高円寺のシマ

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十七年まえ、うちの奥さんと生活するようになってすぐにロイが加わって、それからずっと三人だったので、二人だけの生活の感じが、すこしおもしろい。
このところずっと緊迫していたので、お盆休みで静かになった東京で、遺品や写真の整理をしながら部屋の掃除をしてゆっくりとした時間をすごした。

ロイが何歳になるまでだったか、高円寺に住んでいるころ、やつは深夜に出かけては明け方帰ってくるという生活をしていた。けんかして左手の親指をなくして帰ってきたこともあったし、片方の牙を折って帰ってきたこともあった。二週間ほど行方不明になり、探すのにも疲れてあきらめかけていた頃、突然ガリガリにやせて鼻の頭に大きな傷を作って明け方五時頃に帰ってきて、網戸をガリガリこすって起こされたこともあった。常に傷が絶えず、ノミだらけだった。昼間飼い主にノミを捕ってもらい、えさで腹を一杯にして昼寝して、夜はけんかに出かけていくというやくざ稼業。高円寺から越したのを機に、外へ出すのをやめた。
その頃、やつが深夜どこをほっつき歩いていたのか・・・それだけがあいつの生涯のなかで謎の部分である。
ということで、その足跡を少しでもたどることが出来ればと、うちの奥さんと久しぶりに高円寺にでかける。
以前住んでいたアパートのあるブロックを、ロイの気持ちになって注意深くぐるっと回ってみた。なるほど、たのしかったんだな。家猫になってだらーっとソファーに寝ているとき、やつは高円寺での冒険の日々を夢に見ていたんだろうか。
ところで、高円寺は、やっぱすごいところだった。着地できるポイントがおおい。そして常に低空飛行。安心する。今度阿波踊りのときにまたいってみようか。

きのうはいただいた招待券があったので、アイウェイウェイ展へ再び。初めてヒルズの上のスカイビューへ登る。

さて、結局、さらに二週間ほど、すべきことを先送りにしてしまったので、あしたからやるわ。

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このページは、matsuoが2009年8月16日 18:47に書いたブログ記事です。

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