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KUNIHIKO MATSUO
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(c)2003 MATSUO kunihiko All rights reserved.
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木曜日、ICCでアート・ミーツ・メディア展のオープニングへ。ICCがメディアアートというものを定義し、囲い込み、ジャンルの確立と歴史の正統性を、言葉は悪いが、でっち上げる展覧会。たぶん、一つの節目になるだろう。 アーティストってすごいな、と、ますますアーティストこそ、もっとも尊敬すべき人種だということを確認した。 いつからそう思うようになったのか?いつか、子供のころ、一番尊敬すべきは、医者か芸術家だ、と、父か、叔父に聞かされた覚えがあるのだ。小学生のころ、では医者へ、と思ったが、早々に医者はあきらめた。そして、いま、アーティストをあきらめるのではなく、アーティストである前に、アーティストでなくなろうとしている(笑)。
笑い事ではない。深刻なもんだいだ。 土曜日、ネストの次回公演の会場下見。会場まで見て、ああでもないこうでもないとアイデアを巡らせると、ちゃんと最後までつきあいたくなる。でも無理だ。俺がいればすごいのが出来る、と思ってしまう漠とした自信が、ばかばかしい。逆に、落ちる・・・・。
実をいえば、何を甘ったれたことをその歳になってまでいっているのだと思われるかもしれぬが、このところ、生きた心地がしない。
神を信じることが出来る力、というか勇気は、例えば、新しいソフトウェアを使いこなす事と同じ程度のものである気がする。
しかしそれでも、俺の水準に照らせば、大変な勇気と、力、能力を必要とするのだ。
つまり、俺には神にすがる能力さえ備わっていなかった。
かつて、俺は、あまりにも自分のエゴの大きさと重圧に、もう何もいらない、何も作らない、消滅してしまおう、と思った。
しかし、それは生を放棄するということではなくて、宇宙の広大な編み目の中に埋没していった末に、立ち上がる自分を見いだす事でならなければいけなかった。
何かを作り上げ、それがこの宇宙の中に、小さくはあるが、存在し、関係性の輪の中のある位置を占める。しかし、それをすることはけしてなかった。それこそは生きること、生活であったかもしれないのに。
忘れていたことがあるし、目をつぶっていたこともあるし、本当の意味でその能力がなかったこともある。
荘子を読み返せば、冗談のように軽い。
道への近道と思っていたものは、実は遠回りであったなんて、まるで荘子が言いそうなことではないか。
インドではまた、あの「俺っていきてるなあ・・・・感」を感じることが出来るだろうか?
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