間なんて過ぎてしまいその間の記憶がない、と書いたが、それもそのはずだ。同じ言葉を頭の中で繰り返しているうちに、あっという間に五〜六時間たってしまうんだから。

    産みの苦しみ、というのは嫌いだ。ユニークな視点、独自の価値判断、確固たる趣味(笑)という物を持ち合わせていないので「何かアイデアはないのか?」といわれても何も思いつかず、無理に何か思いつこうとすると、根源的な物を求めてふかい井戸の底に降りていかなければならない気がして、そんなに苦しいのならば・・・と思考停止する、放棄する。
    さらに悪いことに、そうやってアーティストっぽい発想で何かアイデアを思いついても、それは・・・面倒だな・・・・という理由で、脳内選考委員が却下する。要するに芸術家としての才能がないのだ。
    もう、とっくの昔に、芸術なんてあきらめていたはずなのに、芸術的な手法、発想で芸術と関わることはやめたはずなのに、まだ才能云々の話をしているのだから、往生際が悪い。この二年ほど、他人の作品に関わったり他人のアイデアをブーストさせたり、というような作業につきあうことが多かったので、彼らのアーティスティックな発想を理解しようとつとめるうちに、自分でも何かできると勘違いしてしまっているのだろう。
    はっきりと肝に銘じなければいけない。おまえは何も生み出すことはできないのだ。
    よく観察すること。それが仕事だ。

    特に、夏に聴いた音楽は、五感を伴って記憶に残る。週末に聴いた音楽。enoのThursday Afternoon、lou leedのMetal Machine Music(高音を少し絞って聞くとやさぐれたきもちにちょうどいい。むかしからmbvのlovelessもこうやってよく聞いた。たぶん、コーヒーショップのチョコレートがあればいい感じだろう(笑)、fenneszのEndless Summer、Miles DavisのKind Of Blue。あ、stonesをきいてない、と思ってかんがえてみたら、ネットでコード表の山を見つけたので、かみさんの留守中にフラメンコギターで片っ端からコードをじゃかじゃかいわせながら歌ったんだった(笑)

    海の日だったけれど、海の事なんて一度も考えなかった。

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    Sat, 16 Jul 2005

    土曜日、十六時
    土曜日、十六時、洗濯をして掃除して、飯作って、少しベランダの枯れそうな猫草などをいじって、茶を飲んで、fripp&enoをききながらメールなどをチェックして、特に何もなく、ああ、いろいろやらなくちゃいけないことがあるなあ、心配事があるなあ・・・うぜえ、と思いながら、これを書いてみるか・・・・。

    いつの間にか、一週間が過ぎる。ねて起きたら一週間たっていた、というくらいに何も覚えていない。馬鹿なのか?おれは。脳にアルミニウムが相当量たまっているのかもしれない。どうやったらとれるのだろうか?アスベストもがんがんに吸い込んでいるはずだ。体外に排出されない鉱物のせいなのか、夏のせいなのか、それともインド後遺症なのか・・・・。

    十四日は妻の誕生日だったので、早々に帰宅、ハナマサでいろいろ買い込み、思いつくままに料理して帰りを待つ。というのは覚えているが、その後の記憶もないし、その前の記憶もない。

    忘れてしまうようなことをここにメモしておいて、今は読み返しもしないが、いつかじじいになって「もうだめだ、俺の記憶は薄れていく、明日には何も覚えていないかもしれない」と思ったときに読み返すとおもしろいだろうな、と思う。しかし、今のうちから「記憶がないからかけない」という状態では、意味がないじゃないか。
    ところで、この文章は、五十年後にもネット上のどこかに残っていて、自分以外の誰かが読むことになるんだろうか?俺が死ぬときに、親族が集まって「あのくそじじいがむかしこんな馬鹿なことを書いていたのを見つけた」などといって、棺桶の前で回し読み、やっぱりこいつ馬鹿だ、ああこんな馬鹿が一族にいるなんて末代までの恥だ、即座に消去、抹消する。
    そんなことになるのであれば、自分で消去してやる。ロボットがきてアーカイブに勝手に記録しているとしたら、いやだな。でもどっかにコピーがあるんだろうな・・・。あきらめるか・・・。
    じゃあ、開き直って、馬鹿は馬鹿として馬鹿らしくします。

    かみさんの誕生プレゼントには、MystIVをあげました(子供じゃないんだから、ゲームをプレゼントするのは、どうか・・・・)。これをやり始めると、しばらく人として全く機能しなくなってしまうので躊躇しましたが、ずいぶん前からほしいほしいとぶつぶつ言っていたので思い切ってアマゾンで購入。彼女は第一作目からはまりまくっていて、これやっている間は風呂にも入らなくなります。飯も食べません。差し出された飲み物を黙って飲むくらいになります。
    Mystは新作ごとに推奨マシンスペックがどんどこあがって、IVになるとG5じゃないとまともに動かないらしい。しかし、うちにはそんなものないので、反応の悪いカーソルにいらいらしながらやってるわけです。それでもあんなにサルのように夢中になっているのを見ると、夫婦そろって馬鹿だなあ、と思うわけです。

    こんな事をこんなところに書いている時間があったら、週末にしかできないことをやってしまおう。インドのDVDの直しとか、インドの企画とか。相変わらずインドばかりじゃないか。おれはインドが唯一の取引先なのか(笑)とりあえず、それのめどがつかないと、次に移れない。
    ああ、内容がない。

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    Tue, 12 Jul 2005

    不可読
    週末の記録。
    土曜日。わすれた。何だ?雨だっけ?どこかいったっけ?朝、掃除をしたことは覚えている。なんやかや家事で忙しかったんだろう。あ、夕食は近所の沖縄料理屋で、ソーキそばやら何とかなんとか、とかナントカかんとかという食べ物。レンタルビデオ屋によって、村上龍の69の映画。大学一年生の時に読んだ覚えがある。すっごくおもしろくてすっごくわらった。でも映画は笑えなかった。まあまあおもしろかったけど。音楽は本物使えなかったのかな・・・。lady janeとかwhole lotta loveとか偽物が流れたときは、しらけた。
    いつでも馬鹿な田舎者はいて、馬鹿も楽しいんだけど、実は馬鹿の知らないところでちゃんと優秀なやつはちゃんと確実に歩みを進めていて、馬鹿の知らないもっと楽しいことをやってたりする。
    振り返れば、俺は馬鹿のオリンピック代表になれるような馬鹿であった。俺がストーンズ最高、ロックンロール!とかいってたときに、ちゃんとやるべき事をやっていたやつもいる、今ようやくこの年で理解したいと思うようになったことをそのころから理解しようとしていたやつもいる。十八の頃は、ロックとお姉さん方のことしか考えていなかった。嘘はつきたくないので本当のことをいうが、本当にそれしか考えていなかったのだ。
    おやじになって、馬鹿なかまとだけつきあうわけにも行かなくなると、優秀な方々の優秀ぶりに舌を巻く機会が多くなる。舌を巻いて南無阿弥陀仏を唱えるしかない。そういうとき、十五でカントやらヘーゲルを読んでいた人間と十八なのにハイデガーもデカルトも名前さえ知らずブラウンシュガーのキースの素っ頓狂なコーラスが最高なんだよ、などと酒飲みながら朝までお姉さん方の下の方の話とロックの話しかしていなかった人間というのは、どこに分かれ道があるのだろうか?
    今の気分でいうと、そういう人間の差は、運命的なほど絶対なもので、一生涯かかっても埋めることのできないところなんだろう、という気がする。
    俺の二十代は、うっひょー、あちょーとかいいながらイントレの山を駆け回ってパフォーマンス!パフォーマンス!いえーい!とかいってた馬鹿丸出し、アートとか芸術とか、洗練とか美とか、そういったものとは無縁、というかそういうことする人たちはすごいなあ、とかおもって、考えると頭が痛くなってふて寝をしていた時代。たまに、というか、おなじ二十代なのに、勤勉、勉強熱心、自分に厳しい、俺よりよーくわかっていらっしゃる人がいたりすると、ああ、俺はなんて田舎者だったんだろうと思い、うらやましくなり、ちょっと酒が飲みたくなって、やっぱりふて寝だ。

    何の話だ?週末だ。日曜日は、書をやってる?書いてる?母が、上野の東京都美術館でやってる毎日書道展(全国の書道家の方々の文化祭、の様です)に出品した得意の不可読前衛書(笑)が入選しているということで、久しぶりに父と母そろって東京へ出てくる。上野で待ち合わせ、かみさんと四人でぶらぶら。動物園いったり。はははは、動物園。楽しかった。スローロリスがかわいくて、夢に出てくる。サルの仲間なんだけど、あほなおやじは、「ははあ、変なリスだな」と何度もつぶやく。でっかく「サル」って書いてあるんですけど・・・。じゃあ、スローロ、ってなんだよ(笑)ん?「ロリス」ってなんだよ?

    夕方、弟夫婦に親守をバトンタッチして、エトインテラパクスの朗読会へ。
    二〜三分、遅刻しました!ごめんなさい。
    吉祥寺から、迷った。迷うこと三十分。へろへろになってようやくたどり着きました。
    書道展には、何千件(笑)という作品(墨と紙!)が壁にびっちり貼りつけてあって、まあ、だいたい出品者は自分の作品を地図片手に見つけてその前で記念撮影をするためにきているわけです。それだけの量の書、しかも、各地方、地元では大人向けの書道教室を開き前衛書なんかを教えたりしているそれなりの先生方ばかりが、これだ!と思った作品ばかり集まってきているわけです。どれもそれなりにある一定のレベルを超えている。
    それだけすそのが広く、人口も多く、競合が多い芸術分野というのも珍しい。それとほかには、漫画?(笑)
    で、何が言いたいかというと、そういうこと?がいいたいんじゃなくて、それだけ書を見ていたら、墨のひとはね、にじみの隅々迄コントロールしようとしている作品はいやらしい、とおもったのです。そうしなければよくならない作品の種類もある、けれども、それは非常に難しいので、なかなかそれなりのものにならない。どこかいやらしさが見えてしまう。それに挑戦することはとても尊いことだというのはわかる。
    でも、どこかコントロールできないものに降伏している様に見える作品は、さらに尊く美しいと思うのは、俺が弱い人間だからなのかな?
    世界はあまりにも複雑で美しいので、一人の人間の想像力、趣味、意図などというものが、つまらなくちっぽけで俗なものに見えてしまうんだ。

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    Sat, 09 Jul 2005

    のべつ幕なし
    昨夜は某STDサイトの打ち上げ。広尾で地中海料理。すてきなところで、例のごとく、のべつ幕なしにすてきでないことを話し続け、勝手に撃沈。迷惑千万。反省している。
    帰宅して、ロンドンの同時多発テロのことを知る。かなりよっていて気分が悪かったので、それどころではなかった。しかし世界は、よっていて気分が悪い、どころの騒ぎではないのだ。

    おかげで今日は一日中気分が優れなかった。椅子に座ってもいられず、ずるずると机の下にずり落ち、そのまましばし仮眠。みっともない。

    辻君が事務所に来るが、そんなわけであまりきちんと対応できなくて申し訳なかった。

    たまたまネットで見つけたハンガリーのUltrahang Festっていう音楽のお祭りでのいろんな人の演奏の音源が公開されてたので、最近の(っていっても2003年だけど)エレクトロニカ?っていうのはどうなの?とおもって聴いてみる。九割が屑。残りの一割でいいな、と思えるのは「わかんないんですけど・・・でちゃってます・・・」という感じで、無為な音。歳をとっていろいろいやらしいものを見たり聞いたりしてくると、同じようなノイズ垂れ流しの用に聞こえる音でも、そこにいやらしさが見え隠れするものはわかる。わけわかんない電子音で物語を語ろうとなんてしなくていい。嫌らしいノイズ聴いてるよりは、上手な四つ打ち聴いてたほうが全然気分はいい。

    ラップトップミュージシャンとかいう奴らは、九割九分の音をコンピュータに自動演奏させるべきだ。やることないなら客の中に降りてきて一緒に酒でも飲んだらどうだ。そっちの方がよっぽど客とコミュニケーションとってる。しかつめらしい顔をしてモニター眺めたりマウスをせわしなく動かしたりなんてしなくていい。吐き気がする。

    ケージのいいところは、そこにあるのは音だけ、というところだ。
    人間はそうする必要のないものまで休みなく組織化し続けようとする、たとえば音楽など。とケージは言っていた。きがする。

    見事に組織化された音楽を聴くことは、決められた手順できちんと家事をこなしていくことに似ている。世界はあまりにも複雑すぎるので、たまに身近なものをきれいに一つずつ並べてやる必要があるのだ。人間の思考はあまりにも複雑なポリリズムのようなものなので、ふらふらになったときに、それでも倒れないように寄りかかる柱が必要なように、単純なビートがほしくなるのかもしれない。
    優れたノイズをきくことは日曜の昼下がりに適当なところにぶっ倒れて、どうでもよくなってそのままねてしまうことに似ている/いない。

    と、適当に脈絡なく筋のでたらめなことを書いてみたけれど、結局、つかれてるんだろう、音楽なんて、聴きたくない。しかし、ずっとどこかで音楽がなっている。誰か止めてくれ。止めると死ぬのかな?

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    Wed, 06 Jul 2005

    七月五日
    よく雨が降る。梅雨だからだ。

    肉じゃがを作って、食べた。

    金魚鉢のなかのメダカたちとだったら、話が合いそうだ。
    水草の間を縫って、楽しそうに泳いでいる。外は雨。水面に落ちる雨粒をどういう風に感じているんだろう。何も思っていないと思うけど。
    でも、彼らはいろんな事を知ってるに違いない。俺の知りたいことのほとんどを知っていて、俺の知っていることのほとんどに関心がないと思う。
    音楽の趣味は似ている。

    缶ビールを飲みながらT-rexとパコデルシアをきいた。461 Ocean Boulevardを聴こうと思ったら、テレビでニュースが始まったのでやめた。
    別に音楽は聴きたくない。

    オーディオインターフェイスにギターをつっこんでmaxmspに取り込もうとしたら、入力ができない。ほかのアプリケーションでは大丈夫だから、ドライバーとmaxmspの相性の問題か。以前はできていたのに。tigerのせいなのか。

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    Sun, 03 Jul 2005

    Lodger
    いろんな事が頭に浮かぶが、この一週間に見たもの聴いたものやったもの、それほど重要なことではないが書こうとすればものすごい字数を費やすことになりそうなことばかりで、おまけに書き終わった後につまらない気分になるであろうと思われるので、書かない。

    それらとは別のことを書いておく。これは、いやな気分にならない単純に楽しいことばかりで、面倒な説明もいらず、後で何かの時に日付を確認しなければならなくなった場合に便利である、という理由のためのメモだ。

    土曜日、きのう。近所を自転車で散歩。植木屋に入り、花を摘み取った後の投げ売りハーブをいくつか購入。スーパーで買い物。七時頃、松本氏が訪ねてくる。すき焼きを食い、深夜三時過ぎまで、馬鹿話。いや、馬鹿な話をしているのは俺だけだった。楽しい夕べ。

    今日、日曜日のあさ、ハイビスカスが二輪咲いた。ピンクの大きい花だ。おととい咲いた一輪が、その横でもう一度開きたがっているように見える。
    何も考えたくない。いつも何か考えているのかというと、かんがえていない。いつも何も考えていないから、特にものを考えようとすると、それなりのエネルギーを必要とするので考えたくない、ということだ。

    金太郎飴のようなエレクトリックmilesをよく聴いた。missy elliott。enoとdavid bowie。

    新作の音楽はまだできていない。いくつかのパフォーマンスのアイデア。それをどう伝えるか。

    最近また、郡司先生の「表現?卑しいねえ」という一言をよく思い出す。

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    Thu, 30 Jun 2005

    Earth
    なんだかさいきん、googleが矢継ぎ早に驚異的なサービスを始めてるし、appleもpodcastっていうのやら、なにやら新製品の発表もあるらしい(噂)だし、intelの件の発表もそうだけど、わけわかんねえ。何かおもしろいことが始まりそうな感じ、だな、と。ああ、すごい世の中になったもんだ。システム構築のほうも、phpやらmySQLやらLinuxやらのオープンソース、なに?LAMP?ついていけねえなあ・・・。ついて行かなきゃいけないんだろうに(笑)

    で、google mapも驚いたけど、google earth?背筋がぞぞっとしたよ。あーおどろいた。いつの間にこんな事になってたんだよ。思考停止・・・・。ただただ、受け身だ。ここまでくると、これを使っていろんなアイデアを・・・何ていう気には、すぐにはならないな。もちろんいろんなアイデア浮かぶんだけど、その程度はgoogleの兄ちゃんたちの想定範囲内だろうし。そのうち、もっと解像度高くなったり、リアルタイムになっちゃったりして・・・そう遠くない?そしたら凡百のメディアアート(笑、死語)とか、SFとか、そんなの、しばらくどうでもよくなるでしょ、これ。
    リアルタイムは・・・技術的に、それはwebどうのこうのじゃないからな・・・。国家、軍事、絡んでくるし。衛星とか、そっちのインフラによってる話だし。ああ、でも、びっくりした。google earth。
    ほかに書くことないかな・・・。ない。
    おやすみ。

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    Wed, 29 Jun 2005

    Another Day On Earth
    涼しいけど、腹の調子がよくない。涼しいってのと腹の調子は関係ないな・・・。ばかみたい。

    enoの新作をやっと聴いた。相変わらず、微妙、奇妙。DX7なんだろうな。相変わらず。大味で繊細。ベタで奇妙。けがして病院でねてたときにアンビエントミュージックのアイデアを思いついたエピソードとか、ニューヨークで病気して鬱になってロバートフリップに励まされた話とか、思い出す。いや、そのアイデアがすごいとか考えすぎなんじゃないの?とか、ってことじゃなくて、病気したりけがしたりしているイーノの奇妙な実際の姿を。
    それから、ここまで奇妙なくせに、なぜか、マイケルジャクソンとは違う感じで、人種とか超えちゃってる感じ。もちろん、イギリス人っぽいメロディーセンス、歌詞はそのままなんだけど。
    世界を旅しながら聴くと、たぶん「奇妙に」涙が出てきそうな・・・・。
    お願いだから、イーノをそんなに祭り上げないでほしい。すごい人すごい人・・・というイメージを、聴いたことのない人に植え付けないでほしいと思う。みんなでその感動を共有するタイプの音楽ではない。アレンジやプロダクションのうまさをたたえるような音楽ではない。どっちかというと、別に特別うまいわけではない。
    この人のボーカルアルバムは孤独に旅をする人の音楽だな、といまはおもう。明日はそう思わないかもしれないけど・・・。どこかの空港のおまけみたいなバーで、時間つぶしにビールを飲みながらヘッドフォンで聴くような音楽だ。感傷に浸らずに、盛り上がったり落ち着いたりすることができる。
    今、誰か、どこかの空港のバーで、この音楽をヘッドフォンで聴きながら、見慣れないコインを数えているバックパッカーがいるかもしれないな、とおもう。いないか(笑)

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    Thu, 23 Jun 2005

    試合前三十分
    雨がやんで、頭痛もよくなったが、今日は事務所へは行かず、誰とも話さず、自宅にこもり煮詰まっていた。
    何を煮詰めていたかといえば、煮詰めた鍋の底からカランっと音がして「音楽」が出てくることを期待していたわけだ。
    で、どういう具合に煮ていたかというと、これがまた無策な煮方で、ただ、いつから使っていなかったのかもわからないいろんなアプリケーションを開いてああでもないこうでもないといいながらいじくってみたり、俺には今どんな音が「いける」と感じるんだろう・・・と自分を見つめ直してみたり(笑)、リファレンスといっちゃ聞こえがいいが、誰かパクれそうな奴いないだろうか・・・とか、CD棚やらネットやらをあさる。
    毎回、阿呆だから、こういう何も始まらない、何も終わらない数日が必要なのだ。こつこつ毎日やってりゃ、わけないのに。
    悶々として、いらいらして、さらにフラメンコギターの変な五音のアルペジオの練習なんてしたりしていると、夜になったので、夕ご飯の用意。肉詰めピーマンと、ほうれん草のおひたし、鶏の唐揚げ、納豆、キムチ、豆腐とわかめとネギのみそ汁を作りました。
    今日は、サッカーファンは起きてるんだろうな・・・。このままだと、俺、見るな、サッカー。まずいな。ねないとな。
    で、何が今ぐっとくる音だったかというと、あ、もちろんオールタイムヒッツのstonesはおいといて、今更ながら、Fennesz。こういうのは、なれてくるといくらでもできる(笑)。でも、うまくまとめるのは、意外と難しいんだろうね。しばらく前に聴いたときは、なんだ、あざとくロマンチックだな、ovalみたいなもんか?これならovalの方が音がぶっといな、これみんなpluggoに入ってるようなエフェクト適当にかけたらできんじゃねえか?とかおもってたけど、veniceとかendress summerとか、もっかいきいたら、結構よかった。あ、もちろん、俺にもがんばればできそうで、リファレンスになる、というかパクれそうだから、そういう耳になってるのだな。あ、いや、パクりませんよ。
    ぱくりが上手な人、器用な人は、パクることはできないからたいへんだ。本当にパクれてしまうから(笑)そっくりに。
    俺みたいに適当に不器用だと、パクろうと思うと違うものになってしまう。これはダンスにもいえて、不器用、というか、微妙なんだけど、完璧にやってるつもりなのに微妙に違う、どうしても違う、みたいな奴の方が、おもしろい。
    そういうところに、結構新しい感覚のヒントがあったりする。
    何だ、この日記。試合が始まる前の時間つぶし。

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    Wed, 22 Jun 2005

    Please allow me to introduce myself
    musical バトンだそうだ。カナヤさんから回ってきた。
    不幸のメールのようなものらしい。一人が五人に送るからあっという間に人類の数より多くなる。しかし不幸の手紙が恐怖心をエネルギーに広まるのに比べて、こいつは「どう、俺の音楽の趣味、よくない?」とか「聴いてる音楽からわかると思うけど、俺ってこういうひとなわけ」という気持ち(〜感って表現できないのか?おれ。虚栄心と表現欲求が混じった感じ?)をえさにして広がるウイルスだ。
    で、初対面の人にあって、その人を理解しようとするために、「なにくってんだ?」「何よんでんだ?」と並んでききたい質問が「おまえ、音楽何きいてんだ?」という質問である俺が、自分を理解してもらうために初対面に人間にまずはなすべきことは、「俺はこんな音楽が好きなんだが、なにか?」ということで、つまり・・・めんどくさいな、説明すんの。時間の無駄だ。

    1)Total volume of music files on my computer
    15.16GB

    2) Song playing right now
    何も聴いてない

    3) The last CD I bought
    Alva Noto + Ryuichi Sakamoto - Insen
    marc leclair - musique pour 3 femmes enceintes
    アマゾンで買いました。

    4)Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me
    グールドのゴールドベルク変奏曲'81
    理由・・・・?飽きないから。かみさんといて、音楽でもかける?ということになると、これがいつもプレーヤーのそばに置いてあって、面倒だからこれをプレイする。してきた。十年以上。
    五曲?・・・

    5)Five people to whom I'm passing the baton
    面倒だなあ。父と母と妹と弟と妻。

    自己紹介にもなっていないし、虚栄心も満たされていないな(笑)
    しかもロックじゃないし。
    まあ、いいや、何とかバトン関係ない。もし、どなたかが、おまえ音楽何きいてんだ?ときいてきたら、今頭の中の俺ラジオではrolling stonesとmiles davisがライブで交互に演奏しています、と答えます。
    今何も聴いていないけど、ちょうどいまSympathy For The Devilの「ふーふー」が入ってくるあたり。

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    音楽を作る
    肩がこる。頭痛がする。雨だから。
    歳をとって、俗でへたれた日常をおくっていると、季節の移り変わりなんて寒いか暑いかくらいにしか思わなくなるが、微妙な湿度の差なんかが体の調子に如実に反映されたりして、メディカルな季節感。しかし、だるい。健康だ、しかし、だるい。別に鬱病とかそんなではない、はずだ。やる気はあるし、何より、頭の中は間抜けな冗談でいっぱいだ。冗談以外、考える暇もない。これを鬱だというはずがない。しかし、何するのもだるい。だるい、というのは間違っている。嘘をつきました。「めんどくさい」が正解。

    ジャイに頼まれた、っていうか、新作の音はどうするのか?と聴いたら、返事がなかったので、どっちにしろ、何か動きのあるインスタレーションと絡めてライブでぐりぐり演奏しなければいけないんだから、俺が作った方がいいんじゃないか・・・といったら、リハーサル用にとりあえずベーシックなものを早急に送ってくれといわれ、じゃあ、月曜日には・・・と返事したものの・・・できない。
    っつうか、おれ音楽作れないし。もうずいぶんいじっていなかったので、何から手をつけていいのかわからん。どういうきっかけで音楽は作るものなのか?適当に楽器をいじっているところからスタートするのか?ギターでも弾いてみるか。で、変なエフェクト掛けてとりあえず録音するか・・・。ソフトの使い方忘れた。それとも、コンセプトを決めて、プログラムして、出てきた音をさらうのか?そもそも、コンセプトを考える糸口をどこかに忘れてきた、見あたらない。いろんな音を集めて、適当に並べていればできるのか?いい感じにくみあがった音を書き出して、CDに焼き、プレーヤーで再生すれば、できあがり?どの辺がいい感じなんだ?どこでやめればいいんだ。誰が判断するんだ。俺か。俺に判断基準があるか?確かにあるんだろう。けど、それ、でいいのか?運がいいか悪いかだけで音楽ができていくなら、学校いかない学生みたいな暇で好き者が、年がら年中ぽこぽこ音出してれば、たまに傑作ができるんだろう。ぽこぽこ音出してるとお金が入ることを生業としている人とか。でもおじさんはそんなに暇じゃないし、どうもそういう業界の人でもない・・・・。
    そもそもダンスとの関係は?リズム?ケララのリズムとバラタナティヤムの融合?なんだそれ・・・。まあ、いいや・・・。大げさに(非常にありきたりな逡巡で、大げさな話じゃないけど)考えないで、「いい感じ、で、ちょっと"はっ"とする仕掛け」の音を作ろうか。どうやって・・・(笑)
    とにかく、こういう場合、(どういう場合?ってめんどくさいから説明抜き)音楽をバーンっと作って押し出しておかないと、イメージが見えてこない、っていうか、音楽がまんま方向性を示唆する、という状況なんだわな。もちろん、いわゆる楽曲の音だけではなくて舞台上でならされるあらゆる音に関する仕掛け。ダンスみてないし、仕掛けも考えてないし、ステージのイメージもないし、短編三部作だし。まあ、普通のダンス作りのプロセス、っていうことだ。そこから初めて、もっとつっこんで仕掛けを施していく、っていう、別に画期的でも何ともないやりかたな訳で。そういうことだから、職人的に、大人のいい感じ、何度も繰り返して見たい、っていうか、ものとして所有したくなるような感じにできあがればいいわけだ。職人的な仕事。こういうのは、普通にプロがやれば佳作になる。誰も見たことないかもしれないけど歴史的には重要です、みたいな作品ではない。でも、まあ、組み合わせ的には、ユニークだけどね。
    浜中さんとお話をしなくちゃ。すいません、遅れてて、って浜中さんに謝るよりも、ジャイに申し訳ないだろ、遅れてたら。浜中さんに、また名指しで・・・とかいわれるな(笑)。(笑)が多い、ともいわれるな。笑ってごまかすな、と。

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    Fri, 17 Jun 2005

    自分の群像
    頭の中が、ブルーズでいっぱいになって、ほかのことが考えられない。
    と書くと、なんかブルーズの歌詞のようだけれど、そんなブルーズ的感傷に浸っているというようなことではなくて、具体的に趣味がアメリカンフォークになってしまって、しばらく前から中途にしている新作のアイデア練り、音作りになかなか頭がシフトできない、ということだ。もうこれはちょっと頭のなかを更地にして、はじめから考え直すしかない。
    俺のものを作るときの基本は、物事の趣味からイメージをふくらませるということはしない、ということなのだけれど、毎日毎日ブルーズだ、ロックだ、イエーイ!といってなんもかんがえず仕事しないで酒飲んでれば、俺の考えるロック(波打ち際でちょろちょろと心臓を削り取るような)からかけ離れた、だめロックおやじになってしまう。ロックのロックたるゆえんは、ブルーズにおぼれることなく、いやおぼれつつしかも覚醒していて、演奏のうまさを求めることではなく楽器自体を発明する知性のドライブとそれを具現化する強靱な肉体の両立にあるのだ、と思う。まあ、とにかく、どっちにしろロックなわけ(笑)ロックロックってしつこいなあ、おれも。

    電車男を読む。おもしろかった。いってるそばからロックと関係じゃないじゃん(笑)
    ネット上で話題になってたときにちらっと眺めたことあったけど、本にするとこうも印象が変わるのか。毒が抜かれた感じ。帯に感動、純愛、とか書いてあるけど、ネット上でみたときに感じた感動、純愛と意味が違うような気がする。自分で牛殺してたき火であぶって食うのと、紀伊国屋でステーキ肉かってきれいなキッチンで焼いて食うのと、どっちも肉は肉だけれど・・・という感じ?
    どっちもあんこだけど、粒あんとこしあんの違い。木綿豆腐と絹ごし豆腐。違うな、肉の例が一番近いな。いや違うな、ハナマサで買った牛肉をアウトドアでワイルドにくう、位のことであって、現実はもっと血なまぐさくて、複雑で、ノンリニアなのだ。毒を抜いて本にした時点で、さらにつるつるになってしまう。別にそれはそれでいいけど。つるつる好きだし。
    そもそも語れないもんだから、あっち側の世界の話であって。セックスの問題というのは。ん?セックスの話じゃないの?

    町田康の「自分の群像」を読む。群像を借りて。群像を開いたら、巻頭に「自分の群像」ってタイトルの短編。死ぬかと思った(笑)落ちはたいしたことないし、人物の心理分析も飲み屋でのうわさ話でOLがする程度なんだけれど、描写力がすごいことになってる。作家デビュー当時からの読者だけれど、ああ、書き続けるってことはこういう結果を生むんだなあ、と思った。やっぱり、人間、休まずこつこつやらんと、何も体得しない。あと、体力ね。町田町蔵も含めて、すげえロックンローラーには、体力がある。

    聴いたもの。StonesのExile On Main Streetと、Stan GetzのLuiz Bonfa、坂本龍一のCasa、pink floydの原子心母など。

    今日は、事務所のカラオケ大会らしい。Elvis・・・・

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    Thu, 16 Jun 2005

    Gimme Shelter
    6月15日だ。
    と書いてみたけど、別に何とも思わない。
    と書いてみれば、今日一日にやったこと、思ったことを思い出すと思ったけれど、何も思わなかったので、何も思い出すことはない。
    よく、子供の頃、「どう思うんだ?」と大人に聴かれて、「別に何も思わなかったので、「何も思いません」と答えれば「何も思わないのか、これに関して何も思わないってことはないだろう?何か言いなさい」といわれて、無理矢理思ってもいないことをでっち上げて、「そうだろう、そう思うだろう、そう思わなくちゃいけないんだぞ」とほめられる、または「そうは思わないだろう普通・・、普通はこう思わなくちゃいけないぞ」などとしかられる、という思いを何度かしたことがある。
    例)野球の試合でまけた。全然悔しくなかった。どうして負けたかわかっていたからだ。そもそも、そんな試合、どうでもよかった。で、監督に「悔しくないか?」と不意をつかれ、即座に本音・・「悔しくないです、別に」とカラッと答え、この場合おまえは悔しいと思わなくちゃいけないんだ、ということを小一時間説教される。
    悔しいと思うよりも、どうして負けたかの分析の方が大切だと思うんだけど、悔しいと思わないのは勝ちたいモチベーションがないからに他ならず、モチベーションがないということは、分析にかける情熱に欠けるということでたいした分析もできない、さらに練習メニューだって適当になり、そんなことやってたって勝てるわけないから、と思ってると別に勝たなくてもいいし・・・などと思い、ああ、そもそも、俺、そんなにすきじゃないもんなこれ、とか。いつまでたっても深くはならない、負け通し・・・となる。
    この世の中で、いろんなことがあって、いろんな人が不幸で、いろんな人がハッピーで、戦争があって、貧困があって、交通事故があって、けんかがあって、不条理があって・・・何も思わないのか?ときかれても、たまに思うけど、とくに今日はなーんにも思いませんでした。腹かゆいなあ、とか。なんか美しい物みたとか、感動したとか、アイデアが浮かんだとか、そんなのもないのか?と聴かれても、別に今日は・・・・。とか。
    別に開き直るわけではなく、そういう俺は、まあ、だめな奴だなあ・・・と思うわけです。笑うなら笑え。悔しいと思わなくちゃいけないか?そんなことで悔しいとは思わん。多少不本意なだけだ。いやかなり不本意だが悔しいとは思わん。悔しい、とかいうのを通り超えて、超-不本意だ。なぜこのような盆暗になってしまったのか、俺は。
    今日の音楽。フラメンコ、パコ・デ・ルシア。ブルーズ、ロバートジョンソン。頭の中の俺ラジオでは、ギミーシェルターが爆音でループしていました。ちなみに、こんな歌です。

    Oh, a storm is threat'ning
    My very life today
    If I don't get some shelter
    Oh yeah, I'm gonna fade away

    War, children, it's just a shot away
    It's just a shot away
    War, children, it's just a shot away
    It's just a shot away

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    Mon, 13 Jun 2005

    Cocksucker Blues
    今日はこれから某STDサイトのサーバ移行作業へ出かけるのだけれど、その前にDHLが荷物を取りに来るのでまだ出かけられない。野で、そういう時間の隙間に何をやるかといえば、いろいろ有意義な使い方があろうというものだけれど、これを書く。今朝十時四十分。

    なんでDHLを呼んだかというと、バラタナティヤムのDVDのベータ版ができたから。十五日には向こうの手元にないと、助成を受けた基金への提出に間に合わないという。とにかく、昨日は日曜なのに深夜一時まで事務所でディスク作り。
    インドとドイツでチェックしてもらって、フィードバックをもらい、問題なければそのままプレス。問題ないことを祈るが、そうもいかないだろう・・・・だってあんなに未完成の状態でこっち戻ってきたので、できあがりイメージがどんなものか想像ついてないだろうし。明確な出版のめどがまだついていないので、この期に及んで、あんなこといいなできたらいいな・・・と新しい機能などを要求してくるかもしれない・・・。それはそれでいいけど、早く出せたらいいなあ・・・。不具合出るのが不安だけど。
    プログラムしている本人としては、バグを発見するのが怖くてがちゃがちゃわざと壊れるようにクリックしまくる・・・とかができない・・・。一応は心を鬼にしてやってみたんだけれど・・・・だいじょうぶだろ・・・?せめて二〜三人くらい雇ってテストプレイしてもらいたかったけど、そんな金もなく、日本にバラタナティヤムのディスクのテストをボランティアでやってくれる奇特な人もいないだろうから、インド人軍団の聖なる右手でクリックしまくってもらおう。

    と書いていたら、DHLの兄さん(名前は知らないがさいきんよく見る漫才コンビの片割れにそっくり、声もそっくり、面もそっくり。ありえねー。もしかしたらバイトやってるのか?)がやってきて、持って行った。あ、手紙入れるのわすれた・・・。それではあまりにも素っ気なさすぎる。白いディスクが三枚、ぽろっと入ってるだけ・・・・。メールしよう。

    きのうは、かみさんのほしがっていたフラメンコギター(!)を買いに巣鴨のクラシックギター屋さんへ。入門者へのおすすめギターを何本か見せてもらい、もちろん一番安いのをゲット。だって弾けねえんだから(笑)。予算もないし。でもそれなりの値段はする。せいぜいがんばって練習して二三年後にはプロ並みに・・・で、そのとき俺が、君はプロだ、と認めれば百万円台のギターを買いましょう、ということで。
    しかし、ああやって何本もクラシックギターを弾き比べしたことなかったからやっぱり値段の差は音の差なのね・・・とあらためて思ったわけです。でも、店のおじさんが弾けば、その音の差は歴然として聞こえるのに、かみさんがへなちょこに押さえてはじけば、そーんなに変わらない、っていうか、ちゃんと音でてないし(笑)大丈夫なんだろうか・・・。よし、俺も練習しよう。フラメンコギターだ。ロックがなんぼのもんじゃい。

    ロックロックと一人で盛り上がった毎日を送っていたらストーンズの幻のドキュメンタリー映画、コックサッカーブルースをみてしまう。いろんなところでちょっとずつシーンが使われたりしてたけど、フルでみるのは始めて。英語も少しわかるようになったし。で、感想。若い!ただ、ああ若いなあ、ということではなくて、ストーンズが、年下のガキに見える。そりゃ、今の俺より若いんだから若く見えるのはあたりまえだろう、といわれそうだけれど、学生の頃これのダイジェストみたいなのをみたとき感じた、ああ、かなわねえな、このおやじたちやりたい放題だなあ・・・という、遠い大人の世界(笑)という感覚が、いまは、このくそガキらは、しょうがねえ阿呆だなあ。と思うのであった。もちろん否定的にではなく、好意的に。がんばれ、生きろ、青年たち、生き残れ、と思うのだった。
    ストーンズはこの映画とギミーシェルターとハイドパークとスティルライフをみた後に(あ、サーカスも、one plus oneも)、今のライブをみると全然違った感動を味わえる。ストーンズの音楽云々とは別の。今のライブだけしか知らない人に教えてあげたい。この壮大な人生の物語。別に感動的でも何でもないだめな男たちの長い映画を見ているようだ。もちろん、彼らの長い人生映画を思うとき、その陰でくたばった奴ら、堕ちてった奴や、悔しい思いをした奴ら、利用してはい上がった奴ら、利用されるだけされて絞りかすのようになって死んだ奴ら、のことを思わずにいられない。そういうこと全部ひっくるめて、今のストーンズのきれいに飾られて立派になった、サポートメンバーが演奏を引っ張って、キースがギター弾かないライブも感慨深いわけだ。
    十一時十分。シャワー浴びて、出かける準備しよう。で、絶対にあのころのストーンズの連中がやっている姿の想像がつかない仕事をしてこよう。三十五歳のミックジャガーがhtmlとかcssとか、書くか?(笑)これも人生。ずいぶん遠くへきたもんだ。

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    Thu, 09 Jun 2005

    朝からロックおやじの戯言
    ほかにいろいろとすませてから出かけなければいけないことがいっぱいあるんだけれど、具合がわるいので一番エネルギーを使わないことから手をつけようと思っているんだが、別にやらなくてもいいことの筆頭にあげられるこれを書くことを始める。
    なので、書くことがない。いつも書くことないのにそんな気持ちでこれを開くんだけれど。

    最近いらいらしてるのか、どうでもいいことに嫌悪感を覚える。嫌悪感?じゃないな・・・面倒なのでほかの言葉では説明しません。
    え、?どんなこと、と聞かれれば、ほーんとにたいしたことではないんだけれど、たいしたこともない気持ちを昨夜はかみさん相手に、しかもいつもの調子で、細部の説明義務も果たさぬまま、なんか・・・いやだ、みたいな話をする。よくそんな話を聞いてくれるもんだ。
    何のはなしかっていうと、まあ、結局じじいの迷惑な戯言なんだけど、最近の若者にはロックンロールがない、みたいな(笑)。なんか、ちゃんとしてていやだ、とか。ちゃんとしてていやだ、も変な話だな。すてきでいい人たちが多すぎる、とか。戦争?反対!とか血走って「ほかに目がいかない病」になっていうならいいけど、なんか良識ぶってるのが十九〜二十歳で、え?それって当然じゃないですか、みたいな顔されて、趣味がよくてお勉強熱心だったりすると、おまえは判断不可能になって苦しんだことがないのか?と、問いつめたくもなるし、うらやましいなあそんな育ちがよくて・・・素直でいい子で。とか思う。ああ・・・おやじだな。
    という話(何の話だ)を始めたのも、某H.Y.の新作(細野晴臣とか坂本の娘とかが歌ってる)を聞いていたときで、あんまりこの一派(そんなのあるのか?)のものは好きではないんだけど、別に悪くはないんだけど、これ聞いていいよねえ、といってる10代〜20代は絶対ゴルゴ13に一人ずつライフルで額に穴あけてもらいたいと思った(笑)。これ聞く前にもっとやさぐれたもん聞いてから、こういうのもいいよね、っていうかんじで聞け、こういうのは。(おやじの戯言だから聞き流してください。筋道も何もないですから。ただ"感じ"で書き殴ってますから。)
    ロック馬鹿の俺には、いいか悪いか、かっこいいかよくないかの物事の判断基準は、それがディラン的であるか、レノン的であるか、ミックジャガー的であるか、イーノ的であるかしかない・・・。情けないが。育ちが悪い。
    そんなの僕にはわかりませんし興味もありませんねえ、といわれるんだろうけどね。育ちのよい若者には。なんだろう、69年70年生まれ(じじいだな確かに)の友人たちは、ちゃんとこの"かんじ"が共有できる。気がする。
    この感じ、っていっても、またちゃんと説明しないから、わかんないとおもうんだけど・・・これ読んでも。

    ぜんぜん関係ないけど、あ、これは音の"感じ"の話だけど、ロックって何?と聞かれても全く答えられないですけど、たとえば、これはロックの音だ、というのは具体例を挙げていえます。たとえば、「ロックギターってどれ?」と素直な質問をされたら、象徴するのはストーンズのundercoverってアルバムのギター、いやキースの過去に出した音全部、とか、ワイト島のジミヘンの壊れたファズの音とか、ほかにもいろいろ。あ、俺にとってダイナソーjrより後のロックバンドはロックじゃないから。
    こういうおやじにはなりたくなかったなあ、こういうおやじが一番うざかったんだよなあ、飲み屋でロック談義とかすると(笑)

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    Mon, 06 Jun 2005

    Me And The Devil Blues
    また週末になって、週末が終わった。土曜は土砂降りになる前に大量の洗濯をして、大量に干した。掃除機をかけた。皿を洗った。バラタナティヤムDVDのバグつぶしをした。バグをつぶすつもりが、ぐちゃぐちゃになった。なおしてたら、一日が終わった。
    pink floyd、robert johnson、klfのchill outがBGM。pink floydは本当につまらないバンドだと思う。特に七十年代中盤から。the wallで最悪。

    日曜日、バラタナティヤムDVDプログラムの仕上げ・・?ほんとに大丈夫か?とにかく早く送って、英語とバラタナティヤムのわかる人たちにガシガシいじくってもらってチェックしてもらった方が、俺がちんたらやってるよりはましか・・・。
    フラメンコギタリストのコンサートへかみさんが出かけても、LINGOとQTいじり。でもなんか集中できなくて、部屋中うろうろしたり、コンビニいってポテトチップとビール買ってきてやけ食いのように一気食いをしたり。
    何とかプログラムは落ち着いたらしい。後は色味やら音声やらががたがたのいくつかの、もうちょっと何とかできそうなムービーを修正して・・・winでテスト・・・・。明日だな。平日の深夜しかやる時間ないが、そのために睡眠時間は削らない。
    Public Image Ltd.のFlowers Of Romance、細野のISLAND MUSIC、jimihenのelectric ladylandをきいていた。あ、もちろんかみさんが帰ってきてからはフラメンコギター。
    十日にはインドとドイツにDVDを送ってフィードバックを待つ。後は・・・ネタだし、音作り・・・。webの方も公開が十三日・・・。

    あ、あさ、ビデオでヴァイブレータをみる。寺島しのぶと麿赤児の息子なの?あの人。とても・・・なんていったらいいのか・・・めんどくさいのでこの言葉を使うけど、切なかった(笑)
    一日頭がいたい。めがねのせいだろうか・・・。朝、コンタクトにすればよかった。めんどくさいなあ、と思っていたら夕方になって、今から使い捨てコンタクトつけたらもったいないなあ、と思って(笑)
    あさから、あんな映画みるからだ・・・。
    Early this mornin' when you knocked upon my door And I said, "Hello, Satan, I believe it's time to go." ロバートジョンソンの歌は、悪魔が歌ってるんだ、というイメージがどうしてもぬぐえない。この人に関するいろんな伝説やらを真剣に信じていた高校生の頃、聞く前からどんな音なんだろう、どんな声なんだろうと想像して、やっとの事で手に入れて、この汚い録音で、この声で、このギターの音だったら、これを歌ってるのは悪魔だと思っても仕方ないよな。

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    Tue, 31 May 2005

    Burning Airlines Give You So Much More
    日曜日?土曜日?・・・・土曜は何やってたんだっけ・・・・?
    人に聞いてどうする・・・。
    確か日曜は、そうだ、神楽坂へ買い物に。たまたま青空市、っていうかなんて言うのか、それぞれの店が店先に露店を出して、大変なにぎわい。商店街のおっさんの「近年珍しいくらいの人出だね」という声が聞こえる。たんまり買い込んで、買い物袋が指にめり込んでいたかった。露店で串焼きを買って、重い買い物袋ごと持ち上げて口に運んで歩いて帰宅。事務所のなくなった神楽坂は、みんなが来ることも滅多になくなったと思うと少し寂しいが、プライベートな感じがしてよろしい。

    エマニュエル・ベアールと何だっけあのおばさん・・・の、ナタリーという映画をDVDで。監督も女性。官能、官能よ、と、かみさんが言うからベアールの裸がたくさん出てきて、子供には見せられないような映画かと思ったら(子供いないけど)裸はあんまり出てこなくて、ベアールがおばさんに(ああファニー・アルダンだ)その旦那との情事の様子を克明に語る。言葉で想像させる官能。女性の監督だからそういう風になったんだろうな。どうせ映像で裸見せられても手も足も出ないから、言葉で想像してる方がよっぽど現実的だ。十分官能だった。

    日曜の話をしてたんだな・・・。何食ったかは忘れました。あ、刺身・・・、市でやすかったから・・。
    なぜ、日曜の昼間に神楽坂へ行ったかというと、土曜は一生懸命にDVDの仕事をしていたからちょっとブレイクのつもりで出かけることにしたからだった。出不精の俺は遠出をする気力がなくて、ちかばですますことにしたのだった。
    思い出そうと思えば思い出せるじゃん。もっと細部まで書こうか?思い出せても誰も楽しくないだろうし、そんな細部まで書いていたらこれを書くのにものすごく時間がかかるようになって、そのうち一日中書くようにもなれば、結局ここに書くことは「今日はこれを書いていた。以上」と書くようになるのか・・・。おもしれえ。

    聴いた音楽。beach boysのpet sounds、syd barrettのThe Madcap Laughsとpink floydのPiper at the gates of dawn、Joao GilbertoのMillennium、enoのTaking Tiger Mountain (By Strategy)。きちがいばっかりだ(笑)enoのアルバムのタイトル(タイトルだけじゃなくて中身の曲のタイトルも詩もそうだけど)は狂っててかっこいい。Taking Tiger Mountain (By Strategy)・・・・やられた・・・。たとえばその一曲目のBurning Airlines Give You So Much Moreってなんだよ。Needles In The Camel's Eyeとか。

    ああ、新作でるらしい。eno。歌ってるらしい。ということはまたああいう歌詞なんだろうか(笑)奥さんとか子供は「パパもういい加減にまじめな歌うたってください」とか言ったりしないんだろうか(笑)a yearによれば、奥さんもいかれてる。

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    Sat, 28 May 2005

    rolling stone
    朝八時半におき、パンもコーンフレークもなかったので、冷凍してあるご飯ではらへった勢いでピラフを作り、かみさんに食わせ、送り出し、インド新作のアイデアを練ろうと思ったが、書類も帳面も手に取る気がしないので、手近にあったエリックタムという人のイーノに関する本をとばし読みしていたら、おもしろくて止まらなくなり、気がつくと昼過ぎで、一時に四谷に行き、仕事をした。
    仕事中は、stonesをヘッドフォンで爆音。何度も言うが、stonesをBGMにするとは、罰当たりな・・・。

    四谷の新しい事務所は、偶然にも以前jitterだかなんだかに関する取材を受けたDVjapanの編集室の下で、そのとき(そのときだけじゃないけど)世話になった猪川さんがちらっとよっていった。
    夜は大桶様が真っ赤なベンツで御来社。

    事務所の目の前のちっこい商店で、きつねどんべえをかって食う。

    学生の頃、よくいっていた新宿のrolling stoneがなくなると聞いた。いつも酔っぱらっていたのでよく覚えてないが、さびしい。リクエストとかすんのがロックっぽくないなあ、とか思ってたけど、stonesの好きな曲をリクエストして爆音で流れたときとか、うれしかった。朝まで大声でロックの話して・・・。そのあとだな、かみさんと出会ってからはあんまりいかなくなって、クラブの方がおおくなった(笑)十三年くらい前か・・・・アンビエントハウスとかはやってたな・・・どうでもよかった。どうでもいいやつもたくさんいた。そいつらにも俺はどうでもいいやつだったんだろう。もちろんどうでもよくなくて、未だにつきあってる人もいるけど。若かったあの娘たちやあのいかした兄ちゃんたちは今何してるんだろう、と時々考える。
    あの娘やあの兄ちゃんたちも、いつか俺の顔とか思い出して、そういえば、あの間抜けなやつは今頃どうしてるんだろう?とか、どっか高層ビルのオフィスの一室で思い出したりしてるんだろうか?
    ここにいて、毎日八時半に起きてます(笑)
    週末か・・・よく二人で深夜に出かけたな・・・高円寺にいた頃。

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    Fri, 27 May 2005

    自分では汗くさくて男臭いと思わないけど、世間で汗くさくて男臭いといわれているものがすきです。そして、自己批判はしません。
    毎日、だいたい八時半に起きる。朝ご飯を作って(といってもパン焼いたり、目玉焼き作ったり、コーヒー入れたりするだけだけど)かみさんを送り出し、メールの返事を書いたり、洗濯したり、音楽に合わせて腰を振ったりしているといつの間にか午後になり、事務所へ行く時間になってしまう。

    以前は、朝起きるとジムに行き、二十分自転車こいで、三十分走って、みたいなことをやった後風呂に入って、サウナに入って、英語を勉強して、それでも時間が余って本を読んでいるとやっと午後になり・・・・一年半から二年続いたな、よくやってたものだ。時間というのは不思議だ。そんなことが起きてから午後に出勤するまでの間にできる時期と、人間、三時間じゃなにもできないよ、ははは・・・・・・みたいに感じる時期がある。今は三時間どころか、どさっと一月くらい何もない時間がなければ、腰を据えて何かをやるってことができない。暇があったらぼーっとしている。
    何か筋道だったものを作るのには、こういうきちんとした規則正しい生活を送ることが重要だ、と感じる。そして体力。今は体力も規則正しい生活ともほど遠い。
    まあ、そのうち(笑)
    ともいっていられない。

    今日聞いたもの。朝はredio head、昼間仕事しながらstones(罰が当たる・・・・)夜はbruce springsteenと sketch showとmarc leclair。born in the usaまでのbruceは文句のつけようがない。どうもみんなはbruceの存在自体に文句をつけたがるようだけど。
    うちのかみさんとか(笑)
    彼女はstonesも好きじゃない。だからあんまり一緒にいるときは聞けないんだけど・・・・。汗くさい、男臭いのがいやだという。stonesとbossのどこが汗くさいんだ?まあ、気持ちはわからんでもない。エアロスミスやらガンズアンドローゼズやらクイーンやらエルトンジョンやらと一緒にしないでいただきたい(笑)
    bruceはマッチョはげになってしまったけれど、音楽の基本はフィルスペクターあたりのアメリカンポップスだ。ディランとロイオービンソンが合体したようなもんだ。どこが汗と関係ある?まあ、確かに汗とつばを飛ばして叫んでるけど(笑)汗かいてさけんでるからか・・・。なるほど、汗くさくて男臭いな。確かにwe are the worldでbruceが出てくるところでは失笑するけど(笑)やっぱり、bruce springsteen好きは分が悪い。
    でも、大好き。
    あ、思い出した、また昔話。大学時代、明治の学祭で当時組んでいたバンドでライブをやったことがある。tomorrow never knowsとかやったな・・・。そのころrideとかdinosour jrとかmy broody valentineとか爆音ギターがはやってて、そんなアレンジで。そのうち上げの時、バンドの音は評判よかったんだけど、そこでbruceがすきだとカミングアウトしたら、酔っぱらったいかしたロックお姉さんお兄さんたちの非難をあびて、まるで「総括だ!自己批判しろ!」みたいな感じで追いつめられた覚えがある。くやしかった・・・・。

    リハーサルのためにインドの新作の音を早く作らなければいけないんだけど、いま、エレクトロニカみたいなものより圧倒的にロック聞いてるほうがおおいから、ロックになりそうだ(笑)
    ラーガとロックとマッチョはげのエレクトロニカアメリカンポップス。想像がつかない。

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    Thu, 26 May 2005

    三十六〜七年前に作られたお経
    げ、きた。と思った。クリスが残りのデザインをみんな終わらせて送ってきた。つまり、バラタナティヤムDVDの残務は、後は完全におれの手にある。やつがまだ素材を送ってこないから、まあ、遅れてるのは俺のせいだけじゃない・・・なんて責任逃れをしていたんだが、ここからは、全員のまなざしは俺に注がれているのだ。やるよ、わかったよ・・・気合い入れていこう、ほっぺたを水戸泉のようにがんがんたたいてみよう。水戸泉だっけ、がんがんやる力士は・・・?どうでもいいや。

    昨日は四谷で飲んだ。タイカレーやで飯を食って、その後、荒木町・・・はまだ素人には敷居が高かったので、杉大門通りのばかげた内装のバーで二時半頃まで。とはいっても、そんなに飲んでいない。カレー屋でビール二杯。バーでビール一杯にジャックダニエルをシングル一杯。ぎりぎり。あと一口飲んだら、トイレでのたうち回ることになっていただろう。おかしい。
    で、どんな話をしたかというと、仕事のこととか村上春樹のこととか(笑)
    飲み屋に関していえば、四谷ではまだ勝手がわからず、落ち着く場所を探している途中。ただいま飲み屋の吟味中。事務所では、あそこの店はどうだったとか、うまいがよくない、よくないがうまい、と、店の批評話が多い。子供の頃、父に連れて行ってもらっていた荒木町(だったと思う)の「松の実」というみせはなくなったんだろうか。和風ステーキがうまかった。

    きょうはstonesのbeggars banquetとlet it bleed。超名盤。大学生くらいまでは、これらのアルバムはBGMにして流すことなんてもってのほか、いちどかけたら終わりまで聞かないと罰が当たるような気がして、授業時間に間に合わなくとも、約束の時間に間に合わなくとも、Salt Of The Earth、You Can't Always Get What You Wantの最後の大盛り上がりのところで一緒に声を上げて合唱。昇天。この二枚だけは、俺にとって、ロックとか、いや、音楽でもない・・・。お経。そのお経のLPはすり切れて音が悪い。

    午前中、銀行巡り、家賃払い、諸々払い、払ってばっかり。事務所へ行き、今日は一日、WebReleaseとCSS。合間にカップヌードル。メール書き等々。

    やるべきことは一杯たまっていく。バラタナティヤム、新作のアイデア、CMpサイトのこと、CMpDVDのこと、家庭のこと、部屋片づけ、まだ段ボールが・・・。なんだ、あまり社会的じゃないな、俺。大切なことを忘れてる感。なんだっけなあ・・・。

    自分で切り開いてるドライブ感がない。

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    Tue, 24 May 2005

    a day in the life
    天気予報では、今日は寒い、という。今、全然寒くない。それは、今シャワーを浴びたからだ。おもしれえ。

    昨日早朝、父から電話があった。父の事業の経理関係のことで。元気か?と聞くので、たぶんあなたよりは・・・と思う。彼は、気持ちはだいぶ落ち着いてきたよ、と笑う。心なしか、弱く。電話が遠いのか、と思う。電話が遠い。そんなこと滅多にあるわけない。

    brian wilsonのsmile、Beatlesの青盤、RadioheadのThe Bends、Dinosaur JrのGreen Mind。
    古いレコードばっかりだ。

    歯ブラシと風呂で使うあかすりタオル?を変えようと思う。柔らかすぎていけない。
    歯ブラシは、金磨きのようでなくてはいけない。あかすりはヤスリのようでなければいけない。かみさんは柔らかいブラシで長時間磨けという。ヤスリで肌をこするとよくないというが、子供の頃からブラシはかため、あかすりはヤスリみたいなやつ、で通してきたのだ。かえれば何か精神に影響があるだろう。事実、ストレスがたまる。

    帰り道、小学生時代の同級生の両親がやっているレストランの前を通り、中をちらっとのぞいてみた。お母さんがいた。たぶん奥にお父さんもいるだろう。双子の妹たちはどうしているだろうか?それよりも、ノッポはどうしているだろうか?精肉工場はとっくにやめているはずだ。コカコーラの配達はやめただろう。最後にあってからもう四〜五年はたつ。大学二年の時、板橋から都立家政へ引っ越すのを手伝ってくれた。寒い雨の日だった。そのとき、俺はきちんと礼をしただろうか?がっかりさせてはいなかったろうか?
    帰る途中で気がついた。もしかしたらあの店を継ぐことにしたのかもしれない。厨房にいるのかもしれない。こんど、入ってみよう。ノッポとマッチョメはまだ若い(笑)これからだ。

    そのノッポとマッチョメの引っ越し(笑)のあと、バックパック背負って中国へ行った。天安門広場は6月4日の傷跡が生々しかった。キャタピラで削れた敷石をなでた。隣では紅衛兵がライフル抱えて横目でみていた。テレビでそのニュースを見たときは遠い国のできごとだった。実際に訪れると、何か感じが変わるのかと思った。たぶん、そのあと何か変わったんだろう。そのとき、何を感じたのか、どんな気持ちだったのか、今ちゃんということはできない。政治的なことは何も考えなかったのは覚えている。自分の思い通りにならないことに巻き込まれる不安を感じたのも覚えている。寒かったのも覚えている。広場の真ん中は、深くて広いプールの真ん中に浮いているような気持ちだったのも覚えている。でも、怒りや悲しみのようなものはなかった。自分の怒りでもなく、自分の悲しみでもなかったからだ。そのときは。
    その怒りやいらだちに似たようなものを、感じたのは、それから五〜六年も後だ。いや、感じていたんだろう、それまでも。つよく。でも、それが明確に形になって頭のどこかに巣を作った。それで、いまそいつが俺を運転している。

    十七〜八年前、久しぶりに帰省したとき、父の運転する車でBeatlesのwhite albumを聞いていた。ObLaDiObLaDaをきいた父は、これもビートルズだったのか、といった。母は、俺の小さい頃の運動会の話をし始めた。鮎を捕りに行った日だった。なんていうんだろう、川に大きな仕掛けを作って追い込むやつ。そのとき、運動会の話なんてしないでくれと思った。今は運動会の話を楽しそうにする母の気持ちがわかる。

    中学生の頃、ロックのレコードは、小遣いを貯めてこっそり、ではないけど、特に両親の関知しないところで買っていたのだが、笠間の火祭りに行った帰り、機嫌のよかった父に、買いたいレコードがあるんだけれど、と切り出してみた。なんだ?と聞くから、集めていたstonesとはいえなくて(当時、なぜかstonesのLPには、ちっこいコンドームみたいなのがおまけで張り付いてた。レコード会社のそういうところが嫌いだ。)、beatlesのst.peppersだと答えた。駅ビルのカワマタレコードでそれを買い、うちに帰って、火祭りで買ってもらったたぶん見習いの若者が作ったへんてこりんな焼き物を眺めながら何度も何度も聞いた。a day in the lifeは今まで聴いた音楽の中で、一番美しくて、何かをぶちこわそうとするエネルギーにあふれていた。それから、ますますstonesが好きになった。a day in the lifeを作れなかったmick jaggerが大好きだった。

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    Sun, 22 May 2005

    ひとの話
    もう二年近く、こうやってここにとりとめのないことを書いている。
    つまらないことばかりだ。
    インドにいたときは、何をみても珍しいものばかりだったので、そのとき思ったことを、記録しておきたいと思った。なれない土地で、なれない言葉で一日を過ごすものだから、その日の終わりに、誰かに話しかけるように、日本語でものを考えたかった。そのことでバランスをとっていた。土の中に埋められてそのまま即神仏になろうとする坊主が、たまに鈴の音をさせて外のものたちに生死を知らせるように、日本にいる家族や友人に、「生きてるぞ!」と知らせるためでもあった。
    東京にいても変わりない。だれかに、"きちんと"話を聞いてくれる誰かに、話しかけたいんだろう。だから、一方的に話のできる場所を作ってあるのだ。はじめは、enoのa yearを読んで、ああいう風に書けばいいのか、と思った。でもああいうようにはかけなかった。人物が違う。

    最近思うこと。かみさんとうちのねこ以外、おれの話を聞いていないような気がする。おれの話は俺の口から放たれると、どこへもつながっていかないのだ。うんともすんとも返事がなく、違う話に流れていく。最近は、そういうことが多い、という感じではなく、必ず。それで最近、よく不安になって「おれの話を聞いてますか?」とぶしつけな質問をしてしまう。早く話し終わってほしそうなので、試しにいちど途中で尻切れとんぼにしてみた。誰も気がつかない。
    おれの話は意味として伝わっていないのだろうか?何か違う国の言葉を話しているんだろうか?みんな優しいから、気の狂った俺に、すこしでも話す機会を与えてくれているんだろうか?実際のところ、言葉は通じているが、つまらんのだろう、おれの話には何もないのだ、得るべきものが。すまないとおもう、ほんとうに、すまない。話を聞いてくれてきた人には本当に感謝している。
    ひと月ばかり、酒を飲んだ夜、はかないことがない。酒の量は少ない。ビールジョッキ三杯程度で、確実に吐く。今まででは考えられないことだった。年を取ったのだな。でも、それだけなんだろうか・・・。
    冷凍するめイカを買ってきたので、ほかにできる料理が思い当たらず、一番簡単だと思って塩辛を作った。後二〜三日すれば、食べごろになるだろう。こんなことを書くのも、ほかに思い当たる楽しみがないからだ(笑)
    これからは、黙って人の話を聞くことにしよう。ちなみに、塩辛は、桃屋の激辛のやつが一番好きだ。

    これは、以前書いたことがあるかもしれないが、中学時代のクラスメートに、とてもきれいな女の子がいた。明るくて、活発で、何よりも、ものすごくきれいで大きな目をしていた。でもその子は勉強ができなかった。隣の席だった彼女は、かえってきたテストの答案用紙の点数の部分だけを折って俺に見えないようにしていた。腹が立った。彼女が点数を隠すことにではなくて、彼女に点数を隠させるものに腹が立った。
    もしかしたら、今の、このどんよりとしたくもりぞらが、正体なのかもしれない。それだったら、それでいい。そんなものには負けない。

    何の話をしてるんだ、俺は(笑)

    Tigerは、いま、快調に動いている。directorのテキストの表示の不具合もみられない。mailも復旧した。pantherよりも全然快適だ。我慢していた細かい不具合がなくなっている。
    クリスから、新しいページのデザインが送られてきたので、その部分をやっつけてしまわなければいけない。大勢の人が待っているのだ。関係者も、バラタナティヤムを学ぶ、たくさんのダンサーたちも。

    オゾンのスイミング・プールをみた。radioheadをきいた。以上。

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    Fri, 20 May 2005

    midnight rambler
    ここ二〜三日、深夜、四谷をチャリンコで徘徊している。別に怪しいものではありません。同窓会で何度かしんみち通りなんかには来ていたが、住んでいたアパートの近所や通学路、自分たちのシマだと思っていたあたり、を訪れるのは、二十年ぶりである。
    まあ、よくある感想だけれど、こんなにこの道細かったっけ?とか、思いの外変わったところがない、とか、あ、この店なくなっちゃったのか・・・とか。
    二十年の時間の中で、すっかり忘れてしまっていたと思っていたことが、土地の記憶と一緒になって、よみがえってきた。ものすごく些末なこと(笑)脳の奥でずっと眠ってたんだろう。どんどんつながっていく。ここであんなことがあって、で、この角を曲がると、ああ、そうだ、あの日ここをあれを片手に歩いていてあんなことを考えてた・・・なんてこと。
    よく覚えてるもんだ。おもな道はもちろん、建物の並びまでちゃんと覚えている。新しいビルのたつ前に建っていたボロ屋のディテールやその周辺の匂いもよみがえってくる。
    今、誰も俺がすごく楽しいノスタルジーエンターテインメント(笑) にはまっていることはわからないだろう。誰にでもある感覚だけれど、それを話しても、どんなに俺が不思議な気分を味わっているか、説明できないのだ。
    もうすぐ、「新しい四谷」にも慣れてしまうだろう。ノスタルジーも何も感じられなくなるだろう。こんなにわくわくすることもなくなるんだろう。そう思うと寂しい。初恋の人と再会して、親しくなってきがつくと、もうその人は特別な人ではなくなっている、みたいな(笑)もちろん、記憶の中のその人は、いつまでも特別なんだけど。
    うん、そうだな、初恋の人に再会して昔伝えられなかったことを時間のたつのも忘れて話し込んでいるようなものなのかもしれない。
    それと同じように、深入りは禁物だ(笑)
    当時、「近道」と称して、どこへ行くのも塀を乗り越え、屋根を乗り越えて、直線距離で移動していたものだが、道路だけじゃなくて そんなところまで探索し始めると、えらいことになる。それこそ、気がついたら後に引けないでいつのまにか変質者ということになってしまうな(笑)
    チャリンコで、がーっと流して、子供のころかいでいた匂いをかいで、かみさんの待つうちに戻って、彼女と出会う前の人生の半分を封印して、彼女と過ごしている人生の半分の時間を続けるのだ。

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    Thu, 19 May 2005

    Tiger
    我慢をする、ということが出来ないたちで、たまに我慢をしたりすると、我慢するっていうのはこういうことなんだと、あらためて思ったりする。以前、胃カメラを呑んだとき、もうやめてくださいと何度も訴えたくなる衝動を抑えながら、「こんなに我慢するのは何年ぶりだろう、これを我慢しなければ人としてありえないのだ・・・我慢しなければもう俺も終わり・・・」と涙を流して耐えたことがある。
    それとはちょっと違う、ああ、ずいぶん違うんだけど、こんどは我慢がならず、OSX10.4Tigerを後先考えずインストール。一応、自分の中でのいいわけとしては、今作ってる物がTigerで動かなければどうしようもないんだから、Tigerで作るのはもっともだよね、ということ、で、結果とんでもないことになった。
    まず、アップグレードインストールした。ウィンドウをドックにしまったが最後、かちかちクリックしてもにゅるっと出てくる物が全然出てこない。アプリケーションを選択して引っ張り出すと、クリック不能。むかつくなあ、他に変な不具合あるんじゃないのか・・・・なんだこりゃ、と思ってよくみると、俺の一番使うアプリケーション(笑)であるスティッキーズに貼り付けていたデータが消えてる、ばこばこ大量に開いていたメモが、二つだけ、しかもかみさんの実家の電話番号のメモと引っ越したときに忘れないように書いて今はすっかりそらんじている今の住所と電話番号(笑)。どっかにデータは残ってるはずだ、と思いきや、消滅してました。非常にショック。こんなわかりやすいところがやられてるんなら、うかがい知れない奥の方は、さぞやぼろぼろだろう・・・・他のアプリケーションを立ち上げてチェックするのがこわい・・・・。と思っていたら、mail.appがおかしい、けしたはずのものが残ってたり、新着が表示されなかったりするので、アップグレードインストールがよくないんだ、新たにシステムをインストールすることにしよう、と思い、した。
    mail.appが完全に死んだ。メールを全く表示しない。mail.appを初期化したりメールボックスのインポートをしてもだめ。変なプラグインも入れてなかったのに・・・・一応、サーバにメールを取りには行く。しかし表示しない。メールゼロ件。パーミッションの設定かと思ってディスクユーティリティーで修復。かんけーない。だめ。他にもいろいろ、情報集めてやってみた。しかし、こんなにずだぼろにこわれている人も珍しい模様。
    mail.app気に入ってたのに・・・・。
    取りあえず、ライブラリの中からメールのデータを直接開いて、昼間来た新着分をチェックして、今日の所はサンダーバードに乗り換えて、やり過ごすが、根本的な解決ではないので、気になって仕方ない。いらいらする。
    やるしかないな、初期化。データバックアップして、初期化して、OSインストールし直して(もちろんまたTigerいれるな、こりないね、あほだから)、アプリケーション入れ直して、データ戻して、チェックしたりして、一日かかるな・・・・。一日かかっていれなおせば、いままでのメールを表示してくれるんだろうか・・・・。
    他にいろいろ書くこともあったんだけど、Tigerのおかげで、っていうか、仕事に支障が出るリスクを冒して辛抱ならず、新しい物大好きパワーでTigerに飛びついた俺が悪いんだけど、そのほかに書いてもよかったいろいろなことが、ものすごくどうでもよくなった。
    あ、でも、起動ははやくなったし、サファリもはやくなったし、局所的な(しかし超強力な)障害以外は、Tigerはいい感じです。

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    Sat, 14 May 2005

    0513
    本当は天気のはなしなんか書くつもりはないんだけど、別に何か書きたいことがあって今これを書こうと思って開いたわけではないので、他に書くこともないし取りあえず書くけど、寒い。ああ、これは天気のはなしでも何でもなくて、「"おれが"さむい」というはなしだ。相変わらず、俺のことしか考えられない。

    昨日は、四谷を十時半くらいに出ることになってしまったので、六本木スーパーデラックスに到着したのが十一時過ぎ。せっかく楽しみにしていたsal vanillaのvanilla sportsという新しいイベントに間に合わず、すべてのプログラム終了。みてもないのに、いつものようにちょっとビールを飲んでいい気分になると友人たちがきらきらと輝いて見えて(笑)幸せになり、アホなかっこでアホのように体をくねらせながらアホなことをまくし立てる。何度もいうようだが、つまり、それは全くアホにしか見えないであろうということだ。アホなことをアホがまくし立てていれば、せっかくきらきらと輝く友人たちに、こいつは完全なアホだと思われて、友人たちが離れていくだろう。それを思うと、つらい。いたたまれない。仕事帰りのかみさんも会場をばらしている途中に到着。やばい、夫婦そろって、とんまだ。アホでとんまな夫婦がイベントの中味もみないでとんちんかんなことをまくし立てて帰って行った、と、その場にいた人たちには思われたに違いない。
    タクシーで帰宅後、腹が減ったので冷凍してあった飯でチャーハンを作り、アホな夫婦は深夜てんこ盛りのチャーハンを食っている。ネコがよってくる。「無能の人」じゃないけど、まるでこの世界には二人と一匹だけしかいないようだ。

    実際のところ、さくひんづくりのテーマなんていうのは、どうでもいいことだ。俺にとって大切なことのひとつは、どういう論理に基づいて、どういうプロセスで作ると、どういう結果が生まれるのか、ということだから。でもテーマを設定することは出発点としてはいい。そこから独立したルールを作っていく。スタートポイントは、ベタでも陳腐でもいい。問題は、そこから生まれるルールと論理の突き詰め方だ。

    朝起きると、HMVからCDがとどく。思わせぶりなコードと、深いリバーブ、「いいかんじ」のジャケット。そういう物に没入して、いろんな物をイメージし、悲しくなったり、うれしくなったり、するような優しいメンタリティーも想像力もいまは持ち合わせていない。「イメージの世界へいざないます」みたいな音楽は今聴きたくない。俺に何もイメージさせないでほしい。何の奥行きもなく、何のイメージも喚起しない(させようとしていない)音楽が聴きたい。ケージとかバッハとか、ただ論理をドライブさせただけの、純粋な音だったら、今は聴けるかもしれない。それか、打楽器音楽。しかも、超微音で。なんか、最近のエレクトロニカ?っていうのは、叙景とか叙情とか感傷とかそっちの方にゆれすぎている気がする。いろいろ新しいことしているようで結局ロマンチックな調声音楽かよ、っていうかんじなのかな。きれいなコードとかぐっと来る展開なんていらないのに。なんだか、人にイメージすることを強要されているみたいで、ひいちゃうんだな。今の気分には。そういうのもたまにはいいんだけどね。

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    Thu, 12 May 2005

    腐ったCD
    書くことがないので、食った物を書きます。・・・・思い出せません。ああ・・・唐揚げ。

    久しぶりに秋葉原に行く。変だよ、あそこ。駅前のでっかいビルも変だし、歩いてる若者も変だし、おっちゃんも変だし、店頭のお姉ちゃんも変だ。変・・・・。変なの・・・。森川嘉一郎というひとの趣都の誕生っていう本を以前によんだけど、この人はあれ書いてるとき、秋葉原のことをずーっと考えてたんだろうな。明晰で読みやすい本だった。けどねえ、分析すること自体は、論理を考えるのはいいんだろうけど、ずーっと秋葉原のことをかんがえるの、いやだなあ・・・。落ち込む。もし、俺が何か論文を書くことになっても、秋葉原のことをずーっと考えなくてもいい物を書きたい(笑)

    昔よく聞いていて、"腐ってしまった"から全然聞かなくなってしまったaphextwinのambientworks2を、ためしにitunesに入れて読み込ませてみたら、三曲のぞいて救出できた。CDプレーヤーでは全く再生不能だったのに。その三曲も、お尻の三曲なので、いつもこれ聞いてたときは途中で寝てしまって、最後まで聞いた記憶がないから、どうせ知らない曲だろう(笑)
    しかし、CD、腐るなよなあ・・・。こういうのはどうすればいいのだろう。いっぱいあるCDがみんな腐っていったら、残念だなあ・・・。
    もうCDなんて買いたくなくなるなあ・・・。といってるそばから、HMVネット通販で安売りセールしてたので二枚ほど購入。そんなことにお金使う余裕ないんだけどなあ・・・ついいらいらして、何かインスタントに気分を変えられないかと思って・・・。
    しかし、あの時期ambientworks2のUK盤CDを買った人たちは、みんな腐って聴けなくなってるんだろうか?何万人も。十年以上前のCDか・・・・。それとも、やはり、俺の手は金属をとかす仕様(笑)になっているんだろうか?

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    Wed, 11 May 2005

    ネットラジオをきいてました
    これは俺だけにおこる現象なのか・・・directorのスクリプトウィンドウから文字が消えたり、変なところに変なスペースが入ったり、がたがたに崩れたりする。今までは表示だけだったのが、スクリプトががたがたに壊れてエラーを吐きまくる。ただ一行コピーしてペーストして・・・って、それだけやっただけでもうだめだ、どこかが崩れてエラーを吐いてる。
    というわけで、いちにちそれと格闘。やっと復旧、急いでバックアップ。あせった・・・・・。苦労したところのバックアップがなかったもんだから・・・・。
    でも、一応、これで機能的には全部出来たんじゃない?キューポイントも動くし。リンクも全部オーケー。
    しかし、イントロとか、ヘルプ画面とか、クレジット画面とか、クリスが作って送ってくれるはずのところが届いてないので、どうにもわからん。ただ合体すりゃいいってもんじゃないし、そこでいろいろなことがおこりそうだな・・・・。それからディスクに焼いて、デバッグして・・・・ウィンドウズとマック問題っているのもあるんだな・・・。気が遠くなる。大幅に遅れているのだ。気が遠くなっていてはいけない。
    というわけで、いやーな焦りと落ち着きのなさを感じながら一日自宅作業。自宅で作業していると、このまま誰にも気がつかれず、社会から離脱していってしまうんではないかという不安。さらに誰からも電話もなく(ズボンのポケットに入れっぱなしで押し入れの奥につっこんであるのだからかかってきても気がつきようがない、ことに深夜気がついた)、またさらに音のバランスが変なことになってる小さなソニーのステレオ(四十年代の物らしい。拾った。)でitunesの、サンラとかアーチーシェップとかオーネットコールマンみたいなフリージャズが一日中かかってる異様なラジオをつけているもんだから、ますます激落ち。そんなに人を混乱させるような演奏しないでくれ。そんならそんな変な音楽やらインド舞踊のDVDなんてほっといて、何かもっと明るい気分になるもんでも聞いたりみたりすりゃいいじゃないか、と思うんだけど、だって、好きなんだもん。
    気分を盛り上げる、というか、気分で聴く音楽っていうのもあるし、気分がくそ悪くなるけれどもその音が聞きたくなる音楽っていうのもあって、気分がくそみそになろうがその音の組み合わせとかノリが、たまらなく、気分とは別のところで快感だったりすることもある。へんなの。
    で、やけくそ気味に混乱したわけです。
    きのうはウォンカーウェイの2046をみた。ちょっとつぎはぎで強引な感じに持って行く手口にドライブがかかってたけど、役者さんたちがきれいでよかった。でもなんかいい感じ、これいい絵だねえ、とかいいながら脈絡なくとりためた断片を強引に物語に持って行った感じ。タランティーノもぐっと来るエピソードのつぎはぎを強引にしかし非常にうまく物語にしていくやり方っぽいんだけど、ウォンカーウェイはもっと断片化している感じ。2046ではそれがいい感じのワンショットまで細かくなっちゃってる。ぐっと来るエピソードの統合じゃなくて、ぐっと来る一瞬の間をばらまいて、ビーズ玉を針と糸でつないで行くみたいに・・・・とか。膨大な未使用ロールがありそうな・・・・。・・・いつも、こういうへんなのをみると、どうやって作るのか、とかどういう発想で作ったのか、どういう手順で作られたのかを考えてしまって、ちゃんとみることが出来ない。
    なにくったっけ?豚肉。シジミ汁。コールスローもどき。かみさんが伽羅蕗を作った。

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    Sat, 07 May 2005

    0506雨
    今日はカレンダーでは休みではない。休みではない、ということで、休みでは出来ないことをした。休みではないが、四谷へは行けなかった。想像が出来なかったのだ。そこへ行って、何をして、それからどうやって帰ってくるのかが。だから、自分にとって、世界とつながるためのこころの準備として、銀行へ行ったり、役所に行ったり。非常に、具体的に。
    以前すんでいたところの役所に行って転出届を取りに行き、先日越した以前の事務所の前にある役所に転入届を出す。休みではないということも理由ではあるし、もう一つの理由は、時々、あえて気分ではないことをしてみたくなることがあり、その何というか、後ろ向きの違和感のような物を感じてみたくなったから、というのもある。うまくいえない。いう気力もない。
    池尻大橋で気持ち悪い疎外感と親密さの間の宙ぶらりんを感じ、牛込神楽坂で気持ち悪い疎外感と親密さの間の宙ぶらりんプラス嫌悪感とちょっとの絶望感と焦燥感。うまくいえない、うまくいう気力もない。本当は、そういう感覚ではない。感、とかがつく言葉でくくれるもんではない。どうでもいいことだ。
    疲れた。
    バラタナティヤムDVDのキューポイントがうまくいかないので、ムービーにキューポイントを持たせるのをやめて、すべてのリストを作ってしまうことにした。うまくいくことはわかったが、リストを作るのがめんどくさい。ムービーにキューポイントを書き込むのもめんどくさいので、めんどくささではどっこいどっこいだろう。リストにすれば管理も楽だ。しかし、膨大なリストになるので、全部つっこんで動くかどうか、わからん。なるようにしかならないだろう。
    朝食はコーンフレーク、昼食はロースカツ定食、夕食は赤魚の西京漬けとほうれん草のみそ汁、大根とタマネギのサラダ。
    食った物を書いてどうなるんだろう。食った物じゃなくても、こんな事を、書いてどうなるんだろう。
    タモリクラブで、どうやって弾くの?ジョンケージという企画。ケージの笑っている大きな写真とタモリとホンコンがならんでる。本人がここにいたら、お笑い芸人と同じくらいハッピーに振る舞っていただろうな、とか思う。
    そういえば、サイトの記事をずっと更新していない。英語サイトもいじっていない。情報の整理をしなければ。やる気ないのか?と思われてしまう。
    明日は、実家へ帰るつもりだ。
    もうちょっと丁寧に物を考えよう。もっと伝える努力をしよう。無理は承知、それでも伝えようとしてみる。気分のようなことまで、言葉で伝える努力をする、ことにする。
    おやすみなさい。

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    Thu, 05 May 2005

    決定ルールをオーバードライブさせる
    ゴールデンウィークだというのに、家人は休みなく仕事に出かけるので、ここでやっつけておかねば、あと一月はかかると思われるバラタナティヤムDVD制作の続きを続ける。仕事量と手数をかんがえれば、一人でやるのは非常に非効率的なのだが、人を雇う金もないので、黙々と人間バッチ処理からプログラミングからデザインまで一人でこなす。四月後半にはインドにマスターディスクを納品する予定、約束だったのだが、実家で起こった件の事件の影響でこんなに遅れることになってしまった。
    予想通り、この段になると、思いも寄らなかったトラブルが次から次に発生してくる。まず大きな所では、例えば四分間の映像の中にキューポイントを三十以上つけなければいけないのだが、directorで読み取らせようとすると、なぜか六つくらいしか認識しない。正直言って、原因がわからない。仕様なのか、スクリプトに原因があるのか・・・。トライアンドエラーを繰り返して、何とか原因を探るしかない。しかし、いちいちキューポイントつけなおしたり、書き出したり、保存しなおしたり・・・・時間がいくらあっても足りない。その間に、プログラムにも問題のある箇所が見つかってエラーをはき出したりするので、そいつも直そうとすると、別の問題がどこかで発生し・・・。たいしたことはやってないんだけど、誰かと分担すれば、何とかなりそうな物が何ともならず、何とも膨大な時間がかかる。
    まあ、とにかく、やらなければいけないんだから、やるのだ。今やっておかないと、休みが明けたら、東京で生活するための東京の運動をしなければいけないのだから。
    と思っていると、ジャイからひどく素っ気ないメールがとどく。どうも、キーボードだか何かが壊れていて、打てない文字があるために自由にタイプできないのでシンプルに用件を述べる、と書いてある。十一月、ICAで新作を発表しよう、という。正式にオファーがあったらしく、俺がYESといえば、GO!という意味だと・・・。ということで、Between the linesという作品を早急に詰めなければいけない。これは、歴史と瞬間についての作品だ。去年、バンガロールでの最終日と、今年、バンガロールの最終日にジャイと話し込んだことが元になっている。記憶をなくしてしまったお父さんの話。均質なパースペクティブのなかの個体性のはなし。突き詰めれば、石と有機物どちらを選ぶか、という瞬間の判断になること。しかし、そこからは幸か不幸か、遠く離れて、世界はあまりにも複雑になっていること。歴史、生、今、未来。で、生きていることは祭りだ、と。それを、かたらず、観客の脳細胞に針を刺すような仕方で、表現すること。科学的に、論理の構築だけで。実験室だ。しかし、彼らが実験室にいるだけで、美しい。完成されたバラタナティヤムのリズムと、カラリパヤットのアクロバティックな動きのグルーブをブーストして、呪術的に観客をトランスさせること。いくつもの歴史、シークエンスを同じ空間、同じ時間にぶち込むこと。意味性の積み重ねではなく、論理のオーバードライブとして実現させること。そしてhistorie(s) and moment(s)という概念が、サブリミナル映像のように、目の裏に明滅するような体験。なんて、欲張りすぎてありえないけれど、欲張りすぎるといけないけれど、こういうのは楽しい。日本での発表の可能性もリサーチしなければ・・・。
    さあ、はやくDVDを終わらせてしまおう。そして、アイデアをまとめなければいけない。ジャイとアヌーシャは向こうですでに考え始めているだろう。ジャイのことだから、いつものように頭の中でイメージを固めすぎてしまっているかもしれない。そういうイメージの仕方をする振付家だ。そうだな、何か、アクションを起こしておいた方がいいな、何か言っておかなければ。濱中さんは大丈夫だろうか?時間はあるんだろうか?

    引っ越しのどさくさで、濱中さんの書棚から黙って借りてきてしまった青木淳の「原っぱと遊園地」がおもしろい。非常に漠然としたイメージのはなしで終始しているんだけれど、「こんな感じの考え方だよね・・・」みたいな所と、じゃあ、「実際どうすんのさ・・・」という実践のあいだで、がんがんドライブして考えている。手を動かしながら考えている。俺も手を動かすことにした。事にした、っていうか、そういうことにしてたんだけど、動かしてなかった。
    非常にラディカル。根拠のない決定ルールをオーバードライブさせてできた建築物は人の動きをあらかじめ規定せず、不定形の人間の活動を受け入れる。
    さて、今度の作品ではどういう事をしなければいけないのか。実際に手を動かして考えるのだ。しかし、手を動かしていてきがつくことは、実はもうあらかじめ考えていたことなのかもしれない。ナイーブかもしれないけど。
    そうだ、今日はこどもの日だ。柏餅を食べよう。

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    Tue, 03 May 2005

    バイバイ、お岩さん、こんにちは、お岩ちゃん
    またもやひどい一日。

    かれらは知らないところで何か俺に関することを決定したらしい。世界基準に照らし合わせた結果、俺を正式に廃人だと認定したんだろう。つまらんはなしだ。
    それとも俺は数も数えられなくなってしまったんだろうか?俺の話すことは、意味が通じないほどに文法が壊れているのか?

    十時半に起き、十一時十分くらいに事務所の引っ越し先である四谷左門町へ到着。作業。飯、たばこ、作業、帰宅。鶏肉のサテ、しじみ汁、水菜とアボガドとトマトのサラダ。

    四谷は俺にとって特別なところだ。小学生時代を四谷で育った・・・・。・・・・つまらないはなしだ。誰だって特別な場所はあるし、他人にそこが自分にとっていかに特別かということを一生懸命に伝えようとしても、みじんも伝わらないのだ。だからもう四谷について話すのはやめる。
    とにもかくにも、もうそこは俺のいた四谷ではないし、俺ももう子供ではない。そこにはもう昔一緒に御輿を担いだ子供たちもいないし、ラジオ体操でおやつをくれたじじばばもいないし、白黒じじいもいないし、ネコばんばもいないし、チャリティー坊やもいないし、鼻くそ屋もないし、俺もいない。しかし、四谷は四谷だ。誰かが住み、誰かが離れ、誰かが新しく住み着き・・・・。
    四谷にはもう俺の居場所はないのだ。それでも、四谷とは関係のないところで、生活は続くし、また新しいことを始め、慣れなければいけない。
    過去を振り返れば、それでよかったような気がするし、よくなかったような気もする。いずれにしろ、これが今だ。それ以外にはなかったのだ。
    明日は、真剣に、片づけなければいけない仕事をかたづけてしまおう。そして、かみさんと一緒に料理を作ろう。食べて笑おう。

    今日、子供のころ、あれほどこわかったお岩さんについての本当の話を知った。お岩さんは、あんなに不幸だったのではなかった。とても働き者で、美しく、イエモンさんとも仲むつまじく暮らしたそうだ。お岩さんが有名になったのは、どうも器量よしの働き者で信心深いキャラクターが人気を呼んでのことらしい。その二百年後にそのお岩人気を利用して鶴屋南北が怪談をでっち上げて、いつのまにやら恨めしやのお岩さんの方が有名になってしまったということだ。しらんかった。そうか、それはよかった。なんだか、ものすごーくうれしくなった。肩の荷が下りた。よかったね、お岩さん。しあわせだったんだね。なんか、衝撃的だ。一つの時代が終わったような衝撃だ。バイバイ、四谷、お岩さん。こんにちは、お岩ちゃん。でももう、四谷には俺のいる場所はなかったよ。

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    Sun, 01 May 2005

    なにかが欠如していることはわかるがそれが欠如しているが故にその欠如しているものがわからない、という状態
    今日で四月も終わりかあ、今年も一年の三分の一が過ぎたんだなあ、はやいもんだ・・・・とかなんとかいう書き出しは絶対にしない。今機嫌が悪いので、そういう、今日で四月も終わりかあ、今年も一年の三分の一が過ぎたんだなあ、はやいもんだ的なことを話すやつが目の前にいたら、いろんな意地悪なことをいって困らせるだろう、もしくは気が狂った振りしてぼぼぼぼとかいいながら手近のグリップがいい感じの棒をさがしてぶんぶん振り回したりするだろう。
    今日は実家へ帰る予定だったが、世話になった友人たちのパフォーマンス公演があるというのでキャンセルし、横浜まで出かける。
    なんといえばいいのだろうか・・・非常に残念だった。みている間、終演後、彼らになんていっていいのか、ずっと考えていた。結局何も見つからなかったので、手を振ってバイバイをしただけで帰ってきた。よくなった気配はないし、何のひらめきもなかった。これは、今日明日で何とかなる問題ではない、と思った。
    俺の周りには、すばらしい物を作るアーティストたちが一杯いるが、それにもまして、つまらない物を作るアーティストも一杯いる。いい物を作るアーティストだって、いい物以上につまらない物を作るだろう。では問題は量なのか?といわれればそれもあると思う。多作であることは、たぶん多作であるということだけで、才能だから。しかし、もちろん、俺のいいたい彼らの昨日今日で何とかなるはずのない問題というのは、このことではなくて・・・たぶん、一番の問題は、彼らが信じているもの、そのものなんだと思う。だから問題なのだ。技術でもない、経験でもない、ロジックでもない、戦略でもない、もっと本質的に彼らが持っていて固く信じて止まない何か。芸術家としての才能のあるないをいっているのではない。そんなことはいいたくない。なんだろう・・・若さ、というのは、どうしようもなく、痛々しいもんだ、残酷。がんばれ青年!それは、どうしようもない、何かの欠如だ。その欠如に本人は気がついているのかもしれない、しかし、何が欠如しているのかは本人にわかりようもない、だから、悲劇だ。彼らの問題は、若さ、ではないけれど、例えば、そういったような悲劇だ。もう彼らは、若くない。彼らはその、何かの欠如、という状態に、気がつきいらだっているのだろう。しかし、何が欠如しているか、知りようもない。
    だらだらと書いたけれど、そういう物のような気がしたので、何も言えなくなってしまったのだ。一緒にみた友人は一言、古い、といった。そうかもしれない。確かにすべての要素は、どうしようもなく古い。先端技術を使っていようが、古いものは古い。しかし、古いことは問題ではない。
    じつはこう書いてきて、思い当たる節はあるのだ。なぜ、その欠如を知りようもないかということに。過去に一緒に仕事をしたとき、そのときは言葉にならずに、気がついていて、言葉にしなかった。今も言葉にならない。俺にはどうにもならない。そして、俺も少なからず、同じような問題を抱えている。

    帰ってきて、カボチャのリゾットをつくり、焼酎を飲み、アイスクリームを食べ、テレビを見ていたら、もう朝だ。やばい。規則正しく生きよう。 もっと自由に、適当に、正直に、寛容に、規則正しい生活がしたいです。

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    Fri, 29 Apr 2005

    0429
    一週間以上書いていなかった。って、みりゃわかるね。
    いろいろな人にあった。いろいろなはなしをした。いろいろな本を読んだ。とばし読みをした。覚えていない。いろいろな物を食って、呑んだ。あるときは朝まで呑んだり、あるときはビール一杯で気分が悪くなったりもした。 いろいろな音楽を聴いた。聞き流した。
    自分は何も出来ない人間だけれど、失礼な人間にだけはなりたくないと思った、が、生きていると、失礼なこともするだろう。と、そればかりを考えていた。一週間。仕事もせずに。ド阿呆だ。
    子供のころからの愛聴盤、stonesのIt's only rock'n rollが今日はまた違って聞こえる。あまりにも美しすぎて言葉が出ない。久しぶりに音楽を聴いた、と思った。
    こんな音楽を作る事が出来るようになることは望まないが、失礼で傲慢な人間にならないことを強く望む。しかし、生きていると失礼な事もするだろう。別に、この一週間、失礼なことをした覚えはないけれど。と、そればかりを考えていた。一週間。仕事もせずに。ド阿呆だ。
    自分にとって、それほど、芸術とやらが一大事ではなくてよかったと思う。
    美しい友人や家族と、生きていくことが出来るようにすることが、一番の望みだ。やれることをやるだけさ、だからうまくいくんだよ、とディランがいってた。ってみうらじゅんみたいだな(笑)美しい友人たちと美しく生きるためには、やれることをやるだけさ、そしてうまくやる必要がある。
    日記でも何でもないな、これは。では日記のようなことを書きます。
    四月二十九日。事務所の引っ越し。疲れる。焼き肉後、五十番でまんじゅう買って帰宅。ネコいじり。しながらIt's only rock'n roll。メールチェック。これを書いて、インド仕事に取りかかる予定。
    ガス抜きが必要だ。しかしガスがたまっていないので、苦しい。
    どうでもいいけど、せめて、おもしろいはなししかしない人間になりたい(笑)

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    Wed, 20 Apr 2005

    東京日記0419飯田橋青山一丁目インド神楽坂インド方面
    九時に起きて、コーンフレークを食い、シャワーを浴びて、焼酎が呑んでくれ呑んでくれと攻撃をしかけてくるのを必死でかわし、青山へ。午後二時頃、webの修正作業を終え、いつもここで作業になると昼飯を食うインドカレー屋チェーンへ。(最近は近所で働くかみさんもここによく昼飯を食いに来るようになったらしい)。違うなあ・・・微妙に・・・とか思いながら、うまいなあ、微妙に、とか思う。
    事務所に戻って、バラタナティヤム作業。itunesでランダムに音楽を爆音で聞いていたら、タモリのものすごいいんちき古典落語(天才)のつぎに、シドバレットのbaby lemonadeがかかり、直後もうずいぶん前にアムステルダムで作ったダンス公演のための自作のサウンドトラックがかかり、自分を天才だと思い、図に乗って、酒が飲みたくなる。今はこんなの作れないな。たいしたことないんだけどね。自分でも三流以下だと思う。でもね、結構大切。というのも、音楽なんて作る気力が、今全くないからだ。寝たい。baby lemonadeの次に俺だよ?ああ、因果なもんだ。で、どっこいどっこいに感じるんだよ、それでまた俺の耳は。シドバレット、つまんねえなあ。太郎ちゃん、石山・・・あのとき、結構おもろかったねえ・・・。どうする?
    少しはなしがしたかったのだ。おもしろいはなしを聞きたかった。それで、友人らと連れだって目の前のカレー屋に(夕食もカレーだ、って、インドではふつーだから、夕食もカレーだな、と思ったとき、いやインドじゃふつーじゃん、なにいってんの、ふつーじゃん、と思ったのだ)。
    ありがとう、みんなはなしを聞いてくれて、うれしい、「セクハラ大王」なんて陳腐な言葉まで使って、阿呆な事を阿呆と同じ態度で(つもり、それは阿呆に全く見えるということに違いない)まくし立てたのに、はなしを聞いてくれてありがとうございます。で、毎度のことだけれどセクハラ大王とかいってるうちに、気がつくとおれが人の話を聞いていないまま皆終電で帰ってしまう、と。おやすみなさい。
    きのうのより、もっとましな、いや「ああ、すてきな方がすてきなかたりくちでステキに自分の生活を暴露なさっていて、ステキの上塗りのようなかただわあ」と思われるようにつとめるつもりだったけれど、やっぱり恥の上塗りのようなことになった。お休みなさい。

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    Tue, 19 Apr 2005

    読むと具合悪くなるし、そもそも恥ずかしいからよまないで、ってなんでここに書くかな普通、っていうその言い回しがきもい
    昼過ぎに飯田橋に戻る。シャワーを浴びて、スパゲティーをゆでて食い、まとわりつくネコに留守をしたことをたくさんあやまり、事務所へ。バラタナティヤム作業、directorいじり。
    思考が一分と続かない。脳波が父と同調したままだ。
    出張でフランスにいる妻のことを思う。いろいろすまないことをした。出来ることなら、今抱きしめてすべてを謝りたい。全身全霊を込めて。どれを?といわれても、どれでもない。存在そのものを。自分がコンクラーベで満場一致で直ちに法王に選出されるような偉人であったらと、ありえないことを考え、落ちる。
    弱気になってるな、俺。
    何を書いてるんだ。混乱している。しかし、俺が混乱してもしようがない。いや、っていうか、あまりにも混乱した人間なのだな、生まれつき。混乱、という言葉しか思いつかないが、イヌであればいいのじゃないか、と思う。イヌ、じゃないな、ネコだ。とも違うな、虫だな、しかも蟻のような社会性の持ったようなのじゃなくて、虫。
    ああ、腹が痛い、とか足がかゆい、とかそんなことだけでいきていけたら、いいな。くらいな事しか考えていません、すいません。
    阿呆だな、俺。
    誰も読むなよ、こんなの。
    といいながら、誰かと無性にはなしをしたい。
    とかいってると、非常にばかばかしくなる。俺はバカか、と。だから誰も読むなといってるのに(笑)
    ああ、はずかしい。というか、おれ、きもい(笑)
    明るく行こうね、明るく。

    というような小説でも書いたら読むやついるかな?
    ああ、よかった、紙を無駄にしていないからね。そうだね、これ紙じゃないもんね。まさかプリントアウトするお馬鹿さんもいないだろうからね。むむむむ、俺なんか無駄にしてる?え、俺の想像力じゃわかんない、なんか無駄にしてる?あ、俺のエネルギーを無駄にしてるな。社会では一応、俺、働き盛りとおもわれてるし、そんないいおやじがこうやってきしょい独り言垂れ流してるんだからね。もっと人様の役に立つように日々奔走しなさい、ということか。
    ああ、読んでしまった人の時間も無駄にしました、すいません。
    もっと中味のあることかけねえのか、君。
    狂ってる、この人、完全に狂った。きもい。
    今日は酒呑んでないけど、ここ何日か、なんか呑んじゃって、気力は十分だが、二日酔いのような、そうでないような、ああ、寒いな、非常に寒い、悪寒がする。気力は十分だが、ってもとから気力ないじゃん。
    ふがいない、非常にふがいない、この局面で、俺はネコにまとわりつかれながら、ひとり、しらじらしい坂本龍一のピアノのCD何ぞを聞いて、ほーんとにたわけたことを考えている、っていうか、考えてない、なーんも考えていない。
    とか書きながら、まだ、いいかっこしようとうまいこといおうとする自分がいて、ほーんと情けない。なーんもうまいこと思いつかん。
    仕事しよう、仕事。
    ああ、よんじゃった?ごめん。
    うん、これで、これを読む人いなくなっただろうな、バイバイ。ありがとうございました。
    っていうか、君は、何を甘えて、ナメクジのようにいきているんだね、君、っておれ。
    ああきもい、おれ。いき方にスタイルという物がない(笑)っていうか、(笑)って書くな、俺。わらうな。へらへらしてるんじゃない、働け、仕事ください!今やってるやつ終わらせてからいえ。
    ごたごたで返事も遅れ気味なのでインドではよっぽど気をもむと思って実際の所を彼らにだけはしらせておいた。返事が返ってきた。美しいメールだったな。
    風呂はいってくそして寝よう。
    あああ、恥ずかしいから、これ最新にしたくないので、明日もかこう、ちゃんと、はやいうちにしたーの方に押しやっちゃおう。ってけせばいいんじゃ、と思っても、そういうのだけはやめようと・・・・もう、けさんと・・・。さけのみたいなあ。

    というような事を考えている男のはなしを人ごとのように話したら、みんな聞いてくれるだろうか?きくわけないね。教養にならないから、得にならないから。ああ、得がしたい。風呂はいってくそして寝よう。わすれて。いまいったこと。

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    Sat, 16 Apr 2005

    ライフ
    自分は父に似ている。見た目はもちろん、仕草や、態度もにている。若いころはそれを認めたくなかったが、ここまで似ていると、認めざるをえない。以前は母にもとても似ていた。とにかく、親子なのだ。
    父と離れて生活するようになって、十七年?になる。銀行員だった父のしてきたこととはにてもにつかないことをしてきたのに、会うたびに、この人は俺と同じ神経メカニズムを持っているんだという事実が顕著になっていくような気がする。反射神経なのだ。遺伝的な。思想やポリシーといった後天的なこととはちがう。それは似ていない。議論をすれば明らかに意見はくいちがう。即物的に、外界との反応の仕方が同じなのだ。脳細胞のつながり方が同じなのだ。
    二〜三日、時計の時間がのびたりちぢんだりするような日を過ごしている。会うことは出来ない。遠く離れていながら、父の脳細胞の活動リズムと、自分の脳細胞の活動リズムがシンクロしているような感覚。
    たぶん、それは幻想だろう。しかし、父がある局面でどのように感じたか、どのように反応したか、どのような行動をとったか、そして、今何を感じているか、手に取るようにわかってしまう、ような気がする。(それは錯覚かもしれない)そして、母のそばにいて、俺がとるべきと感じる行動も、父であればとるはずだった行動に違いない、と確信する事が出来る、不思議と。それを誇りに思う。こんな事は若いときは思わなかったよ、父と彼の行動を誇りに思うなんて(笑)
    しかし、人の人生は不思議だ、とつくづくおもう。こっち側とあっち側、光りと影・・・そんな風には捉えられない。たぶん人生はコーヒーカップの中でミルクとコーヒーが完全に混ざりきらないような、そういう状態なんだと思う。あっちもこっちも生も死も闇も光も全部人生に含まれているんだと、つくづく思う。それが人生なんだ。that's life.だ。それ以下でもそれ以上でもない。
    何も書くことが出来ない。何かを書くことでバランスがとれることはしっている。父は書かない。読むだろう。
    父のために(笑)と書いておく(笑)

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    Tue, 12 Apr 2005

    なにもわかっていない
    今日は案の定、明日パリへ出張する(なんかこれだけ聞くとすごいな)かみさんがほとんど荷物をまとめていない上に、深夜十二時近い帰りになったので、朝まで起きていることになった。さっきまでどたばたやっていた彼女は今寝ている。あとに時間ほどしたら起きてくるだろう。俺はしかし寝るわけに行かない。なぜなら目覚まし時計代わりだからだ。
    ということでこれを書くことにした。書くことないけど。
    時々、昔の些細なことをふと思い出すことがある。深夜、というか明け方までおきていると、その些細なことが頭の中で増殖し始め、手のつけられないくらいに大きくなり、不安になって眠れなくなる。いや俺の場合は、早く寝てしまいたくなる(眠れないことはめったにない)。
    子供のころから、自分はいつも誰でも理解している非常に重要なことを全く考えたこともなく理解せずに生きてきたんではないか、という不安にさいなまれてきた、って書くと大げさだけれど、たまに不安で眠れないことはあった。例えばそれはどういう事かと聞かれれば、何とも説明がつかないけれど、とにかく、飯を食わなければ死んでしまうとか、お金がなければ商品が買えないとか、そういう基本的なことだ。もちろん、そんなことくらいはわかっている、つもりなんだけれど、例えば金がなければ商品が買えないので金を稼がなければいけない、そのためには商品を買って食わなければならない、といったようなこと(そのくらいなら理解しているつもりなんだけど・・)を、自分以外の人間は非常にかんたんに理解できて・・・・まあ、それとか、愛とか友情とか、芸術とはこうあるべきだとか、これはきれいであれはそうでもない、とか(笑)。いや、そんなことではないな、たぶん俺は考えたことがないから、例を挙げて説明が出来ないのだ、何を理解しているのかいないのか。カエルが動く物しか見えないのと一緒だ。
    で、おもいだしたのが、たいしたことではないんだけど、昔あるFAXに書いてあった文面だ。
    そいつは、五〜六年前?MXテレビでJ-popだかそんなやつのPVをリクエストを受けて流す番組の司会をしていたことがある。司会といってもぶつぶつ言いながら調子を合わせていただけなんだけど、その時視聴者からのFAXのなかに某モノ雑誌の編集部だかなんだかのオッサン(だと思う)が記名して送ってきたファックスに「君のような教養のない人間がテレビではなす資格はない、目障りなのでやめろ」とあった。まあ、何万人も見ているんだから、そういう否定的な意見はしばしばあるんだけれど、その筆致と文面から「何もわかっていない君に確実なダメージを与えて今すぐやめたくなる気持ちにしてやろう」という意気込み(笑)がひしひしと感じられて、かなり落ちた覚えがある。しかし、まあ、その男が編集している雑誌というのが、雑誌の中で俺がいちばん嫌いな男のマストアイテム系のやつだったから、どうせろくなやろうじゃないんだろう、そいつの教養とやらはどうせ「ロレックスの何とかがいくら万円だから今が買いだ」とかそんなことなんだろう、くらいに思うことにした。
    しかし、何もかもうまくいかないように見えて、ロレックスの値段くらいしっているようなやつの方がうまくいっているように見えるとき、ほんとに俺はただ、ロレックスの値段のようなことだけ、しらないのか?と思ってしまう。他に何かしらない、理解できていない、考えたこともないようなことがいっぱいあるんじゃないのか?そもそもものすごく基本的なことがそこには隠されていて(俺には隠されていて)それさえも理解できないものだから、男のマストアイテム(笑)の値段さえしらないんじゃないのか?
    とこんな事をババッと書いてみてあほくさくなった。そんなわけねえだろ。というようなつまらないことを深夜には延々考えてしまうモノだ、ということがいいたかったわけだ・・・。だれに?
    誰に聞かせるわけでもない、といいながらこういう駄文を垂れ流しているから、おまえは教養がない、とFAXされるんだ(笑)
    読んでくださったかた、ありがとう。すいません。おやすみなさい。

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    Mon, 11 Apr 2005

    遠い国のはなし
    今日は近所の洋食屋で夕飯にオムライスを食いにいっただけで、ずーっとおうちにいました。頭痛くて。
    バラタナティヤムの仕事をすこしずつすすめているけれども、いっこうに前に進む気配がない・・・。トリバンドラムで、ありえないスケジューリングの中、がむしゃらに進めてきたあの「ノリ」をおもいだすと、今は百分の一のテンションだ・・・。少なくとも五十分の一くらいにあげていかないと、絶対終わらない。遠い国のはなしだから・・・。
    いい加減片づけた方がいい段ボールの中をあさってたらカルヴィーノの「見えない都市」がでてきて、ぱらぱらめくっていると、インドやそのほか国内含めていままで行ったいろんな街をおもいだす。
    一日中sketch showを聞いていた。歌はいい。っていうか、詩。言葉はいいな。あのおじさんたちは、ちゃんと言葉が書けるからいい。
    明日は雨らしい。ジャイからのメールによれば、バンガロールも今激しい雨が降っているそうだ。雨が降れば、何か変わるかな・・・。
    映像の圧縮をpowerbookG4-550ではじめたら、ありえないくらいに時間がかかることがわかる。でもこれでやる。しばらくフル稼働だ。
    中国では反日運動が盛り上がって大変なことになっているらしい。日本人だというだけで、殴られたやつもいるらしい。
    俺も日本人だ。殴られる。直接、何かしたわけではないのに。その個人にとって、殴られる理由が、日本で生まれたということだけだったら、それについてちゃんと考えないと。その因果について。

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    Sun, 10 Apr 2005

    さくら
    代々木公園が花見客ですごいことになっていて、こわい。邪悪なエネルギーを感じる。花見なのに(笑)
    ネストのお花見に行ったあと、サルバニラのバーに行き、終電で帰宅。酔っぱらって財布忘れた。
    どうも大きな声でばかなことをまくし立てていたようで、カラオケに行ったわけでもないのにのどがかれている。
    ばかだなあ、おれ(笑)ばかすぎる。ばかはよくしゃべる。ばかなことを。
    あ、そういえば、ローザスのビッチェスブリュみてきた。ビッチェスブリュだから。かっこよかった。ああいうのはかっこいいかかっこよくないかだ。マイルスは、聞いてて死ぬかと思った。かっこよすぎて。っていうか、何で椅子に座ってじっとしながらビッチェスブリュが聞けるんだ?拷問。
    あれは爆音で踊りながら聞くもんだ。ということは、やっぱりダンサーたちは気分よかったろうな。

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    Thu, 07 Apr 2005

    ぼくはちょっと・・・・
    日記には書かなかったが、インドではよく細野晴臣のHOSONO HOUSEをよく聞いた。部屋で聞くときは、大きな声で歌いながら聞いた。十八時間の列車の旅で、することがなかったので一曲目から思い出して小さな声で繰り返し歌った。「ぼくはちょっと、だまるつもりです」とか。何だろ、それ(笑)
    で、何でこんな事を書いたかというと、別にそういう、もう田舎に引っ込んで・・・なんて気持ちになっているからではなく、Airmacexpressとやらで、iTunesに入っているHOSONO HOUSEをワイヤレスでとばして聞いているからである。なんて事ないんだが、ここでいじった物が、線もつながってないのにあそこに反映される、っていうのが、おもしろい。いや、別に今はもうありふれたことなんだけど。アップルさんはいつも驚かせてくれるな。ワイヤレスに驚いて、HOSONO HOUSEを久しぶりに大きな音で聞いて、なきそうになるね、これは。もういいよ、ってきになっちゃう。
    きょうは、バラタナティヤムの映像加工を地味に進める。進めていると、花見の誘い。濱中さんと瀬田さんを待っていたら、事務所の引っ越しに関するミーティングを八時間くらいぶっ続けでやっていて、結局遅くなってしまい、いけず。残念、非常に。しかし、八時間(笑)よく人と仕事の話を八時間も話してられるな(笑)俺だったら、せいぜい二時間くらい話したら、ストレスが極限まで達して、ちょっと持って帰ってまた・・・とかなっちゃうけど・・・人の器の差をまた思い知りました。
    周りがあわただしくぐるぐる回る中で、地味に微妙な映像加工をしていたら、「僕はちょっと・・・・」と鼻歌を歌って、いい気分になって・・・どうでもよくなって帰宅。焼きそば作って、かみさんの帰りを待つ。
    あとよくインドで聞いたのは、ジムオルークのEUREKA、細野のはらいそ、坂本龍一のCHASM、BTTB、vrioon、ENOのbefore and after science、U2の新作、コーネリアスのやったリミックス集?とか・・・それが聞きたくてもっていったわけじゃなかったけど、たまたまiTunesにはいっていて、この辺だったら、インドで聞くのも悪くなかった。あ、beatlesね。悪くなかった。ああ、一番きいたの忘れてた、Arto Lindsayの何枚かを繰り返し。

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    Tue, 05 Apr 2005

    東京は寒かったり暖かかったりするので、いろいろよけいなことを考えなくてはいけない、おまけに時間と場所をわきまえたり
    帰ってきたのが三十日の水曜日だから、今日は月曜日で、、そろそろ一週間になるな。やばい、諸々の些末事で、未だバラタナティヤムに手つかず。一応、環境は整えたけど。クリスから急に三通もその件でメール(笑)やつもそろそろ・・・と思い始めたな。
    週末はシンガポールから来たキムセンに会いに行く。珍しいキノコダンスチームの花は咲いていないけど花見。終電できたく、のつもりが、代々木で終わり、で、タクシーで帰宅。リキシャ・・・(笑)あれ、便利だよなあ・・・・。
    日本にいると、毎日のこと、すぐ忘れるな。週末の事なんて、全然思い出せない。
    今日のことは一応覚えているので、書いておきます。朝九時半に起きて、ベーグルをかじって、ラッシーを飲んで、具合が悪くなり、ぼーっとして、十時半に家を出て、青山一丁目にいき、仕事をし、少しひーひーいい、八時半くらいに家に帰り、かみさんが遅くなりそうなので、茶漬けを食い、ビールを飲み、かみさんがまだ帰らないので、鯛のあらで潮汁を作り、厚揚げをショウガで炒めて食い、かみさんが帰ってきて、風呂を沸かし、今から入って寝ます。
    いつも一本のケーブルを二人で抜いたり挿したりしながらインターネットにつないでいるのでおもいきってアップルから電波ネットの機械を買ってしまった。抜いたり挿したりしていたら、なんかトリバンドラムのシーディットのちぎれたケーブルと、それに文句を言ってハブを持ってこさせたことを思い出したから。家もあそこと変わらないな、と思って・・・・。
    インドでは毎日あんまり気候のこと気にしなくてよかったけど、寒かったり暖かかったりすると、いろいろ気を遣う。インド人はあんまりそんなの気にしなくていいなあ。外で寝られるし。でも、それがまたいろいろ文化に影響してるんだろう。あんまり衣食住に苦労しないでもいいんだもんな、南の国って。そんなに単純じゃないことはわかってるけど、ついそんなこと思ってしまう。

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    Fri, 01 Apr 2005

    0330帰国
    三月三十日三時、成田到着。飛行機では半分起きてるようなねているような・・・・・バンコックで五時間待ち、の間もベンチで半分ねているような起きているような・・・カフェででっかいビールを飲み、プーケットやら何やらにいってきたんであろう日本人のお姉ちゃんとか、ゴルフにいってきたんであろう日本人のおじちゃんとか、妙に身なりのきれいなバックパッカーの兄さん、家族連れのインド人、フランス人などに混じりながら帰りの成田行きにのる。お姉ちゃんたちの話している中に出てくる「海外旅行とか行くとさあ・・・」という言葉がなんかとても不思議な響きがして、俺も海外旅行に行きたい、とか思う。
    成田では寝ぼけたまま気がつくと外に出ていて、スカイライナーのホームにいた。キオスクでビールとポテトチップと何でもいいから卑近な文章が読みたかったのでスパを購入。とばし読みながら気がつくと日暮里、秋葉原飯田橋・・・・。
    バンガロール空港で十キロオーバーのところを頼み込んで許してもらったスーツケースをタクシーに積み、一月半ぶりの自宅へ。
    道中ほとんどねていたし、何も考えていなかったせいもあり、「あれ、さっきまで、俺、インドみたいな所にいなかったか?さっき、ジャイの家にいなかったか?」と不思議な感覚。
    さて、最終日の話をします。これで終わりです。
    まったくねむれずに最後の夜を過ごす。A/C、つまりエアコンディションのない部屋で、しかも窓が開かず(窓は開いても開けたくないけど)天井のファンは回すと、ぐいんぐいん爆音を立てるのでそんな音で眠れるはずもないと判断しスイッチを切ったので、ものすごい暑い、空気がよどんでいる。テレビをつけて、なんだかよくわかんないひげと美人のへんなダンスや、ねちねちした男女の歌、つまんないアメリカだかイギリスだかの若いポップスターのMTVを見ているうちに、朝六時を回り、外ではお祈りの歌が鳴り響き、物売りの声が響き、クラクションがひっきりなしに鳴り続ける。
    いつの間にか寝ていたようで、気がつくと十一時。もう別にする事もないので、ゆっくり荷物をまとめ、ぶらりと外に出てアタカラリの角の飯屋でマサラドーサとコーヒー。リキシャを捕まえてMGロードへ。今回の旅の思い出に何か一品、と思い、なたらじゃの小さな置物をブリゲードにある土産物屋で購入。アヌーシャには踊るガネーシャの置物をもらったので、二つ並べればかわいい。ついでに、かみさんにちょっとしたアクセサリーを購入。なんか気が抜けて、おばちゃんの強引なセールスを拒む力もなく、いつもだったらあんなに長居して、そうだねえ、とかああいいねえ、とかそんなやりとりなんてしないのに、買う気もないのにいろいろ見せてもらったり、世間話したり・・・。
    そのあとはスーパーに寄って、ドーサやらカレー汁なんかのインスタント食材なんかを買い込む。東京でみんなに作ってやったらいいんじゃないか・・・たなみ君と一緒に作ってみようかな・・・なんて思いながら。
    カフェで一服したあと、三時にジャイと待ち合わせていたのでアタカラリへむかう。アタカラリではちょうど撮影スタッフのリーダーのひげの立派なおじさんが来ていて、ジャイがDVDを見せたいんだけど、アタカラリのパソコンにはDVDドライブがない(って、おれたちDVD-ROM作ってたんじゃないのか(笑)というので、俺のパワーブックで見せる。いたく感動してくれて、おめでとう、と。
    四時頃ダンサーたちとスタッフのみんなにおわかれをいい、ジャイの家へ。七時半くらいにはでないといけないがそれまでじかんもあるので、それまで、ジャイとつもる話でもしようということで。手料理を作るからビールでも買っていこう、ということに。ジャイは呑まないけど、今日は最後だから多少酔ってもいいやって事で三本キングフィッシャーを買って、今までを振り返って、あれはこうだったの、ああすればよかったの、これからはこうしようだの、おれはこう思うだの、つまりリラックスした世間話だ。取りあえず、これから二〜三日は休もうよ、と。アヌーシャが帰ってくるのは一週間後らしいし。クリスも音沙汰ないし。
    少しだけ次のプロジェクトの話をする。もしかしたら、九月か十月、インドかイギリスで・・・・ものすごく曖昧な話だな(笑)でも助成金が取れそうなので、たぶんこんどは濱中氏と一緒に何かやりに行くだろう。もしかしたら、東京の某母校で、という話もあるらしいけど、まあ、それは望み薄だろうな。
    ジャイの作ったあまりスパイスのきいていないなんかわかんない、あれ何だったんだろう・・・・カレー状のものとチャパティとパパラム?っていうぱりぱりせんべいをつまみにキングフィッシャーをちょうど三本飲み終わったころに出発の時間。
    ジャイに車で空港まで送ってもらい、すぐ会おう、と約束して俺は空港へ、ジャイは車で、誰もいない、俺の食い散らかした皿がまだでているであろう家へ。
    両替を済ませ、チェックインをし、コーヒー一杯分だけ残したルピーでカプチーノを呑みながら出発を待つ。何もすることがないと、いろいろなことを思い出す。何もすることがなくて、何も考えたくないときは、寝るに限る。眠れないときは、何をすればいいんだ。何もしなくていい。半分目を閉じて、流れに身を任せていれば、よけいなことを考えずに、時間だけが過ぎていく。不思議なことに、それが出来るようになった気がする。その時間が、無駄な時間ではないと思うようになった気がする。すべては大切な人生の一瞬。

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    Tue, 29 Mar 2005

    0328
    三月二十八日午前十時、バンガロール到着。とうとう今日と明日だけになった。
    十八時間の列車の旅は、ほとんどねていた。九時半ぐらいになってジャイに起こされると、周りで寝台を出してねているのは俺だけだった。
    ものすごく背中が痛い。寝がえりもままならない狭い寝台でねていたせいもあるし、相当疲れていたんだろう。
    大荷物を二〜三人のクーリーに担がせてタクシー乗り場に行き、トリバンドラムよりは交渉が楽に進むタクシーに乗り、一月ぶりにアタカラリへ。スタッフダンサー勢揃い。やっと帰ってきた。ほっとする。
    自分の荷物だけを持って、去年とまっていたサブラワールホテルへ。トリバンドラムに行く前にたなみ君と泊まっていたジャイのフラットは解約してしまったらしい。
    ホテルにはいると、去年の思い出がよみがえってきて、まるで去年の続きをやっているように感じる。シャワーを浴びて、明日の下着とTシャツの洗濯を済ませ外に出て、ジューススタンドでパイナップルジュースを一気飲みし、アタカラリへ。ジャイとアヌーシャと待ち合わせをして、アヌーシャが今日はインド料理は食いたくない、というので、ゲーテインスティテュートの上のドイツ料理屋、っていうか、カフェへ行きシュニッツェルを食い、チーズケーキを食い、インドに来て初めての本物のコーヒーを飲み、ゲーテインスティテュートのディレクターのおばさんに面会し、アタカラリへ戻る。今日は、なんか今までになくリラックスした一日だ。膀胱がゆるむ感じだ。なんだかよくわかんないけど。
    アタカラリでハードディスクの整理をしていると、アヌーシャのお母さんが到着。一通り、今までやってある分を見てもらい、意見を聞く。なかなかいい評価を得る。いろいろ意見をもらう。これは、いろんなユーザーにテストしてもらって意見をもらう必要があるな。もっとなんとかなるはずだ。時間があれば・・・・。
    ダンサーたちのリハーサルを見学して、荷物をまとめ、ジャイの家へ。お母さんとアヌーシャとジャイで食事。ナンダキショーも誘っていたんだけど、突然用事が出来たらしく、これなくなった。彼のためにたんまり買っておいたビールを、アヌーシャのお母さんと俺だけで呑む。久しぶりにいい感じに酔う。もちろん日本でのように羽目を外すわけにはいかないけど。インドにいると、っていうかまわりがインド人だけだと少しでも酔うのが恥ずかしくなるんだよな・・・。
    アヌーシャとお母さんは明日の朝からスリランカの家に休暇に向かうという。そこはものすごいきれいなビーチにあって、テラスから手をたたいて漁師を呼び、いま食べたい魚を捕ってこさせることが出来るという。なんだそれ(笑)
    十一時くらいにアヌーシャとお母さんに再会の約束とさよならを言い、ジャイにサブラワールへ車で送ってもらう。
    ホテルに戻りテレビをつけると、スマトラの大地震のことで大騒ぎ。TSUNAMIがくる!と、どのニュースもそればかりだ。スリランカ、大丈夫か?
    で、TSUNAMIのニュースの間にマイケルジャクソンの裁判のニュース(笑)TSUNAMI、マイケル、TSUNAMI、マイケル。それしかないみたいだ、今世界では。
    さあ、明日は最後の日だ。三時にアタカラリでジャイと次のプロジェクトのミーティングの予定。それまでは、シティーマーケット、MGロードあたりで、土産物を買いに行くつもり。みやげ?なに?なにがいいの?なんかあるの?めずらしいものが・・・。不思議だ、ここにいるとすべてが違うようにみえるのに、何も思いつかない。
    この日記がインドで書く最後の日記になるだろう。
    次の日記は東京で書くのだ。
    東京は今桜が咲き誇っているだろう。ツンツクツクツクツン・・・・(宮城道雄、だっけ?)
    インドも変だけど、日本って変なところだなあ・・・。日本って、ほんといい国だなあ・・・・、とおもう。国、としてはよくないな。っていうか、いい文化を持ったエリアだなあ・・・・。ものすごく、ビット数が高いと思う。
    いろいろ考えた、いろいろ気がついたこともある。いんちきでつまらない物、つまりサンスクリット?でいう、マヤが、自分の周りに一杯だ、と勝手に悟ったりして・・・。マヤに気をつけろ。ジョージハリスンみたいだな(笑)。

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    Sun, 27 Mar 2005

    0326
    今、バックアップ中。
    昨夜はキューポイントを決める作業をするアヌーシャとジャイをおいて、深夜二時にホテルへ帰る。朝八時に起こしに来るというジャイが、いくら待ってもこないので、どうせまだやってるんだろうと思い、八時四十分頃出勤するも、六時半くらいに帰っちゃったらしい。おわったのかな・・・・?
    でたらめに散らばった大量のデータをまとめ、FCPのキャプチャーデータフォルダのなかになぜか大量に混じっている、関係のないインド映像を大量に捨て、というかバックアップとってやり、(っていうかおなじプロジェクトファイルで違う仕事しないでくれ・・・・)必要な分を選別。二百ギガ。そいつを昨日航空便、っていうかダンサーに持ってこさせたハードディスクにコピー中。二百五十ギガが、一万六千ルピー、日本円で四万円くらい?たかいの?やすいの?まあいいけど、ちょっとした出費だな・・・・。
    昨日は、ちょっと思い出したくない・・・。実は少し後ろの彼をしかってしまった・・・。頼んでおいた完成イメージDVDの作成をいつになってもやろうとしないので、今日は最後だから少なくともムービーデータをのぞいたデータでディスク作らなくちゃいけないでしょ、どのファイルをインビジブルにして、DVDでハイブリッドは可能なのかしらべておいてね、どういうファイル構造にするのがベストなのか考えてイメージ作っておいてね、と、一週間前から言っていたのに、必要ないと何度もいっている変なバナーとか変な・・・・いろいろ、作っては人に見せたりしている。さぼっているわけではなくて、そういうことなのだ、ここで言う仕事というのは。で、だから、早く作って見せてくれ、作れなかったら、何が問題なのか、いってくれ、といってハッパをかけ、しばらく待つと、完成したと自信満々で出してきたのが、ただ必要ない彼の作ったデータと、俺がサンプル作成用にコピーしたデータそのままが、どかっと一つのフォルダに入って、アイコンも何もついていない(っていうかおれが書き出したプロジェクターそのもの)プロジェクターを指さし、これをクリックすると始まる、とかぬかす。いや、俺はさんざん完成イメージを作れといっていたんだぞ、ユーザーにどのファイルも丸見えだし、しかもディレクターファイルはプロテクトもされていないじゃないか、この状態で売るのか?君は?プロダクトになるようなイメージのディスクを作ってくれと行ったんだぞ、ああ、わかってます、これで売れます、って君はCDROM屋さんだといってたろ、売ってるCDがどうなってるかしってるだろ、それと同じにしてくれといっても、同じだ、と。同じじゃない!しかも変なものかってに入れるな!何で君が趣味でつくった画像とか、俺がいらないとさんざん言った画像やら、まだプロテクトもしていないファイルやら、同じファイルがいくつもいくつもがてんこ盛りで入ってるんだ!いいか、開いたらプロジェクターのアイコンとリードミーとクイックタイムのインストーラーだけが見えるようにするんだ、それとオートランもアイコンもちゃんとうごくようにするんだ!と、語気を強く言ったら、周りのインド人たちが急にちゃかちゃか動き出して、DVDの作り方を調べ始める。っていうか、それをやれ、って一週間まえから毎日言っていたんだ。と、しかって、俺が泣きそうになった。
    一時間ほどして、呼ばれたのでいってみると、これで大丈夫だと言ってみせられたのが・・・・さっきと同じ変なファイルてんこ盛りマックユーザーにもウィンドウズユーザーにも変なファイル全部丸見え、っていうか、さっきと同じじゃん!俺の言葉がちゃんと伝わっていないはずはない!もういい!俺がやる、俺が調べる、君が調べてくれないのなら俺が調べる!・・・・・
    で、ね、これを書いていたらまたまたショッキングなことが・・・・。呼ばれたんです、コピー作業がストップしてるよ、と。あとのこり一分!と書いてあるところで、虹色の●がぐるぐる回って、クリックが不可能になっている。ん?なんだ、何が起こったんだ、とおもってよくみると、コピー中のファイルのインフォメーションのウィンドウがてんこ盛りで開かれている!で、インデックスを作りまくっている途中にコンフリクトしたらしい。コピー中だし、って、今大量にコピーしてるんだから、いじるな!四時には駅に行かなくちゃいけないんだぞ、今一時じゃんか。ここまでコピーするのに二時間半かかってるんだぞ、どうしてくれよう・・・・。どこまでコピーできてるかわかんないじゃないか・・・・。三十分くらい前からとまっていたらしい・・・・。しかたない、フォースクイットでやり直しだ、と判断して終了、残りのデータをコピーし直そう、と思ったら、ハードディスクのフォーマットぶっ壊れて認識しないじゃんか・・・。はじめからやり直してます。表示を見たら、のこり二時間、とでています。いま一時だから、三時、ぎりぎりだな。でも一つだけしか作れないな・・・。
    でもきょうはおこりませんでした。ドントタッチ、プリーズ、ドゥノトタッチエニシング。サンキューベリーマッチ。リーブミーアローン。といっただけです。
    本気で・・・早く帰りたいなあ。
    あ、でも、これは一般的にいえることではないですよ、ちなみに。なんか、彼らが特別なんじゃないかと・・・。政府関係の施設だし。
    ちなみに、ジャイとアヌーシャはがんばりました。ほとんどコンピュータの知識なんてないのに、一生懸命リサーチして、作業して・・・・自分らのプロジェクトだからそれは当たり前なんだけど、不慣れで仕事は遅いけど、その分ねないでがんばったから。お疲れ様。
    クリス、みんながんばってるよ。もうすこしでできるからね。楽しみに待っててくださいよ。

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    Sat, 26 Mar 2005

    0325
    昨日は仕事場で徹夜作業。あけがたすべてのムービーをコンプレッサーにかけて圧縮をはじめる。
    一応、深夜に編集作業が終わったというので一通りチェック。といっても四百分全部見ることは出来ないので、ファイナルカットのタイムラインを見て、変なことやっていそうな所を見つけて直す、といっても、いま全部見るわけに行かないので、頭に黒みが入っていたり、お尻に変なファイルがくっついていたり、音声トラックが二重三重に重なっていたり、途中になぜか黒みが何秒も入っていたり、見るからに音が割れまくっていたり、なぜか方チャンネルしかなかったりするような所を直していく。青ざめながら。これは日本に持ち帰ったら、大変な作業が待っているぞ・・・・と思いつつ・・・。一応、映像編集のプロだという人物がオペレーションしていたにもかかわらずである。いちいちプロという人物がどんな編集の仕方をしているのかチェックしていなかったから、基本的なファイルのまとめ方とか名前の付け方とか、編集のルールを確認して任せていたのだが、見事に全部、ない。おかげで、ファイル整理、もう一度名前の付けなおし。
    さらに、撮影環境がひどいために、音にノイズがのっているは照明がひどいわで色味調整と音調整に難儀する。で、黒バックで撮影してるんだけど、カメラが四六時中動きまくるので、いろんなもものが見切れてる(笑)黒くない物が。天井から変な物がふってたりするし。物売りの声やクラクションが入ってたりするし。なんだかしらない動物の声とか(笑)インドらしいといえばインドらしいんだけどね・・・。これはもうはじめからわかっていたことだけれど、もっと早く編集が終わって、これに二〜三日時間を費やせると思っていたが、もうここまで来たら無理だ。いちいち全部のムービーをアジャストさせることは不可能なので、全部同じ設定でフィルターをかけ、一応、黒みがちゃんとでるようにしようとする、が、やっぱりある物は強すぎ、ある物はぜんぜんだめ。なるべく黒をぶっつぶしてやらないと、黒みに圧縮ノイズがめだつ。日本に帰ったら、まず、全部見る。みてなおす。四百分みるか・・・・バラタナティヤムの勉強をかねて(笑)。
    で、きょうは午後から出勤。十時頃、思い出せないがたぶん悪夢を見て飛び起きたので(笑)四時間くらいしかねられなかった。仕方ないので、飯屋のお兄ちゃんに約束した彼らの写真をいれたCDを手渡しに行くのをかねて、その飯屋にいく。久しぶりに行くと、ものすごい歓待ぶり。ほとんど店のスタッフ全員が、入れ替わり立ち替わり挨拶に来る。マサラドーサを食っている間中、周りを五〜六人のインド人に囲まれて、じっと見られている。一口食ってはいちいち、ナイス、とか、アイライクディス、とかウーン、とか、ワーオ、とか言わないと許してくれない雰囲気(笑)しかも、もう日曜日にはバンガロールにかえるよ、といったら、店を出るときに握手攻め。読めない文字で書かれたメモ書きやら、なにやら電話番号らしき数字の羅列を書いた紙を何枚も渡される(笑)。こまったなあ・・・。
    仕事場につくと、なんか今日は隣のホールで映画上映会をやるらしく、若者どもが詰めかけている。明日は小津安二郎だそうだ。例によって、じろじろ眺められながら地下に潜ると、誰もきていない。そりゃそうだ。ネットもつながらない。ネットがつながらない理由は想像するに三つ。回線が悪い、インドでは電話線にすごーくノイズがのっている、でよく切れる。それと、停電。毎日、一時間おきくらいに停電があり、一時間くらい復帰しないこともよくある。それと、これは何とかしてもらいたいが(っていうかもういいけど・・・)ネットの係がいるらしくて、そいつがいないときは切れてる(笑)で、そいつが帰るときは切ってからかえるので、大体七時くらいになるとおしまい。どういう仕組みになってるんだろう?
    もうすぐ帰るとおもうと、何だかどうでもよくなってきた。もうあとは日本でゆっくり(ゆっくりは出来ないが・・・)やって、四月中にこっちに送り返すプランBに移行したことだし。で、ジャイも俺もトリバンドラムからぜーんぶもってかえらなければならないので、ハードディスクを手に入れなければならないということで、二百ギガのハードディスクを購入することにする。で、さがす。いろんな所に電話して、探す。でも、ない(笑)トリバンドラムで、二百五十ギガのハードディスクを手に入れようと思ったら、発注して何日も待たなければいけない。それはありえない、もう日曜に帰らなければいけないのに。ジャイは、ソースのテープを持っているからキャプチャーし直せばいいが、俺はそうはいかない。なので、キャプチャーした素材が全部必要なのだ。で、ジャイはバンガロールに電話して、バンガロールでゲットして、誰かに飛行機でこっちに届けさせることにした。そんなの聞いたことないぞ(笑)。
    で、なんかアヌーシャとジャイが深刻に話し合っていると思って、どうしたのか聞くと、コンテクストセクションの構造にっていうかまとめ方に矛盾点があるらしい。どうもバラタナティヤムのマスターたちのレクチャーの部分を見直していたら、なんだか今のやり方だとうまくまとまらないらしい。で、細かく聞いていると、それははじめのころの俺の認識と同じかんじで、なんかいつの間にかそうじゃないような感じの話の流れになっていたので、ああ、俺の認識が間違っていたんだなそれならいいちゃんと英語わかる人の判断に任せよう、とおもったところだった。がっかり・・・。確かに、俺もどんなことをいっているのか全部チェックしなかったから悪いんだけど、全部内容をチェックするのは大変だなあ、と思ってしまった。でも、ジャイたちの話をはじめのころ聞いた限りでは、そういうことだと思っていた、その通りだったから・・・まあいいんだけど・・・。
    もう、俺は判断したくないな。構造やデザインに関して判断してクリスとやり合って・・・というのが、もう集中力の限界で、出来そうにない。いいんだよ、考えて、それを実行するだけなら。でもドイツとやり合うのはもうごめんだ・・・。俺の意見を言って、クリスに確認してくれ、とジャイに託した。何を言っても、たぶんクリスは縦に首を振らないから、それなら彼に決めてもらおう。ここまで来たら、完成させるのが俺の役目だ。やったと思う、よくやった。でもクレジットのるんだよな、コンサルティング、デザイン、プログラミング、って・・・・。こういうときはどうすればいいんだろう、疲れた、なーんにもわかんない。正直言って、もっとうまくできたし、ちゃんとしたナビゲーションも作れたはずだが、ここには何もない。うーん、問題だ。一番重要な部分が欠けている。まあ、とにかく、説得が出来ない、食い下がれない俺の責任でもあるから、人のせいにしてもしょうがない。時間通りに終わらせなかった責任もあるし、ちゃんと四月にはマスターを完成させる義務がある。俺がやらなければ、誰も完成させることは出来ない。
    今日は疲れたから、もう考えない、考えないぞ。
    で、ネストはどうだったかな?去年も、ちょうどインドにいた。見事千里眼を発揮したけど、ちょっと今回は見えないな。そこにもクレジットされてるのに(笑)。成功したことを祈る。

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    Thu, 24 Mar 2005

    0323
    プログラムの方に気をとられていたら、ビデオがやばい。バックアップのためのハードディスク購入のために、容量を調べようと、編集を一時中断してもらってファイルのチェックをしてみると、でたらめだ(笑)6テラバイトのアップルのディスクアレイが泣いてる(笑)
    ということでファイルの整理とこれからの進行を管理。もうあと二日しかない。ぎりぎりだ。全くうまくいったとしても、トリバンドラムを出発する日曜の朝までかかる。
    プランBに移行。(あまり考えないようにしていたのだが)すべてのファイルを日本に持ち帰り、デバッグとマスタリングは日本でやることになりそうだ。しかし、どこまでやれたかの確認のために、完成イメージのディスクを一枚作って行かなくてはいけない。
    結局、インターフェイスに関しては、クリスの意向を最大限取り入れて落ち着かせた。あとは不具合を解消してムービーのキューポイント認識の仕組みをカスタマイズするだけだ。まあ、全部のビデオ(四百分!)をつっこんでみないとわかんないけど。
    ということで、明日はビデオのコンプリートを目指す。
    二十八日にバンガロールに帰り、二十九日火曜日に発つ。それまでは休みはない。二十八日にアヌーシャのお母さんがバンガロールに来るそうなので、一年ぶりに再会してどこかに飯を食いに行くのが唯一の楽しみとなった。アヌーシャのお母さんは、インドでは有名な(といっても一部のインテリ層に)ドキュメンタリー映像作家で、なかなか男らしいかっこいいおばさんだ。去年、夜遅くまで一緒にクラブで呑んだりした。発言にもユーモアが効いている(ような感じ、英語がよくわかんないからあれだけど)。
    しかし、また十八時間かけてバンガロールへ夜行列車で行くのを考えるとぞっとする。外を見ても、ただココナツの森が延々続くだけだし・・・・。夜は真っ暗で何も見えないし(当たり前か)。
    なかなか電話も出来ない。心配してると思う。ごめんね。なんか、ここ数日、周りがあわただしく行き交うインド人で埋め尽くされているから(彼らも何かの仕事の大詰めらしい)なかなか堂々とやれないのだ。明日はチャレンジしてみよう。
    今日は東京ではネストの仕込みが始まったことだろう。ということは、もう内容はフィックスしたと言うことだね。楽しみ。東京にいないで制作にほとんど関わっていないくせに、結構今回のやつは自信があるんだよね。っていうか、何もみていないんだけど(笑)みなくてもいいんです。CMpはそういうもんなんだ。絶対おもしろくて、絶対つまんないに決まってるから(笑)だけど、希望を言えば、客を二万光年くらい突き放してほしいということ。どうにも理解できないからもしかしたら我々はネストより四千年くらい遅れているんじゃないか?くらいに思わせる、と。 頭の中真っ白にさせて、貧血にさせる。 判断不能の極致で、最後のカーテンコールでこれは芸術だということ納得させる。少なくとも俺はいまは、そういう物がみたい。 おもしろいものやきれいな物や珍しい物や汚い物はもうたくさんみたから。 インドの道でねているおじさん、砂漠の真ん中でどこから来たのかどこへ行くのか全く理解できないおじさんの頭の中が見たい。 観客にとって、ネストはそういう存在でありたい。と、ひどい注文を今回の演出をしているはちやまさんに送りました。そうなってるかどうかは見てのお楽しみ。っていうかこれだけよんだら、何だ奇をてらったことやればいいとおもってんじゃないのか?と思われるかもしれないけど、そうじゃなくて・・・・。そういう物を見て、感じて、考えて、おちこんで、もう全部いやになって、でもかんがえて、これだな、これだよ、これでいこう、どうすればいいの?こうしよう、このやり方で行こう、詰めていこう、泣きそうになりながら詰めていこう、泣いた、けんかした、行き詰まった、けなされた、それでもやる、密かに詰める、小さい脳みそで徹底的に考える、考えた、今も考えている、考えない日はない、・・・結果が、われわれのCMprocessだ。これでもくらえ、そして何でも言ってくれ。うまくいけば、世界中の人が黙るだろう。うまくいったとき、その瞬間、その時もう、ネストは、ない。俺もいない。それが今回のVanishing Pointsだ。と勝手に言わせてもらう(笑)っていうか、すでに俺はいないのに(笑)
    皆さん、絶対に見に行ってやってください。で、俺が、全く物作りに興味がないことを笑ってやってください。ただし笑えるならば。この程度か、と笑ってくれてもいい、でも、それだけだ。それだけなんです。すいません、つまんない男で。つまんないと思ったら、いろいろ細部を観ておもしろいところをさがしてやってください。今回は、頭の柔らかい人でないととうてい理解できないような天才さんたちがあつまっています。細かいことやってます。盗めるネタがあったら盗んでやってください。あまりにばかばかしくて、自分がやるのもどうかなあ、みたいなことがてんこ盛りです。そうやって指をくわえている間に、俺のいないところでネストの人たちは、そういう人たちの墓の上で踊り続けるんです、目的も意味も考えず。がんばれネスト(笑)それしかやることのなかった愛すべき人たち。
    ネスト新作バニシングポイント情報!三月二十五日と二十六日代官山ですよ。

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    Wed, 23 Mar 2005

    0322
    今日はビールを飲んだ。昼ご飯の時に。ジャイが週末に友達といったホテルのレストランがいいというので、じゃあそこに行こうよということになり、泊まり客であるらしい西洋人のオッサンがうまそうにビールを飲んでいたので、もうしばらく呑んでいないから今日はいいよね、おれよくやってるし・・・ということでキングフィッシャーじゃなくてフォスター。165ルピーもした。でも満足。
    仕事場に戻ってプログラムは詰めの作業。ジャイはビデオの編集作業、アヌーシャはテキスト書き。
    絶対首を縦に振らないクリスが高圧的なメールをよこすので、取りあえず今のところのディレクターファイルを送る。今回でクリスの仕事の仕方がよくわかった。難しい男だ。
    開けないというので、また送る。一時間くらいかけてまた送る。
    そもそももっとつっこんで食い下がらなかった俺が悪いのだけど、どうにも変な構造に即した変なインターフェイスなので、うまくまとめるのが難しい。これでもうまくやった方だ。たぶん今夜またクリスはいろいろいってくるだろう、いや、いろいろはいってこない。ただ、俺の言うとおりにやれ、とだけ言ってくるのだ。こっちに残った人間で決めたことは何から何まで、一言、キャンノットメイクセンス。相談、ということが出来ない、じゃあこうしようか・・・と言うことがない。何度も説明してくれと言っているのだ。イラストでも描いて送ってくれ、といっているのだ。普通現場にいる人間が強いもんだが、ここまでシンプルにただ拒絶だけされていると、離れて物を言っているやつの方が強い。聞かなきゃいいというわけにもいかない。彼だってメインスタッフだ。彼の言い分だってちゃんと聞いてやらなければ、もし俺が反対に離れたところにいて、自分の意向に反した物が密かに進行していたらいやだからだ。俺は何度もファイルを送り、彼のためだけに構成図まで書き、スクリーンショットに説明まで入れ理解を求めた。でもかえってくるのはノーだけ。全部決まらないまま、問題を残したまま帰ったのはクリスなのに。
    愚痴を言ってしまった。ごめんね、クリス。でも、最後までやり遂げるのは大変なことなんだよ。実際に問題に直面しているのは俺なんだ。次から次へと問題が起こってくるんだよ。たしかにフォーサイスとの仕事はよかったかもしれない。しかし何度も言うが、今回の情報構造はバラタナティヤムのマテリアルにフィットしていない。
    例えば、はじめ、フォーサイスのように、バラタナティヤムの動きにラインを書き込もうとしていた。俺ははじめから、それはナンセンスだからやめた方がいい、といってきた。何度も話し合って、うまくみんなを納得させたつもりだ。フォーサイスははじめからラインと点がアイデアの基本だったのだ。だからラインが必要だった。それをあえてバラタナティヤムに適用する必要はない。そうやって確認してまとめていけば、まとまる物はまとまるのだ。
    データベースとナビゲーションの関係、そもそもナビゲーションするということについて、何度も説明し、アイデアを出し、同意をえてきたつもりだ。しかし、俺が思うにクリスはフォーサイスの構造とデザインが頭にありすぎて、混乱したインターフェイスデザインを作った(俺にはそう見える)。さんざん話して、いいねそれで行こう、となって、さあフォトショップだ、という段になっるとデザイン先行で発想しそれに即して構造を作っていってしまったとしか思えない。話し合いを反映した物をドキュメントにまとめたが、そこからクリスにデザインを頼んだ段階で、すべてが棚上げになってしまったからだ。セットになっているはずの動きのシークエンスとその説明のムービーがなぜ違うセクションにはいっているのか・・・なぜ、説明セクションと、動きのシークセンスのセクションが分かれてしまっているのか・・・。ゲートウェイの設定の仕方がおかしい。と何度も言っているのだ。おかしい、おかしくない、の言い合いで、先に進まないまま一人残されてしまった。
    コラボレーションということが嫌いだと公言する男だ。俺も嫌いだがそれが俺の作品作りのテーマだ、といっても、ああそうかいがんばれよ、位のもんだから、そもそもコラボレイティブじゃないんだろう。
    いい加減愚痴を言うのはやめよう。個人への愚痴を、公開する日記に書いてどうする。そういう俺もよくない。日本男児としてよくない。しかし、公開する(笑)誰かにわかってもらえないと、インドでヒンズー教に入信してしまいそうだからだ。
    でも問題だな。そのうち削除しよう。これはインドで行き詰まった俺の一方的な意見だ。

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    Tue, 22 Mar 2005

    0321
    グレイビー、というのは汁物のことで、どうも南インド(に限らないのかもしれないけど、いったことない)では、まず主食の穀物類を選んで(例えば、チャパティにするかパラータにするかライスにするかナンにするか)それをくちゃくちゃやるためのグレイビーを選ぶ。米を選んで、間違ってグレイビーじゃない物をおかずに選んだりすると、これはグレイビーじゃないんですけど、ほんとにいいんですか?と聞いてくる。今日の夕飯は、マザーズキッチンでパラータにチキンフライ(インドからあげ)を頼んだら、グレイビーを何も言わずに持ってきた。カレー汁だ。周りのオッサンをよく観察すると、パラータだけを注文したおやじの皿に次から次へとカレー汁がかけられていく。カレー汁は、おまけなのだ。というか、「汁がなくて、どうやって米がくえんのさ」ということなのだ。じゃあ、今度はパラータだけ注文すれば、カレー汁がついてくるんじゃん。ご飯といえば、みそ汁みたいなもんか。でも、日本では米とおかずは基本的に混ぜない。箸でおかずを口に運んだあと、米を食う。しかし、インド人は決して米やナンやチャパティだけを口に運ぶことはない。米だけなんてありえないでしょ、味ないでしょ、とでも言わんばかりだ。確かに、米だけをくっても、日本の米のようにたいして風味があるわけではないから、カレー汁でも混ぜないと食えない。あ、どうでもいいことだね。今日のどうでもいい発見でした。
    今週も張り切っていくぞ、と、マラソンのラストスパートにからげんきを振り絞るかのように、気持ちはついていかないが強引に体と言葉を先行させて部屋を出る。十時半。そのまま仕事場へ向かおうかと思ったが、あと一歩のところであまりの酷暑と日差しの強さに動悸がしてアンブロシアに逃げ込む。コーラとチリドッグ。 結構日本と同じようなもの食ってるんじゃん、と思われるかもしれないけど、全然違うんですよ。あえて注釈はつけないけど、今まで書いてきたよく日本でも食えるような名前の食べ物は全部「〜みたいなもの」という足がつくんだよ。あ、コーラはまさか違うだろ、と思うかもしれないけど、インド味のコカコーラなんだぞ。缶とボトルにはいってるのはさすがに同じ味だけど。ボトルは、ちょっと気が抜けてることがあるな・・・。
    仕事場に着くと即座に昨日の続き。もうあと一歩だ。しかし、今までの経験では、これからが一番問題が頻発するステージだ。なのだが、問題を解決するスタッフが、俺だけだ。せめてあと一人、せめて俺と同じスキルのスタッフがいてほしい。
    アヌーシャに、もう一人松尾が必要なんじゃないの?といわれたが、俺はいらない、誰か別のもっと優秀な人間がほしい、と答えた。
    今日は疲れているのか、あまり集中力が長く続かず、頻繁にたばこを吸いに外へ出る。もちろん免税で買ったマルボロライトメンソールは三週間ほどまえに切れているので、こっちではウィルスマイルドメンソールというのをすっている。悪くない。しかし、あまり売っていない。よく売っているのはウィルスシルクカットという十本入りのやつで、安くてまずい。メンソールは一箱59ルピー。日本円で、150円くらい?でも、買うとき必ずワンパックといわないと、一本だけ渡される。インド人にとって、ワンパック買うというのは、とっておきの贅沢なのだな。「ウィルスメンソールワンパックアンドコカコラ」なんてちっこいたばこ屋で一本買いのおやじたちをかき分けながら買う時は、ちょっと気が引ける・・・。

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    Mon, 21 Mar 2005

    0320
    今日は日曜日。この辺のインド人も、さすがにお休みのようで、いつもはものすごくうるさいのが、今日は普通にうるさい。昼頃、普通のうるささで目が覚め、いつものようにお湯のでないシャワーをがたがたいいながら浴び、外に出てみると、小さい店はおおかた休んでいる。飯を食わんといかんな、と思い、てきとうな店を探して歩くが、方向がちょっと間違っていたようで、どこまで行っても飯屋にたどり着かない。この辺は新市街なので、駅の向こうの旧市街とはちがってごみごみとした感じはなく、大きな施設や、大きな・・・なんだかよくわかんない敷地がおおく、歩いている人も少ない。それでもたまに強力にカラフルで強力な匂いで強力にてらてらしている寺があったりは、する。
    ふらっ、と手ぶらで出てきてしまって、帽子もかぶっていなかったので、一キロほど歩いたところで、降参。リキシャを捕まえて、ここらで一番豪華らしい、マスコットホテルへ行ってもらう。レストランもあるだろう、もしかしたらビールだって出すかもしれない。とおもい、でかい門を通り抜け、正面玄関にリキシャを横付けさせ、相場より五ルピーくらい多めに払い、このくそ暑いのにドアマンがよく着ているような服を着たドアマンに大きなガラス扉を開けさせ、フロントへ直行。レストランはどこか?「そこであります、サー」。ビーチサンダルによれよれのTシャツでカーキ色のカーゴパンツをはいてポケットに手をつっこんだ無精ひげの外国人が、いきなりレストランはどこか案内しろ、というのは、絶対変だ。それとも変ではないのか?
    一番でかい、なかなか豪華なレストランにあんないされ、しかしここは夜にならないと開かないそうで、「入り口付近の小さいレストランならあいております、サー」。よし、そこでいい、連れて行ってくれ、とボーイのあとをついていくと、レストランには先客に親子連れと若い女性の二人組。しかーし、異常に静かだ。誰も(っていうか五人だけだけど)話していない。まあいい。そういう所なんだろう、ここは。誰も話がしたくなくなるのだ。日曜日の昼下がり、豪華な装飾が傾きかけた陽の光に照らされて、時間が止まっている。世界の終わりのあとに、生き残ったのはこの五人だけ、話すことももうなくなった・・・・という感じ。
    待てども待てども注文をとりに来ない。こういうときは、待つ。別に腹が減って死にそうだとか、あと五分で新宿に到着しなければいけない、というわけではないのだ。やっと注文を撮りに来たボーイは、異常に声が小さい。クラブサンドイッチとコーヒーを注文したのだが、注文をリピートする彼の言葉が、俺のいった「クラブサンドイッチとコーヒー」という言葉の長さよりも約三倍はながい。おもわず、は?と聞き返すが、なんどいってもながい。コーヒーとは、なんとなくいっているようだ。別に、何かオプションを選べといっているわけでもない。発音も聞き取りづらい。まあいいや、それ持ってきて。待つこと三十分。出てきたのはクラブサンドイッチとコーヒー。味はまあまあ、コーヒーは豆はまずいがネスカフェではない。十分で平らげ、会計をしてもらおうとするが、ボーイが来ない。こういうときは、待つ。別に、食べたあと新宿で打ち合わせがあるわけではないのだ。やっときたボーイに金を払い、つりを待つ、が、またボーイが来ない。つりの三十ルピーをチップにして帰ってしまおうかとも思ったが、べつに早く帰らないと見たいテレビを見逃すわけではないから待って、十ルピーをチップにして、でる。十分で食えるサンドイッチとコーヒーに約一時間半。
    このホテルには、何人の客が泊まっているのだろう。そしてトリバンドラムに何をしに来ているのだろう。まだまだわからないことばかりだ。大人の世界は奥が深い。
    リキシャで部屋に戻り、仕事の続き。ここら辺まで来ると、あとは、根気で次から次に出てくる問題をつぶしまくっているうちに、気がついたら、あれもうやることないな・・・と気がつく、というパターンを期待する。まだまだやることはいっぱいある。そしてもう帰っちゃったクリスがああでもないこうでもないと言ってくる。
    でも根気がないので、今日はお休みだ。やっぱりおやすみか・・・・世界の終わりで、今日は誰とも会話をしなかった。
    テレビでは、シルバーホークとか言う香港映画?岩城滉一がでてる(笑)英語が吹き替えなんだけど、岩城滉一、演技へたくそだな・・・。こうやってモンゴロイドの顔を見ていると、安心することは確かだ。でも、インド美人の彫りが深く漫画のような顔は、強力だ。日本で紹介されているボリウッド映画に出てくる演技されたお面のようなインド美人ではなく、素の顔のインド美人の表情に人間くささを読み取ったとき、この人たちは世界で一番美しい民族だ、とさえ思ってしまう。
    来週末は、どこに行こう?

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    Sun, 20 Mar 2005

    0319
    一日中、部屋に閉じこもって、ディレクターと格闘。そして、今、深夜っていうか、朝三時半。もうねる。
    楽しみといえば、itunesとテレビのスタームービーってやつで、きょうはチャーリズエンジェル1をやってたので、ついだらだらとみてしまう。(っていうか、仕事してないじゃんか・・・・)リューシーリューかわいい。一番かわいい。チャーリズエンジェルの仲間になりたい。っていうか、チャーリーになりたい。
    ということで、今日は何も書くことありません。
    あ、昼飯を食いに近所の飯やにいって、またオッサンを観察。そこの飯屋は店員がまた腰巻きのオッサン、どっちかというとおじいさんたちが働いていて、なんかのシルバー再就職所みたいな感じにも見えるような、年齢層が高い所なんだけど、ほぼ英語が通じない。ミールスという例の小鉢にいろんなカレーがのってて真ん中でぐっちゃぐっちゃこねて食うやつを頼むと、店員のオッサンがカレーやらライスやらを食うそばから次から次へと継ぎ足してくれる。もういいですこれ以上は食えませんごめんなさい、といわないとおわらない。つまり、イン人のご飯はなくなったら終わりじゃなくて、おなか一杯になったら終わりなのだ。ってあたりまえか・・・・?
    で、その飯やの店員は英語が出来ないので、次から次へともられていくカレーやカレーのような物やカレーに見えないけどカレーの味がするもの(つまり全部カレー味)を断るのにも、ノーサンキューさえ(なぜか?みみがきこえないのか?)つうじないから、あー、あー、あー、と、ジェスチャーでとめてもらうのだ。で、発見が一つ。今日の発見。オッサンが「もっと食べたいなら持ってくるぞ」といいたいとき、目の前にこぶしをちょうどビールをジョッキで乾杯するときのような仕草をする。はじめ、何で乾杯のしぐさをしているのかわかんなかったから、ビールが飲みたいのか?ときいているのか、うまいか?とききたいが親指を立てるのを忘れて(笑)いるのか、それとも、俺はさっきから重大なことを何か勘違い、もしくは忘れているんではないかと不安にもなった。なんてことはない、もっと食いたいか?と聞いているのだ。い・ら・な・い。もうカレーは、い・ら・な・い。
    夕飯は、ちょっと「菓子」でもかって、そいつで済ませちゃおう、と思い立ち、そういうことで、近くのベーカリーへ。うわ、クロワッサンがある。お、シュークリームもある。いいじゃん、これで夕飯にしちゃおう、とシュークリームとクロワッサンとキットカットとポテトチップを購入。さらに水二本購入。
    かえって、さてシュークリームだと思ってあけると、なんかシュークリームにしてはずっしりと重い。そうです。ご想像の通りですが、シュークリームに偽装したカレーまんです。やられた。もちろん、クロワッサンもクロワッサンに偽装したカレーまんだった。この国は、謝るまでカレーを腹に詰め込もうとしてつねに俺をねらっている。インド人全員が、俺の口にカレーを詰め込もうとねらっている。あいつも、あいつも、あいつも、あの角に突っ立って横目でみているオッサンも、ちらちら俺をみながらこそこそ話しているサリーを着た女たちも、写真をせがむガキも、道でねている腰巻きも、みんな俺の血液をスパイスといれ変えようとしている。
    もうこうなったら、何も信じられない。もしかしたらフリトレーのポテトチップスにも、キットカットにも、たぶんカレーがはいっているのだ。

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    Sat, 19 Mar 2005

    0318
    なんか・・・ほとほと疲れ果てた。昨日は深夜三時までディレクターと格闘していた。なんだろう、認識していたキューポイントが認識しなくなったり、動いていた物が動かなくなったり・・・。ただいるだけで疲れるインドで、思わずへらへらしてしまうほど錯綜していて、思わずへらへらしてしまう。
    クリスはドイツからああでもないこうでもないとメールをよこし、そいつをうまく盛り込んでこなすのにも疲れ、後ろのおっちゃんにも疲れ、胃はスパイスでずだ袋のように疲れている。
    とにかく来てみなければわからんと思ってきたのだが、来てみたらもっとわからん。
    しかし、メールや電話があるというのは本当に心強い。遠く離れていても、いつでも連絡が取れる可能性を持っているというのは、想像以上に想像していなかったほど安心するものだ。空海なんかはよく気が狂わなかったものだと思う。はじめから狂っていたのかもしれないが・・・。
    体の調子がどうもよくない。いや、別に腹をこわしている、とか、熱があるとか、そんなあからさまな病気ではないが、どうも疲れやすく、手足に力が入らない。これは、たいそう疲れていて、レッドゾーンぎりぎりということだろう。普通に、ほんとに普通に考えれば、今おれが置かれている状況は「ありえない」。日本にいれば「それは大変だろうなあ・・・っていうか、絶対やだなあ・・・」という状況だ。自分でも、よくこれを楽しむ事が出来る、と思う。(いや、ほんとに結構楽しんでいる)
    出来ることなら、そして、せっかくならば、例えばありえないほど優秀な人材のそろっているところで、ハイレベルな仕事の進行のなかに身を置いて、自分のスキルアップ(笑)、チャレンジ、キャリアアップ、なんてのを目指すような経験がしてみたかったもんだが、なぜか、俺がいるのはあまりそういうことが想像しづらい環境で、自分のスキルアップになるとすれば、人に優しくなる事くらいだ。たぶん人は、いい経験したね、なんていうかもしれない。確かにいい経験だ。しかし、たぶん日本で、ビジネスの現場で望まれているような、仕事が出来る・出来ない、というような能力の問題には、全くタッチしないだろう。漱石の「彼岸過迄」に森本といういろんなおもしろい体験談を聞かせる瘋癲のような男がでてくるが、そんなもんだ。そんなもんにしかならん。
    常日頃から、死ぬ前にいろんな楽しかったことを思い出しながら死ねたらいいと思っているのだが、いや、常日頃そんなことを考えてはいないが、出来れば、楽しかったことが多すぎて、にやにやしながら、どれを思い出そうかと考えあぐねているうちに、あなた何をにやにやしているんですか?ときかれて、いや、どれが一番おもしろかったか思い出そうとしていたんだけれどきりがないんだよ、というと、めのまえで妻が、それはようございましたね、と笑いながらいうのをきいて、ああこの瞬間がいままでで一番楽しい思い出になるだろう、と思って死ぬ、それが理想だ。
    そこで、そのまえに、ああ、インドで仕事をしたこともあったな、あれは大変だった・・・。なんていってもいいかもしれない。そんな程度だ、インドなんて。
    何かいてるんだ俺は。
    今日は、朝九時に目が覚め、なんだか自然にコンピュータを開き、寝ぼけているのか、何も考えず、仕事の続きをして、気がついたら、十二時だったので、でる準備をして仕事場に向かう。で、いつものように仕事をし、九時半になったので、仕事場を出て、今日は腹も減っていないが、こんなに手足に力が入らないのに、飯を抜いたら手足に力が入らなくなる、と思って、本当はビールが飲みたいのだが、ビールが飲める飯やはないので手頃な飯屋を見つけてはいり、ベジタブルスープと、タンドーリチキンハーフ。
    インド人のおじさんたちは、何でもかんでもむちゃくちゃに混ぜて食べる。ターリーという大皿に何種類かのカレーとライスが盛られて出てくるミールスという定食のようなものがあるが、たいてい、オッサンたちは全部かけて全部混ぜる。何がどうなればいいのか、さっぱり基準がわからんが、にちゃにちゃにちゃにちゃにちゃにちゃにちゃにちゃにちゃにちゃにちゃにちゃにちゃ混ぜる。で、右手の指で口に運ぶ。せっかく器が分かれて味が違うんだから、別々に食べたらいいのに・・・・。で、オッサンたちを観察していて気がついたが、たいてい、口に右手を運ぶとき、舌が、べろっとでる。実際にやってみるとわかるが、右手でにちゃにちゃした物をうまく食べようとすると、べろっと舌を出して、舌の上にのせるようにしなければいけないのだ。つまり、うまく口の中に食物を入れるのに、舌を第2の手として動員しているのだ。インド人は手で飯を口に入れるのではない。手と舌で口の中に入れている。発見した。つまんねえ発見だなあ・・・・。
    しかし、疲れて心が狭くなると、何か他の生き物のような物体がジャストのタイミングで仕事をするべく口から度を超してでろっとでるのが、なんていうか、見づらい。またそもそものことをいってしまった。そういうことなんだから、そういうことなんだ。すまん。
    あすは、どうしようかな、部屋で仕事しようかな、仕事場行こうかな・・・。どっちにしろ、仕事しなくちゃ間に合わない。そう、来週末、帰国直前にちゃんと、晴れやかにお休みをとって、ビーチ、はもういいな・・・。ああ、バンガロールにかえらなくちゃいけないのか、十八時間かけて。そのあと十時間くらいかけて日本に帰るのか。日本に帰るのか。日本に帰る?いや、家に、帰る。別に日本でなくてもいい。

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    Thu, 17 Mar 2005

    0316
    あさ八時に一度は起きたが二度寝して、十時半に起きあがり、洗濯をしないともう靴下もパンツもない、ということに気がつき、一週間分の衣類を、ほんとはあまり近づきたくない風呂場で素っ裸で洗い、ほんとはあまり近づきたくないベランダに干し、部屋を出る。朝食はアンブロシアで、ホットドックとコーラ。一人の時は、インド料理は食わない。出来ることなら、スパイスのきいていない物を食いたい、と思うが、アンブロシアのホットドッグがまずくて、チリソースをぶっかけて食ってる自分が、おかしい。
    とにかく、LINGOを書いていると、一日中それのことばかり考えるようになるので、一日中それのことを考えている。もうだいぶ理解してきたが、やはりなかなか一朝一夕にはすらすらと行かない。
    相変わらず、後ろのインド人はとんちんかんなやつで、やれといったことがそのまま素直に出てきた試しがない。きょうは、作らせてみたアイコンを見せてもらったんだが、愕然とした・・・・。何かのソフトウェアのアイコンだろう、イーゼルとパレットが書いてあるアイコン(よくできている)のうえに、そのまんま大文字のNをのせただけの物が出てきた!(笑)笑い、ってわらいごとじゃない。そのまんまのせないで、ちょっと工夫してください・・・じゃないだろ!っていうか、それ、変だろ。っていうか、イーゼルとパレットが何の関係があるんだ、このソフトに。俺は、黒地に白抜きでNと書いただけのアイコンでいい、といったんだぞ。挙げ句の果てに、ネットスケープのアイコンと間違えられてクリックされたら困るじゃないか、とわけのわかんないことまで言い始め・・・。間違えるわけねえだろ。君の作ったぱくったまんまのイーゼルにNの方が、よっぽどまずいぞ、おい。いくらインド人スタッフの仲間に絶賛されようが、俺は、日本人はまずいと思ったら、まずいというんだ。それはセンスとかの問題じゃなくて、論理の問題だ。わかった、それじゃいやなんだな、じゃあ、中味で使っているこのデザインがあるから、これとうまく組み合わせた物を作れ。と、傷つけないようにいうんだけれど、つい、彼に話すときは、語気が強くなってしまう。ちょっと目を離すと、変なことをしている。なんか後ろで人だかりがしていると思ったら、昨日俺がだめ出しして、そいつは”絶対に”いらない、といった変なスタートアップ画面を仲間に見せて、どうだ、こういうふうな感じで行こうと思っている、とか、はなしてやがる。日本人は優しいのだ。あー、エクスキューズミ、クッジューメイクイットライクディス?といってもうなんど書いて見せたかわからないイラストをもう一度描いて、さらには、ディレクターでサンプルまで作ってやって・・・って、俺がやった方が早いじゃんかよ。俺、説明しながら、やっちゃったじゃないかよ・・・・。
    それから、こういうのをやりたいからどうやれば出来るのか、やらなくていいから調べておいてくれ・・・と、彼もここで暇になったら、せっかく七つの子と奥さんを家に置いて出勤しているんだから、申し訳ないと思ってタスクを与えると、即答で、真面目な顔で、しかも俺はおまえよりもこの道のプロだから・・みたいな顔で、立派な口ひげの下の口から、出来ない、それはエクストラが必要だ、と答える。ほんとか?ほんとなんだな?俺が今ちょっと調べて、出来るようだったら、きみ、困るんじゃないのか?調べてから物言った方がいいんじゃないのか?とはいわないけれど、ヘルプファイルを、君がわざわざ図書館から借りてきてくれたリンゴバイブルをみて、それでもわからなかったら、いってくれ、俺が調べます。というと、なんかもぞもぞ後ろで始める。できた、というので、振り返ってみると、なんか変な解決の仕方をしていて、しかも解決していない。いや、あの、デザインは絶対に変えないでください。しかも、そんな位置に画面があったら、変でしょう・・・・。俺がいったやり方で出来ないとわかったら、いってくれ、といっただけなのに・・・・。
    これは、問題が解決できる能力があるない、の話ではない。説明するのが難しいが、根底にある考え方の問題だ。インド的なのだ。たぶん。例えば、道を聞いても同じだ、五人のオッサンがしらなきゃしらないといえばいいのに、五人それぞれが違う方向を指さし、絶対に目的地にストレートにたどり着くことが出来ない。イエスの首の降り方が違うのも何か影響しているのかもしれない。挨拶もくねくね、了解した、もくねくね、保留もくねくね。こういう方法で、いろんな物事が解決されたようで解決されないようで、なんかがでっち上げられていく。いつの間にかパレットやらイーゼルが紛れ込み、いつの間にか誰かがデザインをちょっと変え、いつの間にかモノクロの画面に変なマーブルが紛れ込み、いつの間にか機能が似て非なる物に置き換えられていく。それで、インド的な混沌ができあがっていくのだ・・・。しかーし、混沌とはあらゆる可能性を包含した一つの大きなある臨界点を超えたシステムのコンセプトだ、たぶん。ここには、そうであったかもしれないけれど、たまたまそうでなかった、という可能性の影はみじんもない。そのコンセプトを認識させる意図がここにあるわけでもない。バラタナティヤムを説明するDVDにイーゼルが入り込むのは、ただのナンセンスだ。あ、そうだ、昨日別件を頼んだフラッシュのやつが今日いなかったな。あれえ、今日やれるかってきいたら、首をくねくねさせて任せておけみたいに返事をしたんだけどな・・・・。忘れてるな、っていうか、忘れたふりしてるな・・・・。参ったなあ・・・。インド人同士では、事はスムーズに進んでいるんだろうか?そうだ、つまり、俺が圧倒的に間違っていたんだ。彼には、これは無理だ。もっとインド的な物を作って、インド的世界観を世界に誇れるように、徹底してインドで行くのだ、君は。いつか、それが世界を席巻出来るようにするのが、君の使命だ。
    そんな状況を処理しながらLINGOを書くのにももうへとへとにつかれて、スカイプで理絵に電話。口からもれる日本語がふるえている。うまく日本語の文章が組み立てられない。

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    Wed, 16 Mar 2005

    0315
    起きると、十一時を回っていた。別に出勤時間が決まっているわけではないけど、ちょっと焦る。いつも必ず、俺のいないところでへんな事が進行するからだ。
    ちょっとやけくそ気味に、途中でアンブロシアというベーカリーでコーラとピザを食べ、昼過ぎに出勤する。
    思った通り、へんなことが起こっていた。ディレクターの彼。なんか、かってに変なカラフルな(立体のマーブル模様とか・・・いろんな色が使われているけど、よく見ると、一つ一つの色が”これは何色”と名前で呼ぶことが出来ない・・・)スタートアップ画面を作っていた。いらねえ、っつうの(笑)しかも、変なヘビ使いの笛の音みたいな音楽が鳴ってる・・・・。やめてくれー。傷つけないように(っていうか、たぶん俺とクリスはなんてセンスがないんだろう、と思っているだろうから、傷つくとは思えないけど)変な装飾の部分をさして「ここのところがいいから、これでアイコンでも作ってくれないか」と頼むことにする。で、しばらくしたら、(アイコンでもなんでもないばかでかい画像なんだけど)バキバキにビビッドな変なもんを作ってきたので、「いいですか、このソフトのインターフェイスデザインのどこに、こんな色使われていますか?基本的にモノクロームで、ダンサーの衣装だけに色が付いているというコンセプトなんですよ・・・・。しかも、これアイコンにつかえない・・・・。」とか、いろいろ、問題があって、あれえ、彼は何を作ろうとしているんだろう・・・・・こんなに毎回いったことと(まったく)違う物が出来てくるということは、俺の指示が悪いのか、かれが圧倒的に正しくて、俺がものすごい重大な人生の問題を見落として生きているかのどちらかだ。とにかく、どっちにしても俺が終わらせなければいけない。
    細かいことから大きな事まで、複雑に絡み合って、何がなんだかわかんなくなってくる。いらいらする。英語で物が考えたい、そしてそのままシームレスに彼らと話をして問題を共有したい。
    プログラムがなかなか進まなくていらいらしているところに、今日は一日中ハエとカがたかってきて、さらにいらいらの度合いは増す。ハエを追いかけ、たたきながら、思わず、「何なんだよ、このハエはよー!もー」と日本語で叫んだら、スタッフが驚いてどうした?と聞くから、ハエとカで仕事にならん・・・・といったら、あやまられた・・・・。ごめんね、また元も子もないこといっちゃったね。ここはハエとカとイヌと牛と蟻と人がみんなで一緒に生きている国なんだよね・・・・。周りのインド人をみると、ハエやかに文句を言っているやつはいない。マウスを持つ手にハエがたかっていようが、食ってる物にハエがたかっていようが、あきらめたように何もしない・・・・。
    十時くらいまで粘って、パンカジで食事。アヌーシャが、今日はビールの日かそうでないか、と聞くから、今日は特にビールの日なので、ビールが飲めるところにしたい、とわがまま。パンカジは少し高めのレストランだけど、やすいいつものマザーズキッチンはビール出てこないんだよ。
    パンカジで、構造について、疲れている二人にちょっとがんばってもらって、俺の考えをまとめるのを手伝ってもらう。
    あ、そうだ、クイックタイムのディレクター用のキューポイント、やっぱりサウンドエディットか、ピークでつけた物しか認識しないことが再テストしてみたらわかったので、やっぱり、ものすごい手間がかかる。こまったなあ・・・・。

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    Tue, 15 Mar 2005

    0314
    だから、腑に落ちないといってきたのだ・・・。どう考えても、バンガロールではじめに作った俺の構造の方が理にかなっている・・気がする。結局、決して首を縦に振らないクリスに振り回されて、やつがとっとと帰ってしまったあと、俺がつじつま合わせだ。考えてみれば、クリスが最後までインターフェイスについて決めうちするのをためらい、ああでもないこうでもないと変えていったのは、どうも素材と構造についての理解が出来ていなかったからのような気がする。そういえば、よくとんちんかんなことをいっていた。それは俺の英語力のせいで、何か聞き落としているのが原因で、とんちんかんに聞こえるんではないか、と思っていたけど、やっぱりとんちんかんだったのか。やっぱりジャイと話して考えれば考えるほど、俺のはじめの理解が全く正しかったのか。それは英語のコミュニケーションに関して絶対の自信がなかったから、俺が力説しようにも、クリスにカモ〜ン!といわれると、なんか俺がひどい間違いをしているんではないか、と腰が引けてしまったからだ。勉強になった。非常に勉強になった。このようなことに関して、たいていの場合、俺の理解は正しい。あとは、押しの強い相手とどうつきあっていくかだ。言葉でもあるし、態度でもある。
    ジャイもどうも腑に落ちていないようで、松尾のやりたいように変えていってくれないか・・・・と今更頼んでくる・・・・。でも、ここまで行くともう引き返せないよ・・・。よし、もうこうなったら粘土細工だ。力業で形にしていくしかない。この時点で構造のことなんか話したくなかったなあ・・・・。LINGOをいじるので精一杯だ。
    相変わらず、後ろのおっちゃんは、みてるし。複雑な変数のやりとりを書いてるときとかに限って、日本の音楽をコピーしろ、だの、俺がいったことと(まるで)違う物を作って、どうだ?と聞いてきたりする。じゃましないでくれ。本気でに〜三日部屋に閉じこもって問題解決に集中したくなる。あせる。ここでは誰もディレクターのオーサリングが出来なかった・・・・。もっと使えるディレクター使いを連れてきてくれと頼んで鳴り物入りでやってきたおとこは、自信満々に、それくらいなら一日LINGOで遊んでれば覚えられるようなことをなぜかデモンストレーションして、そのあとこなくなってしまった・・・とほほ。つまり、俺が書かなくちゃ完成しないということなのだ・・・・。「俺には無理だから、誰々さんに頼んでみよう、ギャラいくらくらいかなあ・・・」なんていう話も出来ないのだ、もう他にいないから。むちゃくちゃ焦る。といっても、ちゃんと書ける人には、屁でもないような物なのだけれど(笑)
    ウィンドウズとマックのプラットホームの問題も解決しなければいけないし、たぶん、わけわかんないこといっぱい起きるに決まってるし、ああ、あとマスタリングのこともあるんだな・・・。後ろのおっちゃんに任せていいか、と聞いたら、大丈夫だといっていたけど、絶対大丈夫じゃない。よしそれなら任せた、君を信じる、といえるのは、日本でだけだ・・・・。
    はあ、なんか、コヴァーラムで昼寝をしてから、のどがいがいがする。風邪を引いたのかな。気をつけなくちゃ。ねるときはねよう。
    今日も電話する機会を逃した。はあ・・・・。
    そういえば、朝、シーディットの偉い人だというおじさんがわざわざ俺に会いにやってきて、なんと日本語で話しかけられた。しかも結構うまい。ちょっともごもごしてるけど、全然普通に話が出来る(笑)こっちで日本語も教えているらしい。へんなの。ジャパンファンデーションと仕事をしたりしているらしい。「だるまさんはケララの出身なんですよ、ちょうど昨日、新聞に日本とだるまさんの話を書いたんですよ・・・」なんていってた。
    どうでもいいや、もうねよう。ああ、BDもやらなくちゃいけないんだ・・・・。
    うわ、もう三月十五日だ。早く帰りたい。けど、もっと時間がほしい・・・。

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    Mon, 14 Mar 2005

    0313
    週末は、キチンと休みを取ろうと思って、土曜の朝九時に起き、朝飯も食わず、リキシャでイーストフォートまで行き、なんかおもしろいものないかと門前町をうろつく物の、たいした収穫無し。ねずみ色の異様な寺を発見。極彩色の神様に飾られて不気味な色彩感覚。その中にはいることは出来ないのだけれど、周りには、たくさんのココナツ売りがいて、しかもここで売っているのは、周りの繊維層を大部分取り除いた、野球ボールのようなもの。寺の中からしきりにぱーんぱーんという音が聞こえ、何事だろうと思ってのぞくと、ヒンズー教徒たちがココナツボール片手に先を争って、風呂桶のような賽銭箱のような大きさの穴に、思いっきりココナツを投げつける。ココナツはぱーんぱーんと割れて、ココナツ水が飛び散る。
    いいよ、わかった。そういうことなんだろう。ここの寺は、ココナツの球を投げつけて割る寺なのだ。そういうことなのだ。いろいろゆえんはあるのだろうが、ここはココナツをぱーんぱーんとわる寺なのだ。
    ココナツをぱーんぱーんとわる寺にも飽きて、はらもへったし、ココナツをぱーんぱーんとわる寺の周りにろくな飯屋もなさそうなので、バスでコヴァーラムビーチへ向かう。
    コヴァーラムについて、トリバンドラムの町中ではなかなかゲットできないマルボロを買い、がら空きのレストランをさけ、手頃なレストランに入り、昼からキングフィッシャーと、ペペロンチーノ。ペペロンチーノはやたら出てくるのが早いと思ったら、完全にのびきってシマダ屋のうどんみたいになってる。
    腹ごなしに、ちょっとコヴァーラムの土産物屋の裏道を探索してみる。つぶれかかったホテルや、どうなっちゃってるのかわかんない廃墟や、こんな所にも店出してんのかよ的な雑貨屋。を眺めながら、手頃で、きれいそうなホテルを見つけてチェックイン。ダブル800Rs。何軒も回ってホテル探しするのはいやなので、一件目できめる。ほんとは二千くらい払って、マハラジャ気分にでも浸らないとやりきれない、と思ったんだけど、けちな正確で、つい中級を選んでしまう。
    荷物(といったって、換えのTシャツとパンツ)をおいて、またビールを飲みながらビーチを眺めに。
    なーんもすることない、ので、ついプログラムのことや構成のことや進行のことを考えてしまい、挙げ句の果てに店員にペンまで借りてナプキンにメモ書きまでし始める。漫画のようだ(笑)。ひとりだから、なにもすることないと、ほんとに何もすることがない。
    五時くらいにいい加減酔っぱらって、暑いし、日差しも強いので、ホテルでひるね。で、サンセットの六時半ころちょうどいいタイミングで起きて、レストランで、またもやビール。そうか、海に沈むサンセットっていうのは、こっち側でしか見られないんだね。太陽にほえろ!の太陽のような太陽が、心なしか少し弓なりになった水平線に、漫画でよく見るような感じに沈んでいく。
    日本人発見。一人旅の若者か、と思ったら、なんどか仲間らしきバックパッカーと一緒にいるのを見かける。やっぱりコヴァーラムにはいた(笑)
    四時間ほど、一人でただビール呑んだり、飯を食ったり、つまみ食ったりしていたら、夜も更けてきて、たいしたおもしろいこと(偶然知り合いにばったりあったり・・・・なんありえない)もないので、部屋に帰ってシャワー浴びて、ねる。十一時くらい。
    朝、十時くらいまで寝て、チェックアウトとして、レストランで朝飯を食っていると、来た来た、昨日の日本人だ上半身はだかだ(笑)笑いかけてくるので、笑い返すと、うん、なんか、そこには日本人同士にはわかる確認コードみたいなのがあるんだな。それは、どこにいてもそうで、海外でおもわぬところで日本人に会うと、いっしゅんそこにある隠されたコードにぞくっとする。
    もてぎ君というかれは、インド料理を勉強しながら旅をしているそうで、身体の事にもくわしく、動体力、とか野口体操、とか(笑)昔よく聞いたようなことについてとか、フォーサイスがどうの、とか、安藤ようこさんがどうの、とか、そんな話まで、こんなところですることになる(笑)
    しばらくすると、昨日太鼓を抱えていた麦わら帽の若そうな青年がやってきて、一緒に飯を食う。池谷君という彼は、歯科医師の勉強をしているそうで、二十四。北インドから最南端までやってきて、あと十日、こっちにいるという。
    もう、バックパックせおって、ただあてもなくぶらつく境遇ではなくなったいま、なんかすごく、懐かしい感じがする。十九の時、中国を旅したことがある。バックパッカーの先輩(笑)たちが、すごくタフに見えた。今考えれば、何をしようとしていたのか彼ら自身わからなかっただろうひとたちとドミトリーを渡り歩いて、こうやっていろいろな物をみていれば、そのうち答えが見つかるんじゃないか、と思っていた。でもどこを探したって、答えは見つからない。この年になって、問いも答えもなく、この人生そのものが、問いでもあり答えでもある、と考えるようになった。だから、もうどこにもさがしにいかない。ここにもそこにも、答えはある。これが答えだ。今、この一瞬一瞬が答えなんだな、もし問いをたてるとすれば。
    一時ころ、彼らと東京で再会を約束して、別れ、気になって仕方のないプログラムの問題を解決すべく、トリバンドラムへ。やっぱり、ビーチで何もせず一人でのんびりするなんていうのは、俺には無理らしい(笑)
    もうかれこれ、ホテルに閉じこもって十時間ほどぶっ続けで仕事をしていた。クリスの担当だった部分で残していった物を検証して、考えれば考えるほどどうにもこうにも破綻しているので、やっぱり、これは・・・・・
    うん、ここは、もう一度立て直すところからだな・・・・。
    カラリパヤットの分まで、たどり着くのか・・・・。

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    0311
    クリスが帰ってしまった・・・・。寂しい・・・・(笑)ひとりだなあ・・・とおもうと、なんて説明すればいいんだろう。おしっこちびりそうになる。いや、それはびびって、ってことじゃなくて、なんか、一人で納戸の奥の方に閉じこもって、懐かしいにおいをかぎながら本を読んでいるときのような気分。なんだそれ。少し、ほっとしてるんだろうな。でも、ほっとしてる、っていうだけじゃ説明つかないんだよな。こういうとき、詩人だったら、ちゃんと言葉に出来るんだろうけどなあ。
    一人もいいもんだ、とおもう。毎日、職場でもホテルでもずっと顔を合わせていた、というか、夫婦のように一緒にいたもんだから、まあ、お互いに気を遣っていたし、それはそれで、なかなか疲れる。
    八時に起きて、例の朝食レストランへ。一緒にいると、飯の時間とかもあわせるもんだから、別に食いたくなくても、ちゃんと食うことになる。もうそんな朝食も今日で終わりだ。今日はジャイとアヌーシャも待ち合わせて、一緒に朝食。
    髪の毛がぱさついて困るという悩みを持ったクリスがレストランの近くのアーユルベーダの薬局で、変なオイルを調合してもらう。変な匂い。
    みんなでいつもの道をいつものように歩いて出勤。クリスは引き継ぎの準備を済ませ、一時に記念撮影をして、バンガロールへ。深夜二時の飛行機をバンガロールで買い物なんかをしながら待つらしい。深夜二時・・・・。どうすんだろ、それまで(笑)
    残された俺は、もう他のこと考えたくないし、しっかりクリスの分まで把握していかなければいけないので、自分ペースに持って行くべく、作業作業作業。クリスが残していったプログラムと俺のプログラムを合わせて自分で全部コントロールできるようにする。クリスのやつを見たら、そんなにたいしたことをやっているわけでもなく、バグも多いので、もうこうなったらやけくそで大改造。フルダイナミックで生成する構造にチャレンジ。ヘルプを見ながら、歩くスピードで、着実に問題を解決していく、が、道のりはまだ遠い。
    インド人のディレクター要員に、いろいろタスクを与えてやってもらおうとするのだけれど、あまりうまくいかないみたいだし、俺とクリスの写真をコピーしてくれ、だの、日本の音楽のmp3をコピーしてくれだの、ヘルプ見れば書いてあることをいちいち聞いてくるので、なかなか集中できない。かとおもうと、俺の作業を一時間くらい(!)ただじっと眺めてるし・・・・とほほ・・・・。マウスを持つ手に彼の鼻息はかかるし、時々、変な言葉でぶつぶつ言うし・・・・。困ったなあ、自分の仕事に戻ってくれないかなあ・・・・とおもっても、人の作業をじっと横で眺めるのは、インド人にはよくあることらしく(前も書いたが、一台のコンピュータの前には、必ず、二人か三人座っている)彼としては、おかしな行為をしているわけではないのだ・・・・。
    夕飯は、ケララハウスでチキン何とか(カレー)、フィッシュモリー(カレー)、ベジタブル何とか(カレー)、と、ケララめいぶつのなんだあれの名前は、パラータだっけか、ナンみたいなやつ・・・そんなの、と、今日は呑みたい気分だったので、店員にビールを買ってこさせ、一人でクリスに乾杯。ありがとう。次は、来年の・・・・インド?日本?
    明日は、どうしよう。ジャイとアヌーシャは終わらないから仕事するっていってたけど、俺は行きたくないな(笑)やすみだ。ビーチ行くか・・・・やっぱり。一人でビーチか・・・。そうだ、おばさんの葬式だ。ビーチで葬式だ。

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    Fri, 11 Mar 2005

    0310
    夕食は昨日と同じ、マザーズキッチンというこきたない掘っ立て小屋みたいな食堂。たぶん、今までの人生の中で、一番うまいチキンカレーかもしれない。あのカレーを日本で出したら、テレビで紹介されるような話題の店になるな(笑)
    クリスの最後の夜なので、どこに行きたいと聞いたら、マザーズキッチンに行きたいというので、ビールを我慢してそこに決める。ビールで乾杯したかったけど、もちろんおいていないので、ジューサーで荒く砕いただけのパイナップルジュースで乾杯。
    朝飯も、いつものところで、プレーンドーサとコーヒー。いつもと同じように、インド人従業員(わざわざインド人従業員、なんて書かなくていいな、インド人しかいないから・・・)に囲まれ、食っているのを見つめられ、写真をせがまれ、わけわかんないことを話しかけられ、にこにこしながら、朝の激辛の儀式。インドで、いつものように、っていうのが、全く自分でも何のことかよくわかりません・・・・。インドで「いつも」の生活をしてると、気が狂いそうになる。
    結局、やっぱり、俺がプログラムをすることにした。明日からクリスもいないし、新しくつれてこいといってつれてきたやつも、あんまり詳しくないようだし、英語もあんまり話せないし、元からいるやつは何いってるかわかんないし、肝の所は握っておかないと、ハンドル出来なくなりそうなので。
    久しぶりに、LINGOを書いていると、だんだんドライブがかかってきて、周りのインド人が気にならなくなり、自分がどこにいるかわからなくなる。我に返ると、インドにいる自分を発見して、ため息が出る。
    どこか、気持ちのいいところに引きこもって、五日間ぐらい没入したい。それもいいな・・・。コヴァーラムのきれいなホテルに泊まって・・・・。いいな、ベストだな。進行も管理しなくちゃいけないから、それは無理だけど・・・。
    しかし、LINGOを書いていたのはもうずいぶん前なので、それからかなりディレクターも変わってしまって、何がなんだかわからない。思い出すのも大変なのに、新しいことも勉強しなければいけない・・・・。気合いだな・・・・。調子に乗ってきたところで、クリスがいなくなるのは、困ったな。やることがふえるばかりではなく、気分的にもなんか、感傷的になってしまって、仕事が手につかなくなってしまいそうだ(笑)
    明日は、昼にはもうクリスがでてしまうから、午後、一人残されたときの気分が心配だ・・・。力が抜けてしまうかもしれない。太平洋の真ん中でひとりぼっちで浮かんでいるような気分になってしまうかもしれない。それを乗り越えるためにも、楽しみが必要だ。インドに残るモチベーションが必要だ。ひとつは、プログラミング、もう一つは・・・・ビーチか?週末をどうやって過ごすか考えていなかったので、計画を立てよう。コヴァーラムにでもいって、きれいなホテルに泊まって、一日海を眺めていようか・・・。それとも、もっとアグレッシブに、しらない街を歩いてみようか。やだな、出来ることなら、動きたくない。ビーチに行って、アーユルベーダマッサージとかいうのをやってもらってこようかな・・・・。ああ、どれもわくわくしないな・・・・。インドに残るモチベーションたり得ないな。
    夜、部屋に帰って、テレビでアメリカのカスタムバイクバカのドキュメンタリーをクリスと見て、バカだなあこいつら、と大笑いしたあと、なんか人生について二人で語ってしまった・・・・(笑)クリスはいろいろなことで人生の転機らしく、ドイツに帰ったら、解決すべき問題が山積みらしい。がんばれ、クリス。俺もがんばる。
    クリスのいなくなる明日から、少し生活が変わるだろう。それをかんがえると、武者震い(笑)少しおしっこ漏れそう。砂漠の真ん中で、なぜか、重い責任を背負って孤軍奮闘する、普通の日本人(笑)責任?いや、これは、インドテーマパークで繰り広げられる、アトラクションゲームだ。あまりシリアスにとってはいけない。でも、集中してやらないと、すぐゲームオーバーだ。長く楽しむためには、慎重に、着実に物事を進めなければいけない。イベントの少ない広場でベンチに座っていては、ミッキーマウスは会いに来てくれないのだ。
    何かいてるんだ、俺は。気が狂ってきた。

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    Thu, 10 Mar 2005

    0309
    叔母が亡くなった。乳ガンが再発していたらしい。半年ほど前の弟の結婚式では元気な姿を見せていたのに。
    茨城大学の近くでそろばん塾をやっていた。よく働く人だった。眉間に大きなほくろがあった。大きな声で笑うと、金歯が見えた。子供のころから、この人だけには嘘がつけない、と思っていた。目のおくに知性を感じた。なんていうか、近代的自我をしっかり持った人であるような気がした。

    おばちゃん、今、おれはインドにいますよ、涅槃に近いですよ、たぶん水戸よりも(笑)。インドはわけがわかんないところです。いろいろ、ありがとう。また会いたかったです。ご飯、いつもおいしかったですよ。渡里の台所のにおいが好きだったな。さようなら。

    いつもの、ホテルと書かれているが部屋がないレストランで朝飯にイドリー。早めに出勤。インド人のディレクタープログラマーが、あまりリンゴがわからないらしいので、クリスと基本的な機能に関するスクリプトのプロトタイプ作り。ジャイとアヌーシャの作業のコンサルティング。
    ムービーの加工で一つ困ったことを発見。ファイナルカットで色味を調整したりデインターレースしディレクターで使うキューポイントを埋め込んで、一気にバッチ書き出しだな・・・・と思ったら、クイックタイムのバッチ書き出しに、マーカーをつけて出力する(つまりテキストトラック)オプションがない!普通の書き出しには、ちゃんとマーカーオプションがついているのに・・・。修正、編集したクリップやシークエンスをバッチで書き出すと、キューポイントが失われてしまう。ショック。ばかげてる。ステューピド。つまり、一つずつ手で書き出しを選んで、書き出しては待ち、書き出しては待ち・・・・を繰り返すのか・・・・。合計四百時間!いや、キューポイントが必要なのはもう少し少ないな・・・はんぶんくらい?二百?キューポイントがいらないムービーはバッチすればいいわけだから・・・まあ、いい。よくないよなあ。もっといい方法ないかなあ・・・。書き出しちゃってから、ピークでマーカー埋め込んで、一つずつ保存・・・・同じ手間がかかるなあ・・・それならファイナルカットの中だけで済ませた方がスマートだなあ・・・・
    まあ、ダイナミックな構造を選んだおかげで、全部の素材が必ずしも今そろっていなければいけないわけではないのだ・・・。あとでゆっくり誰かがちまちま書き出せばいい。
    クリスは明後日発つ。そのあとは俺ががんばらなくちゃいけないんだな・・・・。ああ、日本語でコミュニケートできる同僚がほしい。よし、明日、がんばろう。ちょっと足を使おう、動き回って、俺のペースに持って行こう。前のめりくらいじゃないと、インド式にはついて行けない。
    インド式を受け入れないと、気が狂う。

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    Wed, 09 Mar 2005

    0308
    今日は、シヴァラーティー。シヴァラーティーというのは、シヴァのお祭りだそうです。で、インドの祝日で、お休みの日。でも、我々は通常通り営業。
    シヴァをまつる寺では、夜通しプージャ?っていうのかなんていうのかお祈りの儀式をしているはず。去年は、ドイツ人(去年もドイツ人たちと一緒だったか・・・)の一行と一緒にバンガロールで住宅街の中にある小さな寺へ参って、中に入れてもらってお祈りに参加した。
    でも、ここケララでは、ヒンズー以外ははいることが許されない寺が多く、しかも近所で見かける寺は、中では何か行われているらしいが、戸を閉ざしていて様子をうかがうことは出来ない。昼間は、門前にでかいスピーカーを出して、爆音でシヴァをたたえる祈りの歌が流れていたが、夜になるとうってかわって静かだ。
    ということで、部外者のクリスと俺は、あきらめて部屋に帰り、テレビでスパイクリーのガール6をみる。
    今日も一日、映像の加工と、キューポイントの設定、等々、についてのプロセス作り、テンプレート作り。それように今ジャイたちがやってる作業の手順をアジャスト。大体、手順的にはこれでバッチにかけられるんじゃないか、という感じのところまで。DVDとはいえ、四百分間におよぶ映像を詰め込むんだからうまく準備しないと大変だ。
    クリスは、ついに自分でダイナミックなメニュー生成のスクリプトのひな形を作り始めた。俺もクリスも、もうかれこれ五〜六年LINGOをいじっていないので、あれはどうやればいいんだっけ?確かああいうやり方があったんじゃない?みたいな感じでぶつぶつ言いながら苦労する。しかし、まだクリスの方が同じようなことをフォーサイスのやつで同じ事をやったのでくわしい。任せた。でも、なんかLINGOプログラミングの楽しみを思い出して、もう一度がつんと取り組んでみたくなった。クリスが時々、あー!とかオーマイガッとか叫んでいるのを見ると、楽しそうで・・・・。いまさらLINGOじゃないんだけど・・・。
    よし、MAXをもっとちゃんと一から勉強してみよう、と思う。でもねえ、アイデアがないんだよね(笑)あってもそれを実現するモチベーションもないんだよね・・・、出来るんだろうなあ、でもそれやってどういう意味があるのか・・・とか考えちゃう、理由とコンテクストがないと手を動かさないから・・・。つまり、それそのものを純粋に楽しめないタイプなんだよな。
    でも、ネストの作品で没入するのも悪くなかったかな・・・。ネストは何で毎年俺がインドにいるときに公演をぶつけてくるんだろう(笑)まあ、戦略的にはそれでいいんだけどね。でも見てみたい・・・・。
    世の中には、努力が出来る人としないひととしたくても出来ない人がいる。努力が出来る人は、どんなことでも真っ正面からぶつかって、それを乗り越えるしか解決の道がない、と信じることが出来る人だ。しないひとは、問題があってもあきらめてその前で引き返す人。ところが、努力がしたくても出来ない人、というのもいて、問題にぶつかるとなんだかんだ理屈をこねてそれを迂回する道をみつけ、何とかその場をしのぐ事が出来てしまうので、結局平坦な道をだらだらと進んでいくタイプ。真剣に物事を解決する体力が身に付かないまま、凡庸な一生を送るのだ。そういうのは中途半端に賢いやつに多い。という話を、ある知人から聞いてなるほどと思ったことがある。まさにそれは俺のことだ。まあ、どうにかなるだろ、いちいち真剣にやろう、真っ向から勝負していこう(笑)とインドにいても、普通にたわいのないことを考えるのである。
    インドの話でも何でもないな・・・。

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    0307
    毎日、外食なわけだ。一応、部屋にキッチン、というか、台所がついているし、スパイスや穀物をすりつぶすためだろう、石のまな板と石のとちめんぼうというのか、インドの家庭では必須なんだろうけど、そんなもんもついている。もちろん、そんな台所は使う気になれない。何年も使っていないキャンプ場の鍋と飯盒みたい、な感じだ。それに、毎日、日本の物より一センチはでかいゴキブリという虫に挨拶している。初めのうちはいてもたってもいられず頭の中で対策も考えてみたが、今はもう、なんか、インド的あきらめで無視だ・・・。
    というわけで、何度もいうように毎食外食なのだけれど、朝は日本だったら絶対に営業停止になるような食堂で15Rsぐらいですむんだけど、昼にはそれが70Rsになり、夜は確実に150Rs〜200Rsはとんでいく。こんな事を書くのは、金がないとか、もったいない・・・なんていうけちなことからではなくて、その差がショッキングだからだ(笑)日本人の俺やドイツ人のクリスにとっては、正直、安い。150Rs(400円弱)で、日本のインド料理屋でこれだけ頼んだらひとり三千円だな(もっとだな五千円だな)、というような料理が並ぶ。10Rsでたらふく食わせる食堂もあれば、1Rsをせがむおばさんや子供もいるし、まいにち日本人のような基準で金勘定をしているインド人もいる。ジャイとかアヌーシャとか(笑)もちろん、彼らの金のことはどうなっているのかわからないけれど。去年、ちょっと高いレストランでアヌーシャに、ちょっと高くないか?ときいたら、そんなでもないんじゃない?ユーロに換算するとこのくらいよと返された。インドにすんでるんじゃないのか、おまえは?(笑)それに比べて、クリスはけちだ。細かい勘定にもキチンとしている、というのではなく、せこい。説明するためのたとえが見つからないが、せこさがにじみ出ている(笑)まあ、俺も人のこといえた口じゃないけど・・・・。でも、せこいんだよなあ、なんか(笑)
    朝、ちょっと濃密なミーティングをしたおかげで、なんかもうどうでもよくなって、あまり英語が話したくなく、話したくないだけではなく、日本語の独り言が自然に口から漏れるので、ちょっと引きこもりがちに、裏でクリスとインド人スタッフがああでもないこうでもないといっているのにも参加せず、黙々と映像加工のテストをする。細かく数字を刻みながら圧縮や色補正、音声加工などのセッティングをテストする。というか、ちょっと逃げ込む。今日は、お願いだから誰も話しかけないでくれ・・・・。と思っても、そうはいかない。
    クリスとプログラム担当の彼はどうもクイックタイムのキューポイントのこと、ダイナミックにメニューを生成する方向でやりたいというはじめのアイデアに立ち戻ってその説明をプログラムの彼に話していたらしい。でも、彼は出来ないらしい・・・・(笑)リストだろ・・・・。それなら俺が一日勉強すれば思い出すよ・・・二〜三日あれば出来るまかせとけ、とは、戦略的にけして口に出さず、クリスがいらだちながら他のプログラマーにやってもらうしかない、他のやつつれてこれないのか・・・というのに、同意し、そうだねえ・・・・、それがいいかもねえ・・・・なんていっている。これでいいのか、日本男児(笑)いいよね?
    どうも、明日は祭日らしい。なんの・・・?ことしの三月は、まず、シヴァラーティがあって、ホーリーがある、ときいているけど、南インドでホーリーはどうなんだろう?明日はシヴァラーティーなのか?え、明日祭日ということは、今日の夜中なのか?明日なのか?

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    Mon, 07 Mar 2005

    0306
    もうすっかり体調は回復した。あと三週間。もうあんな苦しいのはごめんだ・・・。気をつけよう。
    あいかわらず、インド料理を見るとうんざりする。
    しかし、明日からまた選択肢のない食生活が始まる。
    九時半頃、ヴァルカラからトリバンドラムへ帰ってきた。
    五日のあさ、休みなのでゆっくり十一時くらいまで寝て、朝飯も食わず起きてすぐに着替えのTシャツとパンツとタオルをもって、駅の前のバスステーションへ。ヴァルカラへのバスを待っていると、身なりのいい(といっても、ちょっときれいなシャツにきれいなズボンの)おっさんが話しかけてきて、自分もヴァルカラに行くんだという。話を聞いているうちに、名刺を出してきて、ヴァルカラに新しくできたリゾートホテルで働いているという。来た(笑)このおっさんはどう見ても客引きだ。バスを待っていてもなかなか時刻どうりに来ないので、汽車で行くことを勧められる。ここから1時間程度だという。クリスと一緒に、ああそうですか、と素直に汽車に乗り、四十分ほどでヴァルカラ到着。俺はそこでおっさんとバイバイする方がいいと思ったんだけど、人のいいクリスはおっさんに勧められるまま、そのリゾートホテルを一度みてみてもいい、なんていい始め、まあ、しつこい場合は俺がぶち切れて始末する心構えをしてクリスに着いていく。おっさんのいうには、シーディットのスタッフに勧められたガバメントゲストハウスっていうのは政府のVIPがとまる五つ星クラスのところで、部屋も取れるかわかんないし、異常に高いからよせ、と・・・。ばかな話だ、このおっさんいい加減なこといいやがって、と俺は思うものクリスはどうもおっさんをしんじているようだ。忠告しても聞かない。ホテルに着くと、ココナツまで出してきて、執拗なプレゼン。支配人らしき人まで出てきて、クリスはそこに決めてもいいかな、なんて雰囲気になってきた。とにかくガバメントゲストハウスに行ってみようよ、というはなしをうまく切り出し、待たせていたリキシャで退散。
    どこが五つ星だ(笑)ツインがたった二百五十ルピー。おっさんのホテルの6分の1だ。清潔で雰囲気も悪くない。ビーチにも近く、最高の立地条件。
    インド人のセールスは、しつこいだけでなくて、嘘をつくから、いやだ。
    早速タオル片手にビーチへ向かう。
    ヴァルカラは、俺の持ってるガイドブックにも、クリスの持ってるガイドブックにも載っていない。断崖絶壁の下に広がる遠浅の、白い砂の美しいビーチだった。がけの上には、観光客相手のレストランや土産物屋が集まる一種異様な雰囲気の村が展開している。どことなく、嘘くさい。ディカプリオの映画にビーチというのがあったが、それを思い出す。元ヒッピーの夫婦、親子、ビーチからビーチを渡り歩く背中にディジェリドゥーを背負ったネオヒッピー、インド人のツアーガイドにべったりの金持ちのおやじやおばさん。七十年代にここに流れ着いて居座ってしまったどう見ても気の狂っているとしか思えない元ヒッピーだったであろうおやじが薄暗い店の奥から、俺の目を見てリキシャサブマリンヘリコプタエアプレイン・・・・といいながらあきらめたような笑みを漏らす・・・・。リアルイタリアン、ファンキー、アート、等とかかれたレストランでは、ドラムンベースやトランス、あるいはノラジョーンズやボブマーリー・・・。
    ここにいると、病気になる・・・・。と、からだがいっている。もちろん、日本人などどこにもいない。たまに金持ちのインド人を見かけるが、ほとんどが、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スカンジナビアの方から来た白人だ。中でもなぜかドイツ人が多い、気がする。ここにいると、俺、日本人、は病気になる・・・・。とおもう。なぜか・・・・。
    ヴァルカラでは一日中ビーチとがけの上のレストランの往復。隠すように新聞紙に包まれていたりお茶のポットに入れ替えてあったりテーブルの上に置かないで下に隠して出されるビールを飲み、ビーチで寝転がって、たまに水遊びをして。
    ゲストハウスに帰り即寝ようとするが、深夜、何度も目を覚ます。ビーチの方から、爆音で妙なインド音楽が鳴り続ける、朝まで。インドには、騒音、という概念がないようだ。人の迷惑にならないように・・・ということは、教育されないのだろうか。
    で、六日日曜も朝からビーチ。ゲストハウスをチェックアウトするときに、ドイツ人のバックパッカー二人に声をかけられ、クリスがドイツ語でなんだか早口で楽しそうにおしゃべりする。うらやましい。俺も、日本人と、話したい。日本人だったらわかるよね、みたいな話がしたい(笑)安室奈美恵の話でも、ドランクドラゴンの話でも何でもいい。
    とおもっていたら、日本人らしき一人旅の女性を発見。うん、どうみてもあれは日本人の態度と表情だ。服装は、インド旅行仕様に少しだけインドテイストがはいっているが、日本人の着こなしのセンス。水着にも着替えず、ただ、ビーチをぶらぶらして、ふむふむ、なかなかいい所じゃない・・・みたいな感じ。クリスが、ここにいる観光客のうちの0.01パーセントの日本人にせっかくであったんだぞこえかけろよ、というがやめておいた。彼女には俺は日本人に見えていたのだろうか。だろうな。俺は、典型的な日本人の服装と態度をしているんだから。典型的・・・・、というのとはちょっと違うな。なんかあるんだよ、コードが。共同体の持つ、コードがにじみ出るんだね。
    ビールを飲みながらサンセットを見届けたあと、駅へ向かい、鈍行のトリバンドラム行きへ。行きと違い、1時間半ほどかかって到着。
    海水でべたべたになった服を洗濯して、クリスとテレビでアメリカンパイ2をみる。
    クリスはどうも腹が痛くなったらしい。俺と同じあたり。なんか変なもの食ったかなあ・・・・と、ぶつぶつ言ってトイレへ。あらら、大丈夫かな・・・。

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    0304
    今日は、四日だから、もうかれこれ、二十日間ほど、インドというところにいる。毎朝、あれ、俺まだインドにいるのか・・・出口無し・・・とおもう。いや、ずっと英語だから、ノーウェイアウト、と思う。
    これは去年もインド日記で書いたような気がするけど、英語がうまいように話せないので、初めのうちは頭の中で日本語と英語が混じり合って、翻訳したりなんかしながら、英語を話すのだけれど、そのうち、英語で考えるようになってきて、でも、その英語が幼児並みなので幼児のようなことしかいえなくなってくる(笑)山を越えると、口の周りがよくなるので、幼児並みの語彙で、たくさん言葉が口をついてくるので、時間をかければ何とか年相応の話が出来るようになってくる。疲れてくると、あまり自分に関係のなさそうな話を聞き取るのをやめ始め、聞き取るのをやめている時間は、頭の中に、いかなる言語も存在しなくなり、放心している。ここはまだインドだし、みんな英語が第一言語ではないからなんとなくみんなイギリス英語でクリアに話すから聞き取りやすいが、アメリカなんか行ったら、話にならないだろう・・・。
    しかし、ディレクターのプログラマーの彼は、ころんころんしたインドなまりでしかも声が小さくスピードが速いので、何いってるかわかんない・・・・。まあいいや・・・。
    今日は、映像の圧縮フォーマットに関するテストと、複雑な情報構造を具体的にどうリンクづけていくか、プログラムの構造はどうするか、というようなこと。クリスとは、はじめに、メニューからリンクから映像からすべてを一画面にダイナミックに表現する手法を考えていたが、プログラマーの彼がオブジェクティブなやりかたにあまりぴんとこないようで、手数はかかるがスタティックな構造で力業で勝負することにした。複雑な構造を表現する複雑なスクリプトを書きこなすのが、クリスも俺ももうずいぶん昔にLINGOを書くのをやめたのでこの時間内では無理だと判断した。それならば、自分たちの仕事を減らすためにも、彼に出来る方法を採択することがベストな方法だと考えたからだ。構造的にはうまい仕組みを考えて、スクリプトを組むことさえ出来れば、気持ちのいい物になったろうけれど。
    なぜか今日は、よくインド人に写真を撮ってくれ、とせがまれることが多かった。飯を食いに行けば、店員たちやなんだかしらない腰巻きのおじさんに囲まれて、フォトフォトフォト・・・とせがまれる。掘っ立て小屋のような店の青年にもフォトフォトフォト・・・。店先で(一日中)たむろしている青年たちに行きと帰りにフォトフォトフォト。しかし、写真とってもらって、どうするんだろう(笑)何の意味があるんだろう?どうすればいいんだ、君たちの写真を撮って・・・撮られるだけで、いいのか?・・・かんがえるとわけわからんので、考えるのをやめることにする。ずいぶんいろんな事の理由を考えるのをやめてきたような気がするなあ・・・(笑)
    フェムケがオランダに帰るという事で、今日は事務所のみんなでさよならパーティーをしているらしい。ので、スカイプで電話。やっぱり携帯へかけると、ちょっと聞き取りづらい・・・・でもフェムケの声が聞けてよかった。彼女には俺の声は聞こえていたのだろうか(笑)新しいイーサケーブルを買ってこさせたので、スピードは56kモデム並みだが調子がいい。スカイプで理絵がオンラインになっていたので、十分ほど話す。ネコのロイとも話す。声が聞けてよかった。声を聞くことで、ちゃんとそこにいきているんだな、と感じることが出来るんだね。
    夕食は目の前のホテルの屋上のレストランでビーフ。ステーキって書いてあったんだけど、どうも、どす黒いカレーで煮てあるような気がする。そうに違いない。だって見た目がビーフカレーなんだもん。これは、日本ではビーフカレーっていって、ステーキとは絶対いわない。
    ケララでは酒屋がないし、入るレストランのいうレストランには酒がおいていない。もちろん、今日行ったレストランにも酒はおいていない。今日もビールはお預けだ。せっかく、腹の調子もよくなってきたのに・・・・。
    しかーし!明日と明後日は休みだ。スタッフに教えてもらった、コヴァーラムよりもきれいで、観光客にしられていないからすごくいいところだ、というビーチにいく予定。そこに一泊してこよう。ん?観光客にしられていない、ってことは、観光客向けの施設がないって事だから、ビールを飲めるところもないのか?

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    Fri, 04 Mar 2005

    0303
    何も書くことはなくなってきた。毎日同じで(笑)
    去年はこんなにインド料理にうんざりしていただろうか。もううんざりだ・・・・。とにかくスパイスのきいていないものがくいたい。ここではスパイスのきいていない物を探すのが、非常に、想像を超えて、難しい。もう、何を食っても同じ味に感じる。何でもかんでもスパイスをがっつりきかせて、食えない物も食える物にしてしまっているんじゃないか、と思ってしまう。飯屋で、隣の腰巻きのオヤジが左手をテーブルの下にかくし、よそ見しながら右手でぐっちゃぐっちゃに飯をこね回しているのを見ると恨めしい。ちょっと疲れているのか、心が狭くなってきて、行儀が悪いから手で飯をこねるな!と、元も子もないことをいいたくなる。
    ということで、食う物が限られる・・・。朝は仕方がないから、自動的に、マサラドーサかイドリー。イドリーは米粉の蒸しパンみたいなもんで、なぜかちょっと酸っぱい。そいつを辛いカレー汁につけて食う。もしくは、右手でねちねちとカレー汁と一緒にこねて食う。まるで熱いシャワーを浴びて目を覚ますことのように、カレー汁を朝に食うことは、ここはインドであり、自分は今インドにいる、ということをハッキリと思い知るための儀式のようなもんだ。ひるは・・なにくったか・・・ミールスだ・・・大皿かバナナの皮にちょっとずついろんな種類のカレー汁やカードと呼ばれるヨーグルトが盛られ、そいつをぱさぱさの米と一緒に、やはり右手でぐっちゃぐちゃにこね回して食べる。今日は腹が減っていなかったわけではないけど、二口三口、口に運んだら、もういやになって、ただ白い飯だけ食って終わりにした。
    六時頃、ミーティングのあと、疲れたのでバーガー屋っていうかベーカリーにいって、フライドポテトと、甘いお菓子(なにかわかんないけどしっかり香辛料がきいている)、とアヌーシャが食っていたサンドイッチの半分をクリスとまた半分に分けて食い、エスプレッソと称する濃いめにとかしたネスカフェをのむ。帰りにフルーツジュース。チク、とかいう日本では見かけない、ジャガイモみたいなフルーツのジュース。ジャイのうちでキウイのようにスプーンですくって食ったやつ。腐りかけた梨みたいな感じ。口の中でじゃりじゃりする。
    きょう、シーディットのスタッフの一人が死んだらしい。バイクに乗りながら携帯電話をかけていたそうだ。夕方、ベーカリーでジャイから聞くまで、人が一人死んだなんてきがつかなかった・・・。どの人かわからないけど、昨日までそこにいたのだろう・・・。何もなかったような普通の一日・・・・。
    シーディットから帰る途中の坂をクリスととぼとぼ歩いていると、なんだか懐かしいような、どこかで感じたことのあるような気持ちがし、ぐら、っと背中の方からおそってきて、おしっこをちびりそうになった。そうだ、子供のころ、お盆になると、提灯をぶら下げて暗い坂を通って墓参りをしたものだった。何年くらい前だろう・・・小学生のころだから、二十五年くらい前だろう。坂の中途に、万屋があって、帰りに冷えたジュースを買ってもらうのが決まりになっていた。暗い坂の途中に暗い蛍光灯に照らされて、小さな、埃をかぶったいろんな日用品が所狭しと並べられていたのを思い出す。てきとうにしか舗装されていない坂道をぽつんぽつんと蛍光灯が照らしその先には真っ暗な林が広がっていた。
    そうだ、今となっては、いっちょまえの地方都市を気取っているけれど、幼いころの水戸は、こんな感じだった。茨城大学のあたり・・・。
    小学生のころ、隅田川の花火を見に、どこいらへんだったか、川沿いの雑踏へ父につれられていったことがある。家族でいったに違いないが、記憶には父の姿しかない。人の波にもまれながら、雨の上がったあとだったのか、靴を泥だらけにしながら、屋台や小さな食堂の並ぶ路地裏を、父を見失わないようにあるいた。インドのごみごみした雑踏を歩くとき、その時感じた心細さにを思い出す。全く違う種類のものだけれど、なぜかふとおもいだす。
    昨日つながったイーサケーブルが、またぶっちぎれた。なんだかしらんが、もっとひどく切れている。同じところが。同じ所っていっても差し込み口の根元なんだけれど、どう考えても、わざとこねくり回して復帰不可能にしたとしか思えない。つながってたんだから、そっとしておいてよ・・・・
    映像の圧縮に関して樋口君にメールで質問した答えが返ってきている。太郎さんからもアドバイス。ありがたい・・・・。ありがとう。ケーブルをこねくり回される前にメールチェックしておいてよかった。いろいろ試しているんだけど・・・黒バックで撮影した映像なんだが、なんせ、照明がうまくなくて、きれいなすかっとぬけた黒がでない。ダンサーが変に見えない程度には補正してるんだけれど、圧縮するとひどい。DivXというのを試すが、高圧縮で画質もいい。しかしリニアに普通に再生する分にはいいんだけれど、スライダーでバック、フォワード・・・なんて動かそうと思っても、相当なマシンパワーを要するようで虹色の玉がぐるぐる回る。ビデオの中途のポイントへとんだりいったり来たりするファンクションもあるので、これは無理だ。ソレンソン3かな、やっぱり。mpeg4の方が圧縮率がいいし黒がきれいにでるようだけれど、これはどうなんだろう・・・。ウィンドウズでうまくいくのか・・・?
    まあ、期待はしていなかったけれど、やっぱりこっちのスタッフもあまり詳しくない。しかも、今時directorでオフラインメディアのオーサリングなんてやっているところも少ないだろうから、最近どんなことになっているのか、よくわからん。こんなの来る前に調べとくべきだったし、調べてくるはずだったんだけど、出発前にテンパッたおかげで、何の用意もしていないまま、まあ何とかなる、と思ってきたんだった。去年の経験から何も学習されていない。ここでは、何とかならないことの方が多いんだ。さあ、どうしよう。ダイアルアップでつないでも、ノイズだらけで、ウェブサイトが一ページも開けないまま、ぶつぶつ切れる。調べようにも調べられない。自分のマシンの中をくまなく探しても、そんなものに関する情報は見あたらない。今日樋口君にもらった映像圧縮の基礎、みたいなドキュメントだけだ・・・。そこには、映像圧縮はとっても奥が深くて、コンプレッショニストという職業がかるらしいことが書いてあった(笑)奥が深いのは、よーく身にしみてわかっているのに、何で調べてこなかったか・・・実験してこなかったか・・・・
    macwinハイブリッドDVD-ROMをディレクターでオーサリングして、映像の画角は640*480。そういうとき、どういう圧縮が最適なんでしょう?どういう設定が最適なんでしょう?DVDということでそれなりのスペックのマシンを想定するから、あまりマシンスペックは気にしない。ズバリ、これで行け、ってだれかおしえてくれないかな・・・・(笑)

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    Thu, 03 Mar 2005

    0302
    相変わらず便はゆるいが、もうだいぶいい。
    今日も朝飯を昨日と同じところで食って、昨日と同じように出勤。歩いて。五分くらい。
    コヴァーラムで焼けた額の皮がむけ始めて、ひどくみっともないことになっている。そこで、cafe do brasilと書かれたばかげた帽子が手放せない。東京でかぶっていても、ばかげてることはばかげているが、インドでは輪をかけて全くばかげて見える。誰一人として、なぜそんなことがかかれたオレンジとブルーの帽子をかぶり、的が胸に大きくかかれた水色のTシャツにジーンズ姿なのか、理解できないだろう。まるでちんどん屋が歩いているようにしかおもわない。自分でも理解できない。自分がちんどん屋にでもなったような心持ちがする。皆振り返り、子供たちは手を振る。
    インド綿のシャツに腰布で裸足のおっちゃんたちの方が、正しいような気がしてくる。というか、正しいんだけど。
    トリバンドラム市内では、あまり牛やイヌを見かけない。牛やイヌもこの暑さに参っているのかもしれない。っていうか、今冬なんですけど・・・・。
    牛やイヌを見ない代わりに、共産党の赤い旗が、至る所にはためいている。しかも、日本の横断歩道に備えてある学童用の黄色い旗のように、一所に旗が何本も植えてある。張り紙禁止、とかかれていない壁という壁に貼られているのは、たいてい、へんてこ映画の手書きのポスターか、共産党のスローガンが書かれた文字だけのポスターだ。
    トリバンドラムはどんなところかといったら、赤い旗と椰子の木とリキシャのまちだ、としか答えられない。こんな事は考えていなかったが、ここへはもう二度とこないんじゃないか、と思った。二度くる?二度くるなんて、インドの街ではどこに行っても考えられない。考えられないが、二度くるのだ。いつかくることになるのか・・・・。赤旗と椰子とリキシャの街に。
    午前中、インド人のdirector使いのおじさん(こう書くと蛇使いみたいなのを想像するな、おじさんといっても二十代後半くらい何だろうな。ここの人は、ちゃんと教育を受けた技術者たちだ。みんな身なりだってキチンとしてる)が、ちょっとやってきたんだけど見てくれ、といってモックアップみたいなのを作って、きてしまった・・・。しかも、なんていうか、銀行のATMの画面みたいなデザインで、ボタンとか、変な色のマーブルだったりして・・・この言葉、あまり使いたくないけど、ダサイ。でもかなり作り込んでる。まあそれはいい。まずいのは、彼らが指示を待たず、突っ走り始めていたことだ(笑)無駄な作業と無駄な時間が発生している。それは、俺が昨日おととい、クリスについて行ってみよう、と思ってしまったからだ。それもあるし、彼らは彼らの仕事の進め方があるだろうし、それを理解しないまま、こっちもいつもこんな感じだから、ということでコミュニケーションを怠っていたからだ。長年連れ立っているかみさんにも、ちゃんと毎日愛してるといわなければいけない、みたいなことだ。ちがうか・・・。違うな、全く(笑)よしわった、やっぱり俺が仕切る、ということで、クリスジャイアヌーシャ俺で緊急会議。進め方の再確認と、こういう段取りにしてくれということをお願い。というか、再確認。俺の作ったスケジュール表とドキュメントの最新バージョンをちゃんと見ながら、話を進めてくれ!明日でいいから、全員集めろっ。
    勉強になるなあ・・。基本的なことの(笑)いや、なんて事ないんだよ、日本でだったら誰でも出来るようなことが俺には出来ないんだから、ここで勉強するわけだ(笑)それともちがうか・・・?そう、それはインドだからだ、ということも出来る・・・。いやインドだから、じゃないな・・・俺の責任だ。俺の言葉の壁と(これは正直、ひどく大きい・・・・何回そんな反省してるんだろう、何で時間があったのに勉強していなかったんだろう・・・と何年思っているんだろう・・・言葉を知らないから、例えば、「一石二鳥」といえばわかる概念を、いちいち回りくどく、しっている簡単な言葉だけで表現しなければいけないのだ・・・)クリスやジャイに頼ってれば何とかなっていくだろう、という甘えのせいだ。
    まあ、とにかく、クリスもジャイもしきり屋さんではないようなのでここは日本人の俺が、細かく管理することにした。細かく、っていったって、細かいことにならないんだけど。
    昨日、ぶった切れたイーサケーブルは、ほぐして、何本かある切れた導線をねじって結ぶことで復帰。なんだそれ・・・・。つかれる・・・。

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    Wed, 02 Mar 2005

    0301
    腹筋鍛えよう。腹がたるい時、踏ん張る腹筋がないとだめだ・・・・。コルセットのように、ちゃんと内蔵を持ち上げてくれる腹筋を作ろう。腹が出てきてわかった。すべては、腹からだ。腹が大切だ。そして、インドをしればしるほど、腹が大切だ、と思うようになる(笑)
    昨日よりは、よくなっている。下痢も水のような物から、軟便に変わってきている。時々でるけど、水が。便はちゃんと観察しているけど、別にアメーバがいるときのようなもんじゃないし、大丈夫だろう、サルモネラとか、そんなやつだったんだろう。そんなやつだったら大丈夫だ。腹痛も軽くなり、十二指腸あたりから、少し下のほうに変わってきたので、大腸に屁がたまって張っていたんだろう、今ではこれは腹が張っているときの感じだ、とわかる。
    インドは、ケツと口の距離が近い。糞がそこら中にあるということもあるし、生活していると、ちゃんと感じる。食い物を食べて、糞がでて、それがまた飯の肥やしになって、食って出して食って出して食って出して・・・・みたいな感覚がヴィヴィッドだ(笑)それに大地と人の距離も近い。そこら中に人がぶっ倒れているからというのもあるけど、ひとが大地から生えている?ように見える。その感覚がわかる。自分は大地から生えていない、とも感じる。それから、牛もイヌも、かも、はえも、おっ三もおばあさんも、おばさんも、姉ちゃんも、ガキも、みんなみんな生きてるんだ友達なんだ、と思う。友達なんだとは思わないか。うん絶対思わない。ただ、普通にこの世に同じようにどばどば、っとばらまかれたように見える。ばらまかれたというか、わいてきたというか。自分も含めて。
    今日も昨日と同じスケジュールだ。何も変わったことはない。朝飯を食ったのも昨日と同じ所であいも変わらずマサラドーサとコーヒー15Rs。昼飯は、昨日茶を飲みに行った近所の中流家庭のご子息が集まるバーガー屋でピザアンドコークセット50Rs。夕飯は、トリバンドラム初日にいったホテルの上のレストランでチキンヌードルスープにラッシー80Rs。飯以外は、仕事。ミーティング、作業、ミーティング、ミーティング、時々作業。まあ、作業はほとんどしていないけど。アイデア出しと、口出しだけで。うーん、まだ、構造が腑に落ちないんだけど・・・・。
    結局どこへ行っても、仕事は仕事なのだ。場所が変わっても、結局は自分が何者か、ということでその人の生活パターンが決まってくる。今回は、作品作りとか発表とかそんなんではなくて、マルチメディアソフトを作りに来た。技術者として。身体表現に理解がある技術者というだけでインドに呼ばれたが(ちなみに、インドの古典舞踊のバラタナティヤムとカラリパヤットいう踊りのようなマーシャルアートに関するマルチメディアソフトを作りに来ています)、こっちでやってるのはいつも仕事場でやっていることの延長だ。いつものようにいかれたアーティストたちに囲まれているときとは違って、シーディットのようなところで技術者に囲まれて真面目にドキュメント作ったり、ホワイトボード囲んで会議したりしている状況では、一服休憩の時なんかにおまえは何やってるの?と聞かれると、アーティストです、ではなくて、webデザインの会社で・・・なんて答えてしまう(笑)。まあ、多少立ち位置は違うんだけど。立ち位置もへったくれもあるもんか・・・・まあ、とにかく、俺はこういう人間なんだ、とおもうことにする。何でもやります。インドにも来ます。
    シーディットではLANにつないでネットに接続できるんだけど、地下のスタジオ周辺では、なぜか五台くらいのコンピュータで一本のイーサケーブルを挿したり抜いたりして共有している。で、その一階からずーっと長く引いてきている一本のケーブルが、朝、断線した(笑)もう使えないじゃん・・・・。たぶんあんなながいケーブル、あの人たち、もう買いなおさないと思う。なければないで、かまわないって感じだろう。ゲストハウスの電話だけになった・・・。
    しかし、バラタナティヤムとインド舞踊の元になるインドの世界観に関する知識がどんどこ増えるんだけど、結構発見、というか、はっとさせられることが多くて(当たり前だ、インド五千年の歴史だぞ・・・)わくわくする、事もある。
    えーと、何か、トリバンドラム情報でも・・・。ないな。あ、ここは結構起伏の激しい街で、坂が多いです。で、どこを見回しても、ココナツの木が茂っています。高台から見ると、ココナツの森の中に人が住んでいるようです。
    お!そうだ、今日から三月だった。二月は二十八日までなので、なんだか三日くらいはやく日本に帰れるような気がする(笑)早く帰りたいが、もっと時間がないといけないなあ・・・とも思う。

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    Tue, 01 Mar 2005

    0228
    どうも、C-ditというのは、このラシアンカルチュラルセンター内の敷地内にあったらしい。websiteをみるかぎり、それ相当なところを期待していたのだが、防音もなっちゃいない編集スタジオ、みたいな小部屋と、物置小屋みたいなところに二〜三台、 LGのふるいウィンドウズマシンが転がっているだけ・・・・。オフィスには十人くらいのインド人が働いているが、三十年前の日本の役所みたいな所だ。でも、なんか役所みたいな仕事をしてるんではなく、時々、コミック風の絵コンテなんかを書いてる奴がいたり、そんなようなもんを囲んで、ああでもないこうでもないと言い合ったりしているので、そんな仕事をしているようだ。しかし、マシンが少ないためか何なのか、つねに、何かマシンに向かって仕事をするときは、後ろに二人ぐらいただぼーっと見てる奴がいる・・・・。なんだ、ここは・・・。みんな裸足だし・・・。
    九時にまた従業員の執拗なベルの音に起こされ、近所の少しきれいめな飯屋で朝飯。なんたらドーサとアップルジュース。
    腹痛は昨日よりはましなようだ。下痢は相変わらず。しかし、これだけ下痢が続くというのに、体力は全く落ちない。こまめに水を取ることに気を遣っている。脱水症状は出ていない。逆に、気持ちいいように水になって全部でてくるので、体がきれいになっていくような感じだ(笑)
    十時半、仕事場に着くと、ジャイとアヌーシャはまだ来ていない。結局、昨日「彼岸過迄」を読んでねてしまったので、できなかったドキュメント作りを午前中のうちに済ませる。プリンターを借りようと思って、聞いたら、ふるーいHPのちっこいインクジェットプリンターを出してきて、これしかないけど・・・・という。まあいい、出力できれば。とっちらかっている彼らの書類を見ると、みんなそれで出力した物らしい(笑)
    近くのホテルのレストランで軽くサンドイッチなんかを食ったあと、そいつをたたき台にミーティング。いろいろああでもないこうでもないと言い合ったあと、修正して、スタッフみんなに配るバージョンを作る。が・・・・クリスが、こんな感じでどうだ・・・とあとから言い出して、混乱。俺もクリスの言い分を何とか取り入れながらうまくやっているつもりだが、彼は彼の意見を何が何でも通したがるようで(笑)。まあ、いい。
    どうも、みんなそれぞれ仕事の進め方がバラバラで、思うようにいかない。例えば、はじめのミーティングでスタッフィングやらスケジュールやらについて決めているのに、次の瞬間からは、誰もそれに従っていない。ちゃんとスケジュールを決めようよ、といって、大きな紙に書き出してやってるのに、次の瞬間から、あれ、それ今やるんじゃないんじゃないの?みたいなことが始まる。クリスは全くそういうことには気を遣わないようで、ジェネラルな取り決めだの、仕事の進め方のコンセンサスを取ってから始めるだのには全く言及せず、おもいついた事を時々まくし立て、しかも具体的ではなく、フォーサイスの時はこうだったとか、こういう風な感じにした方がいい、見たいな抽象的なコンサルティングのみ。かとおもうと、ただフォトショップなんかでトップページのラフデザインなんかをいじくって(フォーサイスのやつのまんま・・・・)あれ、さっき言ってた構造と違うことになってるぞ、とのぞけば、こういう事にしたよ!とか勝ってに決めてジャイとアヌーシャを言いくるめ始める。アヌーシャはどうも、そんなクリスの進め方を煙たがっているようだ(笑)いつまでたっても全体を見渡すプランがたたない・・・・ということは、十人近くもいるスタッフが、どういう構造で、どんなページを作ればいいのかどんなプログラムをすればいいのかわからないまま、スタックしながらまっている。待つのはインド人は得意だから、別にどうって事もないんだろうけど。このままでは、十一日のクリスの帰国までに、バラタナティヤムだけは終わらせるというプランは、無理だろう。つまり、あとに残る俺にしわ寄せが来るというわけだ。クリスはフォーサイスのCDまんま(それはいくら何でも、ということで、ちょっと変えさせたが)のトップページのデザインをして、言いたいことだけ言ってバイバイするつもりだろう(笑)。
    日本でやってるように、これはこういうプロジェクトで、スケジュールはこうで、構造はこんな感じで、これとこれとこれが必要で、それをどういう風に加工して、必要なデザインはこれとこれとこれで・・・みたいなことが見渡せて、みんなで仕事を分けて・・・みたいな段取り、そう、段取りという言葉が存在していない!ビデオ素材は、どういう構造にするのか、どんな目的で使うのかも決めていないのに、百時間も取りためてるし(しかもマルチアングルで、一つもフィックスカメラからの映像はない)、それらをオーサリングしようというのにまだHDにとりこんでもいない、ログも取っていない、それだけで、四日はかかるぞ。あと一週間ほどで終わらせなければいけないのに、スタッフィングもいみないしスケジュールもたたない、たててもないに等しい。なんか、すみのほうではちんたらフラッシュでサンプルで渡したビデオにラインを書き込んでるやつがいるけれど、どれだけの量こなせばいいのかもわかっていないまま、これはどうしましょうか・・・なんて言ってる。ちゃんとリストにまとめて、どのくらいの人と時間がかかるのか割り出してくれ、といったのに、そんなことは忘れているようだ。百時間ものビデオの詳細な内容と、バラタナティヤムのことを俺がわかるわけもないので、俺が自分でやってもいいが、そんなあきれた非効率はない。そう、ここには、効率、という言葉もない。インド人だけではない、ドイツ人のクリスにもないようにみえる。それとも、何も考えず、何も見渡せないからと言って気ににせず、彼のやりたいことに従って、ただ彼についていけばよいのか・・そこには、ドイツ式の高効率が待っているのか(笑)よしこれは、インド式なんだと決めて、頻繁に、次はどうする、っていう話を持ちかけてミーティングを作り、細かくコントロールしていくしかないなと思う。くそー、俺もクリスみたいに西洋人で、でかくて、英語が達者だったら、みんなついてくるのかなあ・・・俺がクリアにしたと思ったことは、みんなクリスにとってクリアな物に置き換わっていく。俺の進め方はことごとくなかったことにされていく・・・。それはどうも、その方がどう考えてもいいから、という理由だけではない。俺のプレゼン返しがうまくいかないからと言うことと、ジャイとアヌーシャがまだ全体を見渡せていないから、何を言われても判断しかねているからだ。
    胃が痛いのはやっぱりストレスだな(笑)
    仕事のことばっかりでもつまらないので、それ以外のこと・・・。特に変わったこともないけど。あ、トリバンドラムでは、よく、というか、至る所に共産党の真っ赤な旗やら釜のマークやら集会所やらを見かける。ここは、インドで初めて共産党が政権を掌握した所らしい。まあ、ここでは主義もへったくれもなような気がするんだけど・・・共産でも社会でも資本でも何でもかんでも、結局ヒンズー主義だ・・・ そうそう、それと、たなみ君からメールを受け取って、ビデオレターを事務所のみんなで見たという。ご覧の通り、元気(とはいえないか、ほんとは・・・)でやってますよ!それと、たなみ君、それ、うちの奥さんに送っておいてください。
    ちなみにたなみ君のインド日記は、「たなみ君の大冒険 第一章 インドの巻」で読めます。

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    Mon, 28 Feb 2005

    0227
    まず、今日のことを思い出して、はじめに書くことと言えば、下痢だ。水のような下痢はどんどん流れる(笑)何食っても水になるのだから、不思議なもんだ。水がでるから、水を飲まないといけないのだろう。水を日頃より多く取るようにしている。十二指腸のあたりのずしんとした痛みは、なんだか、潰瘍をやったときと同じような痛みなので、ちょっと心配だ。ジャイも医者に言った方がいいと勧めてくれたので、明日か明後日まで様子を見てまずいようだったら行くよ、と答えておいた。しかし、俺が頻繁にトイレへ行くのを見かねて、今度は医者に連れて行く、という言葉に変わった(笑)ありがとうジャイ。
    こういうときは、あまり食わずに、水とミネラルを補給して、たばこは控え、ほどよく腹筋に力を入れておくのに限る。たぶんこの二〜三日で、二〜三キロやせたんじゃなかろうか。体重が減るのはかまわない。ただ、腹が痛いとつまらないだけだ。
    朝八時半にホテルの従業員が起こしに来て、クリスと下の食堂でイドリーとオラを食って、ジャイが迎えに来るのをまつ。十時ころジャイとアヌーシャ登場。下でみんなはコーヒー、腹痛の俺は、カロリーと水分を取るためにコーラ。コーラ、果たして腹にいいのかな?まあいいや。
    で、シーディットのスタッフの待つラシアンカルチュラルセンターと言うところへリキシャで向かう。学校のような施設だ。なんだかわかんないけど。
    クリスがフォーサイスのCDを見せながら、こんな風なのを作ります、とかそんな話、というか、ただのクリスのプレゼン(笑)をしたあと、なんか話を具体的なスケジュール立てとか、スタッフィングとか、ファシリティーのこととか、まあ、そんな普通のことになかなか向かないので、がんばって、そっちに引っ張りながら、提案していれば、いつの間にか話は別の方向に行き・・・・というのを何度も繰り返す。集まったスタッフは、偉そうなおじさんから、徹夜でプログラミングしてそうな疲れた俺と同年代、どこの国にもいそうな若いデザイナーたち(クリス曰くフラッシュボーイズ)。
    昼休みの休憩には、そのラシアンなんたらのちかくにある、アーユルヴェーダ食、って言うのかなんて言うか薬膳やみたいなところへ行く。なんかいろんな、どう見ても食いもんには見えない漬け物みたいな変な物が次から次へとバナナの皮の上にのせられ、それを食い尽くすと、また別の奴を盛られて・・・ざっとたぶん二十種類くらいの物をちょっとずつ食わされる。それがいちいちまずい(笑)あ、書き忘れたけど、そのちょっとずつ攻撃のまえに、ちょっとずつ変な飲み物攻撃があった。席に着くと目の前に五種類の色とりどりの液体を並べられ、右から順に飲め、といわれる。もちろん、いちいちまずい。あ、ミルクは普通のミルクだった。濃くてちょっと固形物が混じってるけど(笑)
    午後は、スタッフィングと、具体的な技術のアイデアをディスカッション。今日は日曜だし、ゆっくり始めることにする。これからがきついだろうから。百時間のキャプチャリングの方法の指示と、フラッシュでフォーサイスのCDにあったようなラインやら何やらをビデオに書き込むスタディー、等。まあ、普通だったら、二徹、三徹は覚悟、のスケジュールだ(笑)まあ、するだろうな・・・・インド人に徹夜させたくないな・・・。
    いろいろ停電やらなにやらあって、ゆっくりすすめるつもりが、どうやってもゆっくりしか進まないことに気がついて、ちょっと途方に暮れて、九時。 どっかのビルの屋上の、全く繁盛していないが従業員は多いレストランで、夕メシ。俺は、二〜三日スパイスは食わないことに決めたので、スパイスのきいていない物を探すと、ミネストローネスープ、コーラ、アイスクリーム、それだけ。十分だろう。一度腹の中をリセットしたい。
    十時半に部屋に戻り、こまめに便所で水を出し、ペットボトルで水を補給しながら、これを書いている。
    これを書いて、メールチェックしたら、最新のフローチャート作りと、それぞれのインターフェースの必要要素のリストアップ、ラフレイアウト作り、をしようと思うが、もう、ねようかな・・・あしたにしてもいいかな・・・・まあ、こういう状況(完全にコミュニケーションがうまくいかなくて、インド人、ドイツ人、日本人のミックスチームで、それぞれ進め方が全然違うから、みんなお互いに様子見をしているような・・・)では、先手必勝だ。matsuoペースに持ち込まなければ、立ち位置を見失う。
    昨日、青空文庫から、漱石の行人と彼岸過迄をダウンロードしたので、暇はつぶせそうだが、暇がないかもしれない(笑)

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    Sun, 27 Feb 2005

    0226
    水のような下痢はとまらない。十二指腸のあたりが、張っているようなかんじ。それいがいは、なんともない。一日の終わりに、少し微熱が出るような感じはあるけれど、気力は十分だ。
    食中毒、というより、今は、内臓が朝昼晩のマサラ攻撃に疲れているのだろう。
    今、夜十時。昨日と同じように、クリスと向かい合って、これを書いている。テレビでは、ジャッキーチェンがイギリスに行く映画。
    昨日の夜は、深夜に何度も起こされた。このゲストハウスは交通量の激しい(どこも同じように激しいんだけど)通りに面していて、おまけに裏は小学校だか、幼稚園だかがあり、なぜ、幼稚園で深夜ジャバジャバ水を流さなければいけないのかさっぱり理解できないが、深夜にジャバジャバ水を流す音で起こされるのである。
    そんなわけで、二度寝三度寝を繰り返し、気がつくと、九時。クリスもねられなかったようで、ホテル変えてもらおう、とか言ってる。あまりジャイにはよけいな世話をさせたくないが、背に腹は代えられないだろう。
    さあ、今日は休みだ、ということで、申し訳ないが(何に申し訳ないのかわからないが)ビーチに行こう、ということで朝食も近くの汚いメシ屋でそこそこに、タオル片手にビーチへ。タオル片手に、っていっても、コヴァーラムビーチはここから、リキシャでなんたらというでかい寺院まで行って、そこからバスで三十分。二人とも、露天風呂にでも行くような感じでタオル片手に(笑)寺院に着くと、そこはヒンズー以外立ち入り禁止なので、巨大なゴープラムだけを拝んで、いざ、ビーチへ。
    いるいる。ヒッピー、リタイアした西洋人、バックパッカーの奴ら、地元のガキども、物売りのおばちゃん、おじちゃん(笑)
    海はハワイほど透明ではないが、きめの細かい砂浜、海水は温かく、波もほどよい高さ。もちろん海パンなんて持ってきてないので、ブリーフ一枚で日本人とドイツ人がばしゃばしゃ水遊び(笑)トップレスのおばちゃんや、ミニマルビキニのバックパッカーの姉ちゃんたちを眺めながら、時々カフェでビール、時々水遊び、時々ひるね、を繰り返し、クリスは真っ赤っかになって(俺はあまり焼けない・・・なぜか)何もしないことに疲れてちょうどサンセット直前にバスで街に戻る。
    しかし、こういうところでは、あまり日本人を見ない。たまに、若いバックパッカーは来るのだろうけど、リタイヤした日本人なんて、こんな所に来ないよな(笑)なぜか、西洋人のリタイヤ組はいろんなリゾートにあふれている。
    ガイジンの一人も乗っていないバスにゆられてホテルに戻り(ガイジンは普通お金持ってるから、何十倍も払ってタクシーで往復する、か、コヴァーラムのホテルに泊まっている)
    今日はもうへとへと(仕事でへとへとなわけじゃなくてごめんなさい・・・・)なので、近くの安ベジレストランで腹を気遣って、スパイスのあまりきいていない野菜ヌードル(焼きビーフンみたいな)を食べて、部屋に戻り、二人でテレビ見ながら文句を言い合い、もうすぐねる。
    あ、UFJにアクセスして振り込み関係をしようと思ったんだけど、第2暗証番号とやらをメモしてくるのを忘れて、出来ず。
    たなみ君からメール。無事着いたとのしらせ。明日から出勤するのかな?大丈夫かな?(笑)

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    Sat, 26 Feb 2005

    0225
    ここは、まるで日本の夏のように、暑くてむしむしする。じっとしているとどうでもよくなり、何も考えられなくなる。
    オーケー、この三日間の話をします。
    まず、おととい、二千五年二月二十三日。
    深夜腹を下して何度か便所に起きて、よく眠れないまま朝を迎える。どうも熱があるらしい。気力は充実しているのだけれど、下痢と微熱で、ふらふらする。午前中、撮影の続くスタジオで、撮影スタッフの休憩を見計らっ手、一日休みをもらおうかと思っていたところに、たなみ君がチェンナイから戻ってくる。俺の顔を見つけるなり、(自分では意識していないだろうけど)いままで見たことのない笑みを漏らしながらふらふらとちかよってくる(笑)
    まあ、その辺のたなみ君の大冒険の話は、たなみ君の日記を読んでもらえればわかるから、ここには書かない。
    で、すこし、撮影の様子を見たあと、たなみ君も朝三時起きでチェンナイを出発して、あまり寝ていないというので、二人、部屋に戻って休ませてもらう。その間クリスは、トップページのインターフェイスデザインのスタディー。
    六時にアタカラリでクリスと待ち合わせ、三人でウッドランドホテルのレストランへ。完璧にベジタリアンレストランなのでビールは飲めなくて、たなみ君は残念だったけど、俺は、もうビールどころの騒ぎではない。今にも倒れそうだ。ここで俺が倒れたら、たなみ君はどうなる・・・・、との思いで(笑)やっとたっている感じ。八時には部屋に戻り、がくがくふるえながら、即寝床へ。深夜、一晩中寝床とトイレを往復しているといつの間にか朝になり・・・・。
    二十四日。午前中、相変わらず気力や食欲はあるものの、高熱と下痢は続く。十時半に例の角のレストランでメシを食い、アタカラリへ。ジャイたちも立て込んでいたし、二十五日からトリバンドラム、それに今日はたなみ君との最後の日だと言うことで、四時にミーティングのみを予定して、あとはだらだらオフということで・・・。ということで、クリスとたなみ君と、MGロードへ。スーパーマーケットでおみやげの買い物。(皆さんごめんなさい、おみやげなんかスーパーで安いもんをボンボコ買っておけば何とかなる、とたなみ君に吹き込んだのは俺です)そのあと、カフェでコーヒー。そのあと、日本料理店、天竺牡丹へ。俺は、親子丼、クリスはみそ煮込みうどん、たなみ君は天丼を食べました(笑)みそ汁はまあまあ。親子丼は、ちょっとしるが多めだったかな・・・。でも、まあ、日本の味でした。普通のレストランの二倍は取られたけど・・・。
    四時にアタカラリへ行って、主にメインメニューに関するアイデアに関するミーティング。六時くらいに部屋に戻ると、たなみ君が待っていて、最後の最後になってしまったけど、お約束のビデオレターを撮影しようということになる。八時にジャイが迎えに来るというので、トリバンドラムまでの十八時間の列車の旅を考えると、少し寝ておいた方が・・・・ともおもったが、これは約束なので、是非やっておかなければいけない。ちょっと、いらいらしていたのはそのせいです、たなみ君ごめんなさい。
    テープをたなみ君に託し、八時に来ると言っていたのに九時にジャイがピックアップに来て、たなみ君とはさようなら。また日本で・・・。空港までは大丈夫だったかな?無事チェックインして、今空の上であることを祈る・・・。たなみ君の関係者の皆様、いろいろご迷惑をおかけしました。
    九時四十五分の列車にぎりぎりで飛び乗り、もちろん最上級のA/C寝台で(ごめんね二等でチェンナイに行ったたなみ君・・・)十八時間。最上級とは言っても便所は汚い。で、俺は腹下し、依然として高熱。便所、寝台、便所、寝台、を繰り返しているうちに、はじめに書いたように、気がついたらどうでもよくなる猛暑のトリバンドラムへ。午後三時?四時?
    気合いだ、気合いで何とかなる。何とかならないときもあることはしっているが、これはなんとかなるとみた。
    で、何とかした。今は元気だ。まだ少しかげりはある。でも、もう大丈夫だろう。
    試しに、ビールを飲んでみた。くそうまい。たばこも立て続けにふかしてみた。大丈夫。
    いま、十一時。日本時間で、二時半。てきとーなゲストハウスの一室で、クリスと向かいで、お互いに、マックに向かって文章を書いている。
    これまでは今回のインド滞在におけるプロローグにすぎない、のか・・・・(笑)

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    Wed, 23 Feb 2005

    0222
    ただいま。部屋に帰ってきました。ただいま、って日本語で言って、外はインディア・・の世界から帰るとでっかいドイツ人がウェルカムバックホーム!と返事するのもおかしい状況だ(笑)
    今日は・・・仕事です。何も特に変わったことはない。朝十時に事務所の角の食堂でメシ食って、1時間くらいミーティングして、作業して・・・。
    きょうは、百時間のビデオキャプチャーの手順作り、名前のつけ方のルール決め、サンプルづくり、などなど・・・。取りためたビデオにタイムコードの問題が少なからずあって、うにゃうにゃ対策を練ったり、テープをチェックし直したり、リストを作ったり・・・・まあ下準備。下準備がしっかりすれば、あとはインド人スタッフに丸投げできるから、この辺は頭使ってがんばらなくては・・・。
    そんなことをしてるうちにいつの間にか七時を回り、腹減ったので、クリスとこないだたなみ君ともたべにいったサブラワールホテルのレストランへ。ビールを一本。ビリヤニ、タンドーリチキンハーフ、ベジタブルカレー。
    でクリスは先に帰り、俺は事務所に戻って、焼いていたDVDをピックアップして、メールチェック、理絵にスカイプフォンで電話をかける。声を聞くと、一気に東京に戻れる。すごい遠いけど、すぐそこにいるような気になれるのはすばらしい。電話って便利だな(笑)すべてのテクノロジーは、時間に関する物である、といっても過言ではない。それとたばこね。たばこを吸うといつも変わらぬかおりでほっとする。インドの独特な匂いから、一瞬解放される。そのためにも、量は少なめにしている。ここぞと言うときに、一服・・・。
    しかし、ネットにつなぐのが日本ほどたやすくないのに、ゴミメールはたくさん来るが、あんまりみんなメールくれないので寂しいな・・・(笑)ください!正直、寂しいから、日本語のメールが読みたいです(笑)小説とか、なんにも読み物持ってきてないし・・・。あ、そうだ、以前青空文庫からダウンロードした、漱石の「私の個人主義」があった・・・・読みたくねえな、今ここで。明日、青空文庫から、何かダウンロードしてみよう。
    小説、といえば、隣の部屋でクリスが読んでるのは、「海辺のカフカ」だ(笑)クリスマスプレゼントにだれかからもらったらしい。よんだか?と聞くから、もちろん彼の小説は全部読んでる、と。クリスも結構楽しんでるらしい。インドで「なかたさん」の話。
    ハイ、今日は特に書くことありません。
    くそー、地味な仕事 in INDIA。ネストの方も、地味にガシガシすすめてますか?

    で、「私の個人主義」読んじゃったよ、暇だから・・・。勇気がわいてきた。明日漱石ダウンロードしよう。インドで三部作読むか・・・・。明暗でも読んでみるかな・・・。いや、もっと軽いのがいい。ネコにしようか・・・。
    明日は、二つあるうちの一つの結婚記念日。スカイプつながるかな?二つって言っても、重婚じゃないよ、念のため(笑)

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    Tue, 22 Feb 2005

    0221
    まず、十時に朝食を食べて、アタカラリへ。っていうか、インドに来て、ちゃんと毎朝、眠い目をこすりながら出勤してるよ、俺。
    今日出発するというダニエラが事務所にちょっとかおを出したので、一杯コーヒーをつきあう。
    そのあと短い昼飯をはあったものの、ぶっ通しで六時まで、ストラクチャーと、マテリアルに関して、ミーティング。がーっ、とみえてきたので、がーっ、と構造に関するアイデアをプレゼン。いつもballでやっているような感じ。ものすごくわかりやすい、これはいける!と思ったら、クリスが首を振り続け、なかなか前に進まない・・・。どうも、そういう局面でクリスとは意見が合わないことが多い(笑)以前東京であったワークショップの時も、何かそういうことがあった。
    今すべき事、次にすべき事、具体的な手法、技術をコンサルティング。これとこれについてエクセルシートをこうやって作ってくれ、とか、ビデオのキャプチャーはこうやってくれとか、これをバッチ処理してサーバにあげろとか・・・。 延々話しているうち、クリスも何かわかってきたのか、だんだん俺の作った構造に歩み寄ってきた(笑)どうも彼は物事を直線的に、いや、的、じゃなくて、直線で考えないと、理解しづらいようだ。たぶん、彼なりに、なるべく仕事を減らしてシンプルに考えていきたい、という戦略だと思うが・・・。それに、フォーサイスとの仕事の進め方にこだわりすぎているようにも感じる。まあ、いい。ミーティングが終わったあと、アヌーシャに耳打ちで「もうちょっと松尾の構造をプッシュしてくれ・・・」と言われる。十分だ・・・・何とかする(笑)
    六時半くらいから、アビラッシュとロヒニがフラットに来て、maxmspやら、映像のシステム、その他諸々、話が聞きたいというので、スペシャルワークショップ。俺がいつもやっていることのコンセプトと技術を話す。アビラッシュは、パソコンを使い始めて、スクールに通って勉強しているらしいが、どんなことを勉強すればいいのか、まだフォーカスが定まっていないようだ。君はダンサーなんだから、やりたいことがあったときに、その都度覚えていけばいい。可能性をしるためだけには、少し基礎があった方がいい・・・・と。
    そのあと、クリスとアタカラリで待ち合わせ、ジャイのうちへ。夕食をごちそうになる。二種類のカレー、チキン、チャパティ、ライス、ぱりぱりせんべい、フルーツ盛り・・・・
    ジャイのうちって言うか、アヌーシャとジャイのうち。やっぱり一緒に住んでた(笑)まあいいや・・・かってにしてください(笑)
    ジャイのうちは、高級住宅街にある、きれいなマンション。4LDK、いやもっと部屋あるな・・・、ハイクラス、な感じ。窓から見える景色は、まるですぐそこに海があるんじゃないか、と勘違いするような、トロピカルな雰囲気。斜め向かいの高級マンションの部屋が見えるのだが、そこにおいてあるのはコルビュジエのソファーだ(笑)
    クリスが今巻き込まれているトラブルの話やら、今東京で作っているネストの新作の話。何度も話しているうちに、どんどんクリアになっていき、アイデアとかも浮かぶんだけど、実際に何も出来ない・・・(笑)
    非常にいろんな事が混乱して,ビールを(俺だけ)しこたま呑み、帰宅。

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    Mon, 21 Feb 2005

    0220
    じゃあ、今日の話をします。
    午前十一時、クリスのノックで目覚める。十一時に事務所でジャイと待ち合わせ。二人して遅刻(笑)
    二人で朝飯代わりのリンゴをかじりながら事務所に着くと、トリバンドラムから来週から御世話になるシーディットのスタッフがすでに到着していて、ごあいさつ。ジャイも遅刻。メールチェックしているうちにジャイが到着して、速攻移動、腹減ったから、ウッドランドホテルのレストランで朝食ミーティング。どんな感じですすめるか。いろいろ話は飛びながら、結構俺が最初からいってるじゃん的なシンプルな方向に落ち着いていくので、どうも、俺にはうまく物事がまとめられる能力が備わっているんではないか・・・と勘違いする(笑)
    しかし、やはりヨーロッパ人のクリスは、なるべく自分の仕事を少なくしていくのがうまい。というか、俺が「現実的に時間内で自分の出来ることならやるよ」的な態度でいるのに比べ、「俺はここまでしかやらない」という態度なので、それはどこに行っても当たり前だけど、こういうばあい、特に俺のそういう態度が自分に負担をかけていく要因になる・・・。まあ、いいや、勉強になった。クリスについていく(笑)
    事務所に戻って、ビデオを見ながら打ち合わせの続き。どんなマテリアルがあるか・・・次の二〜三日、どんな作業を進めたらいいか・・・・
    しかし、残念なのは、百時間にも及ぶ素材に、なんと、完全にフィックスされた映像がないことだ・・・・!ズーム無し、パン無し、という物が一つもない・・・・。何とかするしかない。愚痴を言っても始まらない。ここはインドだ。ブルドーザー式にすすめなければいけない。振り返るな、次にすすめ。
    しかし、そもそもの大きな問題が一つ。なぜDVD-romで, オンラインではないか・・・(笑)クリスも俺も、はじめにこのプロジェクトのオファーがあったときから、webをすすめてきた。俺からもクリスからも勧められていながら、そうしなかったのは、ジャイが成果物としての、「もの」にこだわっていることと、助成金をカナダのダニエルラングリスだかなんだかの基金からもらっているから、成果物として、「出版」することが必要だと言うことらしい。ああ・・・・。まあ、この部分に関しては、というか、インドでは、あらゆる事に関して、細かい部分で、仕方ないとあきらめなければいけないことが多い、ような気がする。それは、日本的なわびさびの、圧倒的な降伏感の果ての自己完結っていうか、そういうものとは違う、何か・・・わかんないけど。とにかく、もうしようがないから、今は・・・だから来世で・・・みたいなことなのかな(笑)つねに、ストレスは残る。DVDかwebかって言うことの話だけなのに、こんな事を考えるのは、そういう環境だからか・・・(笑)
    打ち合わせが五時頃終わり、メールチェックのあと、クリスと一度部屋に帰り、ちょっと観光でもしようぜ、息抜きに(っていっても打ち合わせばかりで作業は何もしてないんだけど・・・)ということで、シティーマーケットへ・・・あえて・・・・インド丸出しを見に。巨大な廃墟のような屋内マーケットへ、初めて足を踏み入れる。薄暗く、しかもものすごい熱気(笑)日曜日の夕方なのに!呼び止められ、手を伸ばしてきた店の兄ちゃんが、クリスと俺の額に、ビンディーの赤いこなを塗りつける。
    背の高い、西洋人丸出しのクリスが、インドの喧噪に紛れているのを見ると、何か、ヨーロッパのオリエンタリズム丸出しの映画のワンシーンを見ているようだ。
    マーケットの外に出ると、いろんな物乞いがよってくる。異形の人、赤ん坊を抱えた母親・・・。ものすごく明るく元気で足が裏返っている物乞いの男の子が流ちょうな英語で、しかし、聞いたことのないようなだみ声で、裏返った足を、さらに裏返しながらマニー!っと叫んでずるずる近づく・・・
    危うく、踏みそうになる・・・。どうしたもんか・・・・
    MGロードに逃げ込み、カフェでコーヒーをすすり、コシーズでメシ。
    そういえば、クリスは、すごくやせた。五〜六キロやせたんじゃないか、といってた。オーダーするのも、ダイエットキングフィッシャーだ。しかしキングフィッシャーにそんな物があったとは・・(笑)。
    おれも、この二〜三年で、五キロくらい太ったので、五キロやせてそんなに印象が変わるなら、五キロくらいやせよう!(笑)
    そういえば、たなみ君情報。今日、昼ぐらいに事務所に電話があって、バンガロールへの戻りは、二十三日になるらしい。腹をこわしたらしく、この二日、ホテルで寝込んでいたらしい。大丈夫か?帰りのチケットがなかなかとれなくて、二十三日がやっととれたと言うことだ。やっと調子が戻ってきたらしく、今日から観光します!と元気な声で言っていたので、大丈夫だ、ろう。
    もしかしたら、ちょっとはやまって二十四日くらいからトリバンドラムに行くかもしれない。そしたら、たなみ君とは、あと一日くらいしかあえないかも・・・。あえたとしても、ちょっとだけか・・・・。

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    Sun, 20 Feb 2005

    0219
    えーと・・・思い出せない。
    今十一時十五分。日本とは三時間半の時差があるから、東京は今、二時四十五分か。深夜だね。みんなねてる。ねてないか・・・・。毎日三時に寝てる人の方が、少ないな、俺の周りには。
    朝起きると、クリスがいた。いた、といっても、隣の部屋で寝ている様子。九時くらいになったら起きるかと思ってまっていても起きないようなので、腹がへったから、朝飯を食いに行く。近くの立ち食いメシや。マサラドーサ以外の物を頼もうと思ったんだけれど、おっさんたちが食べてる、他のどんな料理も食指が動かないので、やっぱりマサラドーサ・・・。例のごとく、おじさんたちにもみくちゃにされながら、食券を片手にかざし、ずんずん前に進まなければ、朝飯も食えん。
    部屋に戻り、ペットボトルの水で歯を磨いていると、パンツ一丁にリンゴを持ったクリスが起きてきて、「おはよう、リンゴ食う?」(笑)
    なぜか、ものすごくほっとした。こんな事があって、あんな事があって・・・・なぜなら・・・ここはインドだからだ!という笑い話が出来るのは、インド人以外とだけだからね(笑)
    で、クリスが朝飯がくいたいというので、アタカラリの近くの角のいつもの食堂へいき、やっぱりクリスもマサラドーサ、俺はコーヒー。今までお互いがなにやってたかとか、あいつはしってるか、あいつは今何やってる?みたいな話。
    そのあと、せっかく近くまで来たので、事務所によって挨拶とメールチェック。
    どうも、クリスは今ちょっとしたもめ事に巻き込まれているらしく(詳しくは書かないけど、どうやら、一緒に作品を作ったアーティストとの契約のことらしい・・・)ちょっと腰を据えてメールを書かなければならないようで、いちど部屋にコンピュータを取りに帰るのにつきあい(道がわからないから)、また事務所へ。で、奴は長々とメールのあと、愚痴をたれまくっていた。相手の、ちょっと子供っぽいジェラシーに基づくトラブルらしい。それはいいとして、バラタナティヤムの撮影を見学。
    六時まえに撮影が終了したあと、また角の食堂で、ジャイとアヌーシャとクリスと撮影監督のおじさんと、これからの進め方について、確認とアイデアだし。さすが、クリスはフォーサイスとの仕事に照らしていろんな話をしてくれる。それに、いろいろ話してるうちに何をすべきか見えてきた、ような気がする。たくさん話して、たくさん考える・・・、物事の理解のスピードが人より少し遅い自分にとって、それが一番の方法だ。物事の理解のスピードが元々遅いのに、英語の問題でさらについていくのが難しく、まだまだ見えないところがいっぱい。でも俺の話が、結構重要トピックになって話が進むので、今のところついて行けてるようだ。
    クリスの話を聞いているだけでおもしろい。フォーサイスとの仕事のエピソードやら、あのシステムを作り上げていくのエピソード、いろいろな試行錯誤とか、いくつかあったプロトタイプの話やらレア話。それもおもしろいけど、もっとおもしろいのが、ジャイとアヌーシャのバラタナティヤムの話。理論的でスピリチュアル。ふかい・・・・。深いのはそれでおもしろいんだけど、それをまとめられるのか・・・ドイツ人と日本人が(笑)
    七時半くらいまで猛烈に集中したミーティングを済ませて、ダニエラが登場したので、クリスとダニエラとココナツグローブという、これもなじみのレストランへ。ダニエラ(スイス人だった)とクリスは、ドイツ語で話をした方が楽だし、ダニエラがもう数ヶ月ドイツ語を話していなくてドイツ語が話したかったらしかったんだけど、俺のための英語とドイツ語をチャンポンで話してくれた。結構いいおばさんじゃん・・・。俺はとにかくビールが飲みたかったので、俺のことは気にするな、ドイツ語はなせ、といってしこたまビールをのむ。帰ったり来たり結局ほぼ一年と二ヶ月こっちにいたというダニエラは月曜にはまたスイスに帰るらしい。
    へやに帰ってきたら、ゴキブリがこわいというクリスは部屋を移動し(笑)となりの部屋で本を読んでるようす。
    あしたは、トリバンドラムから一緒に働くスタッフのリーダーがやってきて、テクニカルミーティング。

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    Sat, 19 Feb 2005

    0218
    なんだかいろんな事が少しずつ変わっている。ビールの値段が上がったような気がする。近所に酒屋がふえてる。酒のことばかりだな・・・。とにかく、小さな事がいろいろ。
    ブリゲードロードのケンタッキーフライドチキンが、なくなった・・・・。去年はよく逃げ込んだ。KFCが店を出すとき、ちょっとした問題にはなったらしい。でもなんでつぶれたんだろう・・・。あんなに繁盛していたのに。

    結局、ビール呑んで爆睡してしまったので、たぶん寝られなかったであろうたなみ君に五時に起こされ、事務所にタクシーを呼んであるので向かう。たなみ君は無口だ。無口な人が、もっと無口だ。声も小さい。声が小さい人がもっと声が小さい。ちょっと心配になって、声を出していこう!と体育会のような激励をする。おれも、去年、帰ってきたとき、意識的に声のトーンを日本生活のレベルに落としたような記憶がある。
    駅に着くと、六時半出発までに1時間もある。しかし無口だ(笑)たなみ君。顔も心なしか青ざめて引きつっている。日本の男はタフでクールなんだというところを見せてこい、と気合いを入れて送り出す。がんばれたなみ君。がんばれたぶち君みたいだな・・・・。まあ、それはいいとして、電車の中から見る風景には驚くだろうなあ。スケール感が違うから・・・・。まず、石がでかいんだよ。砂利山のように、巨石で出来た山々があって(笑)それだけで、驚くんだよ。巨石、っていってもスケール感わからないだろうけど、ほんとに巨石。ビル一個分くらいの石が山になってて・・・・たなみ君が写真を撮ってきてくれるといいなあ(笑)
    リキシャで部屋に戻ったのが六時四十五分くらいか。十一時くらいまで爆睡。事務所に行けば昼飯時だから、みんなと一緒にランチに行けるかも、と思っていくとまだ撮影中。しかし大がかりだ。五〜六人のちゃんとした撮影スタッフ。ちゃんとした撮影機材。照明機材。バラタナティヤムのダンサーたち、演奏家たち、マスターたち。
    ところで、クリスが来ない。深夜にこのフラットに来ると言うことになっていたんだけれど、来ない。聞いてみれば、一日ずれたという。ウィルソンは空港まで迎えに行って、ずっと待っていたらしいんだが・・・・。どうも、クリス自身の調子が悪いらしい。風邪でもひいたんだろうか?これを書いてるのが十時半だから、もうすぐ、といっても深夜二時には、ここに来るんだろうけど。
    撮影スタッフ向けのケータリングのランチを一緒にとらせてもらって、昼飯代を浮かせ、他のスタジオでまた撮影に出かけるというジャイたちと六時に事務所で待ち合わせの約束をして、ちょっと対策を練らなければいけないと思って部屋に戻り、パワーブックに向かってアイデアのメモ。といっても、まだなんにもわかってないから、気が焦るばかり。出発前にアマゾンから届いたバラタナティヤムに関する本なんかをぱらぱらめくりながら、どーしよーかなー、と・・・。案の定、爆睡。気がつくと六時。あわてて事務所に向かう。
    事務所の近くのレストランで、なんと一年前ワークショップで一緒にリーダーを務めたダニエラというふとったおばさん。どこの人だっけ、北欧系の人。ちょっと苦手なんだけれど・・・。なんでも、こっちで三ヶ月くらい、先生をやりに来てると言うが・・・。
    六時半くらいからジャイとアヌーシャとミーティング。今までどんな作業をしてきたかということ、ジャイが考えているイメージなんかの話を聞く。百時間にも及ぶ、ビデオ素材・・・・・。それらをどう見せ、どうまとめるか・・・・。バラタナティヤムはあまりにも深い・・・・。ちょっと途方に暮れる・・・。だいじょぶかおれ?おれはどこまでやるのかと思っていたら、ほとんど、丸投げだぞ・・・トリバンドラムでは、八人のスタッフを俺につけるという・・・。そ、そんな・・・・。逃げ帰りたくなる気持ちを抑えて、ちょっと意見を言ってみたりして(笑)意見を言えば、もう、松尾が頼りなんだよ、とでもばかりに真剣に、なるほどなるほど、とメモを取る。やばい。プレッシャー。っていうか、俺は何も出来ません!と逆ギレしてみたくなる(笑)気合いを入れて、思わず、ヨシ、わかった!と大きな声で膝をたたく。まあ、やるしかないわな。やってみよう。
    ジャイとアヌーシャ、ディーパックと、いつも名前の発音が出来なくて困るかっこいいダンサーの男の子、そして、ジャイの友達の、南インドでは有名な映画俳優で、いつも主役の敵役をやっているという人とシーフードレストランへ。やはり話題の中心は俳優の彼で、撮影のエピソードなんかを話して受けまくっている。みんながしってる映画の話らしいんだけど、俺にはさっぱり(笑)
    津波の話なんかにもなり、あのときのおもしろエピソードを早口のインドなまり英語でまくし立てて受けを取っている、けど、早くてついて行けない(笑)時に深刻な顔になったり、大笑いしたり、さすが俳優。
    たなみ君は今頃どうしてるだろう。チェンナイでは、津波の被害を見てくるんだな。ちょっとたなみ君の報告が楽しみ。ビーチには近づきたくないって言ってたけど(笑)

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    Fri, 18 Feb 2005

    0217
    インド日記0217というタイトルをこのファイルにつけて、まだ三日目、というか、実質二日目なのにきがつき背筋が凍る(笑)
    朝、近所のやたらすし詰めの立ち食い食堂で、図々しいインド人をかき分け、朝食のために費やすエネルギーとしては、日本にいるときの二十三倍くらいのちからを振り絞り、マサラドーサとコーヒー。
    そのあと部屋用にビーチサンダルを購入。部屋に戻り、たなみ君は今日の作戦をねり、俺はもうすることもないので、思いつきで寺にでも行ってお参りしてくるかと思い立ち、まだ見ていなかったブル寺院にいくことにする。
    十時くらいに部屋を出てたなみ君は自分でリキシャを捕まえ、MGロード!と大きな声でリキシャのオヤジに指示を出して走り去るのを見守り、見送り、さて俺も一人だと思ったら、やる気がなくなる。でも参拝しよう思ってしまったんだから、巨大な一枚岩を掘り出して作られたというどでかいブルをみに行く。リキシャで三十ルピー。到着すると、靴を脱いで、クリシュナ寺院の方で礼拝のような物、っていうか礼拝なんだろうけど、そんなかんじの儀式に参加。見てくれヒンズー教徒に見えないガイジンなので、ドネーションして火に手をかざして頭にかける仕草をしたくても、俺をとばして無視していきそうになるので、最大の敬意を表して、意外と結構自然な気持ちで畏敬の念を持って自分も出来るように促す。かんどうした。けっこう。
    で、ブル。いい。もっとちゃちいと思ってたら、ものすごいマッシブだ、ブル。例のごとく、なんだかしらんがてらてらぬるぬるしていて、例のごとく、あのにおいがする。思わず、ヒンズーの人の後ろをついて回って、同じような仕草をしてみる。で、思わず、十ルピーのドネーションをする。
    三時にMGロードのあのカフェで待ち合わせしているので、ものすごく時間が余って、 いかがいたそうとおもいながらぶらぶら考え事をしながら歩いているといつの間にかシティーマーケットのあたりにでる。しかも、今まで行ったことのないエリアで、穀物問屋が建ちならび、ものすごい量のトラック、ものすごい量の半裸のおじさんたちをかき分けながら。日差しが強く生ぬるくなった水をなめながら、ふらふらと歩いていると、横のほうからじっと見つめるおじさんが、what do you want?といきなり英語で叫ぶ。振り返ると目を見つめ返してきた。
    what do you want......? 耳について離れない。何がほしいんだおまえは?べたな話だが、俺もインドで考えた。ふらふらと歩きながら。なにがほしいんだろう?なんでここにいるんだろうか、とね(笑)いろいろかんがえた。でもここに書くには長くなるから書かないけど。結局、ただこうして人生は続いていて、この一瞬一瞬だけなんだなと。ここにいることも、何をするのも別になんの目的もない。ただすべき事と出来ることをするのが人生だと。あえていえば、こうして一瞬一瞬へろへろ歩いているのが、人生なんだろうなあ、とか、いろいろ(笑)
    子供たちがあとからあとからついてきて、金せびるのかと思ったら、握手してくれという。わかったよ、いいよ、といって一人に握手してやったら、ものすごいうれしそうに、次から次へと子供が集まってきて、俺の目を恥ずかしそうに見ながら握手をしては走り去っていく。子供は正直だ。モンゴロイドが相当珍しいのだろう。大人たちも、気にしていないようで、実は街ではものすごい注目されている存在なんだろうな、俺、おれたち。
    もういい加減疲れて、リキシャを捕まえることを忘れていたのに気がつき、リキシャ捕まえてちょっと早いが1時間前の二時にカフェへ。たなみ君も、早めに退散してくるんではないかと思ったから。で案の定三十分も早く帰ってきた(笑)
    立派にコマーシャルストリートのブティックで、女性用のパンジャビスーツを一揃え買ってきた。文字通り初めてのお買い物。グレート!
    二人、二日目にしてインドにつかれたオヤジがすることといったら、昼間っから酒かっくらうことだけだ。ピコーズでピッチャーにビール。足りなくてさらに二杯追加。いい感じに酔っぱらいながら、別に東京でも出来るロックの話とか文学の話とか・・・・(笑)
    五時半に部屋へ戻り、俺はポテトチップでごろ寝、きちんとしているたなみ君はきちんとシャワーを浴び、六時に二人して事務所へ。インターネットにつなぎスカイプで理絵に電話するけど、つながらない。ichatをつないだら、濱中さんがログインしているので、文字チャット。かめらをつないでいたらしいが、なぜか音声チャットも出来ない。ちょっと後で設定を確認しよう。で、理絵もつないできたので、少しだけ文字チャット。ごめん、声が出なくて。明日もチャレンジする。
    しかし、ローカルコールとはいえ、事務所の電話で長時間つなぐのは気が引ける。やっているのがichatやIPフォンであることは説明しているが、ちょっと心配そうにスタッフがのぞき込んでくるので、あたふたする。電話線かしたら日本語で話しているんだから、国際電話しているんじゃないか、と思うだろう。落ち着いてつなげられる環境はないものか・・・・。二十六日からトリバンドラムらしいので、そこからは環境が改善されることを期待する。
    そのあとたなみ君と酒屋に行って、ビールを買い込み、ベジタリアンレストランでちょっとだけスパイシーと言われて出された激辛カレーを食ったあと、へや呑み。
    今十時四十分。明日は朝四時半おきで、たなみ君を駅まで見送りに。で、クリスが深夜一時くらい到着予定。俺はたぶん寝られないじゃん・・・。たなみ君はぐっすり眠った方がいい。なんていったって、明日から冒険だから。

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    0216
    去年、深夜に到着してホテルに入り、朝起きたらインドだったことに気がついて、猛烈に拒否反応が起こったのに比べると、まだましだが、ちょっとつらい。
    あさ、おきると隣の部屋からたなみ君と先に寝ていた男とおもわれる声がする。ジャイは音楽家だといっていたような気がするがサウンドエンジニアだという。フレンドリーな奴。
    そいつと一緒に朝飯。アタカラリの事務所の近くの、おなじみの、というか一年前におなじみだった食堂で、一年ぶりのマサラドーサ。これがずっと食いたかった。実際食ってみると、まあ、たいしたもんではないんだけれど。
    コンタクトレンズをはめたのだが、何か目にゴミが入ったらしく、ちょっとこすったら破れた。かけらが目の中に入ったまま、アタカラリへ。なかなかとれない。なんとかしばらくしてとれ出せたのだが、そのくらいで破れるコンタクトレンズは、もう買わない。やすくても。
    事務所には、おなじみのダンサーたち、スタッフ。ほんとに、ちょっと一週間くらいどこかへ行ってきたよ、という感じで・・・・。
    東京に戻ったときも1時間もすればインド生活は遠い記憶に感じ、東京生活にどっぷりだったのだけれど、そんなにすぱすぱと切り替わるのは、あまりにも環境が違うからか。パラレルワールドを行ったり来たり、みたいな感じがする。東京から持ってきた神楽坂で買ったおみやげの葛湯を渡すときに、それが神楽坂で見たときと同じ物であることが、一瞬東京とインドをつないでいたような気がした。おみやげってそんなもんなんだな。
    アヌーシャを待っていたら大遅刻してきたので、挨拶どころではなく、早速たなみ君と街へ繰り出しに行く。
    俺にとってはおなじみの風景。まずMGロードへ行って地図を購入。去年もいろいろ行き詰まるとなぜか立ち寄って作戦を練るカフェでやはり作戦を練ってから、インド丸出しのシティーマーケットから歩いて駅へ。レストランでミールスとビリヤニ。ティプースルタン宮殿とやらを見学。
    朝から行動すると、時間がいっぱいある。時間がいっぱいあるけれど、別にすることがない。ただ歩き、時々休む。ここではただ歩くだけでも、大仕事だけれど。それは道が悪いから、というだけではなく。
    たなみ君は、昨日まで東京にいたのだ。あ、もちろん俺もそうだけれど。俺にとってなれた風景、それはそれでそういう物だとあえて理解しようとしなくてもよくなった風景も、彼にとっては処理すべきマッシブきわまりない情報として存在しているにちがいない。あっけにとられているのが手に取るようにわかる(笑)
    もういい加減インドのインドたるゆえんであるすべてのインド的状況から脱出、というか、脱出は無理だということに残念ながら気がついて、逃避するべく、酒を飲みにブリゲードロードのピコーズへ。芸がないがここも去年のなじみ。とはいえ、そうたいしてそういう店があるわけでもない。大体ここでは、あれといえば、あそこ、あそこといえばあれ、と相場が決まっている。
    昼日中の三時半から、ロックがバキバキに割れた音で流れるパブでビールをジョッキに三杯飲みながらたなみ君の様子をうかがう。何かものすごいショックは受けているようだけれど、それをどう表現していいのかわからない様子。あまり言葉には出来てこないけれど、このあと十日間で整理をつけていくんだろう。それは、じっさいそうしなければ身が持たないから、そうするのだ。拒否するにしても受け入れるにしても、今まで見たことのないものを見て、今まで生きて見てきたやり方で理解しようとしていれば、また、そうしようとしなくてもそうしてしまっていることに気がつかなければ、発狂する(笑)ま、ここはまだ大丈夫、バンガロールだから。といっても意味ないか・・。
    夕方とりあえず、部屋に戻ってきて、ビートルズとか聴きながら一休みしたあと、事務所に行ってみれば、もうみんな帰ったあと。電話線を借りてネットにつなげて、IP電話で理絵の携帯へかけてみる。すごい、つながった。ローカルコールの電話代と一分十円そこそこでオーケー。即座にコンピュータ同士に切り替えれば、ローカルコール代のみ。やすい。まあ、携帯電話の方が、便利は便利だけど。でも高いから、まだ。
    東京は地震があったらしい。相当こわい思いをしたんだろう。そんなときに家を空けてごめんなさい。
    とにかく声が聞けるのはうれしい。安心して、夕飯を食いにコシーズへ。なじみの店全制覇。
    たなみ君は、初日にしてすでにスパイシーな物じゃない物が食いたいとかいってる(笑)
    しかし、こんなにたなみ君と一緒に長い時間を過ごしたことはこれまでなかった。コシーズでいろんな事、話す。
    明日は、明後日からのチェンナイ行きにそなえ、一人で街をぶらつく練習をするという。前向きだ(笑)一人で街をぶらつくのに練習がいるかい!とつっこまれそうだが、初めての海外。しかもインド、という条件は、初めてのお使いへ行く子供のような気持ちになるんだよな。そんなたあいのないことでも、経験するのとしないのでは、大きく違うんだと思う。少なくとも、俺のように、なんでも人にやってもらった、あまやかされた子供時代を送った人間にとっては。そんな小さな事だけれど、なんか「男」になったような気がするんだよね(笑)明日、たなみ君は「男」になります。リキシャのオヤジとけんかしたり、つきまとってくる奴をあしらったり、道に迷ったり、意外とかなり歩いちゃったり、トイレ探したり、レストラン選んだり、メニュー読んだりそのほか全部初めてだから、ルールの観察、コードの解読、ケーススタディーの繰り返し、頭の中でのシミュレーション、自問自答を続けながら、ちゃんと帰ってきたときは、男子漢だね。いや、たなみ君の名誉のためにいっておくと、俺が彼と同じ状況、つまり、初めての国外、初めてのインド、初日、英語片言、という状況だったら、もっとへなちょこですよ。ないてるよ。そんなことで泣くような俺と比較することが彼の名誉にならないのはわかってるけど(笑)

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    Wed, 16 Feb 2005

    0215到着
    なんだか、自分は本当にまたインドへ行くのだろうか・・・・本当に次の一ヶ月半はインドにいるのだろうか・・・・という半信半疑なまま、早朝、家族に見送られつつ出発。今インドにいる。
    あれ、俺、今インドにいないか?このにおいは紛れもなくインドだぞ・・・・という感じで、今までになく自覚なく何か大きな流れに飲み込まれている感覚。
    タイ航空でバンコク経由、といっても、空港は空港で、どこに行っても同じだし、今回、行きは、まんまと巻き込まれた(笑)たなみ君といっしょなので、東京にいる感覚をバンガロールの空港まで引きずって、十時間。自覚無し。
    バンガロールに着くと去年とは違って、すんなりジャイが迎えに来てくれていて、まったくもってスムーズに市内にはいり、去年と同じ、アタカラリのあるウィルソンガーデン、そして去年と同じ、ジャイの何もないフラット。いや、冷蔵庫がふえてるけど・・・・電話線もない。メールや電話は明日事務所で、ということになる・・・。ごめん、理絵。先に、一人音楽家だという人物が寝ている・・・・。
    一通りジャイがキッチンの使い方やら、シャワーの使い方を説明してくれたあと、クリスが十七日の夜に到着するということなので、明日明後日くらいは、たなみ君とゆっくり観光やら今後の計画やらする時間をもらうはなしをする。ジャイは別のうちに住んでるということなので、なんだかよくわからないが、十五分くらいでまた明日。
    水もないし、せっかくなので、水を買いがてらたなみ君と夜の住宅街散歩。イヌやら牛やらは深夜だからか、それともこの一年で変わったのか、少し少なくなったような気がする。去年泊まっていたホテルの一階のレストランで、ミールスとタンドーリチキン、そしてキングフィッシャーで乾杯。これからのインド生活の無事を祈る。まるで、去年のあのときのまま時間が止まっていて、続きが始まったかのような感覚に襲われて、なんだか気持ち悪い。気持ちと体がずれているような、いや違うな、とにかく何かが、自分の中でずれている。
    生活が始まってみないとわからないが、本当に一年、何も変わらずに、時間が止まってしまっていたんではないか・・・・。東京では、いろいろなことが変わったのに。
    一つこっちで変化したことを聞いた。アヌーシャがバンガロールに越してきたらしい。幼なじみだという建築家の旦那さんとは、分かれたらしい。法的にはまだらしいが・・・。東京では、俺が家族と暮らしはじめ、バンガロールではアヌーシャが家族と別れた。ライフ。
    ところで、たなみ君は初めての海外、しかも初めてのインド。どう感じたんだろうか?

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    Tue, 15 Feb 2005

    INDIA
    明日から、インドへ行って参ります。3月30日、帰国します。
    うまくいけば・・・・インド日記エピソード2が始まります。前回のインド日記は去年の一月二月をご覧ください。
    どうなる事やら・・・・。

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    Thu, 10 Feb 2005

    何が一番むかつくって、一番静かなところでがさがさ遅刻してくる奴
    横浜には、行った。週末。しかし、あの黒猫とおもろいおっさん展のみなとみらい駅は素通りして馬車道へ。池野が映像をやったという「浄土」という舞台を見に。宮城さん演出。
    まあ、五分ほど遅れて到着し、静かなシーンでがさごそと満員の客席に紛れ込んだ失礼もあるので、あまり大きな事はいえないので、小さくいえば、あまり興味ない。

    ここからは、特に「浄土」のことを書くわけではないが、まあ、そいつもふくめて、大体何か、お芸術作品を鑑賞したりするときは、自分の記憶やら経験やら価値判断なんかに照らし合わせて、ああ、これはいいもんだな、とか、こいつはまあまあだな、とか思うんだけれど、正直そういういう範囲の物には全く興味ない。
    自分の判断、というのだけではなくて、まあ、世の中で、こういう判断、というかコードが通用しているだろう、というのも、なんとなくわかるのでそれに照らし合わせて、いいんじゃないのとか、よくないね、とかはなしたりするんだけど、それはそれで結構なことでしょう。それでいえば、なんの思い入れもない「浄土」とやらは、俺にとって、ああ結構なことですね、ということ。本気なのがまたまずい。
    別に、こっちの方が興味あるぞ、っていうことで書くわけではないけど、それにあんまり興味があるわけでも、あえてどん欲にそれを探し求めているわけでもないんだが、自分の判断基準、自分が見るところ世間の価値判断とはこのようなもんだろう、という基準を度し難くはずしていて、全く理解不能な物、醜いのか美しいのか、価値あるのか、無駄なのか判断つきがたいものの方が、よっぽど、なんていうか、ああすいません、こんな言葉しか出ないんですが、「興奮する」。

    芸術っぽいジャン。横浜だけあって、そうジャン!とかいってたんだろうか?

    出演していた役者さんは(お話ししてみないとわからないけれど)話がおもしろくなさそうだな。それは、数少ない経験からいうことなんだけど、ぶたいで何かするときに、ゆっくり動いていたかとおもうと、突然だだだっと動いて、とまって遠くを見つめるような役者に、おもしろい奴はいないんだよ。
    いやあ、でも音楽はよかったな、とか書きたいところなんだけど、そっちも輪にかけて、芸術っぽくて辟易した。なんだあの、ピロピロぽろぽろ・・・とかいうのは。IRCAMだかなんだかしらんが、ありゃだめだ。太鼓の女の方は言わずもがな。
    芸術を鑑賞して、気分よくお帰りになられた方、すいません。
    でもね、芸術とやらには、いい芸術と悪い芸術しかなくて、いわゆる「芸術」は悪い芸術のなかにあって、そんなかでまた、悪い、まあまあ、いい、にわかれていて、そいつらはどうでもよい。いい芸術のなかはなんにも分かれてなくて、もうそこでは芸術かどうかなんてどうでもよくて、判断もつかないから、大の大人がこわくて泣いちゃうようなことなんだよ、と思う。 あ、でも、遅刻はよくない。申し訳なかったと思う。がさがさしてすいませんでした。ごめんなさい。
    ちょっと、毒づきすぎた。

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    Sat, 05 Feb 2005

    i dont believe in
    目が痛い。眼窩の奥からどーんと重い。
    というのは、モニターの見過ぎだ。瞬きもせず、休みもせず、この数日、連続10時間11時間モニターを見続け、しかも、見ているのはpowerbookの液晶モニターで、十ポイントのhtmlタグだ。あたまがくらくらする。某注射器屋のオフィスを出たとたん、脳みそが頭蓋骨の中でぐるんと回転したような気がした。最近ぐるんと回転することが多い。チェーンソーを持つ林業者に白蝋病という職業病があるが、htmlかきにも「目玉と脳みそがぐるんとなる病」という病気がはやって、労災がちゃんと下りるようになると思う。
    まあ、たまにしかhtml書かないで、職業病もへったくれもないんだけどね。
    ぐるんぐるんといっていたら、目の前でネコがぐるんぐるんしている。ホットカーペットが暖かいなあ・・・・、なあ、じゃなくてにゃー、か。
    子供のころ、テレビは三メートル以上離れてみなさい、とよくしかられたけど、その「おきて」も、ファミコンの登場でなし崩し的に忘れ去られ、今じゃパソコンのモニターと十五センチの距離で一日中にらめっこだ。
    目は大切に。目は大切に・・・・。
    ロンドンの石山からメールが届く。shinkansenのアンドリューが亡くなったという。もうずいぶん前、cellbyteのワークショップで二言三言(英語が流ちょうに話せれば、もっと話していただろう)言葉を交わしただけだが、おもしろい奴だった。ライブストリーミングのことをめんどくさそうに俺にわかるように簡単な英語で説明してくれたことを思い出す。さいなら。またね・・・。またね、というのは彼には似合わないな。
    さて、つぎのnestだ。
    今回の[vanishing point]は、「いきながらにして死ぬ」ということについての作品になるだろう。それは、「死んでいるように生きる」ということではない。
    この作品は、徹頭徹尾、生きていたい!エネルギーに貫かれていなければいけない。 生きるということは、例えば、目の前に石と肉があったら、肉を選んで食うということだ。 気がついたら、どうしようもなく、生きている。 死を選べない、選ばないのなら、肉を食え。
    死にたくないが、選びたくない、か?
    この作品に俺を捜しても見つからない。文字通り、俺はそこにいない。だってインドに行っているし。
    vanishing pointsはvanishing actsでもある。生きながらにして、その場から消え去ること。その行為自体が生きることであり、消え去ることでもある。
    nestの最後にふさわしいじゃないか?
    夢は終わった。だからみんな、がんばっていきましょう。とジョンレノンが歌ってる、今。

    and so dear friends
    you just have to carry on
    the dream is over

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    Mon, 31 Jan 2005

    世界一おもろいおっさんとその生き様展
    土曜はかみさんの友人の上原さんが遊びに来て、キムチ鍋。ビールにシードル。DVDでマッハ。マッハみながらケーキ。腹一杯で具合が悪くなる。
    日曜は、待ってましたデュシャン展。今日行かないとインドに行く前にチャンスがないと思い、久しぶりに遠出。といっても東急がみなとみらいとつながったから近いな。
    未だにいわゆるデュシャンいうところの網膜的な作品に対する鑑賞眼を持ち得ない(まあ、いいなあ、きれーだなー、すげーなーとかしかいえない)俺としては、このひとはわかりやすくていい。ジミヘン、キース、ディランに並ぶロックスターだ。
    こういうことは、そうとう生きるのが楽な奴か、相当過去に何かあって世の中恨んでいたかどっちかのやつしかできない。やつはあきらかに前者で、生きるのに困ってないやつだし楽天家で、そうなろうとしてそうなれる奴だったんだろう。たまに、そういう人がいるのはしってる。おれみたいに、こんなところに(飯名氏曰く)ネガティブ日記を書き殴っている根暗とは違うんだな。本当の意味で根が明るい奴は、こういう風に何やっても人を引きつけずにいられないんだね。で、デュシャンみたいに本当の意味で、荷物を背負うことを、思想的にやめられる人は、こういうとんでもないことをしでかすんだろう。とんでもない事っていっても、おもろいおっさんが、天然ぼけの芸術家につっこみを入れて「きみ、うまいこというなあ」っていうくらいなもんだな。つっこみ芸人だ。うまいこといって、ほめられるのが、とっても好きな人だったんだろう。
    しかし、明るい。俺には徹底的に、底抜けなのうてんきさしか感じられない。自分大好きなんだろうな(笑)ボックスに代表作もミニチュア入れて売って小銭かせぐみたいなせこいことするのもほほえましい。
    見る目が変われば、なんでそこまで恨みがあるのか、ともとれるんだろうけど。とれないか?まあ、暇でせっぱ詰まってないから、つい、思いついちゃうんだろうな。人を食ったようなアイデアを。発明家だ。
    同じ発明家でも、ケージには、どっちかっていうと、ものすごい怨恨を感じる(笑)
    大体、恨みが根っこになってる奴は、理屈をしゃべる傾向がある・・・・。俺だ。
    デュシャンに対しては、みんなどんな風におもってんのかわからないけど、俺の少ない知識で見れば、こういう感じです。これ以上でも以下でもない。美術史的にどうとか、ってのにはそれほど興味ない。それが肝なんだろうけど。たかが二百年三百年のスパンのゲームだ。でも俺が自分でやってるときは、もっと狭く、たかが十年二十年スパンの歴史しか考えに入れない、というか、入れられないんだけどね、そこまで解像度高くないから。ぶっちゃけていえば、自分の身の回りにある文脈の中でしか有効性を持ち得ないようなことしか思い浮かばない。そんなものなのかもしれないけど。
    で、だだっとみたあと、中華街でめしくって、また横浜美術館へ戻る。今度はネコだ。入り口で出会った黒子猫が、オタクの子になりたいんですけど、としつこかったので、さんざんなやんだあげく、戻って、まだその場で待っていたらうちの子にしてしまおうと思っていたんだけど、見あたらず。こんなさむいのに・・・。がんばって生きろ。次に出会ったときは必ずうちの子にしてあげるね。
    来週もデュシャン展にいくつもり。それは、ネコにあいたいためか、デュシャンがみたいからか。
    べつに、おもろいおっさんの件は、だだっと見ておなかいっぱいなんだけど。

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    Sat, 29 Jan 2005

    半ばやけくそ大放出
    昨日は夜、青山から事務所へ帰って、nestの打ち合わせに参加。コンセプトのこと、構成のこと、プロジェクションのこと、等。おれはしゃべりすぎているけれど、大丈夫か?だいじょうぶなのか?みんな?これでいいのか?(笑)

    半ばやけくそで、nestの音、さらに追加。
    これは、ヘルシンキでやったCirculationModuleのライブ録音。面子はミュンヘンと一緒。でも、音質最悪、ノイズ大杉です。でもがマンして聞くなら最後まで通して聞いてね。笑うしかない。
    CMHELSINKI

    これは、nestのスタッフと一緒に、某放送協会の子供番組の企画で、子供ファッションショーやったときの音楽。子供の録音してきた音を使って、というリクエスト。これやってたときは、他の仕事が忙しくて、音に体力がない感じ。寒かったし・・・。やけくそかげんが・・・・垂れ流しなかんじが多いね。
    TVkun

    この人たちは、ZBBのために作った奴。べつに・・・・
    あ、最後の奴は、太郎さんの名作パフォーマンス「ガンダム」のためのサウンド。
    ZBB01
    ZBB02
    ZBB03
    ZBB04

    インドに行く前には引っ込めます。権利問題とか、なんかいわれそうだから。

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    Thu, 27 Jan 2005

    朝、ちょっといきたくない
    昨日の夜は、三軒茶屋に辻のライブを見に行き、そのあとちょっとnest打ち合わせ。辻君のバンド?は、ラップトップ二台に、フリージャズっぽいサックスとピアノ。サックスとピアノの二人が結構息が合ってるようで、意外と起伏もあってそれなりに聞けた。電子音との相性もいい、と思う。ライブじゃなくて、編集してうまくミックスすれば、そういうCD一枚持っててもいいかもしれない。
    で、nestのうちあわせを、nestという店で。はちやまと辻君。少しずつわかりやすくなってきた。というか、俺が理解してきた、というか、俺なりに俺の理解しやすいような整理の仕方でネタを考える。
    大きな柱になるCMpの部分、ここはガチンコシステム先行。それから、テクノロジーネタ先行。これはインタラクティブインスタレーションのダンサーによるデモンストレーションという感じのシーン(と書くと、いやな感じだな、ダンサーと演出の腕の見せ所)。ここだけで独立させてインスタレーション作品にする。それと、動き、ダンスネタ先行で、テクノロジーも使ってそいつらをもっとおもしろく見せる、っていうつくりかたのシーン、とか。まあ、そんな話。
    今日から事務所の皆さんはグアムへ。俺は居残って五日連続出張作業週間。別に仕事がはいってたからグアムに行かないわけじゃあないよ。
    あと十五分くらいでうちをでないといけないんだなあ、このくそ寒い外に。今日の作業場所が暖かい場所でありますように・・・・。楽しみはお昼ご飯に何食べるか、だ(笑)何食べる買っていったって高いものは食べられないから、カレーだな。サムラートの・・・

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    Wed, 26 Jan 2005

    これでもくらえ
    nest新作[vanishing points]制作発表記念期間限定特別公開
    [Circulation Module] in MUNICH 2000 ライブレコーディング
    kunihiko matsuo/MULTIPLEX/MOODMAN/KUKNACKE
    CMMUNICHLIVE60min.mp3
    はじめの八分くらいは、客入れです。MOODMANのDJのケツあたりから・・・・
    音悪いけど、我慢。どうせ聞くなら、全部聞いてください・・・・ ついでにこれも追加。某日蘭コラボレーション作品のサントラ。もう聞かせる場所もないまま忘れられていくだけなので期間限定公開。2000年7月発表
    60minmp3
    ライブでは石山のターンテーブル演奏がのっかってそっちの方がいい感じなんだけど、音源が手元にないので、俺のトラックだけ・・・

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    インドの呪い
    けさ、かみさんを送り出したあと、電気ストーブの前でがたがた震えながら荘子を立ち読みしていたら、ふと、去年一年、あれだけ鬱だったのは、インドでの生活が、かなり影響しているのではないかという考えがわいてきた。思い起こしてみれば、様々なことをやったはいいが、井戸の底へ下りていくようなドライブ感(なんだ、それ?)を感じることはついぞなかった。いままで。
    もしや、俺はインドでしらぬ間にロボトミー手術でもされてしまっていたんではないだろうか?
    もう、字も読めぬのだ。人の声が意味を持って聞こえないのだよ・・・・。はははは。
    で、荘子の立ち読みに飽きて、やっぱり今日、インドビザ取ってこよう、と思い立ち、チャリンコとばして九段のインド大使館へ。去年の反省を生かし、着いたらすぐに整理券ゲット。用紙に記入。没頭していると、用紙の横に置いておいた、整理券の番号が、四十五から五十五に変わっている。すりかえたのは、隣のオヤジだ、ぜったい。十、ちょろまかしやがった。せこすぎる。インド大使館から、もうインド的状況だ。どうってことはない。

    そう・・・週末、ネストの次回作、[vanishing points]の会場下見へ。あ、これ、前回書いたな。
    他に、書くことないのか?
    某注射器屋のサイトリニューアルの下準備が、なかなか大変。それもそうだ。サーバにアクセスできないもんだから、CMSのプログラムも出来ないし、でもある程度しておかなくちゃ五日じゃ終わらない。手探りで書きつつ、少しづつ全体像を把握する。もう五年前のソースだ。それを少しずついじってきたら、まるでフランケンシュタインのような構造のサイトになってしまっている。
    ここは、いいきかいだ。この地味な作業に、無理にでも全力を傾けてみよう。で、インドの呪縛から解き放たれろ、俺。

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    Mon, 24 Jan 2005

    CHATS PERCHES
    日曜。日仏学院へクリス・マルケルの「CHATS PERCHES」をみにいく。新作。
    911以後、パリの街の至る所に、歯をむき出して笑う黄色いネコの落書きが出現したという。そのネコを追いながら、ベトナムから遠く離れての監督は、即興的に、暴力的、ともいえるような撮影、編集で、映像詩をつづる。
    ポンピドゥーで上映されたときに配られ、観客が全員それをつけて鑑賞したという、黄色い笑うネコの面が配られた。まだ字幕は着いていなく、同時通訳による特別上映。
    一時間弱。衝撃だった。彼はもう八十三歳になったという。
    「この作品をMr.猫と、彼のように、新しい文化を生み出しているすべての猫たちに捧げる」

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    Sun, 23 Jan 2005

    HELP!
    木曜日、ICCでアート・ミーツ・メディア展のオープニングへ。ICCがメディアアートというものを定義し、囲い込み、ジャンルの確立と歴史の正統性を、言葉は悪いが、でっち上げる展覧会。たぶん、一つの節目になるだろう。
    アーティストってすごいな、と、ますますアーティストこそ、もっとも尊敬すべき人種だということを確認した。
    いつからそう思うようになったのか?いつか、子供のころ、一番尊敬すべきは、医者か芸術家だ、と、父か、叔父に聞かされた覚えがあるのだ。小学生のころ、では医者へ、と思ったが、早々に医者はあきらめた。そして、いま、アーティストをあきらめるのではなく、アーティストである前に、アーティストでなくなろうとしている(笑)。
    笑い事ではない。深刻なもんだいだ。
    土曜日、ネストの次回公演の会場下見。会場まで見て、ああでもないこうでもないとアイデアを巡らせると、ちゃんと最後までつきあいたくなる。でも無理だ。俺がいればすごいのが出来る、と思ってしまう漠とした自信が、ばかばかしい。逆に、落ちる・・・・。
    実をいえば、何を甘ったれたことをその歳になってまでいっているのだと思われるかもしれぬが、このところ、生きた心地がしない。
    神を信じることが出来る力、というか勇気は、例えば、新しいソフトウェアを使いこなす事と同じ程度のものである気がする。
    しかしそれでも、俺の水準に照らせば、大変な勇気と、力、能力を必要とするのだ。
    つまり、俺には神にすがる能力さえ備わっていなかった。
    かつて、俺は、あまりにも自分のエゴの大きさと重圧に、もう何もいらない、何も作らない、消滅してしまおう、と思った。
    しかし、それは生を放棄するということではなくて、宇宙の広大な編み目の中に埋没していった末に、立ち上がる自分を見いだす事でならなければいけなかった。
    何かを作り上げ、それがこの宇宙の中に、小さくはあるが、存在し、関係性の輪の中のある位置を占める。しかし、それをすることはけしてなかった。それこそは生きること、生活であったかもしれないのに。
    忘れていたことがあるし、目をつぶっていたこともあるし、本当の意味でその能力がなかったこともある。
    荘子を読み返せば、冗談のように軽い。
    道への近道と思っていたものは、実は遠回りであったなんて、まるで荘子が言いそうなことではないか。
    インドではまた、あの「俺っていきてるなあ・・・・感」を感じることが出来るだろうか?

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    Wed, 19 Jan 2005

    手、耳、口
    何から手をつけて、いいのかわからず、どれもこれも手をつけ始めると習得にそれなりに時間のかかることばかりで、それが本当に今必要な事であるかどうかもわからないので、入り口のあたりで逡巡していると、時間だけが過ぎていき、結局何も身に付かない。
    すこしあまりにも雑然としているので、もしかしたら、ただ不安なだけで、何もする必要がないことがわかるかもしれないからちょっと書いてみようか・・・。
    というのは、インドで作る古典舞踊アーカイブをどうやって何で作るかということが、まだ見えないから。一緒に行くフォーサイスのインプロビゼーションテクノロジーズを作ったクリス・ジーグラーも見えてないといってた。見えない中で呼ばれた二人、メールのやりとりをしているんだけれど、そもそも、俺たちがどの辺まで見えるようにすればいいのかがわかんない。ジャイは何か考えているんだろうか。その辺のことをメールしても、明確な反応がないので、ほんとにただマスターたちの映像をとりためているだけなんだろう。(何も最終的な見せ方のアイデア無しで膨大な素材をとりためることが出来るのだろうか?)ということは、何も準備されていないということなので、それをどう分析して、どう見せるか、あるていどアイデアをまとめていかなければいけない。じゃあ、まず、バラタナティヤムとカラリの基本的な勉強が必要だろう(ジャイは向こうに行ってから徹底的に教えてくれるつもりらしいが、そんな時間がないようなきもする)。で、とりためた映像をただ見せるんでは脳がないので、たとえば、フォーサイスの動きの軌跡をラインで可視化したように、バラタナティヤムの映像にも何か工夫するとおもしろくなるのかもしれない。そのためには、バラタナティヤムの動きの本質を見極めなければならない。たとえばあれはポーズの連続で、それらにすべて意味がある、ということなので、そのポーズ、とポーズのつなげ方を抽出してビジュアライズしていくことが考えられる。どうやって?で、どうやって、というアイデアが決まったら、じゃあ、どのソフトウェアで映像を加工するのがいいのか、ということも考えなければいけない。aftereffectsなのかappleshakeなのか、flashなのか。クリスは、フォーサイスのCDは、strata mediapaintで映像加工してdirectorでオーサリング、っていってた。取りあえず、そいつでいこうということになって、映像加工をしながら、DVVのアーカイブにまとめるということなので、オーサリングはどうするのか?一昔前だったら、directorなんだろうけど、flashの方がいいのかもしれない。もしかしたら、そのままweb上のアーカイブに展開できるかもしれないし。
    ああ、わかってきた。何もしなくていい。むこういってどんなコンテンツがあるのか、ざっとみて、クリスとアイデアを出し合おう。今、決められるのは、オーサリングツールをどれにするか、くらいか。flashだろう。じゃあ、その勉強をしよう。でも、だいたいはケララ州の星c-ditのみなさんがやってくれるだろう。俺は、ダンスの奥義ビジュアライズのアイデアと構造とインターフェイスを考えればいいのか・・・?
    出たとこ勝負、という結論になりました。
    某注射器メーカーのサイトリニューアルを、出発までに終わらせる必要があるんだけど、そいつも今日、見えるようにしておかないと、不安で不安でご飯がおいしくない。出発間際までぎりぎりになりそうなので、終わるか終わらないかも不安だけれど、もう一年もさわっていないサイトなので、まずその構造から確認し直して、さらに、もう古くなったソースをバキッと新しく生まれ変わらせる。でも、フランケンシュタインみたいなサイトだから・・・・。気合いだ。気合いで何とかなることがある。手を動かせ、手を。

    耳から液体が・・・ということを前書いたような気がするが、医者にいったら、軽い外耳炎で、耳の入り口が少しただれて、耳あかがでやすくなり、それをミミカキするもんだからまたただれ・・・という悪循環に陥っている。といわれたので、薬を付けて直すことにした。その薬というのが、点耳薬で、目薬みたいに耳にさすんだけど、耳の中に液体を注入するのは、ちょっといやなかんじ。

    ネスト公演では、あまり口出さないといっているのに、実際に口出すことしかできないところで参加すると、口しか出さないようになるので、どっかのシーンの音楽、一曲くらいでも作らせてもらおうか・・・・。

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    Sun, 16 Jan 2005

    妄っとしている
    ぐえー、腹がもたれっぱなし。こんな調子で酒、めし、酒、めし、酒、飯酒飯酒飯、だけの生活を続けていると、死んだあと、地獄でさけめし地獄へ送られて、永劫酒飯の刑を受けさせられてしまう。
    簡単に、先週後半あったこと。 木曜日は、クライアントの最終チェックのために編集する映像の素材を待っていたら、夜の十時くらいになるというので、何も出来ないなあ、と思い、っていうか、ありえねえなあ、それは今晩徹夜するって事だなあ、あちらさんは「じゃあ、こうこうこういう段取りで、映像編集は深夜やれば間に合うんじゃないですかね」なんて、かってにお話を作っているんだろうなあ、とおもいながら、エトインテラパクスプロジェクトの面子と新年会へ。新宿にあるTOMATOがないそうやったという居酒屋へ行って、どこがTOMATOじゃい、っていうかTOMATOがなんぼのもんじゃい、っておもいながら、有村さん須佐さん森さんと久しぶりの再会。有村さんも須佐さんも黒猫かってた(笑)黒猫とか、ワークショップとか、作品としてのプロセスとか、そんな話。あ、みんなmixiに興味ありつつも腰が引けてる、みたいな感じらしいので、そんなたいしたもんでもないことを説明し、招待状を送る。いや、ほんとはたいしたもんなのかもしれない。
    金曜は、久しぶりの某医療関係メーカーの打ち合わせのあと、sahaさんororaさんが事務所へ遊びに来たので、いろいろ作品などを見せようかと思ったんだけれど、ちゃんと自分でやったものをファイリングしていないたわけ者なので、結局時間切れで、たいしたものも見せられず、早稲田でセオさんがやってるワークショップの最終日の発表会をのぞきにいく。いろいろ考えたけど、書くのがめんどくさいので省略。おもしろいなあ・・・いろんなことかんがえるなあ・・・、とか(笑)
    そのあと、nestのミーティングへ顔を出し、辻君と平田君と西川君をご紹介。俺がインドへ行くまえに、いっしょにプランをたてて(たてられるのか?)あとは丸投げにしてぜんぶやってもらう算段。俺がしゃしゃり出ない方が、うまくいく。
    で、週末は、食ったりねたり、killbill2みたり、サザエさん見たりして、半分口が開きっぱなしでぼーっとしてます。ぼーっとしてるとちょっと、何か忘れてるんじゃないかという感じになってきて、逆に、ものすごく細かいことが気になってきて、妄想がふくらみ、いてもたってもいられなくなる。そろそろ靴下とパンツを買わないといけないなあ、とか。インドへは何日サイクルで洗濯するから、何枚Tシャツを持って行けばいいのか、とか・・・・・。

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    Wed, 12 Jan 2005

    記憶
    今年は頻繁にここに書き込んで、日々をその日のうちに反省して、一日一日を大切に生きる自分を皆さんに見てもらい、ああ、立派な人だなあ、と思ってもらいたかったのに、すでに一週間も書かなかった。
    別に忙しかったわけでもなく、ただ、一日の終わりには一日を振り返ったりもせず、一日を酒呑んで忘れてしまっていたから、七日間のことは反省するまでもなく、記憶にない。
    ということで、こまかいことは全く覚えていないのだけれど、大まかなことを、記録として書いておこう。反省はしない。
    確か週末は、ルドとヴァレリーと彼らのご子息、怪獣ヤニスがうちを訪ねてきて、夕食を一緒にした。好きか、きらいか、ある意味、チャレンジで、アンコウ鍋にしてみた。ちょっとグロテスクなので、初めての人にはどうかと思ったけど、まあ、俺の実家がある常陸地方名物と言うことで、是非食わせたいと思って。やっぱり、肝は食えなかったようだ。ガレットを持ってきてくれて、フランス式の新年会。うまかった。
    いつもなら、しらない人が来てもしばらくするとひょこひょこ出てくるうちのにゃんこ先生が、この日に限って出てこない。強引に引っ張り出してくると、大人には目も触れず、一歳児のヤニスを見るなり腰をかがめて退散。初めて見る赤ちゃんを、怪獣かなんかだと思ったんだろうか・・・・・。微妙に猫よりでかいし。
    おお、成人式で、三連休だったんじゃないか。土曜は何してたんだか・・・・。
    日曜は、韓国から来ているサハさんと一緒に、去年ワークショップやら何やらで出会った若者たち(もうその言い方やめようね、なんか俺がずいぶんじじいになったように感じるし)の新年会へ。しゃぶしゃぶ食って、相当呑んで、二日酔い。いい仲間たちだ。
    月曜日、成人式の日は、二日酔いが覚めて夕方、事務所へいって、火曜日に見せることになっていた、某社イベントの記録ビデオの編集作業の続き。さくっと終わらせて、かえって水炊きを作って食う。今度は昆布とかつおぶしでていねいに出しを取って、激ウマ。二日酔いなのでビール一本で就寝。

    そのほかにも思い出す限りでは、年末ジャンボ宝くじの番号あわせをやっとして、見事全部カスだったり・・・あとはなんだ、ほんとに記憶がないので、これまで。
    あ、一つ驚いたことがあった。2.5センチ四方にDVD十万枚ぶんの記録が出来るメディアが2010年くらいに実用化される、っていうニュース。それは・・・・革命に近いことが起こるぞ。
    頭の中に埋め込んでもじゃまにならなそうなので、そっちの技術もお願いしたい。

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    Wed, 05 Jan 2005

    一年の計と第一四半期の計
    朝、初出勤の妻を送り出してから、洗い物などを済ませて、午前中は結局去年の暮れに読み終えなかった先生の手紙をよみながらごろごろ。居眠りしたり、テレビをつけたりけしたりしていると、事務所から電話で、図らずも俺も初出勤・・・・。ちょっとした作業だけで、小一時間もすれば解放されるだろうと思いきや、結局深夜までかかりそうな作業。夕飯は宅でする約束をしていたので中途で切り上げ、帰宅。
    ビールを飲みながら、雑煮を作る。我ながら俺の雑煮はうまい。だしの素使うけどね。母の奴とそっくりに作れる。もちろん母もだしの素だろうけどね、推測だけどね。で、かみさんの帰りを待ちながら、袋田で買ってきた奥久慈湯葉と、母に分けてもらったうちの近所でとれた地蛸のさしみとそいつの酢蛸と、松前漬けと黒豆で強引に正月気分を取り戻しながら晩酌。
    いい感じになってきたところで携帯が鳴る。インドから。チェンナイの友人は何ともなかったらしい。大変だったとはいっていたけれど。で、なんだか早口で、俺もよはらっていて話がかみ合ってないような気もしたけど、クリスが二月の十三日に向こうに行くこと、ポストプロダクション作業は三月末までに終わらせたいということ。バンガロールじゃなくて、なんとか、っつうケララにある街の技術者グループに手伝ってもらうから、そこに行くぞ、とか何とか。渡航費は払うけど、チケット代は立て替えておいてくれ、とか。またまたジャパンファンデーションに話をしてるんだけど・・・、とか。詳しくはメールしてくれるらしいけど。英語がわかんなくて、ジャイごめんなさい。思わず、電話口で二人笑ってしまった(笑)ジャイは俺がそんなに早い英語を理解できないことを忘れていたんじゃないか・・・・?
    で、謎のリクエストをされて、軽々しく承諾してしまったんだけれど、いいのか?パワーブックは日本とアメリカ、どっちで買うのがやすいか、と聞くから、日本じゃないの?というと、じゃあ、新しいパワーブックを日本で買ってきてくれ、と・・・・。金はあとで払うから、って、それ、おれ無理だ。立て替える金ないよ。いいよっていっちゃったけど。あとでメールしよう。でも、インターネットがダウンしている、とか何とかいってたな・・・・。電話するか・・・・。電話苦手・・・・。よし、出発まで、英語の勉強をしよう。今年は英語が話せるようになることが目標です。
    それから、インドへは二月の十三日から三月の終わりまで行きます。

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    Tue, 04 Jan 2005

    来年の正月のための覚え書き
    あけましておめでとうございます。
    と書いて、去年お正月は何を書いたかとチェックしてみると、あけましておめでとう、と書いてある。正月だからな。
    去年は、あまりこれを読んでいる人もいないだろう、と思っていたので、誰に向かって、ということもなく、あけましておめでとうと書いたけれど、今年は、皆さん、あけましておめでとう。
    思えば、一年前は年明けすぐから、インドへ行く準備をしていたんだった。一月二月のあたりを読み返すと、そのころのアップアップぶりが懐かしい。
    去年のことを思っても、あまり先のことを思っても、鬼やら猫が笑うので、自分の能力にあわせて、二三日過去未来のことだけを考えよう。
    大晦日は雪が降って、かみさんの実家の足利に帰る予定を取りやめ、うちで過ごすことにした。少しは年越し気分を味わうために買い物に出かけ、それなりの食材を買い込み、年越しそばを食って、テレビをザッピングしながら、行く年来る年を見てるうちに眠くなって寝る。
    元日は足利へ。東京よりは二三度ちがうか、やたらさむい。かみさんの実家では酒を飲む人がいないので、俺だけ酒を勧められるままに飲み続け、食べ続け、正月らしさをかみしめる。一人で酒を飲むのは正月の恒例行事。
    二日の午後には、水戸へ。水戸駅で、ちょうど東京へ帰るところの弟夫婦と出くわす。すれ違いだったようだ。新婚の二人は三十日から水戸で過ごしていたらしい。元朝参りを妹夫婦もそろっていったという。今年は兄弟初めて夫婦そろって元朝参りが出来たかもしれなかったのに残念だった。
    そのままうちへは直接行かずに、叔父の寿司屋へ両親と。店を息子に任せてもう隠居した叔父は、店の中を酒を片手にうろうろしながら客にからむという、どうしようもないおっちゃんで、与太話をさんざん聞かせられ、かみさんには悪いことした。少しおもしろかったけど、その状況が(笑)
    三日は、母とかみさんと袋田温泉へ。去年は弟と来たんだっけな。例年は二月に凍るらしい滝も、ちゃんと凍っていたので運がよかった。降った雪が残って、すばらしい景色。かみさんに見せられてよかった。
    父に挨拶をしてから東京へ帰宅。紙袋にたくさんの餅やらなにやらを詰め込んでスーパーひたちに乗り込む。一見してUターンとわかる大荷物。飯田橋の自宅に着くなり、爆睡。
    今年は、厳しくなりそうだけれど、笑って乗り切り、来年の正月にこれを読み直して、去年はいい年だったなと、涙を流して感謝できるような年になればいいと思います。

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