2009年10月アーカイブ

うちの奥さんが留守にしているんで生活のリズムが狂って困る。
いくつか頼まれたことがあってやっつけなければいけないのだが、なかなか手につかない。五分ほど椅子に座っただけで、いらいらがつのり、立ち上がって狭いうちの中をなにするあてもなく徘徊する。のども渇いてないのに水を飲む。用もないのに冷蔵庫を開ける。テレビをつけて一通りチャンネルを切り替えて消す。本を開いて1ページほど読んでやめる。
そうこうしているうちに日曜の午後になった。
空はどんより曇っているが、静かな週末である。

木曜日の夜は四谷四丁目事務所で鍋を食い遅くまで飲んだ。ちょっと余計なことを話しすぎた。帰宅して、ソファでテレビを眺めていたらそのまま寝てしまったらしい。彼女がいれば布団かけてくれたりたたき起こされてベッドへ引っ張っていかれたりするのであるが、明け方寒さと吐き気で目が覚めるまで寝ていた。
金曜の夜は、忘れた。朝まで起きていたことは確かだ。あ、はちやまに頼まれた音を何とか調整していた。全然ダメ。没。で、これ間に合うのか?これだけじゃなく、RGノリユキ用のピーピー言うやつも作らんといかんのに。
土曜日、昼過ぎまで寝ていた。掃除に洗濯に洗い物、それから風呂に入って遅い昼飯。先日作って冷凍しておいたチキンカレー。雨。例の落ち着かない気持ちが高まって、神楽坂を散歩。ついでに酒購入。酒飲みながら「ぐるりのこと」という映画をDVDでみる。奥さんとみてそのあといっしょに風呂入ったりしたいもんだがあいにく一人である。映画が終わる頃にはちょっと一人でできあがっていたので、もうちょっと何か他の恋愛映画も見ちゃおうかと思っていたのだが、一緒にツタヤから送られてきたDVDは「靖国」だったのでそれはやめる。「ぐるりのこと」の役者と監督のコメントトラックがあったのでコメント付きでもう一度飛ばし飛ばし見てしまう。リリーフランキーが木村多江に下ネタを連発するんではないかと思ったからそれを期待したのである。まあまあ満足。
風呂に入って寝る。

今日、日曜はまた昼頃まで寝て、サンマ焼いてくって、便所に置いてあった現代詩手帖(たぶん奥さんがだれかにもらったんだろう。うちではとりあえず詩集は便所行きになる)の「詩に何が出来るか」という座談会を読んで(読んだあとにそれが1969年の記事の再録だったことに気がついた)コンピューターに電源を入れて、さてハチヤマの音をどうしようかと悩んで集中力が切れ、とりあえずこれでも書いて集中力のリハビリをしようか・・・と。でも、うまくいかん。ちょっとジャックダニエル飲んでからで良いかな?だめになっちゃうかな。
しかしさむい。暖房のスイッチを入れた。

どうも風邪をひいたようで鼻水が止まらず、体中の水分が全部出てしまったため、死んだ。

死んだので、特に書くことはないのだが昨日作ったカレーがうまかったので、昨日作ったチキンカレーがうまかったと記録しておかなければ気が済まなくなり、書いておく。
なぜチキンカレーかというと、先日テレビで池沢某という小説家がエリアーデのマイトレイという恋愛小説をほめておったので、恋なんて忘れてしまった四十のおじさんは図書館で借りて一気読みし、やり場のない切なさの結晶としてカレーを作ってみようと思い立ったわけである。うまかった。うまかったんだが、読後のやりきれなさは宙に浮いたままである。こんな恋を知らぬ人は地獄に堕ちるでしょうby オザ件、である。

ところで、恋愛小説にかまけているうちにやることがたまっているのである。
今週がんばる。

毎年同じことに同じ時期に驚いてそろそろ驚くのをやめたらどうかと思うんだが、本当に驚くのはもう今年もあと二ヶ月半ほどで終わりになることである。さっきまで正月だったのに。

十日間ほど書いてなかったので、その間のことは細かく覚えていないがイベントだけメモ。
思い出すのがめんどくさいので、さかのぼっていく。

昨日、脇坂の参加する日韓グループ展の作家さん達の韓国からの作家さんがいない日韓交流会(たぶん)というのがあって、消防署の前のフレンチダイニングっていう飯屋さんで食事。ファイバーアートのコミュニティーは、女性の方々が多くてわいわいと楽しそうである。あ、ダンスもそうか。性別がわからん方も多いが。

日曜日は、柴崎師匠の気功イベントのお手伝い。朝が早かったのできつかったが、何とか眠らずに乗り切る。突っ込みどころ満載の奇矯なイベントではあったが、珍奇な体験をさせていただいた。信じる者は救われるというが、俺も少し信じれば元気になったんだろうか。参加者の皆さん、終了後晴れ晴れとした顔で帰って行った。
思わぬところで懐かしいダンサーの二人に再会。八年ぶりくらい。

土曜日、石山の公演を見に川崎へ。川崎っつうとどのくらいかかるかわからないし、途中で犬にかまれたり熊に襲われたり狸に化かされたりすると遅刻してしまう、と思ったので早めにうちを出る。おかげではじめに客席に入ることになり、ものすごい石山ファンの方一番乗りで入場、みたいなかたちになってしまった。
周辺の人たちからの前評判がよかったので、ちょっと期待半分不安半分、ものすごくおもしろかったらどうしよういやそれはくやしい、という気持ちと、ものすごくはずされたらどうしよういやそれは元同志として怖い・・・などなどといろいろ複雑な気分を抱えながら見たのである。
樋口君のポップな映像や熊地君の音と松橋さんのデザインコンセプトに綺麗にパッケージされて先鋭的な意匠をまとってはいるけれど、振付やダンスや構成手法は結構ウェットなモダンダンス的な正統の「表現」につらぬかれていた。なるほどそういう作り方を前面に出していきたいのか、と納得。彼のいう「王道」というのは、たぶんそこにあるのだろう。もう石山の活動は俺の関わることではないので異論はない。が、それにしては何を表現しているのかわかりにくい「表現」であったと思う。振付のキレは、前作の方がよかった。
この作品に関しては、すっごい作品ではなかったので少し安心したところもある。作家としてのシグニチャーを確立した彼に嫉妬心も覚える。しかし、あいつが向いている方向があっちの方でよかった、という安心感もある。
樋口君はパフォーマンス作品での映像の使い方みたいなのを研究しているようで末恐ろしい。こんど俺にもなんか作ってもらおう。

金曜日、ってんなん日?9日?月曜から金曜までは記憶がない。確か柴崎師匠に発注されたいままで作ったことのない種類の音楽をつくったり作れなかったりしていたのだろう。もちろん、昼間はHTMLとCSSイジリなどもやりつつなので深夜作業になるのだが、秋の夜長は眠くてたまらん。
考えてみると、本来ならば韓国へ行っていたはずの週なのであった。
悔しいので焼き肉くらい食って気持ちを落ち着けたいところです。

10月4日日曜日。

10月5日月曜日は、韓国へ出発する日であったのであるが、いろいろあって中止となった。
プルシャルタがジャイの怪我により上演不可能になってしまったので、アタカラリは別のレパートリーを代わりに上演する事になったようである。
SIdanceには随分前に、66bの映像のお手伝いで参加したことがある。ほぼとんぼ返りに近かったので、他の参加作品などを見ることは出来なかったが、しっかりしたスタッフに支えられたお祭りだった記憶がある。今度も同じホールでの上演だったので楽しみにしていたんだが、残念なことである。

その代わりといってはなんだけれど、10月11日に柴﨑正道師の作品のお手伝いをすることになった。本番だけなら顔を出せると思っていたんだが、リハーサルにも顔を出せる。
師匠は気功とやらにはまっているらしく、所属する研究所のデモンストレーション公演で気功ダンスっていうかそんなもん聞いたこともないがまあそんなのを披露するのだそうだ。iPodで最近の踊りを見せてもらったが、もはや人間の動きに見えなかった。彼の踊りはダンス云々の世界から位相がずれている。気功パワーかw。老いてますます・・・。

しかしなにやら、所属するのはあやしい団体ではある。気功研究所所属の舞踊団なんて聞いたことがない。妙なしがらみが多いとのことなので、それは根本的にアウトだ。気の修行をいくらしても、芸術活動に対する理解という者がなさ過ぎるのは、ケツの穴が小さいだろう。そんな小さなケツの穴からは、大きな気も出てこないだろうに。(ちなみにこれは柴﨑師の見解ではなく、俺が話を総合的に判断してそう思っているのである)
気功だか武術だかわからんが、どうしてもそれを採り入れたいのならば、一人の師匠だけについて行くとろくな事がないので、中国にでも行ってたくさんの気功オヤジに気だかなんだかを注入してもらって、その珍奇な団体の血を薄くすることをおすすめする。

10月11日に、そんな予定が入っていて、川崎でやる石山の作品を見にいくことは出来ないと思っていたのだが、川崎やら三鷹やらを全力で走れば土曜日の昼の公演を何とか見ることが出来そうである。

ダンスに深い愛情を持ち続けるのは非常に難しいことである。だから彼らはダンサーなのであるが、つまりダンサーであり続けるということは非常に難しいことだ。しかし彼らにとってダンサーであり続けることはそれほど難しいことではない。当然のようにダンスを愛しているからである。何を言っているのかわからなくなったが、要するに、彼らはダンスに選ばれた人々である。ダンスに選ばれたかそうでないかは、彼らがある程度キャリアを積んでオヤジになってみないとわからない。作品の善し悪しにかかわらず、選ばれた人間のやることは見る価値がある。


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