此岸
で、実家へ行ってきた。
土曜、掃除を済ませ、洗濯をすませ、四時頃うちをでて、新宿でスーツケースを修理に出し、小田急の三省堂で道中読むための文庫本を物色し、舞城王太郎の阿修羅ガールというやつに決め、上野へ行きホームの売店でいつものようにビールとチップスターを買い込んで、ロング間1本チップスター1パック阿修羅ガール三分の二を終わらせたところで水戸。
タクシーで実家へ着くと、母は町内の盆踊りへいっていて留守、何でもカラオケ大会の司会(!)を頼まれてはりきって出かけたという。あほか(笑)あほは息子だけでいい。親子そろってそれでは困る。
リタイヤして暇丸出しで少し肥えた父に迎えられ、お母さんすぐ帰ってくるからこれでもくいながらちょっと酒盛りしよう、とコンビニで買ったらしいコンビニ生活の素人しか買わないであろうへんてこりんな総菜とビールを出してきたのでつきあう、っていうかつきあってもらう。
弟と父の時と比べ、まあ、あまり会話のない親子なので、言葉少なにテレビを見ながら酒を飲む。
日曜は、遅めに起きて一階へ下りていくと、もうすっかりウォーキングへ出かける準備万端の父と母。誘われるまま、千波湖へ。一周何キロあるんだっけ・・・?十何年前かに比べてかなりきれいに整備された千波湖周辺。こんなに白鳥やら黒鳥やらカモやらアヒル、いたっけか・・・?
最近帰省するたび思うけど、水戸は結構きれいだな、と思う。街の真ん中にこんな湖があるなんていかしているではないか。いいぞ、故郷、とおもう。東京から水戸芸術館が目的でいったり、夜のピクニック効果で観光する人も多いと思うけど、せっかくだから千波湖とか偕楽園とか三の丸のあたりとかにもよってやってください。
帰りの車中で阿修羅ガール読了。気に入った。けど、どうでもいい感じ。まあ、概して小説なんてそんな物だ。
父が町田康の「告白」を読んだらしい。あまり多く感想を語ってきかせるタイプではないので、どう思ったか知らないが、「うん、何かな、言葉遣いがな、おかしいな・・・。」とのこと。たぶんその辺に抵抗があって入り込めなかったのだろう。舞城王太郎なんて読んだら、どう思うんだろう・・・?よめねえだろうな、一行たりとも。基本的に根はそれほど保守的ではないのだろうが、長年のコンサバ人生で、思考にコンサバ獣道がついているのだ。まあ、「告白」をかって読んでる時点でリタイアしたおやじのハートが少し溶解し始めているのがわかるが・・・。
母が書いて額装までしてくれた書は、インドへのおみやげだ。アヌーシャのリクエストで彼女の入れ墨とおなじ「志」をお願いしていたのだが、どうも志と言う字はカッコがつかないらしく、「鳩」というのをまとめてくれた。ありがたい。
母の書を書いている姿を見て、素人にはわからない解像度のこだわりを感じ、おれもなんか「センスがいいね」なんて人からいわれるもの作りたいなあ、なんて二十年ぶりくらいに思った。
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