北京三日目。一日目は移動日だったので実質二日目。
ジャイが大山子に行きたいというのでCCDで九時半に待ち合わせる。CCDの某スタッフとジャイと三人で少し立ち話。不明瞭な発音だがよくしゃべる人物で、アジアのコンテンポラリーダンスやらアートやらに関する自説を興奮気味に(大きな声だから少なくとも興奮しているように見える)ぶっている。そうですねおっしゃるとおりですねと頷きつつきいているとだんだん話は怪しい方へ。インド人はすばらしいがそれに引き替え日本人ってやつは何でいつもああなんだろう困った人たちだよね・・的なはなし。彼らはいつもアジアのリーダーのような面をして威張っているよ、みたいな・・・。横目で俺をちらちら見ながら。何かきちんとした理屈もあるのかもしれないが、彼の英語の話の内容からは理解できるような理屈は聞き取れなかったのであまりこじらせないようにうまく退散する。
大山子へ行く前に、出発前のチャオチャオにあっておきたかったので建設中のアトリエへ向かう。一緒に朝飯。相変わらず本気なのか冗談なのかぎりぎりの話がぽんぽん飛び出す(英語が話せないのでシャオクーの通訳付きである)。靖国神社に忍び込んで泊まり込みで作品を作りたいんだが手伝ってくれ、っつうので「やめろ」といった。冗談かと思ったら本気みたいなので、それはあまりにナイーブすぎるおまえが殺されるだけならまだしも国交の問題になるぞ(笑)・・と。
チャオチャオと別れてシャオクーとジャイと一緒に大山子へ。いろいろ行き当たりばったりに見て回る。ジャイがトイレに行きたいというので見つけたトイレが例の中国式でとても開放的および強い臭気を放っていたのでオールドファクトリーカフェで休憩。そこでは若いアーティスト達、というかたぶん学生達の作品が所狭しと並べられたマーケットが展開されている。しかし、一見してこれは若いな・・とわかる代物ばかり。有名なアーティストのテイストを模倣したものや詰めの甘いものが多くをしめる。にもかかわらずバイヤーだかギャラリストだかわからないがこじゃれたいかにもな西洋人が金の卵を探し出そうとあふれかえっていた。
二時からリハーサルなので、王府井に土産物を買いに行くというジャイと別れ、シャオクーと二人で戻る。
今回借りることになっているスペースはチャオチャオの先生でもあるアイウェイウェイ氏のスタジオ。鍵を借りにお宅へ伺うと彼と彼の奥さんが迎えてくれる。そのお宅っていうのがまたすごいんですよ・・・・。まあ、アートバブルの中国でさらにスーパースターだからそんなもんなんでしょう。温厚そうにまるまる太った方で、画家である奥さんもすごくいい感じ。
リハーサルといっても、スロースタート。まずビデオでも見ようかってことで去年のCCDでのパフォーマンスの記録ビデオを見ながら昨日話し合ったことに加えていろいろアイデアを出したりだめ出ししたり。そんなこんなで二時間ほど。アイウェイウェイの奥さん(名前を失念)がやってきてなにやらいろいろはなしこんでしまってそのまま今日のところは「持ち帰って検討します」的な流れに。奥さんはスタジオの家具やらなにやらを明日MUJIに買いに行くんだけど、実際MUJIって日本ではどういう人たちが買っていくの?いいかんじなの?あたしはMUJIがすきなんだけど・・・?とかそんなことをきく。MUJIはいいですよ、奥さん。
五時頃ホテルへいったん戻り「持ち帰って検討」する。
ところが・・・やはり臭い。この部屋。取り替えてもらおうとフロントへ。管理人夫婦とたぶんその娘の三人しかいないんだが、英語が全く話せないので筆談。満室で不可能。さらに、全ての部屋でこのにおいがするし、これは天気のせいで下水の調子が悪くトラップが効いていないのでにおいが登ってきてしまうのだという。芳香剤を持ってきて噴射してくれようとするけれど、いやいやそんなものもう試してるしそれでもダメだから換えてくれといってるんだっていうがにやにやしながら「まー我慢してよ、しょうがないしょうがない」的なノリ。ダメだ(笑)
ということであれやこれや試すことにする。便所のトラップが問題なので、便所を流しっぱなしにする。水がもったいないなどといってられない。ところがシャーーーーっという音がうるさくて気になる。ビニールかなんかでフタしておこうかということで、近所に飯を食いに行ったついでに大きなテーブルクロス用のビニールを飯屋でもらってくる。どうもあんまり効かないなあ・・・
ということで明日はモップを買ってきてモップをぶち込んで栓をする作戦をとってみようと思う。
何やってんだ、俺・・・。
きょうはアムスであった大連のリーニン君のパフォーマンスが大山子であるとのことで見にいく予定だったんだが、チャオチャオの飛行機が強風のため出発が遅れることになったので見送るシャオクーが行けなくなり、明日の回に延期。