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KUNIHIKO MATSUO
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徹夜でピクニック
十一時をすぎてうちに帰ってみると、部屋が真っ暗で、寝室ではかみさんが寝ていた。入校、入校と、いっていたので、その入校とやらをすませて疲れ切って帰ってきてねてしまったのだろう。というわけで、一人で飯を炊き、ウルメイワシを焼き、納豆をかきまぜ、塩辛を出して、起こさないように、そーっと飯をかき込む。
恩田陸という作家は俺の母校である水戸一高の出身らしい。五つ先輩に当たるのか。おまけに大学も同じのようだ。
名前だけは見知っていたが、さっきまでオンダムツだと思っていて、目をこらしてみると陸だった。
なぜ恩田陸の話なんて持ち出したかというと、彼女の「夜のピクニック」という作品が映画化されるというニュースを見たからだ。asahi.comだったとおもうが、映画化、歩く会、80キロ、修学旅行がない・・・などという言葉が目に入り、何事か!?とよく読むと、「夜のピクニック」というのは、水戸一高の恒例行事「歩く会」を題材にした青春小説だという。
めんどくさいので歩く会とはなんぞや、ということは書かないが、まあ、とにかく、青春な訳だ。 それは知らなかった、読んでみよう、ということで帰りに駅前の文鳥堂で購入。食後に、今ぱらぱら読み出していたのだけれど、小説としてはなんだか児童文学(まだ読み出したばかりでの感想です。失礼!)のようだが、水戸一高をネタにして別の高校のような感じに描かれているのかと思ったら結構ディテールが、まんまで笑った。笑う、というか、なんだかからだがかゆくなるように懐かしい。
しかし、二十年も前のこと、よく覚えているなあ。よく覚えているなあ、というよりも、よくそのころの気持ちを文章に表現できたなあ、と思う。汚れちゃったおじさんには、高校生の頃の気持ちになって心理描写なんてできない。それは汚れちゃったからじゃなくて、小説家の想像力と、深夜に納豆ご飯をうめーうめーとひとりごといいながらくってるただの中年おやじの想像力の質の差なんだろう。
とにかく、別に高校時代に特別な思い入れはないが(そんなわけないじゃんか・・・青春だもの)小説をこういう風に楽しめるのは体験者の特権であるから、楽しんでみよう。(ホントは今は小説を楽しんでいる場合なんかではないのだけれど・・・・)
あ、佐藤君!じゃなくてサドッチ! と、いうことらしいんだけど、読んだ? あ、ついでにおもいだした。ずいぶん前だけど、友達の結婚式の二次会で奥村にあったよ。その友達が彼女の芸大のときの後輩で。飲みに行こう、とかいってたんだけど、ずいぶん連絡してないな・・・。立派な建築家先生になってたよ(笑)元気そうだった。 まったく、あのころ、女子の方々がきちんと将来のこと考えていたときに、馬鹿な男どもは、何やってたんだろうねえ(笑)フィーリングカップルとかフォークジャンボリーとかエレキギターとか8ミリ映画とかに命かけてたもんね・・・・。竹内、元気かな・・・。そういえば、奴はおっぱいの大きい、なんとかさん、なにさんだっけ?に惚れた勢いで、歩く会の自由歩行を完走して、しかもいい順位でゴールしてたな(笑)いい思い出だろうね。
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