Tue, 12 Apr 2005

なにもわかっていない
今日は案の定、明日パリへ出張する(なんかこれだけ聞くとすごいな)かみさんがほとんど荷物をまとめていない上に、深夜十二時近い帰りになったので、朝まで起きていることになった。さっきまでどたばたやっていた彼女は今寝ている。あとに時間ほどしたら起きてくるだろう。俺はしかし寝るわけに行かない。なぜなら目覚まし時計代わりだからだ。
ということでこれを書くことにした。書くことないけど。
時々、昔の些細なことをふと思い出すことがある。深夜、というか明け方までおきていると、その些細なことが頭の中で増殖し始め、手のつけられないくらいに大きくなり、不安になって眠れなくなる。いや俺の場合は、早く寝てしまいたくなる(眠れないことはめったにない)。
子供のころから、自分はいつも誰でも理解している非常に重要なことを全く考えたこともなく理解せずに生きてきたんではないか、という不安にさいなまれてきた、って書くと大げさだけれど、たまに不安で眠れないことはあった。例えばそれはどういう事かと聞かれれば、何とも説明がつかないけれど、とにかく、飯を食わなければ死んでしまうとか、お金がなければ商品が買えないとか、そういう基本的なことだ。もちろん、そんなことくらいはわかっている、つもりなんだけれど、例えば金がなければ商品が買えないので金を稼がなければいけない、そのためには商品を買って食わなければならない、といったようなこと(そのくらいなら理解しているつもりなんだけど・・)を、自分以外の人間は非常にかんたんに理解できて・・・・まあ、それとか、愛とか友情とか、芸術とはこうあるべきだとか、これはきれいであれはそうでもない、とか(笑)。いや、そんなことではないな、たぶん俺は考えたことがないから、例を挙げて説明が出来ないのだ、何を理解しているのかいないのか。カエルが動く物しか見えないのと一緒だ。
で、おもいだしたのが、たいしたことではないんだけど、昔あるFAXに書いてあった文面だ。
そいつは、五〜六年前?MXテレビでJ-popだかそんなやつのPVをリクエストを受けて流す番組の司会をしていたことがある。司会といってもぶつぶつ言いながら調子を合わせていただけなんだけど、その時視聴者からのFAXのなかに某モノ雑誌の編集部だかなんだかのオッサン(だと思う)が記名して送ってきたファックスに「君のような教養のない人間がテレビではなす資格はない、目障りなのでやめろ」とあった。まあ、何万人も見ているんだから、そういう否定的な意見はしばしばあるんだけれど、その筆致と文面から「何もわかっていない君に確実なダメージを与えて今すぐやめたくなる気持ちにしてやろう」という意気込み(笑)がひしひしと感じられて、かなり落ちた覚えがある。しかし、まあ、その男が編集している雑誌というのが、雑誌の中で俺がいちばん嫌いな男のマストアイテム系のやつだったから、どうせろくなやろうじゃないんだろう、そいつの教養とやらはどうせ「ロレックスの何とかがいくら万円だから今が買いだ」とかそんなことなんだろう、くらいに思うことにした。
しかし、何もかもうまくいかないように見えて、ロレックスの値段くらいしっているようなやつの方がうまくいっているように見えるとき、ほんとに俺はただ、ロレックスの値段のようなことだけ、しらないのか?と思ってしまう。他に何かしらない、理解できていない、考えたこともないようなことがいっぱいあるんじゃないのか?そもそもものすごく基本的なことがそこには隠されていて(俺には隠されていて)それさえも理解できないものだから、男のマストアイテム(笑)の値段さえしらないんじゃないのか?
とこんな事をババッと書いてみてあほくさくなった。そんなわけねえだろ。というようなつまらないことを深夜には延々考えてしまうモノだ、ということがいいたかったわけだ・・・。だれに?
誰に聞かせるわけでもない、といいながらこういう駄文を垂れ流しているから、おまえは教養がない、とFAXされるんだ(笑)
読んでくださったかた、ありがとう。すいません。おやすみなさい。


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