2009年3月アーカイブ

終了

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三月が終わる。終了。

新宿高島屋の地下のパン屋でパンを購入。チョコレートが挟まってるうまそうなパンがあったが、閉店間際だったので一人先のおばちゃんに買い占められて、うちの奥さんががっかりしていた。本当にがっかりしていたと見えて、帰宅中はしきりにそのパンについて話す。食べたかったパンについて、うちの奥さんが話をしている。
次の日、神楽坂を自転車に乗って買い物。数年前まで事務所があった場所を通りかかると、うちの奥さんに「あれ、あれあれ、なんだっけこのマーク」と呼び止められたので見ると、例のパン屋神楽坂店であった。

無事チョコレートが挟まったなんとかというパンを購入できたというつまらない話。さらには、あのころ何度も泊まり込んで仕事をした同じその土地の上で、いまは白衣を着た女の子達がせわしなく動き回り、パンを作り売っていることにすこし感傷的になるおやじのつまらない話。

そういえば、今思い出した。誰から聞いたのか忘れたがあの場所はかつて死体置き場だったらしい。定かではないけれど。神楽坂は大震災ではあまり被害が大きくなかったというから、東京大空襲の時か。
そういうのを気にする同僚に気を遣って忘れることにしたんだった。で、本当に忘れていた。

日曜日は秋葉原でバンガロールビエンナーレの打ち上げ的食事会。ジャイヒンディというインドレストラン。おいしかったです。キングフィッシャーものむ。終了。

市ヶ谷にスカッドミサイル?だかパトリオットミサイルっていうの?がスタンバイしているのだという。物騒なことになっております。

本当は今、前後不覚になるくらいまでのんでのんでのんで地球上のエチルアルコールをのみつくしたい気分なんだが幸いなことにうちに酒がない。

おやすみなさい。

こないだ、二子新地の河原で、ギガやら石山やら上田やらと焚き火をする。焚き火である。ただ、焚き火のために集まった。気分が良い。

マンダム親子という漫画があった。大金持ちの屋敷の裏には札束の砂漠があって、見たことのない、しかもしゃべる生き物がわんさかいる。
まだ非常に小さかった頃、父に連れられてどこかへいった際、長時間の移動の退屈しのぎにと、なぜかその漫画を買い与えられた。選ぶ権利はなかった。問答無用にマンダム親子を与えられたのである。しかも、三巻だか六巻だか、中途半端な巻。子供が読んでおもしろい物ではなかったが、ただ父に買ってもらったというのがうれしくて、繰り返し何度も読んだ。全く内容は覚えていないが、たまにお金の砂漠の光景を思い出す。
河原で焚き火をしながらお金の砂漠をおもった。なぜかはわからん。

それから、いしいひさいちの最低人と地底人が出てくる漫画がすきだった。がんばれたぶち君が流行っていた頃である。はらかかえてわらった。今読んだら泣くかもしれない。

chitei.gif
地底人

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最低人

なんか急に暖かくなった。春が来たのでうれしい。

なんだか知らんがボブディランの新作が出るらしい。泣く。
春なのでイーノとメルツバウとU2と坂本龍一を交互に垂れ流しながら、漱石を読む。全員すごいわ。脱帽である。お手軽なモクシャ。
春はサレンダーの季節である。

子供の時分、春になる頃はよく貧血を起こして倒れたが、いまだに季節と貧血の関係がわからない。今朝、起き抜けにトイレで用を足していると気分が悪くなりすこしぶっ倒れる。
今年は人間ドックに入ろうと便器に向かって誓う。定額給付金は人間ドック代に充てることにしよう。

うちの猫の写真をあまり撮っていないことに気がつく。嫁の写真もしかり。
俺も嫁も猫も死んだら灰くらいしか残す物もなく、三人の生活は永遠に忘れ去られてしまう物ならば、ちょっと映像をとっておきたいと強くおもいビデオカメラの購入を検討する。よく映像を作ったりいじったりする仕事をしているにもかかわらず、私有していない。あーびっくりした。驚くわ。さくらの下で猫をハイビジョン撮影するのが、いま一番実現したい夢。夢が小さい。

あと何度彼らの人生に春が来るんだろうかと、こんな事を毎年思うのである。歳をとると。

こんな写真しかない。映像ももちろんない。犯罪である。

DSCF4338.JPG

土曜日、あまり天気はよくなかったけれど部屋を掃除して大量の洗濯物を片付ける。

最近、猫のロイの鼻の調子がよくないので午後から医者に連れて行く。体重も落ちてきたし頻繁に水を飲みたがるので、もしやとおもい血液検査をしてもらうと腎不全だった。
十五歳以上の老猫になると3割が腎不全になるという話を聞いたことがあるが、うちのロイは血液検査の数値から見ると結構重度であるらしい。しかも治癒が不可能な病気である。まあ、病気というか、老化というか。活性炭を食わす食餌療法など、進行を遅らせる治療法はあるが、ただでさえ食欲が昔ほどでなくなっているのにまずい飯に変えてこれ以上やせてくるとそれこそまずいので、とりあえず今のところ特別に無理なことはしないことに決めた。食べられるシニアご飯のブランド探しと、どこでもいつでも大量に水が飲めるようにする環境を作ってやることくらいか。
ネットで調べると、彼はこれからこの病気とながくて大変なつきあいになりそうである。

ミシェルゴンドリーの「僕らのミライへ逆回転」と、チェーホフが原作らしいんだがヴェンダースが監督じゃなくてプロデュースしたとかいう「レイン」を観る。
ゴンドリーのやつは、ものすごいでたらめな設定なんだけどジャックなんとかというデブとアイデアがすごすぎて納得させられたようでさせられてないようだけど、最後に涙が出た。レインは何人かの日常がいい雰囲気のジャズをバックに並行して語られるよくある感じのやつだけど、それはそれで良い。見ている間は、ストーリーとか台詞がなんだかいろいろ自分にフィードバックしてくるから結構苦々しく物思いにふけるんだけど、みおわったらそれはそれで又、ファンタジーだったなと。現実の俺の生活はそんなに苦々しくはないし、そんなに明るい天望があるわけでもないし・・・。映画の中がファンタジーなのか、現実がファンタジーなのか。リアルのアウトサイドに立つことが出来ればまだ人間的である。それだけが。

ホワイトデーなのでうちの奥さんが前からほしいといっていた428というwiiのゲームを買ってみる。サウンドノベルというジャンルらしいが、なかなかすばらしいアイデアである。そういえばむかし「かまいたちの夜」とかやった覚えがある。それの進化したやつか。渋谷を舞台に誰が何かすると誰に影響してそれが又誰か他の人物の行動に影響を与えて・・・という形でストーリーが進行するらしい。なんだかCMpの説明をするときにいつも持ち出すたとえ話みたいなんだけど、それがゲームになってるんだから興味深い。ただ、文章が稚拙。

日曜日、インドであったオリッシーダンサーの小野さんとトースト浜と飯田橋で待ち合わせる。昼飯を食おうと思っていたんだが、撮影があったとかで少し遅くなってしまったのでカナルカフェでビールを飲む。トーストがさんざん小野さんにアドバイスというか助言というか。至極まっとうでハードコアできちんとアートに誠実なので見直す。
カナルカフェからお堀を見ると、春だ、とおもう。

「それから」を読み始める。

またうちの老黒猫が布団に放尿なされたので、風呂桶につっこみ、洗う。一苦労。
あらいながら、三四郎を読み始めたらはまる。のっけから、あなたってよっぽど度胸のないお方ですね、とか。ストレイシープ、ストレイシープ。美禰子かわいいよ、美禰子。三部作の中では三四郎がいちばん好きかな・・・。オヤジになってからまた読むと、いいわ。この時代の日本の描写を読むと、なんだか現在のインドの情景に似ているような感じがするからおもしろい。

まったく、日本近代文学、すげえ。たぶん、世界中の志高い人々にとっての宝の山。インドでも是非漱石が読まれてほしい。あ、それより前に、もう日本でも読まれなくなっているのか(笑)同僚の若い衆もあまり興味がないらしい。残念無念。でも、もし俺に年頃の娘がいたら、漱石を一冊も読んだことのない男の嫁には、絶対やらない。

三四郎読みながら坂本龍一の新作を繰り返しきく。いいわ。なんか後半enoのon landみたいだけど。enoといえば、u2の新作も繰り返し聞いてたらものすごくいい。ものすごく。高橋幸宏の新作もでるらしいが、なんだかたぶんいつものように流行を表層的にとらえた音のような気がするのでたぶん買わない。女性的っていっちゃあ女性的。編集方法としてはとても古来からの日本的な感性なのかもしれないですね。あんまり気にしたことないのでしらんけど。

歳取って、もうすぐ死ぬのかなと思い始めると、もうね、ある高みに達しているものだけにぶち当たりたい。本とか録音芸術とかお手軽なものにしか手をつけてないけど、ライブとか舞台とか展覧会とかわざわざ行ってみなければいけないものに関してはなおさらである。もちろん、自分のことは棚に上げていっている。
出不精に貧乏も重なりあんまり出かけなくなっているんだが。


<h />our<br />link アワーブリンクのDVD+CDが発売されましたよ。
ドキドキしながらみましたよ。これはこれでライブとは別もんですが、すばらしい。すばらしくまとまっています。
もちろん、音楽は勝手に涙が出てくるほどすばらしいです。
再演したい。
ちなみに、俺がトランジットのときとかいつも空港でぼーっとしてるときに聴く音楽というか、そういうなんつうか宙ぶらりんな状況に置かれたときの空港に似合う音があって、なかでも<h />our<br />linkはよく聴きます。あとはenoのanother day on earthとか坂本龍一のBeautyとか、fenneszのendless summerとか・・・。

TowerRecordの通販で購入ボタンをクリックしてみました。
HMVのサイトだと入荷待ちらしい。amazonにはなかった。「Hideaki Takahashi」「 高橋英明」で検索してください。

AID007.jpg.jpeg

2月22日より、メディアオペラ <h />our<br />link アワーブリンクのDVD+CDが発売開始となります。

ほぼ、公演終了後から、編集など一年を要しましたが、
その甲斐あって、ライブ会場での体験とはまた違った作品として完成できたと思います。

この公演についてのインタビュー記事、およびレビューは
下記より見れるようになっておりますので、目を通していただければ幸いです。

on lineマガジン " shift " インタビュー記事
http://www.shift.jp.org/ja/archives/2007/12/dotmov_tokyo_2007.html

the wire レビュー(2008年2月号より)
日本語翻訳
http://www.aiding.jp/opera-hourblink/Resources/wire_review_Japanese.pdf
英語原文
http://www.aiding.jp/opera-hourblink/Resources/wire_review.jpg

TowerRecores 、HMV各店舗で発売となっています。
特にTower Records 新宿店(8階)、渋谷店(5階)、HMV渋谷店では多めに入荷しておりますので、
確実にご購入できるかと思います。
ちなみに今回の作品はmjuc名義ではなくHideaki Takahashiでのリリースとなっていますのでご購入の際ご注意ください。
またaidingのwebサイトでもご購入いただけます。

ロジックボードが交換されて、MacBookProが帰ってきた。突然画面が真っ暗になり何度起動し直しても全然ピカピカしないので、アップル屋に持って行ったらグラフィックカードが認識されなくなったので交換するといわれてから五日間。
これで結局、このMacBook、三回もロジックボード交換している。AppleCareっていうの入っておいてよかった。

一週間、別に何も特別なことはなかった。

昨日は、行きがかり上、というかテレビつけっぱなしにしていたらだらだらと・・・というか、2001年宇宙の旅と時計仕掛けのオレンジとシャイニングを三本続けてみる。どんだけ暇なんだよ(笑)三本とも毎年二回くらいずつ見ているような気がするが、何度見てもすばらしい。これだけの回数見ると、もう映画見てるって感じしなくなって、なんていうか、「もの」を愛でているような。

うちの猫(今、俺の膝の上に座ってこの画面を見ているんだが)は去年の暮れ辺りから鼻が悪いようで苦しそうだ。青っぱながたまるようで、頻繁にグシュングシュン!と鼻水を出そうとしてがんばらなければならないようである。かわいそうに。

週末、報告書類だとか確定申告だとか面倒なことを片付けながらビールを飲んでいた。
日曜は滝沢さんと彼女のマネージャーさんがうちに遊びに来たのでカレーを作る。っていうか、あのひと勝手に「カレーパーティー」が友達のうちで開かれるといってマネージャーさんも誘ってきたらしい。カレー作るしかないだろう、その状況。話に夢中で見ようと思っていた白州二郎の伝記ドラマを見逃す。さすがマネージャーさん、あとで録画DVDを郵送しますとの連絡をもらう。それから、彼女のお姉さんはイラストレーターであるとのことで彼女がデザインしたTシャツがほしいといったら、ソッコーで問い合わせてくれる。さすがマネージャーさん、酔っていながらも仕事が早い。

「天国の口、終わりの楽園」というメキシコを舞台にした青春映画を見る。これはなんかいい。十七〜八の時にこれを見てたらとおもうとせつなすぎてねむれない。じじいになってから見て損した。すてきな日本語のタイトルが付いているが、原題は「おまえの母ちゃんも」っていう、台詞の中からの言葉である。その台詞がくだらねえんだが・・・。しかし、邦題がよくてよかったね。タイトルだけで青少年は鼻血を出しそうだ。ザッパのWatermelon in Easter Hayっていう曲にインスパイアされてストーリーが出来たとか、イーノのby this riverが使われてたりとか、そういうところも高校三年生くらいの田舎ものをジャストミートする。一緒に旅する人妻のおねえさんもいい。ちょうどいい感じの色気。高校生の頃見たかった。でも2001年の作品。すでに俺はおっさんではないか。

攻殻機動隊2.0っていうのも見る。これはダメでした。前にみたのも、綺麗だったけど、ダメでした。台詞回しから絵から世界観から登場人物のファッションセンスから何から何まで趣味に合わない・・・。恥ずかしくなってしまって・・・・。作家の人たちのクリエイティビティーと職人技と気合いには恐れ入ります。でも、なんか、こう、取り締まる側っていうか権力の側の人間を描いてるのも気にくわない。組織で何かを取り締まろうとしている奴ら、しかもスーパーウーマン、っていうのが気にくわないのか。刑事物とか、なんで?とおもう。だからって犯罪者の方を描けっていうんじゃないけどさ・・・。
それにスーパーウーマンの人がよく裸になるのに全く色気ないし。ノイズがないからかな。

構造的にノイズを含んだ作品が好きだ。ノイズを含んだ、というか、ノイズを許容してしまう構造を持った作品、というか。そういうものに出会うとぞくぞくっとする。
M-1グランプリの時、オードリーのネタに対して誰だか忘れたが審査員が、失敗しても間違ってもそれがおもしろいってどういうことだ!ってコメントしてたけど、失敗があり得ない構造というかサイクルを持ってしまった瞬間、その作品はなにかぶっちぎっている。何でもアリっていうわけでもないけど、ここかららここまではグレーゾーンでしょ・・・というものをあらかじめ含んでいるもの。マイルスのライブしかり、ストーンズのライブしかり。
洗練されたノイズを排除し尽くした結果に表れる結晶のようなものも好きだけど、ノイズの中にしか見いだせない高揚感もあるんだよね。
といってもぐちゃぐちゃなものがいい、って意味ではなくて、たとえば池田亮司さんとかカールステンニコライのやっているような一聴するとばきばきにノイズを排除したような音だって、つぎに何を持ってきてもおかしくないような「ノイズ」をあらかじめ含んだというか、排除の構図がない音楽だと思う。明らかにケージ以後の音楽。逆にフュージョンとよばれるようなものって、実際あらゆる音や出来事の受け皿にはなっていないでしょう。
攻殻機動隊の台詞やストーリーからはそういう不自由さを感じました。絵は新しいんだけど、いまだにフュージョンバンドってあるんだあ・・・っていうような(笑)

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