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KUNIHIKO MATSUO
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0117
マツオです。
一月十七日。朝九時起床。で、なんだっけ・・・・?メールチェックをして、ティータイムになり、そのあとジョーと一緒にディーの作品の相談に乗る。彼のイメージはなんというかサイバーパンクというかコンピューターのエラーを表現してみたりダンサーをスキャンするようなラインを出したいとか・・・・(笑)つまり、そういう雰囲気をビジュアル化するというか表現するというか、まあ、ネストで昔やってたみたいなカンジ。syntaxerrorとか。あのときはフェイク人間スキャナーとか、スクリーンにダイアログが現れるとか・・うんざりだった。なんでそういう「雰囲気」を「表現」しなければならないんだろう・・・と。そんなに「コンピュータ世代」ならコンピュータ世代のものの考え方、制作手法で作品を作ったらいいじゃないか、と。手法や表現は何も変わっちゃいないのだ。かといって言いたいことが新しいわけでもない。
それはディーにもいえる。もちろんジャイにも。ハイテックを導入したいが作り方やアプローチの仕方やプロセスがまるで石器時代と変わらない。ラジカセを使ってプリレコーディングの音楽をリハーサルに使っているだけで、あとはテクノロジーなんて何もない。振付家が振りを考え(ここでコンピュータのエラーっぽく動く、とかユニゾンがシステムに支配される人間を表す・・・とか)ラジカセの音に合わせて1234・・・。
で、「まつお、ここで後ろのスクリーンにこんなイメージを出したいんだけど・・・」「ライブカメラの映像をダンサーにオーバーラップさせたいんだけど・・・」・・・・・
何がメディアパフォーマンスじゃ(笑)ハイテクは書き割りの転換をラクにしただけだ(笑)
そういうことを一生懸命伝えようとしてつたない英語を繰り出すんだが・・・・やっぱえいごが話せないとバカに見えるのかな・・・・。何をとんちんかんなこと言ってるんだ・・・・みたいな。
そんなこんなで午後はディーパックの作品用のパッチ作り。インドのコールセンターを題材にした作品で、これはなかなかメッセージに芯があっていい。パッチは4chにそれぞれインド英語、アメリカ英語、ロレンゾとラジーブの現代音楽(笑)。それらをダンサーの動きとストーリーにあわせてミックスするだけ。それと二十個くらいの単語のサンプルをキーに割り振ってダンサーの動きにあわせてプレイする、とか。ディーパックのアイデアを実現してあげる。 インドのコールセンターのトレーニングマニュアルを見せてもらったんだけど、それがまるでジョーク本のようだ。アメリカ、ヨーロッパの世代別、職業別の典型的な人物像や、生活習慣、精神的傾向、知的レベル、好きなブランド、ファッション、グッズ、食い物などが事細かくかかれていて、こんな場合はこんなやりとりをしなければいけない・・・などと徹底的にたたき込まれるらしい。ここインドに住んでいると、全く想像もつかないようなバックグランドを持つ人物と対等に渡り合うためのマニュアル。一部持って帰りたい。
夕方からジャイがファシリテーターを集めてディプロマコースに関する相談ミーティング。俺は教育関係には関わっていないので、どういったことが重要なのかよくわからなから、そういうのはジョーとかロレンゾにお任せ。
夕飯を食って、ビールを飲みながら、オーディオフィルタの読み込みがうまくいかないで立ち上がらなくなっていたファイナルカットをなんとか立ち上がるようにする。キャロラインに頼まれて、ファイナルカットで彼女の映像編集を手伝うため。
十二時半。就寝。
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