今夜はめずらしく寝付きがよくない。1時間ほど横になってみたのだが一向に眠気が襲ってこないので、時間をつぶしている。
土曜日、ゆきが来る。細君と鉢植えをいじっていた。その間、俺は428というゲームを終わらせる。ビールを飲む。
日曜日、弟夫婦に娘が生まれたのでお祝いをかねて久しぶりに顔を見せに行く。名前は「はな」という。どういう字を書くのか、聞くのを忘れた。ビールを三本ごちそうになる。
帰宅して、村上隆が曾我蕭白についてなにやら語っているのを見ながら、竹の子ご飯に天ぷらをくう。
つづいてNHK特集を非常に興味深く見る。「ヤノマミ」これはすごい。150日、共に生活をして撮影したらしい。
またつづけて鶴見俊輔のインタビュー番組もみてしまう。
たてつづけにスリル満点の映像を見たあと、風呂に入りながら、とても昔のことを思い出した。
小学校三年生くらいのことである。日曜、いつものように祖母の住む水戸から四谷のアパートへ父の車で帰ってきた晩のこと、すっかり車中で寝ていた俺は「ついたよ!」と言われて飛び起きた。深夜だったと思う。寝ぼけた頭で階段を上り、玄関を開けて中へ入った。両親や妹弟が先にあがっているはずなのに、玄関はくらく話し声もない。間違えた!ここは隣のブロックだ、と思ったとき、うちと全く同じ間取りの奥の部屋にちゃぶ台をはさんですわる二人の男女が見えた。気がつかれないようにそっと玄関を閉めて逃げた。目はばっちり覚めた。
もう高齢の佐藤さんのお宅には子供が出来なかったらしい。と、母が話していたのをきいていた。子供がいないと、夜はあんなに静かなんだとおもった。いまでもあの暗い玄関を思い出すと少し怖い。
あのとき、奥の部屋で見た佐藤さん夫婦のようにテーブルをはさんでお茶を飲みながら、まあ、ちゃんとまじめにいきていれば、我々二人にだってなにか良いことあるんではないか、と、おもう。ただ、考えるべきを考え、やるべきをやるだけですな。
ヤノマミの最後に田中泯氏のナレーションは「森に生まれ森を食い森に食われる」と語っていた。
そして男は死んだら精霊になって、それから蟻になるらしい。女はダニとか蚤、らしい。


コメントする