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KUNIHIKO MATSUO
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0121
二十一日。
朝九時に食堂前に集合してファシリテーター八人で車に乗り込みバンガロールのジャイ宅へ。ディプロマのプログラムに関する相談。いろいろみんなああでもないこうでもないといっているが、結局ジャイとエリアムはいろんな学校へ直接リサーチに行った方がいいと思う。
教育に関してはよくわからないのであまり力になれず。
一時くらいからニックとイエル、エリアムたちとコシーズへ。俺とロレンゾは昼間からビール。
三時くらいにタクシーに乗って(エリアムと一緒に移動するときは決まってタクシーだ・・・金持ってるからリキシャには乗らない・・・(笑))ロレンゾの希望でマッサージをしてくれるところに行きたいというのでバンガロールクラブという金持ちのクラブハウスみたいなところへ。なんだかパレス。全く別世界。
おれはリハーサルをみなければならないのでアタカラリへ。メールチェックしたり返事を書いたり、ちょっとだけ仕事したり。まだプロジェクションも音も何も出せないので、口頭で少しずつ構造に関する相談しかできないが、ワークショップが終わったらセッティングして一つずつ詰めていかなければならないだろう。
しかし、こういうワークショップを主催したりダンスとテクノロジーのカンファレンスに参加したりする割には、ジャイ自身には全くそういった新しいメディアとダンスに関するアイデアは全くと言っていいほど無い。彼のばあい、俺やジョーやクリスチャンとコラボレーションすることが「なんだかヨーロッパでは最近こんな感じの潮流だぞ・・・」というところに食らいついていくための戦略なのだろう。
すこし腹の調子が悪くなって熱もでたようで、とっととECCへ帰ろうと思ったところにロレンゾから電話。エリアムの娘の家にいるからこっち来て一緒に帰ろうという。ということで例の豪華マンションへ。エリアムの娘は一つ上の階にすんでいる。何で一緒に住まないのかわからないが4LDKにそれぞれ一人暮らし。日本だったら年収何千万円と言うような上流階級のお宅でしかみられないような豪華調度品に囲まれて暮らしている。壁には有名なインドの絵描きの巨大な絵が何枚も飾られ、有名デザイナーの椅子やテーブル。リビングには日本製の精巧な彫り物のある大きな座卓がおかれ、ゴールデンリトリバーが二匹。
座卓を囲んでまるでインド人らしからぬヨーロッパやアメリカの若者と変わらないノリのワイルドな若者たち六人がワイングラスを片手に、違う種類のたばこを回しながら、インドの現状について熱く語っている。この若者たちがあのインドの街を歩いている姿が想像つかないのだけれど・・・・・。どうやって、どこに生きているのだろう・・・。彼らの生活圏は車で点と点を移動するレイヤーにあるのだろうか・・・?日本なら芸能人やタレントと呼ばれるひとたちがそうであるのかも知れないな・・・。
外の世界からは全く想像がつかない光景にあっけにとられながら、非常に混乱する。具合がどんどん悪くなっていったので一時間くらいでおいとましたが、もう少しあの若者たちと話してこの混乱をおちつかせたかった。
落ち着かない胸騒ぎのようなものを抱えながらタクシーでECCへ。十一時半。
足湯をしたあと、ipodでベルベットアンダーグラウンドなんかを聴きながら就寝。
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