Wed, 10 Sep 2003

趣味の発明
きのうは仕事を途中で抜けて、sal vanillaを赤羽橋に見に行った。
シンガポールに同行するに当たって、「テイスト」をお勉強するつもりで。前回は、本編にはほとんど絡んでいなかったから、本編に絡めるとなると、微妙な「趣味」をすくうっていうか、モードにのれれば、成功できる。
北野武が座頭市について、「盲目でやたら強い剣の達人」ってことが守られていれば、何でもありだから・・・・といっていた、と思う。
そんな感じ。たぶんいま、sal vanillaはあんな感じの作品ならば大量生産できるだろう。いくつかのキーワードさえ守れば、変奏はいくらでも可能。その「趣味」のコアの部分を発明してしまえば。
そうなったら、ある意味、強い。あとはもっと大勢の客にそのキーワードを認知させまくる方向しかない。生き残るかどうかは、その「趣味」が普遍的なまでにおもしろいか、それを自覚しながらも自家中毒にならず楽しんでコントロールできるか、だと思うけど、ギーヤンはやるだろうと思う。sal vanillaは座頭市か・・・そういえば、今回の作品の名前を全く気にしていないし、そもそも知らない。sal vanillaはsal vanillaだから、一つ一つの作品の名前なんて、どうでもいいのかもしれない。
気になったのは、菊ちゃんの不在。ギーヤン趣味で、かつっとまとめれば、その「キーワード」「趣味」みたいなもんはわかりやすくまとまるのかもしれない。でも、sal vanillaには菊ちゃんにしかわからない、微妙なセンスのふりかけが必要なんだと思う。身体的にも、演出的にも。今回は関わっていなかったけど、いつもは、菊ちゃんが演出したであろう、菊ちゃんがでてくるシーンは、ギーヤンたちがでてくるシーンと音や舞台装置が違って見える。それまでと同じ音や装置なのに。何か、解釈と、趣味が違う、ということをちゃんと体と、空間で伝えてくる。もうちょっとではあると思うけど。
たぶん、座頭市になるには、あの二人のコラボレーションは危うい。ギーヤンだけでも十分だ。でも、二人ならただの大量生産品の垂れ流しになることは想像しにくい。
菊ちゃんの趣味を一時間くらい、ガツッと構成されたものを作ってみればいいなと思う。たぶん、それもsal vanillaなんだろうけど、たとえば、オプトロンはもっと軽やかに、音楽に聞こえると思う。その趣味を自覚して遊べたら、もう一つのsal vanillaができちゃうと思う。
とにかく、了解しました。おもしろかった。
俺の方は「意味」も、「趣味」さえもない、最終的には、なくなってしまうようなことをやる・やらないためにはどうするか、みたいな禅問答のようなことを考え続けています。で、逃げ道を発明できたらなあ、と。

今日、S堂サイト、オープン? できねえだろ・・・・ 今日は、お誕生日。おめでとう、俺。


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