0228
どうも、C-ditというのは、このラシアンカルチュラルセンター内の敷地内にあったらしい。websiteをみるかぎり、それ相当なところを期待していたのだが、防音もなっちゃいない編集スタジオ、みたいな小部屋と、物置小屋みたいなところに二〜三台、 LGのふるいウィンドウズマシンが転がっているだけ・・・・。オフィスには十人くらいのインド人が働いているが、三十年前の日本の役所みたいな所だ。でも、なんか役所みたいな仕事をしてるんではなく、時々、コミック風の絵コンテなんかを書いてる奴がいたり、そんなようなもんを囲んで、ああでもないこうでもないと言い合ったりしているので、そんな仕事をしているようだ。しかし、マシンが少ないためか何なのか、つねに、何かマシンに向かって仕事をするときは、後ろに二人ぐらいただぼーっと見てる奴がいる・・・・。なんだ、ここは・・・。みんな裸足だし・・・。
九時にまた従業員の執拗なベルの音に起こされ、近所の少しきれいめな飯屋で朝飯。なんたらドーサとアップルジュース。
腹痛は昨日よりはましなようだ。下痢は相変わらず。しかし、これだけ下痢が続くというのに、体力は全く落ちない。こまめに水を取ることに気を遣っている。脱水症状は出ていない。逆に、気持ちいいように水になって全部でてくるので、体がきれいになっていくような感じだ(笑)
十時半、仕事場に着くと、ジャイとアヌーシャはまだ来ていない。結局、昨日「彼岸過迄」を読んでねてしまったので、できなかったドキュメント作りを午前中のうちに済ませる。プリンターを借りようと思って、聞いたら、ふるーいHPのちっこいインクジェットプリンターを出してきて、これしかないけど・・・・という。まあいい、出力できれば。とっちらかっている彼らの書類を見ると、みんなそれで出力した物らしい(笑)
近くのホテルのレストランで軽くサンドイッチなんかを食ったあと、そいつをたたき台にミーティング。いろいろああでもないこうでもないと言い合ったあと、修正して、スタッフみんなに配るバージョンを作る。が・・・・クリスが、こんな感じでどうだ・・・とあとから言い出して、混乱。俺もクリスの言い分を何とか取り入れながらうまくやっているつもりだが、彼は彼の意見を何が何でも通したがるようで(笑)。まあ、いい。
どうも、みんなそれぞれ仕事の進め方がバラバラで、思うようにいかない。例えば、はじめのミーティングでスタッフィングやらスケジュールやらについて決めているのに、次の瞬間からは、誰もそれに従っていない。ちゃんとスケジュールを決めようよ、といって、大きな紙に書き出してやってるのに、次の瞬間から、あれ、それ今やるんじゃないんじゃないの?みたいなことが始まる。クリスは全くそういうことには気を遣わないようで、ジェネラルな取り決めだの、仕事の進め方のコンセンサスを取ってから始めるだのには全く言及せず、おもいついた事を時々まくし立て、しかも具体的ではなく、フォーサイスの時はこうだったとか、こういう風な感じにした方がいい、見たいな抽象的なコンサルティングのみ。かとおもうと、ただフォトショップなんかでトップページのラフデザインなんかをいじくって(フォーサイスのやつのまんま・・・・)あれ、さっき言ってた構造と違うことになってるぞ、とのぞけば、こういう事にしたよ!とか勝ってに決めてジャイとアヌーシャを言いくるめ始める。アヌーシャはどうも、そんなクリスの進め方を煙たがっているようだ(笑)いつまでたっても全体を見渡すプランがたたない・・・・ということは、十人近くもいるスタッフが、どういう構造で、どんなページを作ればいいのかどんなプログラムをすればいいのかわからないまま、スタックしながらまっている。待つのはインド人は得意だから、別にどうって事もないんだろうけど。このままでは、十一日のクリスの帰国までに、バラタナティヤムだけは終わらせるというプランは、無理だろう。つまり、あとに残る俺にしわ寄せが来るというわけだ。クリスはフォーサイスのCDまんま(それはいくら何でも、ということで、ちょっと変えさせたが)のトップページのデザインをして、言いたいことだけ言ってバイバイするつもりだろう(笑)。
日本でやってるように、これはこういうプロジェクトで、スケジュールはこうで、構造はこんな感じで、これとこれとこれが必要で、それをどういう風に加工して、必要なデザインはこれとこれとこれで・・・みたいなことが見渡せて、みんなで仕事を分けて・・・みたいな段取り、そう、段取りという言葉が存在していない!ビデオ素材は、どういう構造にするのか、どんな目的で使うのかも決めていないのに、百時間も取りためてるし(しかもマルチアングルで、一つもフィックスカメラからの映像はない)、それらをオーサリングしようというのにまだHDにとりこんでもいない、ログも取っていない、それだけで、四日はかかるぞ。あと一週間ほどで終わらせなければいけないのに、スタッフィングもいみないしスケジュールもたたない、たててもないに等しい。なんか、すみのほうではちんたらフラッシュでサンプルで渡したビデオにラインを書き込んでるやつがいるけれど、どれだけの量こなせばいいのかもわかっていないまま、これはどうしましょうか・・・なんて言ってる。ちゃんとリストにまとめて、どのくらいの人と時間がかかるのか割り出してくれ、といったのに、そんなことは忘れているようだ。百時間ものビデオの詳細な内容と、バラタナティヤムのことを俺がわかるわけもないので、俺が自分でやってもいいが、そんなあきれた非効率はない。そう、ここには、効率、という言葉もない。インド人だけではない、ドイツ人のクリスにもないようにみえる。それとも、何も考えず、何も見渡せないからと言って気ににせず、彼のやりたいことに従って、ただ彼についていけばよいのか・・そこには、ドイツ式の高効率が待っているのか(笑)よしこれは、インド式なんだと決めて、頻繁に、次はどうする、っていう話を持ちかけてミーティングを作り、細かくコントロールしていくしかないなと思う。くそー、俺もクリスみたいに西洋人で、でかくて、英語が達者だったら、みんなついてくるのかなあ・・・俺がクリアにしたと思ったことは、みんなクリスにとってクリアな物に置き換わっていく。俺の進め方はことごとくなかったことにされていく・・・。それはどうも、その方がどう考えてもいいから、という理由だけではない。俺のプレゼン返しがうまくいかないからと言うことと、ジャイとアヌーシャがまだ全体を見渡せていないから、何を言われても判断しかねているからだ。
胃が痛いのはやっぱりストレスだな(笑)
仕事のことばっかりでもつまらないので、それ以外のこと・・・。特に変わったこともないけど。あ、トリバンドラムでは、よく、というか、至る所に共産党の真っ赤な旗やら釜のマークやら集会所やらを見かける。ここは、インドで初めて共産党が政権を掌握した所らしい。まあ、ここでは主義もへったくれもなような気がするんだけど・・・共産でも社会でも資本でも何でもかんでも、結局ヒンズー主義だ・・・
ちなみにたなみ君のインド日記は、「たなみ君の大冒険 第一章 インドの巻」で読めます。
writebacks...
comment...