Mon, 14 Mar 2005

0313
週末は、キチンと休みを取ろうと思って、土曜の朝九時に起き、朝飯も食わず、リキシャでイーストフォートまで行き、なんかおもしろいものないかと門前町をうろつく物の、たいした収穫無し。ねずみ色の異様な寺を発見。極彩色の神様に飾られて不気味な色彩感覚。その中にはいることは出来ないのだけれど、周りには、たくさんのココナツ売りがいて、しかもここで売っているのは、周りの繊維層を大部分取り除いた、野球ボールのようなもの。寺の中からしきりにぱーんぱーんという音が聞こえ、何事だろうと思ってのぞくと、ヒンズー教徒たちがココナツボール片手に先を争って、風呂桶のような賽銭箱のような大きさの穴に、思いっきりココナツを投げつける。ココナツはぱーんぱーんと割れて、ココナツ水が飛び散る。
いいよ、わかった。そういうことなんだろう。ここの寺は、ココナツの球を投げつけて割る寺なのだ。そういうことなのだ。いろいろゆえんはあるのだろうが、ここはココナツをぱーんぱーんとわる寺なのだ。
ココナツをぱーんぱーんとわる寺にも飽きて、はらもへったし、ココナツをぱーんぱーんとわる寺の周りにろくな飯屋もなさそうなので、バスでコヴァーラムビーチへ向かう。
コヴァーラムについて、トリバンドラムの町中ではなかなかゲットできないマルボロを買い、がら空きのレストランをさけ、手頃なレストランに入り、昼からキングフィッシャーと、ペペロンチーノ。ペペロンチーノはやたら出てくるのが早いと思ったら、完全にのびきってシマダ屋のうどんみたいになってる。
腹ごなしに、ちょっとコヴァーラムの土産物屋の裏道を探索してみる。つぶれかかったホテルや、どうなっちゃってるのかわかんない廃墟や、こんな所にも店出してんのかよ的な雑貨屋。を眺めながら、手頃で、きれいそうなホテルを見つけてチェックイン。ダブル800Rs。何軒も回ってホテル探しするのはいやなので、一件目できめる。ほんとは二千くらい払って、マハラジャ気分にでも浸らないとやりきれない、と思ったんだけど、けちな正確で、つい中級を選んでしまう。
荷物(といったって、換えのTシャツとパンツ)をおいて、またビールを飲みながらビーチを眺めに。
なーんもすることない、ので、ついプログラムのことや構成のことや進行のことを考えてしまい、挙げ句の果てに店員にペンまで借りてナプキンにメモ書きまでし始める。漫画のようだ(笑)。ひとりだから、なにもすることないと、ほんとに何もすることがない。
五時くらいにいい加減酔っぱらって、暑いし、日差しも強いので、ホテルでひるね。で、サンセットの六時半ころちょうどいいタイミングで起きて、レストランで、またもやビール。そうか、海に沈むサンセットっていうのは、こっち側でしか見られないんだね。太陽にほえろ!の太陽のような太陽が、心なしか少し弓なりになった水平線に、漫画でよく見るような感じに沈んでいく。
日本人発見。一人旅の若者か、と思ったら、なんどか仲間らしきバックパッカーと一緒にいるのを見かける。やっぱりコヴァーラムにはいた(笑)
四時間ほど、一人でただビール呑んだり、飯を食ったり、つまみ食ったりしていたら、夜も更けてきて、たいしたおもしろいこと(偶然知り合いにばったりあったり・・・・なんありえない)もないので、部屋に帰ってシャワー浴びて、ねる。十一時くらい。
朝、十時くらいまで寝て、チェックアウトとして、レストランで朝飯を食っていると、来た来た、昨日の日本人だ上半身はだかだ(笑)笑いかけてくるので、笑い返すと、うん、なんか、そこには日本人同士にはわかる確認コードみたいなのがあるんだな。それは、どこにいてもそうで、海外でおもわぬところで日本人に会うと、いっしゅんそこにある隠されたコードにぞくっとする。
もてぎ君というかれは、インド料理を勉強しながら旅をしているそうで、身体の事にもくわしく、動体力、とか野口体操、とか(笑)昔よく聞いたようなことについてとか、フォーサイスがどうの、とか、安藤ようこさんがどうの、とか、そんな話まで、こんなところですることになる(笑)
しばらくすると、昨日太鼓を抱えていた麦わら帽の若そうな青年がやってきて、一緒に飯を食う。池谷君という彼は、歯科医師の勉強をしているそうで、二十四。北インドから最南端までやってきて、あと十日、こっちにいるという。
もう、バックパックせおって、ただあてもなくぶらつく境遇ではなくなったいま、なんかすごく、懐かしい感じがする。十九の時、中国を旅したことがある。バックパッカーの先輩(笑)たちが、すごくタフに見えた。今考えれば、何をしようとしていたのか彼ら自身わからなかっただろうひとたちとドミトリーを渡り歩いて、こうやっていろいろな物をみていれば、そのうち答えが見つかるんじゃないか、と思っていた。でもどこを探したって、答えは見つからない。この年になって、問いも答えもなく、この人生そのものが、問いでもあり答えでもある、と考えるようになった。だから、もうどこにもさがしにいかない。ここにもそこにも、答えはある。これが答えだ。今、この一瞬一瞬が答えなんだな、もし問いをたてるとすれば。
一時ころ、彼らと東京で再会を約束して、別れ、気になって仕方のないプログラムの問題を解決すべく、トリバンドラムへ。やっぱり、ビーチで何もせず一人でのんびりするなんていうのは、俺には無理らしい(笑)
もうかれこれ、ホテルに閉じこもって十時間ほどぶっ続けで仕事をしていた。クリスの担当だった部分で残していった物を検証して、考えれば考えるほどどうにもこうにも破綻しているので、やっぱり、これは・・・・・
うん、ここは、もう一度立て直すところからだな・・・・。
カラリパヤットの分まで、たどり着くのか・・・・。


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