さかのぼるマツオメモ

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いろんなたぶん大切な事があったが、十年後には忘れてしまうようないろんなたぶん大切な事であった。こういうたぐいのいろんな事ほど、どこかに書き留めておくと読み返すのが老後の楽しみの一つにもなるんだろうが、老後の楽しみが日記の読み返しではろくな老後じゃねえな。

昨日はうちの奥さんの元同僚がきて世間話。彼女が結構ビールを飲み続けるもんだから、俺ものんだよ、けっこう。途中から俺だけテレビでアポロ13という映画を見始め、いつの間にか床に大の字になって寝ていた。起きたときには彼女は帰った後で奥さんが片付けをしていた。

一昨日土曜は、クリスティンとイェンスと一緒にアーキタンツへハイジのバレエクラスを見学に行った。2時間、朝から二クラス続けてだったそうだから4時間大きな声を出しながら満面の笑みを浮かべて続けるというのは、大変な重労働である。彼女はフォーサイスカンパニーのダンサー。
四人でランチを食いに近くのそば屋へ。みんな初対面だが、信じられないくらいに共通の知り合いが多い。誰と誰は知ってる?ああ、ああ、彼はどこどこで一緒だったわ、結婚したんだってよ、別れたんだってよ、二人目が出来たんだってよと、つきない。もちろん、おれはよく知らん。あの世界は狭いわ。

金曜は、あれだ、野球見にいくはずだったんだが、雨。神宮球場で紙コップで飲むビールを楽しみにしていたんだが、心の底からその一杯を渇望していたんだが、残念。ばかばかしい話だが、その一杯がその一週間俺の生きる動機だった。どっちにしろ、板垣で呑む。この日の朝、1Q84を読み終えた。すばらしい。物語は語られたがっているし、信じがたく多くの人たちが、その物語を語ってもらうのを待っていた。まだ続くようである。続かないようでもある。

木曜日は、なんだ、あれだ、クリスティンとイェンスが事務所に遊びに来る。スーパーデラックスに中原昌也とジムオルーク見にいきたいというので、一緒にベジタリアンレストランで草食動物がくうようなベジハンバーガーをくい、野菜しか食っていないようなひょろっと声の小さい店員に「ちゃんと肉も食うんだよ、力でないぞ!」と声をかけそうになるのを我慢して、六本木へむかう。
久しぶりにオーセンティックなノイズ。満足。ちょうど良い程度。肉の食い過ぎもよくない。

水曜は忘れた。たぶん生きてた。今まだ生きてるって事は。

その前の数日は残念なことに、完全に忘れ去られた。

これらの合間合間に、十年後には忘れてしまうようないろんなたぶん大切な事がいっぱいあったのである。

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このページは、matsuoが2009年6月 8日 12:00に書いたブログ記事です。

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