検査 点滴
もうかれこれ、三百回これを書いたらしい。インドでは何日かまとめてあげていたこともあったから、もっとだ。
2003年の八月の終わりからだから、丸二年になる。
いろんな事があったような気もするが、何も思うことはない。いろいろな物や事や人が、ただ通り過ぎていった。
ましな方だろう。少しは立て直してきたかも知れない。想像していた範疇でもあるし、期待していることの一割も得ることはできない、なんて事はこの年になれば、自分のことだ、よくわかっているからがっかりもしない。
しかし、何も変わらないだろうと思っていても、あらゆる物事にはいつか終わりが来る。
昨夜は遅く帰宅してみると、ロイの様態は悪化しているようで、だいぶつらそうだ。笑顔がないし、抱けば体に力が入らないのがよくわかる。救急病院を探すが近くにないので、朝一番でかかりつけの先生をたたき起こすことにしてかみさんとかわりばんこでそばについていてやる。
先生のところに連れて行き、検査を一通り、そして一日点滴をしてもらうことにする。気が気でないので、今日は一日仕事は自宅作業で、何かあったら即駆けつけることができるように待機。夕方五時頃点滴の終わりを見計らって先生にお話を伺う。
血液検査の結果は、多少脱水症状のけがあるものの、異常はないとのこと。「やはり、老衰かも知れませんね。おじいさんだから、そういう事はよくあるし、覚悟が必要です」
四〜五日まえまでは、そんな様子もなかったのに・・・。確かにいまは表情がかなり老け込んで見える。自分に何が起こりつつあるのか全く理解ができないのだろう・・・上目遣いに何か訴えている。
猫には、死への恐怖という物があるんだろうか?死を人間のように理解してはいないので、俺が感じる死への恐怖とは違うかも知れないが、彼の頭の中では、確かに胸が騒ぐような、それは「恐怖」ではないかも知れないが、何かが起こっているんだろう。ものすごくとぎすまされた、俺には生涯わからないような感覚なのだろうとおもう。
しかし、夏ばてとか、ちょっとした風邪、とか、そんなんだったらいいんだけど・・・。
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