折り返し地点
10日は誕生日だった。
村上春樹の短篇に、35の誕生日をちょうど人生の折り返し地点と決めた男の話があった。良く内容は覚えていないが、別にたいした話ではない。その申し分のない人生を歩む男は理由もなくぼろぼろ泣いていたような気がする。確かではないけれど。確かな気持ちではないけれど、少しぼろぼろ泣きたくなる気持ちがわからないでもない。彼と違って、申し分のない人生なんかではないけれど。
で、村上春樹の新作がアマゾンから届くので読む。映画を意識したような作り。悪くない。って、巨匠にむかって偉そうに、悪くない、なんていえないけど(笑)新しい文体なので新鮮、俯瞰からズームアップするような視点の移動とか。都市の自己組織化を俯瞰で眺める視点。新鮮、といえば、神泉、円山町あたりが舞台になっているような感じ、でもないか・・・。これまでの一連の長編作品とテーマは一貫しているような気がする。闇はすぐそこにあるぞ、みたいなこと。それが今までより繊細な形で、なんていうか、詩になった感じ。
昨日は飯名氏がパリでのプレゼン用にインタビュー映像がほしいというので、適当に話す。心の準備が出来ていなかったので、本当の意味で、適当に脈絡なくはなす。編集が大変だろう。でも、あのくらいいい加減な方が、らしくていい。
helena用の映像パッチを作るのに四苦八苦。なかなかうまくいかない。基本的なことをもっと勉強する必要がある。世界は広い。
三十五になれば、理解できないことは、二十の時よりも少なくなっているもんだと思っていた。でも、二十の時に理解していると思っていたことが、今は理解できなくなっている。理解しなければいけないなんて思ってもいなかったことも。このままでは、謎に飲まれて死んでしまうではないか。やりきれない。
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