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KUNIHIKO MATSUO
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0212
二月十二日。日曜日。今日は朝十時にアタカラリへ行き、ビデオ編集スタジオからのお迎えを待ち、とても物静かなおじちゃんに連れられてジャイと二人でまずナガリカでもお世話になったカメラマンのおじちゃんの家へ。ブル寺院の近くにある小さなアパート。彼はとても信心深い人で、毎日のプージャは欠かさないし、家の中はなんというかとても”宗教”のにおいがする。小さくなってしまったご高齢のお母さんと弟と一緒に暮らしているらしい。
上品でいかにも信心深そうなおばあさんは俺がインド人だと思いこんで(ジャイの弟かなんかだと思っているらしい)カルナタカ語やヒンディー語ではなしかけてくるけど、もちろんさっぱりわからないので、にこにこしながら頷いていた。
カメラマンのおじちゃん(バスカルディー)の尊敬するというインドでは超有名な(名前忘れた)映画カメラマンのドキュメンタリーと伝記本を見せられる。確かに非常にクオリティーが高い。モノクロ映画のカメラワークやライティングはヨーロッパの数々の名画や黒沢にも匹敵するできばえ。
お茶をごちそうになり、へんてこな宗教的食物をいただいたあと、おばあちゃんが、来ると知っていたらおみやげを用意したのだけれどこれしかないからといって”靴下”をくれる・・・(笑)何で靴下かわからないけど、ありがとうございます。
で、スタジオへ。住宅街のこれまた変な集合住宅の一室にあるスタジオではアビッドのシステムが二セット。とりあえず、一通りすべてのロールを見せてもらい、あれこれ注文をつけてプレゼン用に十五分に編集してもらう。編集の兄ちゃんはなかなか優秀で作業が早いし、一つ言えば十とまでは行かないけどとにかくうまくやってくれた。残念だったのは、バスカルディーはナガリカの時もそうだったけど、三台もDVCAMを回しているのに、フィックスカメラが無くて、つねに動いている絵しかないこと・・・。ダンサーだけを追い続けている。フレームアウトしまくってるしピンもぼけてるし(笑)空間全体が作品なんです・・・と泣きながら訴えておいた。
作品を通して冷静にみた感想としては、大きなところではやっぱり振付がだらだらと切れ目なくつながるところと、照明の色やアングルとか形、痲虫の音とベーシックトラックのバランスが気になった、かな・・・ああ、それと要所要所でキメのポイントね、タイムカウントとかとの同期とか、音とシンクロする映像はもっとわかりやすく周波数をチューニングしなければいけないね・・・チューニングしたうえで摩衷にもどの音を出せば映像がどうなるかのチェックというか練習をしてもらおう・・・。つまり”ツメ”の部分ね。東京に帰ってゆっくりみながら戦略を立てよう。
で、七時半頃までなんだかなんだやって、アタカラリへ戻ってメールチェック。そのあとエリアムの家にいってピザを注文して食ってビールをのむ。かみさんから電話。いいなあ、家かあ・・・ロイもいるのかあ・・・グルグルのどならしてるのかあ・・・・いいなあ、家帰りたい。
12時頃帰宅。お休みなさい。明日は夜七時の夜行でどこかへ連れて行かれます。どこなんだろう・・・地名が未だに覚えられないんだけど・・・。
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