十一月一日、火曜日。午前十時半。
きのうと、おとといと、いまのはなし。
いま、ずっげえはらがいっぱいでくるしい。朝から食べ過ぎた。朝食ビュッフェってのはいつも食べ過ぎてしまう。昨夜、チキン丸焼きを半分、がっつり食ってしまったので、寝る前に朝食は野菜のみにしようと心に誓って寝たんだった。誓いは破られた。生ハムやサラミの山を見ると、自然に手が動き、からになった皿を見ると、自然に寝ぼけたからだが皿を持って列に並ぶ。
一昨日、三十日は、昼頃からトルコ人がてんこもりのコトブッサートアのあたりからあるきはじめ、ゲルリッツ公園付近、クロイツベルクという地域らしいんだが、その辺をうろうろする。東へ行って運河をわかったあたりに屋内蚤の市を発見し、がらくたの山を見ながらぐるぐるしていたら、古い写真や絵はがきの山の中から、知った顔の日本人の古い写真が出てきた。?と思って裏を見たら、k.sejimaという走り書きがしてあった。高校の先輩w 一瞬迷ったが、俺が日本に持ち帰っても仕方ないので、写真を撮ってまたジャンク写真の山の中の奥の方にもどした。いつかだれか見つけて買うこともあるのかもしれない。
三時からクラウスと浦山さんファミリーに会う約束があったので、ゲルリッツァー駅にいく。少し遅れて三人家族がやってくる。ザーラちゃんという三歳の女の子が増えていたw 五年ぶりくらいの再会。クラウスはいまどっかの大学の助手をやっていて、狂言についての研究をしているらしい。日本語が少し上手になっていた。勉強してるらしいので、ときどき日本語で話してみた。浦山さんはこっちで子育てしながらお芝居もやってて、先日も自宅に客を招いて一人芝居をしたそうである。もうちょっとはやくベルリンに来てたら観に行けたんだけど・・・
彼らはベルリンから電車で1時間半ほどの郊外にすんでいるので、なかなかベルリンに出てくることはないそうだが、この日はたまたま月曜日が祝日だったのでベルリンにすんでいるクラウスのお父さんの家に泊まる用意でわざわざ出てきてくれた。
カフェでビール飲んで、ゲルリッツ公園やオーバーバウム橋なんかを解説付きで案内してもらって、シュレージッシェ通りのスペイン人がやってるカフェでビールの続きをのみながら、地震後のはなしなんかをする。なんと彼らはたまたま三月九日に日本に来て、クラウスは秋葉原から筑波へ向かおうとしていたその矢先に地震に遭い、四時間かけて秋葉から浦山さんの実家のある浦安まで帰ったのだそうである。なんという不運w たぶん、日本に深く関わる人生の実感をかみしめたことでしょうw
隣のひとからキックボードをもらってうれしくて手放さないもうすぐ電池が切れそうなザーラちゃんたちと別れ、一人歩いてホテルに戻る。なんだかんだいって、この日も14~5キロくらい歩いていた。
九時半頃?腹へってコトブッサーの元祖ケバブ屋ハジルへいってハジルバーガーを食う。
昨日は、結構早起きで朝飯食ったあと、すぐに、っていっても十時くらいか・・・ポツダマープラッツ方面へ。なにやら美術館でも見てみようかと思って。ところーが、ミースファンデルローエの新国立美術館も、絵画館も閉まっていた・・・あらら、ベルリン以外はお休みだけどベルリンは普通通り営業してる・・・ときいていたのに、ざんねん。仕方ないので、さらに歩き回り図書館を見たり日本大使館やらなにやらいろいろな国の大使館が集まってる獣園のそばを抜け、バウハウス資料館へ。前回きたのはいつだったか・・・ネストのみなさんとわらわらと来て以来である。今回は一人なので、音声ガイドを聴きながらじっくり見た。大変お勉強になりました。すごいね、バウハウス。超先鋭的。でも十五年かそこらで閉鎖しちゃったのは残念きわまりないです。ポスターを数枚買う。(以前買ってロイのおしっこのシミが広がっていたのとおなじものも気に入っていたので買い直した)
そのあとまたぐるぐる回ってソニーセンターへたどりつき、レストランで一人メシ。カレーブルストにビール。高い。観光客向け価格だった・・・。そこいらで食ったら五€くらいだろうというものが十三€。十五€紙幣で渡したら、二€のつりもくれず、チップになった。
そこで、青空文庫でベルリンについて書かれたものを探して読む。寺田寅彦のベルリン大学っていうのと、岡本かの子の変な短編二つ。
部屋に戻ったのが、四時半頃だったか・・・8キロも歩いてビールも飲んだのでへとへとでごろごろ寝ながらガイドブックやらネットやらをみていたらいつの間にか寝てしまって起きたら九時。もうちょっとはやくでるつもりだったが、メシ探しの旅に出発した。クロイツケルンあたりでどこか・・・とおもったが、途中ここいらの若者をまねてビール瓶を片手にほろ酔いで歩いていたら、ノイケルンの方までいってしまい、さらにビールがきれると売店でビールを買いその場であけてもらって飲みながら徘徊するということを続けていたら、ゲルリッツ公園までぐるっと歩くこと12キロ。さすがに、一日合計20キロも歩けばへろへろである。そしてその調子でゲルリッツ公園の爆心地のような(ちょうど夢の島のすり鉢のような)ところへいくと、暗闇の中にすばらしいながめ。写真に写らなかったから載せられないけど、すり鉢の中にドライアイスを入れたときのように、きりがたまっていた。底知れぬ闇と霧。底に行こうかと思ったが、酔った頭に恐怖心がでてやめたのである。
いい加減メシを食っていないことに気がつき、公園の入り口にやたらひとだかりがしていたトルコ人がやってるチキン屋があったのを思い出して、そこへむかう。十二時半過ぎていたが外のテーブルには、おっさんがぎっちり。さむいし。なので、テイクアウトにしてもらって部屋で食うことにした。しっかしやすい。ローストチキン半身3.75€。結構がっつりしたサラダもついてました。で、ビールを近所で一本かって、部屋食い。夢中で食う。超うまい。完食したあとに気がついたが、おれはみぎてだけを上手に使って食べていた。自分がいるところがインドなのかドイツなのかわからなくなる。
撃沈。
しかし、どうもおれはガイドに載ってるようなしゃれたレストランや、なんというか、ちゃんとしたところでメシを食っていないな・・・メシにこだわらないたちの人間がひとりだとなかなかね。


コメントする