本当のところ、ひどく体調が悪い。風邪をひいているようである。デリーで何となく気がついてはいたが気合いとアヌーシャにもらった薬でなんとか乗り越えた。帰国して東京の寒さとリアルに些末な処理すべき事が押し寄せたことで、隙をねらっていた病気の素の悪魔さんたちがどばどばっと攻め込んできたようである。
とはいえ、リアルに些末な処理すべき案件は一向に片付かず、片付くどころか手をつけるのもおっくうであり、さらに今日は雨。
昨日からアーユルベーダの医者が処方してくれた、なんにきくのかさっぱりわからない上に数も一回の服用量も大量の薬を服用し始めた。やけくそである。服用したあと三十分ほどすると、何かこみ上げるものというか、酒でもニコチンでもカフェインでもない他の何かが脳に作用しているような感覚があることに気がつく。しかしそれも長続きはしない。なんだろう、これ。
ものすごい色の液体が二種類と、ワカモトみたいな錠剤に、なにやらヒンディー文字が書かれた真っ赤なカプセル。夜にはそれに加えてセメント色のペーストに、石灰のような粉末。
一ヶ月分。ひとつき続ければ確実に体質がかわるだろうと、一服してわかった。


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