北京草場地四月三十日の日記。現在は五月一日午前十時半。
昨夜部屋に戻ってきたのは午前二時くらいか。深夜二度起きて吐く。風邪をひいたらしい。悪寒がして体が痛く、なかなか寝付けなかった。疲れがたまっている、というほど疲れるようなことをしていないんだが。大学の恩師の「いるだけで疲れるんですよ中国は」という言葉を思い出す。
朝から順に。
十時半に起床。やはり二度寝して八時半に起床のつもりが十時半。十一時にシャオクーが迎えに来て、近所の雲南料理屋でチャーハンと午後の紅茶ミルクティー。
CCDのサンくんのおすすめのカフェへ移動し、そこで四時のリハーサルまで仕事をすることにする。「あそこは茶一杯で二十四時間いられるし、寝ちゃっても怒られないし、インターネットはつながるし、ひといないし、いいよ」っていっていたので。ホテルの窓のない狭いところで寒さに震えながら作業するよりは全然効率が良かった。
シャオクーの急用で別件の仕事の話をしなければならなくなったようで、少しおくれてリハーサル開始。この日は時間が限られていたので、動きを練習するのではなくて頭からタイミングとタイムコードとネタと期待する効果の確認など。二人のノートを見ていると、もちろん中国語なので漢字だけが並ぶんだが細かい字がびっちりうめつくしていくからおもしろい。どんだけ1ページでボールペンのインクを消費するんだろう(笑)
今回はいろいろメモ用紙やら切れ端やらに書きまくったので、俺もボールペンを三本消費した(笑)
先日会ったミュージシャンのフーツ(本名はワン)が七時くらいに草場地へ来る。彼のバンドのボーカルやっているというヘレン(中国名は失念)と彼女の友達というか彼氏なのかドイツ人の青年も一緒。さらに二人友達が加わって大銅銭という四川レストランで飯。うまかったよ。でも、深夜はいたのはここの激辛料理であった。
フーツは八十年代のジョガーのようなかっこうである。ばかげているがナイス。短いジョギングパンツに古いジャージ。胸にはドエプファーのロゴ。背中にはベルリンのテレビ塔がプリントしてある。ヘレンはアメリカに住んでいたらしく、ばきばきのアメリカ英語で、なかなかついて行けない。これからはアメリカ英語の聞き取りの練習をしよう(笑)
飯の後CCDへ移ってパフォーマンスを見る。先日のはAプログラムで今回はB。二番目のやつ以外は、全然。二番目のやつも作者の性格なのかどこもかしこも粗々なんだが、それが味になっているともいえる不思議な作品。
CCD出に時まで酒盛り。上海のチャンさん(こう書くとなんか変だけど、かれはシャオクーも参加するダンスカンパニーのディレクターでインディペンデントアートスペースを上海で運営もしている人)に現代中国の抱える問題とその背後にある中華思想についてお話を聞く。
ということで二時。


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