26日、日曜日、昼頃濱中さんがタイルカーペットを持ってきてくれる。台所に敷き詰めてみる。少し明るくなった。
夕方、突然鹿瀬島正剛から電話があり、学生時代、芝居をやっていたときに非常にお世話になった佐々木さんの結婚式があって呑んでいるからすぐにこいという。タイル貼りもほどほどにシャワーをあび目黒へ。
昨年あった鹿瀬島兄をのぞけば、十五六年ぶりの面子である。北村さんと佐々木さんを中心とした独特のシニカルなノリは健在である。なつかしい。緊張する(笑)
彼らと芝居をやらせてもらっていたときは毎日のようにあの中でもまれていたのかと思うと、学生時代の自分をほめてやりたいわ。
25日土曜日、忘れる。あ、中野坂上へいった。ペットのコジマへ、ロイのためのひんやりするジェルマットというやつを買いに。そのあと新宿まで歩いてビッグカメラへ寄りiPhone用のシリコンカバーを購入。いちおう今付けているけれども、無粋である。こんなものない方が良いと感じるが、まあせっかく買ったんだし、ちょっとつけておいて様子を見る。
24日金曜日、よる、アイウェイウェイ展のオープニングへ。
アイウェイウェイのアシスタントで、彼自身もアーティストである友人チャオチャオに会いに。チャオチャオとシャオクーのカップルはアイウェイウェイの教え子で、彼の設計した草場地の芸術村に今年から居を構えている。
昨年春、シャオクーとの作品の製作のために北京を訪れた。草場地でリハーサルスタジオを探していたら、アイウェイウェイの奥さんがスタジオを貸してくれた。毎日鍵をとりにアイウェイウェイのお宅へ伺った。そのとき、一度だけ、確かシドニーに向かう旅支度をしている途中のアイウェイウェイにお会いして二三会話を交わした。でっかい腹とあごひげにいつも何かおもしろいアイデアとユーモアとシリアスさが一杯詰まっているぞ、というようなオーラを放っていた。何かお願いすれば必ずおもしろい物ができあがってくるだろうという圧倒的な期待感。一方で物腰の柔らかな少し神経質そうな笑顔の奥さんはたまに僕らのリハーサルを見に来てくれた。
リハーサルスタジオには、三十センチ四方くらいのプーアル茶を固めたキューブが無造作に打ちっ放しのコンクリの上に置いてあった。「ふつうはこんな風に四角にすることはないんだけど、アイウェイウェイが四角に作らせたの。これも彼の作品」
あれが森美術館であんなふうに展示されているとは驚いた。
元もとアイウェイウェイは、俺にとっては高名な詩人で批評家の艾青の息子という印象が強かった。というのも、卒論は中国現代詩歌における朦朧詩論争についてだったからである。十七八年前のことで、何を書いたかさっぱり忘れたが、艾青という名前を何度も書いたことは覚えている。残念ながら、彼の詩の内容も覚えていないし、彼が朦朧詩についてどのようなことを語っていたのかも覚えていない。
六本木ヒルズの展示も、美しい表意文字がきちっと韻を踏んで並んでいるかのような作品群と展示だった。だまされているんではないかと思うほど、ストレートで力強くて美しい。


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